Mastercam/ Ver.X/トラブル事例 ホームポジションの設定がリセットされてしまう ■症状 ツリー形式のダイアログを使用したツールパスにおいて、特定の手順でツールパスを計算させると、設定したはずのホームポ ジション設定値が操作デフォルトで指定されている値にリセットされてしまう。 ■症状発生時の作業例 この症状は、下記の手順で作業をした場合に発生する事が確認されています(下記は輪郭ツールパスを使った一例です)。 1) Mastercamを起動し、Millのマシン定義を読み込む。 2) マシングループ プロパティのファイルページを開き、操作デフォルトの編集ボタン(!マークのボタン)をクリックする。 3) 輪郭ツールパスのパラメータを開き、ホーム / リファレンス点ページを開く。 4) ホームポジションのZフィールドに数値を設定し(例えば50.0) OKボタンで操作デフォルト関係のダイアログをすべて閉じ、Mastercamのメイン画面に戻る。 5) メニューバーからツールパス、輪郭を選択し、適当なチェインを選択して輪郭ツールパスの作成を開始する。 6) まずホーム / リファレンス点ページを開く。数値が手順4で指定したものになっているので、 別の数値(例えば100.0)に入力しなおし、[Enter]キーを押さないで、そのまま工具ページをクリックする。 7) 適当な工具を選択してから、OKボタンをクリックしてツールパス計算を行う。 8) 生成された輪郭ツールパスのパラメータページへと戻り、ホーム / リファレンス点ページを開く。ホームポジションZの値を 確認すると、数値が手順6で指定したもの(100.0)ではなく、手順4でデフォルト設定を行った値にリセットされているのが分 かります。 ■回避方法 ホームポジションの数値を入力した後は、必ず[Enter]キーを押して数値を確定させる(上記の例だと、手順6で[Enter]を押して 数値を確定すると、この症状は発生しません)。
© Copyright 2024 ExpyDoc