自社の社内システムをVMware vCloud Airに移行。 システムの運用管理

IT SERVICE
自社の社内システムを VMware vCloud Air に移行。
システムの運用管理工数とTCO を従来の約 50%に削減
企業システムの活用を支援するユースウェア専門企業として設立された株式会社
課題
• 顧客に安定的でかつ安価なサービスを
提供するためのインフラコストの低減
• サービスをスピーディに提供するための
インフラ整備
• サービスインフラの構築・運用工数の削減
• 管理者のスキルに依存しない運用プロセス
インストラクション。同社は、顧客のシステムを預かり運用するコアビジネスの中で、
サービス提供コストの低減を目指して VMware のパブリッククラウドサービス
「VMware vCloud Air」を採用し、社内システムをわずか 30 日間で既存のオンプ
レミス環境から vCloud Air 上に仮想マシン OS のバージョンアップを行い、移行
しました。その結果、
自社システムの運用管理工数と TCO は従来の約 50%に低減。
今後は、顧客システムを運用するサービスプラットフォームとして、vCloud Air の
活用範囲を拡大していく方針です。
の実現
ソリューション
約 450 のシステムが稼 働する顧客向け
ホスティングサービスの運用基盤としての
活用を見据えて、全社内システム向けに
VMware vCloud Air を採用。データ
センターで運用していた Windows Server
2003 を含む社内システム用サーバ 10 台
をバージョンアップし、30 日の短期間で
VMware vCloud Air 上に移行
導入効果
• 30日という短期間で Windows Server
2003 をバージョンアップし、VMware
vCloud Air に移行
自社環境の運用工数とコスト削減を目的に
vCloud Air を採用
株式会社インストラクションは、中堅・中小企
業が導入した財務・会計、給与、販売管理ソフ
トとハードの効率的な活用を支援するために、
1990 年に設立されたユースウェア専門企業で
す。その後、IT 環境の変化に合わせて、企業シ
ステムのデータ移行サービスや保守サービス、
コールセンターサービスなどにも事業領域を
VMware 製 品 を 採 用していたことから、
vSphere をベースに最新のテクノロジーが集
約された vCloud Air は最適でした」
(佐野氏)
また選 定の前 段 階では、VMware 主 催の
vCloud Air のベータプログラムにも参加して
かった業務ソフトをセットし、メンテナンスか
担当するマネージャーでもわずか半日で操作
らサポートまでを一貫して提供するホスティ
を習得することができ、ポータル画面のわかり
ングサービス「セキュアキーパー 4Gates シ
やすさには大きな魅力を感じたといいます。
リーズ」を展開しています。同社の事業につい
て、マイグレーション部 部長の佐野康典氏は
スティングサービスを始めてから 7 年間で、約
• インフラ運用のサービスレベルの均質化、
と説明します。
• VMware vCloud Air
Virtual Private Cloud
の 運 用 基 盤 に 10 年 以 上 前 から仮 想 化 に
評価したところ、
クラウド基盤の管理を初めて
• 社内システムのインフラに関する TCO
を約 50%削減
導入環境
を評価してきました。当社ではデータセンター
に構築した仮想マシン上に顧客企業から預
「専任の IT 担当者がいない中堅・中小企業の
• インフラ運用の属人化を解消
属人化を避けるためにも、パブリッククラウド
への移行は必須と考え、いくつかのサービス
拡大。現在は同社が契約するデータセンター
• 社内システムのインフラに関する運用管理
工数を約 50%削減
標準化を実現
どうしてもコストがかさみますし、運用業務の
お客様に代わり、私たちが運用を支援するホ
450 を超えるシステムをお預かりしています」
多数の企業に向けて安定したシステム環境を
リソースプール全体に課金される柔軟性
や vCloud Air のサポート体制を評価
インストラクションは、vCloud Air の導入は
まず自社システムの運用基盤から開始して、
そ
のノウハウを蓄積してから中堅・中小企業向け
のホスティングサービスに拡張する方針としま
した。2015 年 2月から開始したプロジェクトは、
提供するためには、運用を支えるインフラ基
わずか 30 日でカットオーバーし、データセン
盤の強化が欠かせません。従来から同社は、
ターの仮想マシン上で稼働していた社内シス
常に最新のテクノロジーを採用することをモッ
テムの移行を同年 3月までに終えています。
トーとし、顧客にサービスを提供する前に、検
証も兼ねてまずそれらの自社環境への採用を
行っています。顧客へより安価で良質なサー
ビスを提供するために、自社環境においての
運用工数とコストの低減が最優先の課題と
なっていました。
「データセンターでの自社運用からパブリック
クラウドである vCloud Air への移行を決断
したのは、こうした背景からです。仮想化技術
のスキルを持った要員を確保、育成するのは
株式会社インストラクション
マイグレーション部
部長
佐野 康典 氏
IT SERVICE
vMotion、vSphere HA などの運用
は不要に。最終的に TCO は約 50%削
減見込み
