JBCC株式会社

IT SERVICE
JBCC Corporation
JBCC株式会社
開発環境の安定的な運用とインフラ増強の業務をなくすため、
VMware
オンプレ・パブ
vCloud Air を導入。先進的なハイブリッドクラウドとして、
リックをフル活用。同時に重要なシステムの事業継続もクラウドで実現
• 仮想環境の安定的な運用と運用負荷
1964 年に設立され、IT サービスを提供するJBグループで、総合ソリューションプロ
バイダーとして事業を展開するJBCC。2010 年から開発環境を VMware ソリューショ
• 仮想マシン追加のための物理サーバ
ンで仮想化した同社では、開発環境の安定的な運用と物理サーバ追加導入業務を
課題
追加導入業務の負荷
ソリューション
定期的に発生するオンプレの開発基盤の
増 強 業 務 をなくし、開 発 環 境を 安 定 的、
かつ 柔 軟に 運 用するために、
VMware
リソースの自由な
vCloud Air を導入し、
追 加・削 減 ができる環 境を構 築。DR も
クラウド化し、
災害対策を実現。
導入効果
• 物 理サーバの追 加 導 入 業 務の軽 減と
環境提供まで1ヶ月以上のリードタイム
の削減
• 仮想化基盤の運用管理から解放
• 担当者への安定的な開発・検証・テスト
環境の提供
• オンプレミスとクラウドの自由な行き
来で、リソースの機動的な追加・削減が
可能な環境を実現
導入環境
• VMware vCloud Air
Dedicated Cloud
なくすため、
パブリッククラウド サービスを利用することにして、
VMware vCloud Air
の導入を決めました。2015 年度、新しく利用される仮想マシン 130-140 台はすべて
vCloud Air を利用、2018-19 年には開発環境を vCloud Air 中心とし、オンプレミス
とクラウドの比重を徐々に変えていく予定です。
JBCCではオンプレミスとクラウドを
自由に行き来できるハイブリッドクラウドのメリットを生かして、
プロジェクトに必要な
リソースの追加・削減を機動的に行っていく計画です。
オンプレミスの運用管理とシステム増強
に関わる負荷軽減のために
VMware vCloud Air を導入
「 IT の可能性を、未来の可能性に。」を掲げる
JBグループの中核企業として、長年培って
きた経験と高度な技術を生かして、流通・製
造・金融・公共公益・医療分野で顧客企業
を支援するJBCC。同社は 2010 年にそれ
まで物 理サーバで行っていた開 発 環 境を
VMware ソリューションで仮想化し、サーバ
を集約しました。開発環境における仮想マシ
ンは年々増え、最近では 10 台の物理サーバ
上で約 1,300 の仮想マシンを構成し 300 の
開発プロジェクトが利用しています。SI &サー
ビス IT サービス事業部 技術推進担当 本部
長の永田 桂史氏は「開発環境は仮想化で統
合されているため、ハードウェアやソフトウエ
結果、最終的にヴイエムウェアの VMware
vCloud Air を導 入することに決めました。
導入理由について、SI &サービス ソリュー
ションマネジメント事業部 品質管理 標準化
推進 部長の小河原 裕司氏は「決め手になっ
たのは vCloud Air がハイブリッドクラウド
だということでした。最初は仮想環境をまと
めてクラウドに持っていこうかとも考えたの
ですが、現在オンプレミスにある 1,300 台の
仮 想マシンを SE の 業 務を中 断させずに、
移行させることはまず不可能です。そこで、少
しずつクラウドに移していく方がコストも含
めて、よいという結論になりました。そして、
それが一番シームレスにできるのが vCloud
Air でした」と説明します。
オンプレミスと同じツールとインターフェ
イスのため、教育も不要で、運用も容易
• VMware vCloud Air
Disaster Recovery
アのバージョンアップなどのメンテナンス業
務があるとリソースの確保、パフォーマンス
vCluod Air は VMware vSphere 上 に
• VMware vCloud Air
Direct Connect
など、全体に影響が出る場合があります。そ
構築されており、オンプレミスの開発環境で
のため、500 人以上の SE の業務に支障を来
慣れている VMware vSphere と同じツー
さないよう、細心の注意を払いながら、システ
ルを使うため、管理者への教育の必要があり
ムを運用してきました。また毎年仮想マシン
ません。またオンプレミスからクラウドへの
は 130 台以上増え続けていて、定期的にサー
移行も簡単で、設定変更も要りません。加え
バなどのインフラを増強しなければなりませ
て、小河原氏は「 vCloud Air は従量課金で
ん。そのため、これらの課題を解決し、運用負
はなく、定額制なので、予算が可視化できる
荷を減らしたいと考えてきました」
と語ります。
ことも大きなメリットです。従 量 課 金でも、
そこで最初に、JBCCでは従来の延長上で
オンプレミスの物理サーバを増やすことを考
えました。しかし、そのやり方では、いずれ
サーバの追加導入が必要になり、際限がなく
なるため、他の方法を検討、パブリッククラ
ウドサービスを利用することにしました。そし
て、複数のクラウドサービスを比較検討した
夜間電源をオフにするなど細かく管理すれ
ば料金を抑えられるのですが、開発環境は
