平成27年度 4月号

学校だより
第4号
平成27年7月24日 発行
札幌市立明園中学校
Live your goals
校長
中村
邦彦
学校のすぐ側にある北園公園を、杖をつきながら、たった一人で、掃除をしている年配の女性(仮にAさんとします)がいます。毎日
3 回、ゆっくりとしたペースで、公園に落ちているゴミを拾って、札幌市指定の黄色のゴミ袋に入れていく。そんな生活を、Aさんは、も
う10年以上も続けているそうです。小さな子どもたちが遊ぶ公園がゴミだらけの状況に、心を痛めて始めた活動でしたが、最近では、
ゴミを投げ捨てる人も少なくなったと言います。拾うゴミもそんなにないのよと笑う姿は爽やかです。毎日の活動によって、きれいである
ことが当たり前の状態になったからでしょう。Aさんの夢がかなったのです。
女子サッカーのワールドカップ杯が終わりました。前回優勝のなでしこ JAPAN ですが、今大会は活躍できないのではないかという
のが、他の多くの国のメディアの評でした。それが、いざ始まってみると、素晴らしい試合の連続で、前回大会同様、決勝戦まで勝ち
進みました。残念ながら、最後はアメリカに負けて、準優勝に終わりましたが、キャプテン宮間選手を中心に一丸となって、最後まで
あきらめない姿は、私たち日本人の誇りとなりました。下馬評を覆して、勝ち進んだのには、ある理由がありました。
ワールドカップ杯に出場する選手の左袖に付けられていた、”Live your goals”と記されたワッペンに気づいたでしょうか。こ
の”Live your goals”は「夢(ゴール)に向かって生きよう」という意味で、2011 年から FIFA によって掲げられた、女子サッカーの発
展を目指した世界的キャンペーンの標語です。実は、女子サッカーは、世界的に見てもあまり脚光のあたらないスポーツです。日本
においても、前回のワールドカップ杯で優勝して、初めて、なでしこ JAPAN が注目されるようになりました。それまでは、観客がほとん
どいない状態が続いていたのです。大会前、宮間選手は、「決勝の舞台に立ってこそ、女子サッカーをブームではなく、文化にする
ことができる。」と述べていました。女子サッカーが当たり前のスポーツとなり、日本に根付くこと、それが彼女たちの夢であり、決勝戦
まで勝ち進む原動力になったのです。
なでしこ JAPAN の選手たちも、公園の清掃を続けるAさんも、自分の夢をもち、それに向けて地道に努力する姿は一緒です。し
かも、その夢は、自分のことではなく、当たり前の文化を作り上げるという、途方もなく大きな夢です。それでも、たとえどんなに大きな夢
に見えても、その実現を信じて、自分にできることを一つ一つ積み重ねていけば、いつか、夢は現実になることを教えてくれます。
”Live your goals”
あなたは、どんな夢を描き、どんな努力を続けていきますか?
保護者の皆様・地域の皆様
おかげさまで、子どもたちの様々な成長とともに、1学期を終えることができました。保護者の方々、地域の方々に温かく見守ってい
ただいたおかげと感謝しております。これより約 1 ヶ月の夏休みに入りますが、ご家庭での様子、地域の様子で、お気づきのことがあり
ましたら、学校に御連絡いただければ幸いです。2学期も、また、御協力よろしくお願いいたします。
道徳教室~演劇鑑賞~がありました
今年度から、本物の演劇に触れる機会をということで、道徳教室をおこな
いました。今回は、劇団千年王國の方々による演劇「MOMO」を鑑賞しま
した。今回の道徳教室のためにわざわざ書き下ろしていただいた作品で、原
作を知っていても知らなくても楽しめるお芝居でした。学校祭のステージ発
表の参考になることはもちろん、日常生活についても考えさせられる内容で、
充実した時間となりました。以下は生徒の感想(抜粋)です。
★生の演劇は迫力があり、また、やはり本やテレビとは違い、とてもおもし
ろかった。本では笑えないところや感じられないことが、演劇ではそうでな
かったりするので、伝わり方がまったく違うのだとわかった。(1年生)
★1人で3役くらいやっていたのがすごいと思った。全然違う役なのに、それぞれの役になりきっていたのもすごか
ったけど、暑くて大変なはずなのに、息ピッタリで感動した。またぜひ来て欲しい。(2年生)
★小道具や背景もシンプルながらクオリティーが高かった。BGMも生演奏で高音で歌ったり、波の音を楽器で表現
したりと工夫点が多かった。全身を使って喜怒哀楽を表現していて、引き込まれた。(3年生)
1 学期の反省と夏休みに向けて
