Excel 基礎

Excel 基礎
1.Excel2010 画面名称
Excel ボタン
タイトルバー
リボンタブ
Excel 終了ボタン
クイックアクセスボタン
リボン
文
書
ボ
タ
ン
列番号
数式バー
名前ボックス
アクティブセル
セル
行番号
ワークシート名
ステータスバー
ズームスケール
 クイックアクセスツールバー
「上書き保存」
、
「元に戻す」
、
「やり直し」ボタンが用意されている。右隣の
をクリ
ックすると、ボタンの追加/削除ができる。
 Excel ボタン
ここをクリックすると、Excel ウィンドウのサイズ変更等ができる。
 リボン
基本的に Word2010 や Excel2013 と同様。
2.Excel2003 形式での文書ファイル(ブック)保存
Excel2007 以降と Excel2003 以前とは標準的なファイル形式が異なる。Excel2007 以降
の標準ファイルの拡張子は「.xlsx」であり、Excel2003 以前は標準ファイル形式の拡張子
は「.xls」である。現在では少なくなったであろうが、Excel2003 以前との互換性を保つな
らば、保存する際に[ファイルの種類]において「Excel 97-2003 ブック」を指定して「.xls」
形式で保存すべきである。その際、Excel2007 以降でサポートされたいくつかの機能は削
除されたり制限されたりすることに注意する。
1
3.Excel へのデータ入力
[練習1] 草野球リーグ勝敗表
① 右図のようにデータを入力する。
セル B1:
『草野球リ
ーグ勝敗表』を
入力すると、収
まりきれない部
分がセル C1 に
はみ出す。
セル A4:
『エレファ
ンツ』と入力す
ると、セル B2 にはみ出すが、セル B2 に『8』を入力すると、はみ出ていた部分
が表示されなくなる。
② セル A4 の内容がすべて表示されるように、
A 列の幅を調整する。下図のように、列番
号 A と B の境界部分にマウスカーソルを合
わせ、カーソルが
ダブルクリック
になったら、その場所でダブルクリックする。その結果、以下
のようになる。
③ 作成した文書(ブック)を、
【ex01.xlsx】として保存する。
2
[練習2] 売上集計表
① 下図のようにデータを入力する。
B 列:前ページの手法によって、列幅を自動調整する。
② 次に、A 列の幅を狭くする。まず、列番号 A を
クリックして、A 列全体を選択した後、列番号
A の箇所にマウスを合わせて右クリックする。
そのとき現れるプルダウンメニューから「列の
幅」を選択する。さらに現れる列幅ダイアログ
ボックスにて、列
幅を「4」に設定し
て [OK] を ク リ ッ
クする。
③ 作 成 し た 文書 (ブ
ック)を、
【ex02.xlsx】として保存する。
3
[練習3] 試験成績表
① 下図のようにデータを入力する。
② 作成した文書(ブック)を、
【ex03.xlsx】として保存する。
[練習4] 広告費の推移表
① 下図のようにデータを入力する。
② 作成した文書(ブック)を、
【ex04.xlsx】として保存する。
4
4.オートフィル機能
規則性のあるデータ(の並び)を入力する際に便利な機能。
(1) 連続したデータの入力
① セル D7 ←『1 月 29 日』
② セル D7 をクリックする。セル D7 をアクティブセルにする。
③ フィルハンドルを上下左右にドラッグし、適当な所でドロップしてみる。
ドラッグ
ドラッグ
ドラッグ
フィルハンドル
ドラッグ
ドラッグ: マウスの左ボタンを押したまま、マウスを移動させる事。
操作後
ドロップ: ドラッグしていた状態で、マウスの左ボタンを離す事。
ドラッグからドロップまでの一連の動作を『ドラッグ&
ドロップ』と呼ぶ。
オートフィルオプション
:規則性を選択できる
5
(2) 規則的に間隔の空いたデータの入力
① セル B2 ←『9:00』
、セル B3 ←『9:30』
② セル範囲 B2~B3 を選択。セル B2 から B3 までドラッグ&ドロップする。
③ フィルハンドルを下にドラッグし、適当な所でドロップする。
フィルハンドル
操作後
ドラッグ
(3) セルまたはセル範囲のコピー
