R13-1008 復 興 助 成 国際比較による「帰還を望まない避難者」が 大災害に起因して生じる原因究明と解決策提言 国立大学法人 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 教授 中山 幹康 ■ 2013年度 研究助成(復興案件) ■ 助成期間: 2年(2014年4月∼2016年3月) ■ 助成金額: 6,000,000円 ■ 活動地域: 日本:福島県、インドネシア:西スマトラ州・アチェ州 【案件概要】 大地震や大津波による避難者の中には、元の居住 地に戻り得る状態になっても、帰還する事を望まな い人々が少なからず存在する。そのような状態は、 元の居住地の過疎化、避難者を受け入れた地域で の学校の定員超過、医療施設の不足、避難者と以前 からの住民の摩擦などの問題を生じさせる。本研究 は、 「帰還を望まない避難者」が発生する原因を、ア ジアでの3つの大災害を事例とする国際共同研究と して探求し、その解決策を政策提言する。 2004年インド洋大津波の被災者用恒久住宅(スリランカ) 国立大学法人 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 教授 中山 幹康 ■ プロフィール ■ 移転住民の生活再建に関する研究を行っている。 地域計画 ① Mikiyasu Nakayama and Yosuke Yamashiki (2013): 所属学会 水文・水資源学会 Governance in Timor-Leste: Towards Improvement 経歴(職歴・学位)1980年 東京大学農学 in Disaster and Environment Management, Asian 部農業工学科卒業、1986年 同大学院農 教授 中山 幹康 学系研究科博士課程修了 農学博士、1989年 宇都宮大学農学 ■ Journal of Environment and Disaster Management (AJEDM), Vol. 5, No. 4, 1-8 部農業開発工学科助教授、同年 東京農工大学大学院連合農学 ② Mikiyasu Nakayama and Ryo Fujikura (eds.) (2013): 研究科・助教授(併任)、1994年 世界銀行(在米国ワシントン Restoring Communities Resettled After Dam DC)中東・アフリカ局 水資源管理専門家、1999年 宇都宮大 Construction in Asia (Routledge Special Issues on 学農学部農業環境工学科 教授、同年 東京農工大学大学院連合 Water Policy and Governance), Routledge, London. 農学研究科 教授、2004年 東京大学大学院新領域創成科学研 ③ Nakayama, Mikiyasu, Takesada, Naruhiko and 究科 教授(現在に至る) Fujikura, Ryo (2009): Taking Good Care of 連絡先 〒277-8563 千葉県柏市柏の葉5-1-5 東京大学柏 Project-Affected-Families in Dam Construction キャンパス 環境棟768室 Projects, International Journal of Water Resources TEL: 04-7136-4882 Development, Vol. 25, No. 4, 629-639 e-mail: [email protected] http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/nakayama/ 27 研究実績: 専門分野 資源・環境管理、国際河川紛争、
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