Ⅲ.平成26年度の取組み

Ⅲ.平成26年度の取組み
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1.地域の復興支援、起業・創業支援への取組み
地域の復興支援
起業・創業・若手経営者支援
ふるさと支援「在京福島県経済人の集い」の開催
次世代創業支援ファンド・ローン
◆首都圏で活躍する福島県
出身の経済人と福島県知事
や県内の市町村長、商工
会議所会頭等が一堂に会す
る機会を提供
◆今後の福島県の産業復興
や地域活性化に向けた新た
なネットワーク構築を支援
金融庁「新規融資や経営改善・事業再生支援等における参考事例集」に掲載
∼地域経済の活性化・雇用創出を目指すお客さま∼
新規創業・
第二創業
出 資
ベンチャー企業・
成長分野
出資・融資による
総合的サポート
地場産業・
伝統産業等
ご 融 資
【在京福島県経済人の集いの様子】
再生可能エネルギー分野への融資実績
種類
太陽光
風力
水力
バイオマス
合計
次世代経営者
件数(件)
実行金額(億円)
207
343
2
44
1
8
2
40
212
437
ものづくり産業の支援
◆「東邦・ビジネスマッチング」実績(ものづくり関連企業)
参加企業10社 マッチング件数37件
◆ 協働事業プロジェクト「アクションJAT」
当行、常陽銀行が橋渡し役となり、
産総研・福島再生可能エネルギー研究所と
企業の連携を支援
◆「東邦ものづくりセミナー」の開催
参加者120名(平成26年7月)
とうほう・次世代
創業支援ファンド
とうほう・次世代
創業支援ローン
<取扱開始以降累計実績>
<取扱開始以降累計実績>
9件/5億円
13件/7億円
次世代経営者支援体制の構築
◆復興応援「とうほう次世代経営者倶楽部」
会員数
700名
創設の目的
◎ 人脈づくりのお手伝い
◎ 復興に向けた情報の提供
◎ 経営者としてのスキルアップ支援
◆「とうほう次世代経営塾」
第一期生
32名(うち女性4名)
第二期生
27名(うち女性5名)
【とうほう次世代経営者セミナー】
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2.多様な資金ニーズへの対応と海外マーケットへの進出支援
海外マーケットへの進出支援
復興資金の提供
海外銀行や各種専門家と積極的に業務提携を実施
◆震災関連制度資金の実行額累計
≪専門家関連提携策≫
≪専門家関連提携先≫
5,400件 / 1,137億円
(震災発生以降∼平成27年3月末)
動産・債権譲渡担保(ABL)への取組み
◆不動産担保・個人保証に過度に依存しない融資手法
◆動産評価アドバイザーを専門部署に配置
<ABL取組実績(含む予定額)>
(百万円)
5000
4,555
4000
【食料品】
【飼育牛】
3,565
2000
【車輌】
【機械】
【アメリカ合衆国】
千葉銀行ニューヨーク支店
行員派遣(1名)予定
【韓国】
SBJ銀行(新韓銀行グループ)
【中 国】
中国工商銀行
福島県上海事務所
3000
1000
【会計・税務・コンサル】 【海外情報提供・コンサル】
有限責任監査法人トーマツ 大和証券
デロイト・トーマツファイナンシャル・ 【海外リスクコンサル】
アドバイザリー
東京海上日動火災保険
【国際物流】
三井住友海上火災保険
日本通運
損害保険ジャパン
【貿易保険】
【海外セキュリティー対策】
日本貿易保険(NEXI)
ALSOK福島綜合警備保障
【ハラル認証取得支援】
セコム
ハラル・ジャパン協会
【ベトナム】
ベトコム銀行
行員派遣中(1名)
福島から世界へ
473
0
24年度
25年度
26年度
【インド】
インドステイト銀行
クラウドファンディングの活用による取引先支援
【タイ】
カシコン銀行
◆投資型クラウドファンディングサービス紹介業務の
取扱を開始
資金調達ニーズのあるお客さまに対し、ファンド運営
行員派遣中(1名)
会社であるミュージックセキュリティーズ株式会社様をご紹介
※クラウドファンディングとは、
資金を必要とする事業者がWEB上で個人から小口の出資を募る
仕組み。
資金調達と同時に全国に向け事業や製品をPRできる。
【台湾】
中國信託ホールディング
海外における商談会の開催(共催)
【フィリピン】
メトロポリタン銀行