 オートフィルオプションにおいて、
「セルのコピー」を選択する。
オートフィルオプション
クリック
* 最初の 2 個の
データで規則
性を判断する
ドラッグ
選択
 規則性が推測できないデータのオートフィルは、コピーになる。
ドラッグ
* 下向きドラッグならば、規則的データになる
6
[練習5] ≪ex04.xlsx≫
① 下図のようにセル範囲 A4~A6 をアクティブセルとする。
ド
ラ
ッ
グ
② 上図のようにアクティブセルの右下角のフィルハンドルを、セル A11 までドラッグし
てドロップする。
③ ファイルを上書きして保存する。
5.Excel の計算式
セルへの計算式の入力
① 計算式を設定するセルをアクティブセルにする。
② 最初に半角の『=』を入力する。
③ 以下の表の演算記号を用いる。
算術演算記号
+
*
/
^
意味
例
加算(足し算)
=5+3
=A1+9
=B3+C2
減算(引き算)
=15-4
=100-B5
=D3-E3
乗算(掛け算)
=5*3 (=5+5+5)
=A2*4
=A6*B4
除算(割り算)
=12/6
=60/C2
=A5/A10
べき乗:乗算の繰り返し
=2^4 (=2*2*2*2)
=A3^2
=B3^A1
④ 入力された計算式は数式バーに表示される。特に設定しない限り、計算式は直ちに計
算され、その計算結果はアクティブセルに表示される。
[練習6]
右の表において、計算式が設定されるセルの値を答えよ。
① セル A3←『=3*6-2』
解答【
】
② セル C1←『=2*A1-B1』
解答【
】
1
21
35
③ セル C2←『=C1+B2』
解答【
】
2
7
20
④ セル B3←『=B2-A3』
解答【
】
3
⑤ セル C3←『=A1*B3』
解答【
】
4
A
B
C
⑥ セル A4←『=A1/A2』
解答【
】
⑦ セル B4←『=A4^2』
解答【
】
⑧ セル C4←『=C1+C2+C3-A4-B4』
解答【
】
7
6.セルの参照
計算式内でのセルの参照方式
には 2 種類ある。
計算式内で参照しているセル
は、数式が表示される数式バー内
同
をクリックすると、参照セルが枠
じ
色
線で囲まれる。このとき、数式バ
ー内の参照セル番号の色と参照
セルを囲む枠線が同じ色になる。
① セルをクリック
ここで、セル内に計算式を書
『
l
』
は
マ
ウ
ス
カ
ー
ソ
ル
いているが、実際には計算された値が表示され、計算式は数式バーに表示される。
②
数
式
バ
ー
内
で
ク
リ
ッ
ク
。
(1) 相対参照
計算式が設定されているセルと参照セルとの位置関係を重視する参照方式。数式内に
おける通常の参照方式。計算式のコピーでは、相対参照が基本。コピー先でもその参照セルの
位置関係は変わらない。
例 1:
① 右図のように、各セルに値や計算式を設定する。こ
こで、次の事柄に注意する。
セル B5:すぐ上の 3 つのセルを参照。
セル B6:すぐ上のセルを参照。
② セル範囲 B5~B6 をセル範囲 C5~C6 にコピーす
る。たとえば、オートフィル機能を用いる。
ドラッグ
セル C5←セル B5 のコピー
セル C6←セル B6 のコピー
右図のように、セル範囲 C5~C6 に計算式がコピ
ーされる。ここで、次の事柄に注意する。
セル B5:すぐ上の 3 つのセルを参照。
セル B6:すぐ上のセルを参照。
[練習7]
≪ex01.xlsx≫
① セル E4 ←『=C4/B4』
② セル E4 をアクティブセル
とし、セル E4 の右下角の
フィルハンドルを、セル
E7 までドラッグしてドロ
ップする。
③ コピーされた計算式の参
照セルを確認する。
④ ファイルを上書き保存する。
ドラッグ
8
[練習8]
≪ex01.xlsx≫
① D8←『=D4+D5+D6+D7』
② セル D8 をアクティブセル
とし、セル D8 の右下角の
フィルハンドルを、
セル B8
までドラッグしてドロップ
する。
③ コピーされた計算式の参照
セルを確認する。
④ ファイルを上書き保存する。
[練習9]
ドラッグ
≪ex02.xlsx≫
① セル E4 に税抜価格
を計算するために、
セル E4 ←『=C4
*D4』
