授業コード:2112600 授業科目 *生活援助技術論 履 必修 関連資格 高一種免(看護) 養教一種免 開講年次 1年 開講時期 後期 担当教員 梶原 修 江美、小田 単位 該当DP 3 ナンバリング NU11205J DP1-2 DP4-1 DP5-1 DP5-2 日出子、飯野 英親、岩本 テルヨ 人間の基本的な生活行動が疾病や障害によって狭まったり、自分でスムーズに行なえなくなったりした時に、対象者 の安全・安楽、自立の視点を持って行う看護技術について必要な基礎的知識と技能を習得する。授業は、看護技術項 目(活動・休息、食事、排泄、清潔・衣生活、感染予防)別に講義・演習を実施する。 授業概要 1. 人間の基本的な生活行動を理解するために必要な知識を述べることができる。【DP1-2)】 学生が達成すべき 行動目標 2. 3. 4. 5. 看護の対象を健康時の状態に近づけるための援助の必要性を述べることができる。【DP1-2)】 看護の一般原則(安全・安楽・自立)を踏まえた生活行動援助技術が実践できる。【DP5-2)】 コミュニケーションスキルを活かした生活行動援助技術が実践できる。【DP5-1)】 看護技術を提供する上で倫理に基づいた行動について考えを述べることができる。【DP4-1)】 達成度評価 評価と評価割合/ 評価方法 試験 総合評価割合 60 小テスト 0 レポート 0 発表(口 頭、プレ ゼンテ ーショ ン) 0 レポート 外の提 出物 15 その他 合計 25 備考 100 知識・理解 (DP1-1) 知識・理解 (DP1-2) 60 5 65 5 5 5 5 知識・理解 (DP1-3) 思考・判断 (DP2-1) 思考・判断 (DP2-2) 関心・意欲 (DP3-1) 関心・意欲 (DP3-2) 態度 (DP4-1) 態度 (DP4-2) 態度 (DP4-3) 技能・表現 (DP5-1) 技能・表現 (DP5-2) 25 25 技能・表現 (DP5-3) 具体的な達成の目安 理想的レベル 標準的なレベル 教員からの指示がなくとも、他科目との関連を意識して予習と 復習を積極的に行うことができる。また、看護の原理・原則を踏ま えた上で、対象者に生じる可能性のある倫理的課題や必要な援 助方法について複数考えを提示できる。さらに、対象者の状況を リアルに想起してコミュニケーションをとることができる。 教員の指導や友人との意見交換によって、基本的生活行動を 理解するために必要な知識を調べたり、まとめたりする学習行 動がとれる。その上で、提示された事例対象者に必要な援助を 実施しながら、看護技術の原理・原則を学んでいく。また、看護 技術を提供する上で倫理に基づいた行動について友人と意見 交換をしながら、ロールプレイでの役割意識を高めて、 コミュニ ケーションスキルを磨く努力ができる。 授業計画 進行 テーマ・講義内容 授業の運営方法 学習課題(予習・復習) 予習・復 習時間 (分) 授業コード:2112600 ガイダンス(梶原江美/看護学科助教) 1 2 講義・演習 活動・休息:*以下を 3 コマで実施する ①活動に関する基礎知識の解説 ②ボディメカニクス、水平移動の実践 ③車いす患者体験 予習:①教科書(第 4 章活 90 動・休息遠所技術 A 基本的看 護活動の援助)通読、②普段 の動きをみつめる(基本動作 の記録) 復習:患者体験を通して友人 同士意見交換、演習記録 活動・休息:*以下を 3 コマで実施する (梶原江美/看護学科助教) ①水平移動・寝返り・起き上がりの援助技術の実践 ②ストレッチャーの移乗・移送の実践 講義・演習 予習:動画視聴(教科書 P492C 体位変換) 復習:演習記録 90 活動・休息:*以下を 3 コマで実施する (梶原江美/看護学科助教) ①褥瘡予防についての解説 ②睡眠・休息に関する基礎知識についての解説 講義・演習 予習:動画視聴(教科書 P493D 車椅子への移乗)と教 科書(第 4 章活動・休息遠所技 術 B 睡眠と休息の援助、第 5 120 3 ③車椅子移乗・移送の援助技術の実践 講義・演習 予習:動画視聴と教科書(第 6 章清潔・衣生活援助技術)の 通読、教科書 p160 図 6-6 を参 考にタオルの巻き方の練習 復習:演習記録 120 4 清潔・衣生活:*以下を 3 コマで実施する (小田日出子/梶原江美/看護学科助教) ①清潔・衣生活に関する基礎知識の解説 ②清拭に向けての演習 (寝衣交換・顔の清拭) 清潔・衣生活:*以下を 3 コマで実施する (小田日出子/梶原江美/看護学科助教) 全身清拭(寝衣交換含む)・足浴の援助技術の実践 講義・演習 予習:動画視聴(全身清拭・ 足浴)と技術分解表を使ったイ メージング 復習:演習記録 100 清潔・衣生活:*以下を 3 コマで実施する (小田日出子/梶原江美/看護学科助教) 全身清拭(寝衣交換含む)・足浴の援助技術の実践 講義・演習 予習:動画視聴(全身清拭・ 足浴)と技術分解表を使ったイ メージング 復習:演習記録 100 清潔・衣生活:*以下を 3 コマで実施する (小田日出子/梶原江美/看護学科助教) 洗髪の援助技術の実践 講義・演習 予習:動画視聴(洗髪)と技 術分解表を使ったイメージン グ 復習:演習記録 100 食事:(梶原江美/看護学科助教)*以下を 3 コマで 実施する 食事に関する基礎知識の解説 食事援助と口腔ケアを実践 講義・演習 予習:看護形態機能学(咀 嚼・嚥下機能)の事前学習と 教科書(第 2 章食事援助技術 A~C、第 6 章清潔・衣生活 