【シンガポール】
三菱東京UFJ銀行
シンガポール支店
行員派遣中 (1名)
【インドネシア】
バンクネガラインドネシア
「香港ワイン&スピリッツ」 「ワールドビジネスシンポジウム
&メガマッチング2014」
@香港
@バンコク
お取引先4社出展
お取引先4社出展
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3.事業再生支援・事業承継支援
事業再生・経営支援
円滑な事業承継の支援
事業再生支援の実績
事業承継支援への取組み
<事業再生の実績累計>
支援協議会
地域経済活性化支援機構
その他私的再生
法的再生
合計
(先、人、億円)
企業数 従業員数 融資額
13
1,016
133
3
1,411
114
24
2,433
303
5
1,622
208
45
6,482
758
連携先外部機関
○営業店と本部が連携し課題解決に向けたサポートを実施
○外部専門機関と連携し、個社毎のサポート体制を構築
平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度
対応先数
220
280
323
後継者問題への対応策等としてのM&A業務の取組み
○M&A関連業務の実績
平成25年度
相談件数 55件
地域経済活性化支援機構
福島県中小企業再生支援協議会
福島産業復興機構
東日本大震災事業者再生支援機構
個人版私的整理ガイドライン運営委員会
264
平成26年度
相談件数 70件
○経営課題提案型営業の取組みに対する評価
資本性借入金(DDS)を積極的に活用
<累計実績> 6件 11億5千万円 (平成27年3月末)
日本M&Aセンター主催「第2回バンクオブザイヤー表彰」(注)において
最高賞となる バンクオブザイヤー(成約実績優秀賞) を受賞
○資本性借入金(DDS)スキーム図
営業負債
営業負債
資産
資産
借入金
債務超過
借入金
債務超過
DDS
(注)企業の営業譲渡や
資本提携に対する
取組みが顕著な地方銀行を
DDS導入により
今後得られる
金融検査上
債務超過圧縮
収益で解消
自己資本と見做す
称える表彰
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4.個人のお客さまへの取組み
∼赤ちゃん世代からシニア世代まで∼
世代層別の当行メイン化を積極的に推進し、取引の裾野を拡大
誕生∼若年期
青年∼壮年期
高齢成熟期
若年層との取引強化
(取引開始)
マネーライフプランの相談
(資産運用・ローン・保険等)
セカンドライフの相談
(年金・相続等)
○誕生 ○進学
○就職 ○結婚 ○お子様誕生 ○住宅取得 ○お子様進学
○介護 ○退職 ○年金 ○相続
お客さまの「赤ちゃん世代」から「シニア世代」まで、ライフサイクルに応じて多様なニーズに応じた商品をご提案
主
○Alwaysカード
な
○「あつまれ 元気な
ふくしまっ子」
商
○教育資金専用口座
「未来・ふくしまっ子」
○投資信託
⇒一括購入・積立投信
品
等
○写真付普通預金通帳
○少額投資非課税制度
○給与振込
ローン関連
○積立定期預金
○インターネットバンキング
○各種提案DMの発送
○各種相談会の実施
⇒地域ごと、全営業店一斉
等で開催
イベント・ベースド・マーケティング(EBM※)の導入
< EBMシステム∼マーケティングを高度化∼>
◆お客さまのライフイベント・ニーズに合致した複合的なサービスをご提案
(※)イベント・ベースド・マーケティング (Event Based Marketing)
○相続専用定期預金
「とうほう・想いのかけはし」
○退職金専用定期預金
「Newステージサポートプラン」
○年金定期Ⅱ
○年金感謝3Daysの実施
○年金自動受取
「LINE@」の運用開始
◆新たな情報発信媒体として
「LINE@」を活用した営業
戦略を開始
お客さまのお取引などの変化を捉え、最適なタイミングで最良な商品やサービスを提供する営業手法 ◆若年層との接点拡大を図る
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5.個人ローンの取組み
個人ローン推進体制の強化
ローン専門店
クロスセル(複合取引)を強化
仙台ローンセンター(H24.6)