② セル E4 をアクティ
ブセルとし、セル
E4 の右下角のフィ
ルハンドルを、セル
E18 までドラッグ
してドロップする。
③ コピーされた計算
式の参照セルを確
認する。
④ ファイルを上書き
保存する。
ド
ラ
ッ
グ
[練習10] ≪ex04.xlsx≫
① E 列にマスコミ以外の広告費を計算するために、セル E5 ←『=B5-D5』
ド
ラ
ッ
グ
② セル E5 をアクティブセルとし、セル E4 の右下角のフィルハンドルを、セル E11 ま
でドラッグしてドロップする。
③ コピーされた計算式の参照セルを確認する。
④ ファイルを上書き保存する。
9
[練習11] ≪ex04.xlsx≫
① H 列に売り上げに対する広告費の比率を計算するために、セル H5 ←『=B5/F5』
ド
ラ
ッ
グ
② セル H5 をアクティブセルとし、セル H5 の右下角のフィルハンドルを、セル H11 ま
でドラッグしてドロップする。
③ コピーされた計算式の参照セルを確認する。
④ ファイルを上書き保存する。
例 2:≪ex02.xlsx≫
消費税率がセル F2 に設定されており、F 列の消費税額の計算において、このセルを参
照するようにしたい。
① セル範囲 F4~F18 に計算式や値が設定されていたなら、すべて削除する。
② セル F4 ←『=E4*F2』
③ セル F2 をアクティブセルとし、セル F2 の右下角のフィルハンドルを、セル F18 ま
でドラッグしてドロップする。
ド
ラ
ッ
グ
10
④ その結果、F 列は右図のようになる。実際、セル F5 をク
リックして、数式バーに表示された計算式をみると、
『=E5*F3』
となっている。セル F3 には数値が設定されていないの
で、計算できないのである。また、セル F6 の計算式は、
『=E6*F4』となっており、セル F4 の値『8960』を消費
税(896000%)として計算している。このように、消費税
額が正しく計算されない。
本来ならば、F 列の各セルには、
セル F5 ←『=E5*F2』
、セル F6 ←『=E6*F2』、セル F7 ←『=E7*F2』、…
のように設定されていなければならない。このように、セル F2 の参照は、すべてのコ
ピー先において固定したい。
(2) 絶対参照
計算式がコピーされても、参照セルの位置(列または行)が変わらない参照方式。変更
したくない(固定したい)列番号や行番号の前に『$』を付ける。
[相対参照と絶対参照の使い分け]
元セルと複写先とで設定したい式を比較して、同じセル参照があれば絶対参照にする。
例 3:≪ex02.xlsx≫
① セル範囲 F4~F18 に設定された計算式をすべて削除する。
② セル F4 ←『=E4*F2』と再び設定する。
次に、セル F4 の計算式を、5 行以降(下向き)にコピーするが、セル F2 の参照を固
定したい。そこで、セル参照 F2 を絶対参照『$F$2』に変更する。厳密には、行方向
にコピーした時に参照セルの行番号を固定したいので、
『F$2』と固定したい番号に『$』
マークをつけるだけでも良い。
◎相対参照から絶対参照への変更法
数式バー内において、絶対参照にしたいセル番号をクリックする
F4 キー
『l』はマウス
F4 キー
F4 キー
F4 キー
11
カーソル
③セル範囲
F2
の
『=E4*$F
$2』を選択
し、セル
F2 の右下
角のフィ
ルハンド
ルを、セル
F18 ま で
ドラッグ
してドロ
ップする。
④ コピーされ
た計算式
の参照セ
ルを確認
する。
⑤ ファイルを上書き保存する。
ド
ラ
ッ
グ
実際、セル F8 の計算式は、
『=E8*$F$2』
となっており、消費税率設
定セル F2 を参照している。
[練習12] ≪ex02.xlsx≫
① セル範囲 G4~G18 に計算式や値が設定されていたなら、すべて削除する。
② セル G4 に税込価格を計算するために、セル G4 ←『=E4*F4』
③ セル G4 をアクティブセルとし、セル E4 の右下角のフィルハンドルを、セル G18 ま
でドラッグしてドロップする。
ド
ラ
ッ
グ
④ コピーされた計算式の参照セルを確認する。
⑤ ファイルを上書き保存する。
