ちゅーピーメルマガ(2月)

昭和
年
月
日 第
種郵便物承認
広島県医師会速報(第
号)
年(平成
年) 月
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)
ちゅーピーメルマガ
★逆流性食道炎
食事の欧米化で胃酸の多い人が増え、以前は腰の曲がったお年寄りに多かった逆流性食道炎が、
若い世代にも広がってきました。
症状は多彩で、げっぷや胸焼けも含まれ、食事の後や横になったとき▽重たい物を持っておなか
に力を入れたとき▽前かがみの姿勢になったとき-にみられます。心臓病や気管支ぜんそくの症状
と区別がつかない場合もあります。
プロトンポンプ阻害剤という飲み薬で劇的に症状が改善する人が多いです。再発も多いので症状
が消える維持量を調整してもらい、この病気と上手に付き合うことも大切です。
(広島県医師会・大谷博正)【 月 日㈮中国新聞夕刊】
★脳振とうを甘く見ないで
この季節はラグビーやサッカーの試合が盛んにありますね。最近ではボクシングの人気も復活し
ています。こうしたスポーツで注意しなければいけないのが脳振とうです。
強い衝撃で脳組織にゆがみができ、脳神経活動が一時的に低下する状態です。意識を一瞬失うと
いう印象が強いと思いますが、そうでなくても、ぼーっとする▽気分が悪い▽ふわふわする▽耳鳴
りがする-といった一見軽い症状もあります。
完全に回復するには約 週間かかるとされ、この間に再び衝撃が加わると致命的な脳障害が起き
ることもあるので注意してください。
(広島県医師会・小笠原英敬)【 月 日㈮中国新聞夕刊】
★ロコモティブシンドローム(運動器症候群)
ロコモティブシンドロームをご存じですか。筋肉や関節、脊椎など運動器をつかさどる器官の障
害です。
①片脚立ちで靴下がはけない②家の中でつまずいたり滑ったりする③階段を上るのに手すりが必
要④横断歩道を青信号の間に渡れない⑤約 分間続けて歩けない⑥重さ約 ㌔ の買い物をして持ち
帰ることができない⑦重めの道具を使った家事が困難-の一つでも該当すれば注意が必要です。
厚生労働省の調査では、要介護の原因のトップは運動器疾患で、脳卒中、認知症と続きます。健
康寿命を延ばすには、ロコモ対策が重要です。
(広島県医師会・菅田 巌)【 月 日㈮中国新聞夕刊】
★貧血かもしれません…
貧血の原因はいくつかあります。一つは出血。体表面の傷だけでなく、食道や胃、大腸、婦人科
の出血など目に見えない場合もあります。鉄やタンパク質といった血液の材料が足りなくなったり、
血液のがんや腎臓の病気で血液を作る力が弱くなったりしたときに起きることもあります。
最近、慢性腎臓病といわれる患者が増え、全国で , 万人を超えています。この病気は貧血の
症状で見つかることがあります。「疲れやすく、身体がだるい」「息切れし、胸がどきどきする」と
いった症状のある人は、早めにかかりつけ医に相談しましょう。
(広島県医師会・荒田寿彦)【 月 日㈮中国新聞夕刊】