3 人ほどが兼務で運用しているため、そこま
で 管 理すると負 担 が 大きくなり過ぎます。
vCloud Air はそうした点を考慮する必要が
ないため、
とても助かります」
と説明します。
JBCCでは 2015 年 1 月に vCloud Air の導入
IT SERVICE
を決 定し、4 月から利 用を開 始しました。
で数時間後にはリソースが追加されるため、
そして、占有の物理サーバを仮想化基盤とし
手続き面だけでなく、迅速に増強できるよう
ミスとインターフェイスが違うため、
て提供する Dedicated Cloud と vSphere
になりました。さらに永田氏は「 vCloud Air
環境向けの DR 環境をサービスとして提供す
にすることで、管理者は安定的な運用が確保
vCloud Air の場合、オンプレミスと
かわらない運用方法で利用すること
できるので、クラウドへの移行を
る Disaster Recovery を利用し、高スルー
されて、ハードウェア障害を考えなくてよくな
プットの専 用 型ネットワーク vCloud Air
り、その分を他の業務に充てることができる
Direct Connect で、高いセキュリティを確保
ように なりました 」と 語 りま す。加 えて、
しながらデータセンターに接 続しています
vSphere のバージョンアップも vCloud Air
「他のクラウドだと、現状のオンプレ
運用方法の変更が必要になりますが、
スムーズに進められます。」
(図)
。今までのオンプレミスではインフラ担当
側で行われるため、クラウド基盤を意識する
とネットワーク担当がそれぞれ別で、システム
ことなく、仮想マシンだけを管理すればよく
を構築していました。それが vCloud Air を
なったことも大きなメリットです。
採用することで、クラウドも含めた全体像を
JBCC株式会社
SI &サービス
IT サービス事業部
技術推進担当 本部長
永田 桂史 氏
「オンプレミスで開発しているプロジェ
クトでもリソースが必要になれば、
vCloud Air に行って仮想マシンを
使い、不必要になれば、オンプレミスに
戻ることができます。オンプレミスと
クラウドを自由に行き来して、
リソース
を共有できる点に期待しています。」
見るために両方の能力が必要になりますが、
ひとりで簡単にクラウドを手配できるので、
コスト削 減と仮 想サーバの迅 速な導 入 が
可能になります。vCloud Air への移行につい
て、永田氏は、
「お客様用のシステムを開発
する基盤として、専有型のクラウドと Direct
Connect を選択しました。よりセキュアな
環境を準備できたことは、実際にその環境で
開発されたシステムをご利用頂くお客様の
満足度につながると確信しています。」
vCloud Air 中心の開発環境に移行し
DR もクラウド化。ソリューションの
柱のひとつにすえる
140 の新たな仮 想マシンはすべて vCloud
Air を利用し、仮想環境用の物理サーバが
保守期限を迎える 2018-19 年を目標に、開
発環境を vCloud Air 中心にして、オンプレ
ミスは最小規模にしていく考えです。また、
現在オンプレにある管理系のサーバ、現在進
行中のプロジェクトの重要なシステムを保護
するため、Disaster Recovery を採用し、お
客様に安心して依頼できる環境を用意して
いきます。今後について、永田氏は「 vCloud
Air ではクラウドとオンプレミスを自由に行き
来できるので、最 終 的に開 発はクラウドで
行い、負荷テストなどをオンプレミスで行おう
と考えています」と語ります。JBCCでは
JBCCでは、EC サイトなどシステムが複雑
JBCC株式会社
SI &サービス
ソリューションマネジメント事業部
品質管理 標準化推進 部長
小河原 裕司 氏
JBCCではこれから、毎 年 増 加する 130-
クラウドを最重要の基盤として位置づけて
化する中で、従来の 3-4 倍のリソースが必要
おり、開発だけでなく事業継続など、様々な
な開発案件が増えています。そこで、ディスク
ソリューションもクラウドベースで展開してい
を増強する場合、今までであれば稟議を通し
く方 針 で、その 重 要 な 柱 のひとつとして、
てから注文するため、時間がかかっていまし
vCloud Air を積 極 的に活用していく考え
た。それに対して、vCloud Air は電話ひとつ
です。
カスタマープロフィール
1964 年 設 立。JBグループの中核 企 業で
クラウドサービス
オンプレミス
あり、企業の経営課題を解決する統合ソリュー
ションプロバイダとして事業を展開。事業領
域はシステムコンサルティング、
ソリューション
の提案、システム設計・ソフトウエア開発、
インフラ構築・運用保守サービス、
ハードウェア・
ソフトウエアの販売、パッケージ開発などに
及ぶ。
開発環境用
1300VM
お客様の
プロジェクト
による開発
vSphere
2015年度
130+VMを
展開
開発済みシステムの
アップグレードの際も
クラウドに移行
テスト/バックアップ
など
新規
プロジェクト用
vCloud Air
日本ロケーション
オンプレミス
2015年度
管理サーバ
など
災害対策
DRサービス
図:ソフトウェア開発のテスト環境 ハイブリッドクラウドのシステム構成図
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