12
[練習13] ≪ex04.xlsx≫
① C 列に各年の広告費の平成 8 年と比較したときの比を計算したい。そのためには、
セル C5←『=B5/B5』
、セル C6←『=B6/B5』
、セル C7←『=B7/B5』、
・・・
なる計算式にしなければならない。各計算式を見ると、分母のセル参照 B5 が共通な
ので、この参照を絶対参照にする。
② そこで、セル E5 にマスコミ以外の広告費を計算するために、セル E5 ←『=B5-D5』
ド
ラ
ッ
グ
③ セル E4 をアクティブセルとし、セル E4 の右下角のフィルハンドルを、セル E18 ま
でドラッグしてドロップする。
④ G 列に各年の売上の平成 8 年と比較したときの比を計算するように、式を設定する。
⑤ C 列と G 列にコピーされた計算式の参照セルを確認する。
⑥ ファイルを上書き保存する。
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7.セルの値の表示形式
Excel では、数などはかなりの精度で計算しており、その表示においてはコンピュータ
が勝手に判断して表示することが標準である。しかし、コンピュータの自動的な表示形式
ではセル全体が見にくくなることもあるので、表示形式を指定することもできる。ただし、
表示形式を変更するだけで、実際のセルの値は何ら
変わらない事に注意する。
セルの値の表示形式は、表示形式を指定したいセ
ルをアクティブセルとした上で、 [ホーム]リボンの
[セル]ブロックの[書式]で表示するメニュー(右図)内
の[セルの書式設定]を選択する。アクティブセル内で
右クリックした
ときに現れるメ
ニュー(右図)か
ら「セルの書式
設定」を選択し
て開く「セルの
書式設定」ウィ
ンドウ(右下図)
の[表示形式]タ
ブ内で指定する。
Excel で良く
用いられる『表
示形式』は以下
の 6 つである。
(1) 標準
(2) 数値
(3) 日付
(4) 時刻
(5) パーセンテージ
(6) ユーザ定義
以下で、それぞれの表示形式を簡単に紹介する。
(1) 表示形式:標準
Excel が自動的に判断する表示形式。
(2) 表示形式:数値
数値の表示形式で、負の数の表現や小数点以下の桁数指定ができる。小数点以下の桁数
を指定したときは、その次の桁を四捨五入して表示する。しかし、値は変わらない。
14
(3) 表示形式:日付
セルの値(整数値または整数部分)を、1900 年 1 月 1 日を起点として数えた日数と解釈し
て、年月日で表示する。その表示パターンは何種類もある。
(4) 表示形式:時刻
セルの値(数値)の小数部分を、一日を 1 とした時刻と解釈して時刻を表示する。その表
示パターンは何種類もある。ここで、セルの値の整数部分は日付と解釈される。
(5) 表示形式:パーセンテージ
セルの値(数値)を、0.01 を 1%とした単位で表示する。ここで、
「25%」と表示されると
き、セルの値は「0.25」という小数であることに注意する。また、パーセンテージ表示の小
数点以下の桁数も指定できる。
(6) 表示形式:ユーザ定義
用意された表示形式以外でも、ある程度自由に表示形式を指定できる。
[練習14] ≪ex01.xlsx≫
① 勝率(E 列)の小数点以下の桁数が不ぞろいで見にくいので、小数点以下を 3 桁に揃え
る。ここで、あくまで、表示上で小数点以下 4 桁目を四捨五入するだけで、実際の
値は変わらない。
② セル範囲 E4~E7 を選択し、マウスを右クリック
し、現れたメニューで「セルの書式設定」を選択
する。その後現れる[セルの書式設定]ウインドウ
内の[表示形式]タブの[分類]において「数値」を
選択し、[小数点以下の桁数]に『3』を指定して、
[OK]をクリックする。
③ これによって、右図のようにセル範囲 E4~E7 の値は小数点以
下 3 桁表示に揃う。ここで、セル E6 の表示は『0.556』であ
るが、元の値の小数点以下 4 桁目を四捨五入して表示している
だけで、値は変わっていない。試に、小数点以下の桁数を変え
たり、表示形式を[標準]にしたりして見ると良い。セル E7 も
同様である。
