命令文

Short Cut 1-12
1-12 命令文・勧誘文
（１）相手に何かの動作や、ある状態になるように命令する「∼しなさい」の文
相手に行動や状態を命令する文を、命令文と言う。英語は、主語は付けずに動詞だけで
始まれば命令文になる。そして、その動詞は原形でなければならない。
全部で４つある。
命令文
動作・行動の命令文
状態の命令文
肯定の命令
『∼しなさい』
『∼になりなさい』
禁止の命令
『∼してはいけない』
『∼になってはいけない』
（２）動作の命令「∼しなさい」「∼してはいけない」
動詞の原形で始めれば、
「∼しなさい」、その前に Don’t を付けると「∼してはいけない」
の、命令文になる。相手の名前を、コンマで区切って入れることもあるし、少し丁寧にす
ﾌﾟﾘｰｽﾞ=どうぞ
る時は please を付ける。どちらも、位置は、文の前でも後ろでも良い。ただし please
を後ろに付けた時は、コンマで区切ることになっている。命令文に対する返答も覚えよう。
《設例 1》どうすれば命令文になるか…。和訳は…。
◇動詞の原形で始めれば命令文。コンマで区切って、相手を示す。please を付けると丁
寧になる。
【a】
Help me with this work.
(この仕事を手伝いなさい)
［「わかりました」の受けた答え］ All right.
［「できない」の受けた答え］
【b】
／
OK.
／ Sure.
Sorry. I’m busy now.
Mike, study hard. = Study hard, Mike.
(マイク、一生懸命に勉強しなさい)
【c】
Please play the guitar for us. = Play the guitar for us, please.
(私たちにギターを弾いてください)
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◇Don’t を付ければ「∼するな」の禁止命令文。後は同じだ。
【d】
Don’t run in the room.
(部屋の中で走るな)
【e】
Junko, don’t sit up late. = Don’t sit up late, Mike.
(ジュンコ、夜更かしはしてはいけません)
【f】
Please don’t speak so loud. = Don’t speak so loud, please.
(［どうぞ］そんなに大きな声で話さないで下さい)
［基本 1］
次の英文の和訳をしなさい。
1.
Look at this picture.
2.
Mike, watch that car.
3.
Get up early, Ken.
4.
Don’t use that bike, Jane.
5.
Don’t leave your bag, Tom.
6.
Please sit down, Akiko.
7.
Please listen to this CD, Kumi.
8.
Don’t take flowers from this garden.
Please take only pictures.
［基本２］
次の語句を①単純な命令文 ②［
］の中の人に対する命令文、③please を使った丁寧な
命令文、以上の３つに変えなさい。
1.
speak English
[ Jane ]
2.
help me
[ Tom ]
3.
learn shodo every Sunday
[ Yumi ]
4.
lend the bike to Ken
[ Tom ]
5.
open the box
[Paula]
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［基本 3］
並び換えて日本語に合うようにしなさい。
1.
昼食の前には手を洗いなさい。
hands / wash / your / before lunch
2. トム、新しいノートを使いなさい。
new / use / Tom / a
/ , / notebook
3. アキコ、毎日ピアノを練習しなさい。
the / every day / piano / practice / Akiko / , /
4.
昼食の前にはケーキを食べてはいけません。
before lunch / eat / don't / this cake
5.
この本を読んではいけません。
read / never / book / this
6.
ここではテニスをしないようにして下さい。
here / play / don't / tennis / please
7.
あの机は使わないようにして下さい。
desk / that / use / don't / please
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（３）状態の命令「∼になりなさい」
動詞「∼だ」は、be 動詞 am・are・is だ。これらの原形は、実は『be』だ。そこで、
状態の命令文「∼になりなさい、∼しなさい」には原形の be を使う。禁止の命令「∼に
なってはいけない、∼してはいけない」なら文頭に Don’t を付ける。動作的な和訳になっ
ても、一般動詞ではないから注意。
《設例 2》命令文にすると…。和訳は…。
◇命令の形
【a】 You are careful
→
Be
careful.
(注意してやりなさい=慎重にいきなさい)
【b】 You are kind to the old people
→
Be
careful to the old people.
(お年よりには親切にしなさい)
「注意しなさい」「親切にしなさい」の和訳になっても、動詞は be 動詞だから注意しよう。
◇禁止の形
【c】 You aren’t late for school.
→
Don’t be
late for school. = Never be late for school.
(学校に遅刻してはいけません)
◇面白い表現もある。和訳を考えよう。
【d】
Be my guest.