A 清潔の援助 整容/口腔ケア) の通読、動画視聴(教科書 120 5 6 7 8 章苦痛の緩和・安楽確保の技 術 A 体位保持、第 8 章創傷管 理技術 C 褥瘡予防)の通読 復習:実技練習・友人との意 見交換・演習記録 p493-494F 口腔ケア) 復習:演習記録 9 10 食事:(梶原江美/看護学科助教)*以下を 3 コマで 実施する 栄養アセスメントについての解説 非経口的栄養摂取に関する基礎的知識の解説と援 助 講義・演習 予習:看護形態機能学(消 化・吸収)の事前学習と教科 書(第 2 章食事援助技術 D 非 経口的栄養摂取の援助)の通 読 復習:演習記録 120 排泄:(梶原江美/看護学科助教)*以下を 3 コマで 実施する 排泄に関する基礎知識の解説 使用手袋の材質とサイズ確認(ラテックスアレルギー 講義・演習 予習:看護形態機能学(排 泄)の事前学習と教科書(第 3 章排泄援助技術)の通読、尿 パッドでの排尿体験の記録 180 授業コード:2112600 を予防する手袋の安全な装着に向けて) 11 12 13 復習:演習記録 排泄:(梶原江美/看護学科助教)*以下を 3 コマで 実施する 排泄の援助技術(床上排泄・浣腸・陰部洗浄)の実践 講義・演習 予習:動画視聴(陰部洗浄) と技術分解表を使ったイメー ジング 復習:演習記録 60 感染予防の技術:(梶原江美/看護学科助教) *以下を 3 コマで実施する 医療安全と感染対策、標準予防策、消毒・滅菌、廃棄 物について解説する スタンダードプリコーション(PPE) 無菌操作技術 講義・演習 予習:動画視聴(教科書 p496-497M 感染予防)と教科 書(第 13 章感染防止の技術) の通読、技術分解表を使った イメージング 復習:無菌操作の練習 150 排泄:(梶原江美/看護学科助教) *以下を 3 コマで実施する(3 コマの内 2 コマは 2 クラ スに分けて 2 日間、演習と知識を整理する自己学習 講義・演習 予習:動画視聴(導尿)と滅 菌手袋の装着とカテーテル操 作の練習 270 時間に充てる) 排泄の援助技術(導尿)の実践 生活援助技術論に関する知識の整理 (国家試験問題の配付) 復習:各自で実技の振返り 講義・演習 予習:動画視聴(導尿)と各 無菌操作の部分を確実にする 練習 復習:各自で実技の振返り 270 14 排泄:(梶原江美/看護学科助教)*以下を 3 コマで 実施する 排泄の援助技術(導尿)の実践 (実技試験に向けた技術の習得) 講義・演習 予習:根拠を踏まえた技術 習得に向けての練習 復習:各自で実技の振返りと 国家試験問題を活用した知識 の習得 270 15 生活援助技術実技試験:(梶原江美/小田日出子 /飯野英親/岩本テルヨ)*以下を 3 コマで実施する (別途提示する) 生活援助技術論に関する知識の整理 *以上を 3 コマで実施する 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 授業コード:2112600 人体の構造と機能 理解に必要な予備 知識や技能 自分で日常生活行動(動く、食事をとる、排泄をする、清潔を保つなど)ができない時の心理 炊事や洗濯、掃除等の生活体験 「系統看護学講座 専門3 基礎看護技術 2」(医学書院) テキスト 【参考図書:図書館の指定図書に入っています】 新体系 看護学全書 基礎看護学②③ 基礎看護技術 1・2(メジカルフレンド社) ナーシンググラフィカ 基礎看護学③ 基礎看護技術(メディカ出版) 参 考 図 書 ・ 教 材 / 情意領域の看護技術 ケースに学ぶこころのケア(日総研) データベース・雑誌 【データベース:図書館のホームページから学内でのみ使用できます】 等の紹介 医学中央雑誌 Web: 国内の医学・歯学・薬学・看護学や関連領域の定期刊行物に掲載された雑誌論文を調べることができます。 最新看護索引 Web: 国内発行の看護・周辺領域の雑誌・研究紀要の中で看護に有用と思われる文献を調べることができます。 みなさんが日常生活で当たり前に行動していることを相手に対して安全に心地よく行えるようになるために は、正確な知識と確実な技術の習得が必須です。規定の演習時間には限りがあります。ぜひ、国家試験問題 を学習に取り入れたり、動画視聴でイメージしてから技術練習をしたり、効率よく学習してください。 授業以外の学習 また、実生活で自分で炊事や洗濯、掃除をするといった生活行動を実践してください。日常の中で友人と意 方法・受講生への 見交換したり、生活に密着した TV や DVD、映画等があれば積極的に視聴して、看護技術を通して人と関わる メッセージ 感性も育てていきましょう。 【筆記試験】 ・生活援助技術に関連する看護師国家試験問題を基本に、様々な方法を用いて出題します(例;記述式、括 弧埋め、○×式、など)。 ・簡単な状況設定から既習の知識を用いて看護を考える記述式の問題を出題します。 達成度評価に関す 【実技試験】 るコメント ・演習で行った技術について、安全・安楽の原理・原則を踏まえて実施できているかを確認します。単にハウ ツーで覚えるのではなく、なぜそうするのかの根拠を考えながら自己練習を反復するのがポイントです。 【レポート他の提出物】 ・提出日時を厳守してください。特に食事・排泄の単元では、身体の構造と機能に関する学習を並行する必要 がありますので、計画立てて学習してください。
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