④ ファイルを上書き保存する。
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[練習15] ≪ex03.xlsx≫
① 模擬試験実施日に相当するセル D1 の値が『42180』になっている。これを日付表示
にする。
② セル D1 を選択し、マウスを右クリックし、現れたメニューで「セルの書式設定」を
選択する。その後現れる[セルの書式設定]ウインド
ウ内の[表示形式]タブの[分類]において「数値」を
選択し、[小数点以下の桁数]に『3』を指定して、
[OK]をクリックする。
③ これによって、セル D1 の値は『6 月 25 日』になる。
④ ファイルを上書き保存する。
[練習16] ≪ex04.xlsx≫
⑤ C 列、G 列、H 列の比をパーセント表示にするために、セルの書式を設定する。
⑥ セル範囲 C5~C11 を選択し、マウスを右クリックし、
現れたメニューで「セルの書式設定」を選択する。
その後現れる[セルの書式設定]ウインドウ内の[表
示形式]タブの[分類]において「パーセンテージ」を
選択し、[小数点以下の桁数]に『1』を指定して、[OK]
をクリックする。
⑦ セル範囲 G5~G11 も同様の書式に設定する。
⑧ セル範囲 H5~H11 は小数点以下 3 桁に設定する。
⑨ ファイルを上書き保存する。
16
8.関数の利用
Excel では、計算するための関数を多数準備している。ここでは、そのほんの一部だけ
を紹介する。
(1) SUM 関数
右図のセル B5 には、直上の 3 つのセルの値
の和を計算する式が設定されている。このよう
に、いくつかのセル、または指定された範囲の
セルの値をすべて足し合わせる SUM 関数があ
る。その書式は次のとおりである。
SUM(セルの列、またはセル範囲)
ここで、セルの列は、セル番号を『,(カンマ)』
で区切って並べて指定し、セル範囲(長方形)は次のように指定する。
『範囲の右上セル番号:範囲の左下セル番号』
例4
① セル B5←『=SUM(B2:B4)』
ここで、セル範囲『B2:B4』は実際のセル B2 から
B4 までをドラッグ&ドロップで指定してもよい。
② セル B5 をアクティブセルとし、セル B5 の右下角
のフィルハンドルを、セル C5 までドラッグして
ドロップする。
③ コピーされた計算式の参照セルを確認する。
④ ファイルを上書き保存する。
ドラッグ
[練習17] ≪ex02.xlsx≫
① セル E19←『=SUM(E4:E18 )』
ここで、セル範囲『E4:E18』は実際のセル E4 から E18 までをドラッグ&ドロップ
で指定してもよい。ここで、C,D 列は合計する意味が無いので、E 列以降に設定。
ドラッグ
17
② セル E19 をアクティブセルとし、アクティブセルの右下角のフィルハンドルを、セル
E10 までドラッグしてドロップする。
③ コピーされた計算式の参照セルを確認する。
④ ファイルを上書き保存する。
[練習18] ≪ex03.xlsx≫
⑤ セル E4←『=SUM(B4:D4)』
こ こ で 、 セ ル 範 囲
『B4:D4』は実際のセル
B4 から D4 までをドラッ
グ&ドロップで指定して
もよい。
⑥ セル E4 をアクティブセ
ルとし、セル E4 の右下
角のフィルハンドルを、
セル E10 までドラッグ
してドロップする。
⑦ コピーされた計算式の参
照セルを確認する。
⑧ ファイルを上書き保存する。
ド
ラ
ッ
グ
[練習19] ≪ex04.xlsx≫
① セル B12←『=SUM(B5:B11)』
ここで、セル範囲『B5:B11』は実際のセル B5 から B11 までをドラッグ&ドロップ
で指定してもよい。
ドラッグ
② セル B12 をアクティブセルとし、セル B12 の右下角のフィルハンドルを、セル H12
までドラッグしてドロップする。
③ この時、セル H12 は本来、セル範囲 H5~H11 と同様に、広
告/売上であるべきなので、セル H11 の計算式と書式をコピ
ーする。まず、セル H11 をアクティブセルとする。セル H11
の右下角のフィルハンドルをセル H12 までドラッグしてド
