会議資料①

平成26年度
第2回
城陽市障がい者自立支援協議会
全体会次第
日時 平成27年2月12日(木) 午前10時より
場所 城陽市役所4階 第2会議室
1.開会
2.委員紹介
3.議事
(1)城陽市障がい福祉計画(案)について
(2)手で輪を広げる城陽市手話言語条例の制定について
(3)平成26年度城陽市障がい者自立支援協議会の取り組みについて
(4)城陽市障がい者自立支援協議会 療育部会 平成26年度活動報告
(5)就労部会・インターンシップ事業について
4.その他
5.閉会
資料
①城陽市障がい者自立支援協議会名簿
…資料1
②城陽市障がい福祉計画(案)
…資料2
③手で輪を広げる城陽市手話言語条例(案)の制定について
…資料3
④手で輪を広げる城陽市手話言語条例案骨子
…資料4
⑤平成26年度城陽市障がい者自立支援協議会の取り組みについて
…資料5
⑥城陽市障がい者自立支援協議会 療育部会 平成26年度活動報告
…資料6
⑦就労部会・インターンシップ事業について
…資料7
資料 1
城陽市障がい者自立支援協議会委員名簿
任期:平成25年9月1日~平成27年8月31日
(五十音順:敬称略)
委 員 名
めぐみ
あ る で り ゃ ー ぬ
アルデリャ-ヌ
いしはら
所
惠
あ き こ
か ず こ
くぼた
しのぶ
さかもと
あきひろ
南山城学園障害者生活支援センターはーもにぃ
忍
城陽市難聴者協会
坂本 明弘
さ わ だ
ひとし
澤田
均
し ら い
ゆ
み
京都府立宇治支援学校
こ
白井 由美子
せきかわ
よしたか
関川 芳孝
た じ ま
しげる
田島
茂
にしやま
ま さ こ
西山 正子
ふじさき
み
き こ
藤嵜 美貴子
ふるいち
ひろし
古市
洋
ほ ん ま
よしろう
本馬 吉朗
み
き
三木
やました
みさお
操
こ う じ
山下 浩二
やまがた
けい じ
山形 惠治
やまもと
まさあき
山本 雅昭
よしかわ
としひろ
芳川 敏博
よ し だ
す み え
吉田 澄江
宇治久世医師会
城陽市心身障害児者育成会
大宮 和子
窪田
等
障害者生活支援センタープラム
石原 章子
おおみや
属
城陽市ろうあ協会
公立大学法人大阪府立大学 社会福祉学科
城陽市民生児童委員協議会
市民(公募)
京都府山城北保健所福祉室
城陽市精神家族会アルプス
城陽市ボランティア連絡協議会
京都府視覚障害者協会城陽支部
城陽市社会福祉協議会
京都聴覚言語障害者福祉協会
城陽市校長会
城陽市身体障害者協会
市民(公募)
資料 3
手で輪を広げる城陽市手話言語条例の制定について
平成27年2月12日
(2015 年)
1.経過
手話は言語であり、障害者の権利に関する条約や、障害者基本法において、「手話は
言語である」と位置づけられている。しかし、手話は言語という認識は、社会的には浸
透しておらず、手話を使用する環境も十分には整備さているとは言えない。
全国を先駆けて、平成25年10月に鳥取県ではじめて手話言語条例が施行された。
その後、他の市町も、手話言語条例を制定するようになってきた。
福祉先進都市を掲げる城陽市としても、手話が言語であるという理念を広く市民に周
知し、また、手話が使いやすい環境の構築を目指すために、手話言語条例の制定に向け
ての取り組みを進めることとした。
2.取り組みについて
①城陽市手話言語条例(仮称)検討委員会(以下「検討委員会」という。
)の開催
(全3回・H26.7/9、10/23、H27.1/22)
・城陽市手話言語条例(仮称)案について協議
・手話言語条例に係る施策の推進方針案について協議
②関係団体からの意見聴取(以下「意見聴取」という。)の実施
(全4回・H26.7/31、9/4、10/14、H27.1/15)
・関係団体として手話言語条例に期待すること等の意見交換
・城陽市手話言語条例(仮称)案についての意見交換