1学期
学年の反省
1年
(終業式の話から)
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僕たち1年生は、学年目標を「小鳥~大きく羽ばたけ~」としました。今は一人ひとりが小さな存
在で、全員一緒でなければ行動することができませんが、これから経験を積み、一人で判断して行動
できるようになろうという思いを込めています。
学年全体で、大きな達成感を感じられたのは野外学習です。初めての学年行事に向けて、係活動を
中心としながら、それぞれが責任を持って取り組みました。その結果、計画に沿った買い物ができ、
予定通りの食事を作ることができました。一人ではできないことを、各班で協力してできるようにす
ることの大切さを学びました。計画通りに終えることができたのも、一人ひとりが自分の役割に自覚
を持ってやり遂げたからだと思います。2学期以降の学校生活にも、これを継続していきます。
学年の課題は、切り替えが遅く、けじめをつけられないときがあることです。現在、授業が始まる
ときの雰囲気づくりや、集会のときの静かな入退場を意識して、声をかけ合っています。これらを当
たり前にできるように意識を高めていきます。
2学期は学校祭や合唱コンクールなど、各学級で取り組む場面が多くなります。これらに向けて、
まず、毎日の授業や学校生活を大切にし、学年全体が自然とけじめを持って生活できるようにしてい
きます。以上で1学年の学年反省を終わります。
1学期の反省と夏休みに向けて
2年
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1学期は、宿泊学習や体育大会があり、とても充実した学期でした。クラス替えがあり最初はとて
も不安でしたが、すぐに色々な人と話せるようになりました。宿泊学習では、代表としてしっかりと
仕事をこなすことができたと思います。
反省点は、1学期テストの勉強が思ったよりも上手く進まず、良い点数を残すことができなかった
ことです。今回、計画をうまく立てることができず、結局あまり勉強時間をつくることができません
でした。2学期からは、この反省を活かして頑張りたいと思います。
振り返ってみると、とても充実した日々を過ごすことができたなと思います。夏休みは苦手な数学
などにも重点を置き、苦手をなくしていきたいです。生活の面では、しっかりと規則正しい生活をし
て、少しでも成長したいと思います。夏休みは計画的に過ごし、充実させたいです。
1学期の反省と夏休みに向けて
3年
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私の1学期の反省点は大きく分けて二つあります。一つ目は生活面です。1学期には修学旅行とい
う大きな行事がありました。学級代表や室長として、先を読んで行動することが、大事な時に限りで
きていなかったのが大きな反省点です。しかし、日を重ねるにつれて意識が強くなり、修学旅行が終
わった後の学校生活でも時間に余裕をもって生活することができているのは成長した点だと思いま
す。
二つ目は学習面です。学習面では、今までで一番計画的にテストへの学習を進め、家庭学習の時間
を増やすことができて良かったです。しかし、提出物の内容が薄くなってしまったり、今までできて
いたことがおろそかになってしまうことがありました。2学期からは、時間をたくさん確保しつつ内
容も充実させた学習を心掛けていきたいと思います。
そして、夏休みでは1・2年生の復習を中心に行い、夏休みを悔いのないように過ごしていきたい
と思います。そのためにも、2学期にある学力テストを含めて、生活リズムを崩さず、計画的に対策
していきたいです。
さらに、合唱コンクールや学校祭などの行事のプロジェクトとしても、夏休み中に準備するべきこ
とをしっかりと行っていきたいと思います。
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7 25 土
8 24 月
9 2水
9 7月
9 10 木
今後の主な行事予定
夏季休業~8/23
2学期始業式、夏休み課題テスト~25
生徒会役員選挙公示
冬服移行期間~27
3年学力テスト A、2年保育園訪問~15
9 18 金
9 30 水
10 7 水
10 15 木
10 30 金
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学校祭
生徒会役員選挙
3年学力テストB
後期生徒会認証式
合唱コンクール