ドラッグ
ロップする。
18
④ セル C12 とセル G12 の書式を小数点以下 1 桁のパーセンテージ表示に設定するため
に、書式をコピーする。まず、既に小数点以下 1 桁のパーセンテージ表示に設定さ
れているセル(例えば、
セル C10)をアクティブ
セルにし、マウスを右ク
リックして、現れるメニ
ューで「コピー」を選択
する。
⑤ 次に、書式を貼り付けるセル C12 をアクティブセルとし、マウスを右クリックして現
れるメニューで「貼
り付け」の中のコピ
ーされた計算式の
参照セルを確認す
る。
⑥ 同様に、セル G12 に
も小数点以下 1 桁の
パーセンテージ表示の書式をコピーする。
⑦ ファイルを上書き保存する。
(2) AVERAGE 関数
右図のセル B6 には、直上のセ
ルの値を 3 で割った値を計算す
る式が設定されている。この式は、
3 科目の平均を求める式である。
このように、いくつかのセル、ま
たは指定された範囲のセルの値
の平均を求める AVERAGE 関数
がある。その書式は次のとおりで
ある。
AVERAGE(セルの列、またはセル範囲)
ここで、セルの列は、セル番号を『,(カンマ)』で区切って並べて指定し、セル範囲(長
方形)は次のように指定する。
『範囲の右上セル番号:範囲の左下セル番号』
例5
① セル B6←『=AVERAGE(B2:B4)』
ここで、セル範囲『B2:B4』は実際のセ
ル B2 から B4 までをドラッグ&ドロッ
プで指定してもよい。
② セル B5 をアクティブセルとし、セル
B5 の右下角のフィルハンドルを、セル
D5 までドラッグしてドロップする。
③ コピーされた計算式の参照セルを確認する。
④ ファイルを上書き保存する。
19
ドラッグ
[練習20] ≪ex02.xlsx≫
① セル E20←『=AVERAGE(E4:E18)』
ここで、セル範囲『E4:E18』は実際のセル E4 から E18 までをドラッグ&ドロップ
で指定してもよい。ここで、C,D 列は平均する意味が無いので、E 列以降に設定。
ドラッグ
② セル E20 をアクティブセルとし、アクティブセルの右下角のフィルハンドルを、セル
G20 までドラッグしてドロップする。
③ コピーされた計算式の参照セルを確認する。
④ ファイルを上書き保存する。
[練習21] ≪ex03.xlsx≫
⑤ セル B11←『=AVERAGE(B4:B10)』
ここで、セル範囲『B4:B10』
は実際のセル B4 から B10
までをドラッグ&ドロップ
で指定してもよい。
⑥ セル B11 をアクティブセル
とし、セル B11 の右下角の
フィルハンドルを、セル E11
までドラッグしてドロップ
する。
⑦ コピーされた計算式の参照
セルを確認する。
⑧ ファイルを上書き保存する。
20
ドラッグ
[練習22] ≪ex04.xlsx≫
① セル B13←『=AVERAGE(B5:B11)』
ここで、セル範囲『B5:B11』は実際のセル B5 から B11 までをドラッグ&ドロップ
で指定してもよい。
ドラッグ
② セル B13 をアクティブセルとし、セル B13 の右下角のフィルハンドルを、セル H13
までドラッグしてドロップする。
③ セル C13 とセル G13 は小数点以下 1 桁の、セル H13 は小数点以下 3 桁のパーセンテ
ージ表示に設定する。
④ コピーされた計算式の参照セルを確認する。
⑤ ファイルを上書き保存する。
(3) MAX 関数、MIN 関数
右図は 3 作品に対する 3 人のバイヤーの入札額
である。この時、各作品の最高入札額と最低入札
額を求める事を考える。このような最大値や最小
値を求める関数が準備されている。それぞれの書
式は以下のとおりである。
最大値:MAX(セルの列、またはセル範囲)
最小値:MIN(セルの列、またはセル範囲)
ここで、セルの列は、セル番号を『,(カンマ)』で区切って並べて指定し、セル範囲(長
方形)は次のように指定する。
『範囲の右上セル番号:範囲の左下セル番号』
例6
① セル B6←『=MAX(B3:B5)』、
セル B7←『=MIN(B3:B5)』
ここで、セル範囲『B3:B5』は実際のセル B3