データセンターから vCloud Air に移行した仮
「vCloud Air は CPU、
メモリ、
ストレー
ジ、ネットワーク帯域からなるリソー
スプール全体に課金される月額固定
サービスなので、
提供されているリソー
スの範囲内であれば、仮想マシンの追
加削除が自由にできるので、システム
テストが柔軟にでき、移行作業はス
ムーズに進みました」
株式会社インストラクション
佐野 康典 氏
想マシンの数は、顧客管理用の CRM サーバが
2 台、販売管理サーバ、ファイルサーバ、Active
Directory サーバが各 1 台、仮想デスクトップの
ターミナルサーバが 5 台の計 10 台です。移行
に際しては、仮 想マシン OS を Windows
Server 2003から Windows Server 2012 R2
データセンターでの自社運用から vCloud Air
によるサービス利用に切り替えたことで、イン
ストラクションの社内システムは vSphere
vMotion、vSphere HA、サーバ監視などの運
にバージョンアップして最新化を図りました。
用が一切不要となり、インフラに関する運用
佐野氏は「vCloud Air は CPU、メモリ、スト
管理工数と TCO はともに約 50%削減できる
レージ、
ネットワーク帯域からなるリソースプー
見通しです。
ル全体に課金される月額固定サービスで、提
供されているリソース内であれば、仮想マシン
「当社の場合、自社システムの運用を外部向け
の数を気にすることなく、追加、削除、拡張が
できるので、システムテストが簡単かつ柔軟に
実行でき、移行作業はスムーズに進みました」
と話します。
株式会社インストラクション
マイグレーション部
主任
藤井 歩 氏
カスタマープロフィール
企業の業務システムのよりよい運用支援を目
的に、ユースウェア専門企業として 1990 年に
設立。財務・会計、給与、販売管理ソフトなど
の使いこなしで悩む中堅・中小企業に向けて、
ソフトウェアやハードウェアの活用支援サー
ビスを提供。2008 年には、財務・会計・基幹
業務ソフトをデータセンターで運用するホス
ティングサービス「セキュアキーパー 4Gates
シリーズ」をリリース。現在は、仮想デスクトッ
プ提供サービス、業務ソフトのデータ移行
サービス、クラウドバックアップサービス、セ
キュリティ・保守サービスなどを手がけてい
る。
サービスの運用担当者が兼任しているため、
担当者のスキルに依存することなく自社シス
テムの運用が効率化できたことで、人員のリ
ソースを外部向けシステムのサービス強化に
注力できるようなったことはとても大きな効
また、実際に移行作業を担当したマイグレー
果です」
(佐野氏)
ション部 主任の藤井歩氏も vCloud Air の
今後は vCloud Air 上での自社システムの運
ポータル画面の使いやすさを評価して、
「仮想
用を通じて、運用可能な仮想マシンの数、運用
マシンの構築、ネットワーク設計、運用管理が
集約されたポータル画面のインターフェース
がわかりやすく、
クラウド環境への導入が初め
ての私でも迷うことがありませんでした」
と話
工数などのベンチマークを細かく取得しなが
ら、ホスティングサービスのプラットフォーム
として vCloud Air を活用していく予定です。
佐野氏は「データセンターでは現在、20 台を
します。仮想マシンの構築も、
サーバの配置や
超えるサーバ上で 450 以上の仮想マシンが稼
ネットワーク設計などの裏側を意識する必要
がなく、効率よく移行することができたといい
ます。
働し、約 5 名の IT 要員が運用を担当していま
す。今後は、
これらも vCloud Air 上に移行し、
サービス基盤をとして利用することで、サービ
「構築時、VPN の連携やドメインとの連携など
スレベルの均質化とコスト低減を実現させ、
いくつ か の ポ イント で 苦 心 し まし た が 、
さらにお客様の拡大に向けたスケーラビリ
vCloud Air のサポートに問い合わせると当日
ティーを確保していきます」
と述べています。
中に何らかのリアクションをいただき、対応状
況も逐次報告をいただきました。サポートの
プロとしてお客様システムの保守を行ってい
パブリッククラウドへの移行が始まったインス
トラクション の インフラ 基 盤 は、今 後 も
る当社から見ても、vCloud Air のサポートの
レベルは高いと実感しています」
(藤井氏)
vCloud Air のサービス拡張とともにますます
進化を続けていくことになりそうです。
移行前
CRM サーバ ×2
販売管理サーバ ×1
ファイルサーバ ×1
社内システム
Active Directory サーバ ×1
ターミナルサーバ ×5
移行後
Windows 2003 Server を
2012 R2 に vCloud Air 上で
アップグレード
vCloud Air
日本ロケーション
メリット
50%削減
50%削減
社内のインフラに関する
TCO を約 50%削減
社内のインフラの
管理工数を約 50%削減
30 日間
9 つの Windows Server をバージョンアップし、
わずか 30 日で VMware vCloud Air 上で
システムをカットオーバー
図: vCloud Air への移行によって生み出されたメリット
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