( )内は開設日
給与振込
年金受取
ローンプラザ福島(H12.6)
八山田ローンセンター(H24.11)
郡山ローンセンター(H8.11)
ローンプラザ会津(H14.4)
ローンプラザ須賀川(H16.2)
いわき平ローンセンター(H25.3)
白河ローンセンター(H18.4)
いわき鹿島ローンセンター(H12.3)
クレジット一体型
キャッシュカード
NISA
各種ローン
アパートローン残高推移
ローン専門店の個人ローン残高推移
(億円)
3,072
3,000
一般個人ローン残高推移
(億円)
(億円)
1,005
1,000
2,777
800
600
1,987
595
612
401
2,000
400
100
0
25/3 26/3
27/3
478
373
375
364
374
109
103
115
25/3
26/3
27/3
402
200
200
23/3 24/3
518
473
400
640
300
1,000
498
500
730
2,340
2,126
オートローン・教育ローン等
カードローン
556
518
845
2,576
22/3
600
155
144
123
22/3
23/3
24/3
0
22/3
23/3 24/3
25/3 26/3
27/3
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6.店舗戦略と新たなATM戦略
店舗戦略
<宮城県内>
【店舗新設】
名取支店(26年5月)
ATMサービスの拡充
自行ATM利用手数料完全無料化
【店舗移転】
滝沢支店
※平成27年秋頃
新店舗移転オープン
新型ATM導入
▼視覚障がいをお持ちの方に
配慮した画面、音声案内
【店舗建替】
郡山中町支店(26年4月)
【店舗建替】
▼硬貨の入出金が可能
谷川瀬支店(26年11月)
▼偽造カード防止機能強化
▼省エネ性能強化
移動店舗車の稼働
◆避難されているお客さまへの
利便性提供
<土・日営業実施店舗>
八山田支店、北福島支店、いわき鹿島支店
郡山東支店、谷川瀬支店
<営業ポイント>
楢葉町役場西側駐車場
いわきニュータウンセンタービル駐車場
◆不測の事態にも金融サービス
を提供できる体制整備
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7.他行・他業態との連携
サービスの充実、経営の効率化に向け地銀・他業態との連携を積極展開
TSUBASA(翼)プロジェクト
TSUBASA(翼)プロジェクト参加行
■システム共同化検討
第四銀行
プロジェクト(平成20年3月∼)
北國銀行
■システム領域以外での
幅広い連携も検討
▲災害時相互協力に関する協定書締結式
【参加行】
当行、千葉銀行、第四銀行、北國銀行、中国銀行、伊予銀行
【主な実績】
○平成24年4月新営業店システム導入
○既存サブシステムの共同化・連携検討
○大規模災害発生時の相互協力協定を締結
○市場・国際業務の連携強化に関する協定を締結
県内15金融機関「災害時協定」を締結
中国銀行
千葉銀行
伊予銀行
業態を超えた連携
全国初
■福島県を主な営業基盤とする3地銀と4信用組合、8信用金庫で 「災害時
相互協力に関する協定書」を締結
■災害発生時にもお客さまに安心して金融サービスをご利用 いただける体制を強化
<協定参加金融機関>
【地方銀行(3)】東邦銀行、福島銀行、大東銀行
【信用組合(4)】福島県商工信用組合、いわき信用組合、相双五城信用組合、会津商工信用組合
【信用金庫(8)】会津信用金庫、郡山信用金庫、 白河信用金庫、須賀川信用金庫、
ひまわり信用金庫、あぶくま信用金庫、二本松信用金庫、福島信用金庫
▲災害時相互協力に関する協定書締結式
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8.独自の研修体系「とうほうユニバーシティ」
人材育成体制の強化
行外派遣研修等への積極的な派遣
◆人事・人材育成機能の連携を一層強化させることを目的に
◆派遣数は地方銀行トップクラス 毎年200名以上派遣
人事部と人材育成部を「人事部」に統合(平成27年3月)
【主な派遣実績】
地方銀行協会研修・留学
大学院
大手不動産会社
官民ファンド
大手M&A仲介会社
メガバンク等金融機関