から B5 までをドラッグ&ドロップで指定して
もよい。
② セル範囲 B6~B7 をアクティブセルとし、アク
ティブセルの右下角のフィルハンドルを、セル
D7 までドラッグしてドロップする。
③ コピーされた計算式の参照セルを確認する。
④ ファイルを上書き保存する。
21
ドラッグ
[練習23] ≪ex03.xlsx≫
① セル B12←『=MAX(B4:B10)』、セル B13←『=MIN(B4:B10)』
こ こ で 、 セ ル 範 囲
『B4:B10』は実際のセル
B4 から B10 までをドラッ
グ&ドロップで指定して
もよい。
② セル範囲 B12~B13 をア
クティブセルとし、アクテ
ィブセルの右下角のフィ
ルハンドルを、セル E13
までドラッグしてドロッ
ドラッグ
プする。
③ コピーされた計算式の参
照セルを確認する。
④ ファイルを上書き保存する。
(4) IF 関数
右図は 3 作品に対する入札の状況である。入
札の成立・不成立は以下の基準によるとする。
成 立 :最高額が予定額以上
不成立:最高額が予定額未満
このように、ある条件によって、異なる処理
を行う関数は IF 関数である。IF 関数の書式は
以下のとおりである。
IF(条件式, 真の時の処理式, 偽の時の処理式)
条件式には、以下の比較演算子が用いられる。
比較
演算子の意味
条件式例とその意味
演算子
=
等しい
A4="朝" セル A4 の値が文字「朝」と等しい
<>
等しくない
B8<>""
セル B8 の値が未設定ではない
>
より大きい(超える) D2>A1
セル D2 の値がセル A1 の値より大きい
>=
以上
B3>=30
セル B3 の値が 30 以上
<
より小さい(未満)
A1+B1<0 セル A1 とセル B1 のセルの値の和が 0
未満
>=
以下
D2<=E1 セル D2 の値はセル E1 の値以下。
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例7
① 7 行目には、各作品の入札が成立したときには
「○」を、不成立ときは「×」を表示する。
そのために、セル B8 に計算式を設定する。
セル B8←『=IF(B6>=B2,"○","×")』
② セル範囲 B8 をアクティブセルとし、アクティ
ブセルの右下角のフィルハンドルを、セル D8
までドラッグしてドロップする。
③ コピーされた計算式の参照セルを確認する。
④ ファイルを上書き保存する。
ドラッグ
(5) 論理関数
主な論理関数(EXCEL2010 以降で共通して利用できる関数)は以下の通り。
(i) OR 関数
(ii) AND 関数
(iii) NOT 関数
これらの論理関数は引数(論理式)を評価して、真(TRUE)または偽(FALSE)の値をと
る。このため、これらの論理関数は IF 文内の論理式として利用されることが多い。
参考(IF 文の書式):IF(論理式,真の場合の処理,偽の場合の処理)
(i) OR 関数
書式(書き方):OR(論理式 1, 論理式 2, 論理式 3,…)
OR 関数は上のように、複数の論理式を引数として持つことができる。OR 関数が真
(TRUE)または偽(FALSE)の値をとるのは、次のような場合である。
◎真(TRUE)
引数の論理式の一つでも真(TRUE)になるとき、OR 関数は真(TRUE)になる。
◎偽(FALSE)
引数の論理式がすべて偽(FALSE)になるとき、OR 関数は偽(FALSE)になる。
例8
関数式
=OR(A1="",B1="",C1="")
意味
A1,B1,C1 セルのいずれか一つに値が設定さ
(注) 『""』は値が設定されていない れていない時の値は『TRUE』となり、そうで
ことを意味する。
ない時(いずれにも値が設定されているとき)
の値は『FALSE』となる。
=IF(OR(A1<0,A1>100),"NG","OK")
A1 セルの値が、0 より小さいまたは 100 より
大きい時に『NG』となり、そうでない時に
『OK』となる。
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例8
国語、算数、英語のうち
