匿名チャットアプリによる 空間と目的を共有する状況下での

匿名チャットアプリによる
空間と目的を共有する状況下での コミュニケーション誘発の可能性
CPSF B3 HANA
親
MINA
概要
空間と目的を共有する状況下に 匿名で話せるシステムを提供すると コミュニケーションが誘発されるかの検証
背景・問題意識
Privateなチャットシステム
例)LINE、KakaoTalk、slack
→友人orコミュニティで形成される会話
Semipublicなチャットシステム
友人ではないが、同じ空間と目的を
共有する人との会話
Publicなチャットシステム
例)Firechat、skypeのオープンチャット
→見知らぬ人と形成される会話
モチベーション
⃝グルワがなくても同じ講義を受けている人
とアイデアを共有したい
⃝ミーティングや講義で、発表者以外のコメ
ントを聞きたい
⃝1人で映画館に行っても上映後に劇場にい
る人と感想を共有したい
異なる目的と空間別状況例
空間 共有
遊園地、学校、駅、ホーム
講義、講演、スポーツ観戦
映画、舞台、コンサート
目的 共有
目的 非共有
遠隔会話
テレビ、ラジオ、天体観測
オンラインセミナー
空間 非共有
仮定
目的と空間を共有する環境下で
Semipublicなチャットシステムを提供すると
何らかの会話が誘発される
目的
空間と目的を共有している状況で Semipublicなチャットシステムを 提供すると会話が誘発されるかを検証
アプローチ
Semipublicなチャットシステムを異なる 環境下で利用してもらいコミュニケーション
が誘発されるか実験
関連研究
・インフォーマルコミュニケーション誘発のための
webブラウザ上での他者の可視化手法の検討
東京大学大学院工学系研究科 櫻井元晴 相田仁
・TokenCast
講演や会合で参加者の興味をリアルタイムにランキングする
システム
https://jp.tokencast.com/
機能(1/3)
⃝同教室での講義内容共有、議論
本当に教授の言
うようにスマホは
将来なくなるかな
想像できない!
スマホに代わる
何かが出れば!
機能① 自分のいる教室名のチャットルームに自動入出 (他の場所からはそのチャットルームに入出できない)
機能(2/3)
⃝聞き逃したことの質問
⃝講義のコメント
この課題の提
出期限いつ?
来週の月
曜かな?
SFC−SFSに書
いてある!
SAが来週の月
曜って言ってた!
機能② 気軽な質問やコメントができるように、匿名
機能③ 匿名性を利用した悪用を防ぐため画像・動画の送信不可
機能(3/3)
⃝その授業ならではの会話
→リアルタイムで見て、聞いているものに関する会話
私はどちらかとい
うと右がいい!
僕は、後者
が好き!
この人に賛成!
今のいいね!
機能③ 見ているもの、聞いているものは同じなので、画像・動画の送信不要
機能④ リアルタイムな会話と一期一会のメンバーでのトークルームなので、
退出後トークは消える
利用例
①チャットルーム(教室ごと)自動入出
→URLにアクセスすると自分のいる教室のチャッ
トルームに入出する。他の場所からの入出は不可。
https://jp…/…
CHAT
START
利用例
②退出するとチャットデータは消滅
https://jp…/…
チャットルーム ι17
現在のメンバー 12人
WRITE
この授業グルワありますよね?
あるよ!
EXIT
システム構成図
iBeacon
WEBサーバー
RSSI・ID
入出情報
場所検知モジュール
(端末)
参加者管理モジュール
(匿名ログイン)
テキスト
テキスト受信・送信モジュール
クライアント
退出情報
参加者管理モジュール
(退出)
チャット履歴削除モジュール
実装環境
⃝ 場所検知
§ iBeacon
⃝ 使用言語
§ Java
§ JavaScript
§ HTML
⃝ 使用PC
§ Mac OS X
評価(1/2)
①空間と目的を共有するシナリオでは、コミュ
ニケーションが誘発されたか
⃝会話が起こる頻度・発言数を他のシナリオで利用
した場合と比較(定量的評価)
⃝既存のチャットシステムではできなかった会話が
できたか(アンケートによる定性的評価)
評価(2/2)
②そのコミュニケーションにおいて本システム
(webチャットアプリ)に搭載した機能は有効 であったか
【アンケート】 ⃝チャットルームへの自動入出の適切性
⃝チャットデータ消滅の必要性
⃝匿名である必要性
⃝画像と動画の送信不可である必要性
実験
【A】SFCの講義内で受講者に本システムを利用してもらう (目的共有­空間共有)
【B】任意のSFC生20人に配布し、SFC内で利用してもらう (空間共有­目的非共有)
【C】同じドラマを見ている任意の被験者20人に配布し、利
用してもらうー場所機能は外す (空間非共有­目的共有)
【D】任意の被験者20人に配布し、利用してもらうー場所機
能は外す
(空間非共有­目的非共有) スケジュール
12月
2月
1月
チャットシステム
実装
最
終
発
表
場所検知
実験B~D
実験A・評価
最終発表準備
23日
6日
20日
27日
4日