（『私のお客になる』？ではなく「ご自由に(使うなど)して下さい」）
【e】
Be a good boy.
（『よい少年になる』？ではなく「いい子にしていなさい」）
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［基本 4］
次の英文を和訳しなさい。
1.
Be a popular player.
2.
Don't be a bad boy.
3.
Don't be noisy.
4.
Be friends with them.
5.
Be careful to the sick people.
(popular 人気のある)
(bad 悪い)
(noisy うるさい)
(kind 親切な)
（４）勧誘文「∼しよう」には let’s を命令文の前に入れて使う
かんゆう
単純な命令文の前に let’s（レッツ）を付けると「∼しよう」と、相手を誘う文=勧誘文
になる。受け答えの文にも注意だ。
《設例 3》和訳と受けた答に注意。
【a】
Let's play tennis.
Yes, let's.
(テニスをしよう)
【b】
/
(うん、そうしよう)
No, let's not.
(いや、やめておこう)
Let's be kind to old people
(お年寄りには親切にしよう)
［基本 5］
次の命令文に Let's を付属させて勧誘の文に変え和訳しなさい。
1.
Go to the zoo.
2.
Play baseball.
3.
Speak English.
4.
Listen to the music.
5.
Be merry. [merry 陽気な]
6.
Be quiet. [quiet 静かな]
［基本 6］
並び変えて日本語と合うようにしなさい。
1. 学校まで走ろう。
2. かわいい人形を作りましょう。
run / the school / to / let's
pretty / dolls / make / let's
3. 放課後, 野球をしよう。
4. 私といっしょに、ここにいましょう。
baseball / play / let's / after school
here / with me / be / let's
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[解答]
［基本 1］
【1】この絵を見なさい。
【2】マイク、あの車を見なさい。
【3】ケン、早起きをしなさい。
【4】あの自転車は使ってはいけない。【5】トム、かばんを忘れてはいけないよ。【6】ア
キコ、どうぞ座ってください。
【7】クミ、この CD を聞いてください。
【8】この花壇から
花を取らないでください。写真だけを撮ってください。
［基本２］
【1】①Speak English.英語を話しなさい。②Jane, speak English. ジェーン、英語を話
しなさい。③Please speak English(, Jane). (ジェーン、)どうぞ英語を話してください。
【2】①Help me.手伝ってください（助けてくれ） ②Tom, help me. トム、手伝ってくだ
さい（トム、助けてくれ）③Please help me (, Tom). トム、手伝ってください（トム、助
けてくれ）
【3】①Learn shodo every Sunday.毎週日曜日に書道を習いなさい。②Yumi, learn shodo.
ユミ、書道を習いなさい。③Please learn shodo (, Yumi). ユミ、書道を習って下さい。
【4】①Lend the bike to me. 私に自転車を貸しなさい。②Tom, lend the bike to me.トム、
私に自転車を貸しなさい。③Please lend the bike to me (, Tom).トム、私に自転車を貸し
てください。
【5】①Open the box. その箱を開けなさい。②Paula, open the box.ポーラ、その箱を開
けなさい。③Please open the box (, Paula).
(ポーラ、)その箱を開けて下さい。
［基本 3］
【1】Wash your hands before lunch.【2】Tom, use a new notebook.【3】Practice the piano
every day, Akiko.【4】Don't eat this cake before lunch.【5】Never read this book.【6】
Please don’t play tennis here.【7】Please don't use that desk.
［基本 4］
【1】人気のある選手になりなさい。【2】悪い子になってはいけない。【3】うるさくして
はいけない。【4】彼らと友達になりなさい。【5】病気の人には注意しなさい。
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［基本 5］
【1】Let’s go to the zoo.動物園に行こう。Yes, let’s.うん、そうしよう。/No, let’s not.い
や、やめておこう。
【2】Let’s play baseball.野球をしよう。Yes, let’s.うん、そうしよう。
/No, let’s not.いや、やめておこう。【3】Let’s speak English.英語を話そう。Yes, let’s.う
ん、そうしよう。/ No, let’s not.いややめておこう。
【4】Let’s listen to the music.その音
楽を聴こう。Yes, let’s.うん、そうしよう。/No, let’s not.いや、やめておこう。
【5】 Let’s
be merry.陽気にやろう。Yes, let’s.うん、そうしよう。/No, let’s not.いややめておこう。
【6】Let’s be quiet.静かにしよう。Yes, let’s.うん、そうしよう。/No, let’s not.いややめ
ておこう。
［基本 6］
【1】Let's run to the school.【2】Let's make pretty dolls【3】Let's play baseball after
school.【4】Let's be here with me.
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