大手シンクタンク
国、県、市などの官公庁
大手再生可能エネルギー関連事業会社
独自の研修体系「とうほうユニバーシティ」
「とうほうユニバーシティ」
「基本方針」
とうほう
○高い倫理観のある職場風土の醸成に向けた人材の育成
○マネジメント力の強化に向けた人材の育成
ユニバーシティ
○基本業務能力の向上に向けた人材の育成
○営業力の強化とコンサルティング力の向上に向けた人材の育成
○当行の永続的な成長を担う(中長期的な)人材の育成
全学類共通
経営理念
コンプライアンス
キャリア形成
経営学類
支店長・
副支店長育成
役席育成
教養学類
中堅行員育成
若手行員育成
自己啓発支援
実務学類
専門学類
法人営業強化
個人営業強化
次世代リーダー育成
国際感覚醸成
地域密着型金融強化
営業力強化・
キャリア形成
行内研修・行外研修・休日セミナーを開催
◆講座数充実、受講者数 (平成26年度実績)
講座数
◆当行独自海外研修(米国)を毎年継続開催(16名参加)
平成18年度∼平成26年度派遣累計実績 145名
◆地銀協海外研修(東南アジア)、
他社主催海外研修(米国、ヨーロッパ)等に派遣
平成26年度累計 派遣実績 25名
◆当行独自海外研修(ベトナム)を平成27年4月に初開催
17名派遣
大型バスの導入
「とうほう・みんなのドリーム号」
のべ受講者数
行内研修・行内留学
138
4,500名
行外研修・行外留学
131
270名
24
1,200名
休日セミナー
海外研修への積極的な派遣
研修や野球部など行内クラ
ブ活動をメインに走行
災害発生時における人員・
物資の輸送手段として活用
25
9.若手と女性、ベテランとシニアの活躍支援
∼育児と介護サポート∼
ワーク・ライフ・バランス支援の拡大
女性の活躍機会のさらなる創出
家庭との両立に向けた多様な働き方の構築
◆女性支店長5名(うち一般店舗2名)、女性副支店長6名
◆女性役席 約130名
女性役席者比率13.4%
ワーク・ライフ・バランス
(平成27年3月末現在)
事業所内保育施設「とうほう・みんなのキッズらんど」開設
健康増進
業務効率化
業務効率の上がる 毎朝6:30∼
労働時間の 朝型シフト
法定を上回る
育児休業3年間
両立のための
▲オープニングセレモニー
厚生労働省 平成26年度「福島労働局長優良賞」受賞
「女性の能力発揮促進に向けた
積極的な取組み」が評価
短時間勤務
複数パターンから選択が可能
全国
初の取組み
独自の休暇
イクまご休暇
70歳までの活躍機会の拡大
60歳から65歳まで
◆毎日勤務、ポスト職への登用
65歳から70歳まで
▲「福島労働局長優良賞」表彰式
◆「シニアサポーター」として活躍
26
10.地域貢献・CSRへの取組み
障がい者雇用への取組み
県営あづま陸上競技場のネーミングライツ取得
東北の金融機関
初の取組み
株式会社 とうほうスマイル
◆ハンディキャップを持つ人の
自立と社会参加の場の創出
「とうほうの森」づくりの実施
を目的に平成24年3月に設立
◆平成21年度より実施
◆銀行本体を含めた雇用者総数
67名
名称 『とうほう・みんなのスタジアム』
期間 平成25年5月∼平成30年3月
している役職員や家族
(平成27年3月末現在) ▲印刷や名刺・帳票作製等の業務を行う職員
(公財)東邦銀行教育・文化財団による助成・奨学金事業
文化・スポーツ活動助成事業
◆文化・スポーツ活動
◆地域の活性化に貢献する文化活動
これまでの助成実績
助成先 約730団体
助成総額 約1億円
による植林活動
金融経済教育の推進
TOHO親子金融教室
子どもたちに「お金の使い方」「銀行業務」
について理解を深めることを目的に開催
◆高校生対象の文化・教育研究活動
これまでの給付実績
奨学生 約420名
奨学金事業
◆大学生等への奨学金事業
給付総額 約3億3千万円
エコノミクス甲子園福島大会
高校生に金融経済の仕組みを
楽しく知ってもらう目的で開催
地域のスポーツ活動への貢献
◆市町村対抗ふくしま駅伝
◆陸上競技部による陸上教室
寄附講座
◆福島大学にて寄附講座を開講
当行役職員が講師となり
「地域金融論」について講義
◆開講から4年間で60講座実施
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