どれか一つが 60 以上であ
るかどうかを判定する(右
図参照)。その結果は、下
図のようになる。
例9
あるゲームのプレー
ヤー5 人(メンバーA~
E)の目標点と獲得点か
ら達成率を求める。今、
目標点か獲得点が設定
されていない時は達成率を設定
せず、そうでない時(どちらも設
定されているとき)に達成率(獲
得点÷目標点)を計算する(右図
参照)。ここで、達成率の表示はパーセンテ
ージ表示(小数点以下 1 桁)とする(下図)。
(ii) AND 関数
書式(書き方):AND(論理式 1, 論理式 2, 論理式 3,…)
AND 関数は上のように、複数の論理式を引数として持つことができる。AND 関数
が真(TRUE)または偽(FALSE)の値をとるのは、次のような場合である。
◎真(TRUE)
引数の論理式がすべて真(TRUE)になるとき、AND 関数は真(TRUE)になる。
◎偽(FALSE)
引数の論理式の一つでも偽(FALSE)になるとき、AND 関数は偽(FALSE)になる。
例 10
関数式
=AND(A1="",B1="",C1<>"")
意味
A1,B1 の両セルに値が設定されておらず C1 セ
ルに値が設定されている時に関数の値は
『TRUE』となり、そうでない時には『FALSE』
となる。
=IF(AND(A1<=0,A1<=100),"OK","NG")
A1 セルの値が、0 以上でかつ 100 以下の時に
『OK』となり、そうでない時に『NG』となる。
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例 11
3 辺(a,b,c)の長さ
のパターン①~④が
三角形を形作れるか
どうか調べる。ここ
で、a,b,c を 3 辺とす
E 列に適切な計算式を
設定せよ。
る三角形が描けるためには、
s=(a+b+c)/2 とする時、a<s, b<s, c<s
がすべて満たされるという事実を用
いる。その判定式の設定は右図のよう
になり、その結果は下図のようになる。
例 12
4 人の学生の 3 科目(国語、数学、英語)の成績に対して以下の基準で評価する。3 科目
とも 50 点以上(最低点が 50 点以上)であり、かつ合計点が 200 点以上の時『合格』であ
り、そうでない時は『不合格』とする。
E,F 列に適切な計算式を設定せ
よ。
(iii) NOT 関数
書式(書き方):AND(論理式)
NOT 関数は上のように、一つの論理式を引数として持つ。NOT 関数が真(TRUE)ま
たは偽(FALSE)の値をとるのは、次のような場合である。
◎真(TRUE)
引数の論理式が偽(FALSE)のとき、NOT 関数は真(TRUE)になる。
◎偽(FALSE)
引数の論理式が真(TRUE)のとき、NOT 関数は偽(FALSE)になる。
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例 13
関数式
=NOT(A1="")
意味
A1 に値が設定されていない時は『TRUE』とな
り、そうでない時には『FALSE』となる。
=NOT(OR(A1>0,B1>0))
A1,B1 のどちらかが 0 より大きい時に OR 関数
は『TRUE』になるので NOT 関数は『FALSE』
になる。そうでない時(A1,B1 がともに 0 以下の
とき)には NOT 関数は『TRUE』になる。
=IF(NOT(A1*B1>0),"○","×")
A1*B1 の計算結果が 0 より大きい時には NOT
関数が FALSE になるので『×』を、そうでな
い時(A1*B1 の計算結果が 0 以下のとき)には
NOT 関数が TRUE になるので『○』セルの値
が 0 の時は『○』を値に持つ。
例 14
5 人の学生は A,B のどち
らかの試験を受けなければ
ならないので、両試験を受
けていない人を「FALSE」
と判定する。
例 15
5 個の点の X 座標と Y 座標
が指定されているとき、
『X+
Y>10』とはならない点を見
つけ出す関数を設定する。
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