③学識経験者との協議(H26.10/21)
・障がい者自立支援協議会の関川会長と、城陽市手話言語条例(仮称)案に対して
の意見交換
④手話言語条例(仮称)骨子案説明会の開催(H26.12/2)
・城陽市の校長会、社会福祉協議会、民生児童委員協議会、商工会議所の代表と、
意見聴取の出席者との、城陽市手話言語条例(仮称)案に係る意見交換
⑤パブリックコメント(H26.12/1~H27.1/5)
・城陽市手話言語条例(仮称)の制定に向けて、広く市民及び事業者の声を反映さ
せるために、骨子案についての意見を募集
・29名から50件の意見が提出(別紙・パブリックコメント実施結果)
3.今後の予定
・議 案 提 案
平成27年第1回定例会
・条 例 の 施 行
平成27年4月1日
【10月以降の取り組み・予定】
10 月
11
12 月
1月
2月
3月
月
意見聴取
パブリックコメント
障がい
(10 月 14 日)
(12 月 1 日~1 月 5 日)
者自立
支援協
学識経験者との協議
(10 月 21 日)
手話言語条
例(仮称)骨
子案説明会
意見聴取
(1 月 15 日)
議会・
全体会
に報告
(12 月 2 日)
検討委員会
検討委員会
平成 27 年度第1回
(10 月 23 日)
(1 月 22 日)
定例会に提案
別 紙
パブリックコメント実施結果
1.実施目的
城陽市手話言語条例(仮称)の制定に向けて、広く市民及び事業者の声を反映させる
ために、城陽市手話言語条例(仮称)骨子案についての意見を募集した。
2.実施概要
1)対象者
市民等(市内在住、在勤、在学者、市内事業者、納税義務を有する個人、法人等)
2)期間
平成26年12月1日(月)~平成27年1月5日(月)
3)周知方法
市ホームページ
4)閲覧場所
福祉課、行政資料コーナー(※)
、市ホームページ
※行政資料コーナーの内訳
①本庁舎1階 ②陽寿苑
③陽和苑 ④北部コミセン ⑤東部コミセン
⑥南部コミセン ⑦今池コミセン ⑧青谷コミセン
⑨図書館(文化パルク)
⑩健康推進課(保健センター) ⑪地域ふれあいセンター
5)意見提出方法
上記閲覧場所に配架、または掲載している所定に様式に意見をご記入いただき、実
施期間中に福祉課まで直接持参、郵送、FAX、電子メールのいずれかの方法で提出。
3.実施結果
1)意見提出数
29名(50件)
2)提出方法の内訳
窓口提出
24人
FAX
3人
電子メール
2人
4.城陽市手話言語条例(仮称)骨子案に対する意見について
意見の概要
市の考え方
前文について
「手話は、音声言語である日本語とは
ご指摘のとおり、「手話は、音声言語で
異なる言語」という文言について、区別 ある日本語とは異なる言語」という文言に
をつけるために明記しているのは分かる ついて、
「手話は言語として」に改めます。
が、
「日本語は音声言語だけではない」と
市民が疑問に思うのでは。
「音声言語であ
る日本語とは異なる」を削除して、
「手話
は言語として」に改めた方がいいと思う。
または、
「言語は、お互いの感情を分か
り合い、知識を蓄え、文化を創造する上
で不可欠なものであり、人類の発展に大
きく寄与してきた。手話は、音声言語で
ある日本語と異なる言語であり、手指や
体の動き、表情を使って視覚的に表現す
る言語である。
」と付け加えた方が、手話
が特殊なものではないことが伝えられる
と思う。
その他、城陽市手話言語条例(仮称)に期待すること、また、手話施策について等、
下記のとおり様々なご意見をいただきました。今後の施策を検討する上で、参考とさせ
ていただきます。ご協力ありがとうございました。
なお、類似のご意見につきましては、まとめております。ご了承ください。
・ 「手話は言語である」ことは、多数の市民の方は知らないと思うので、音声言語と
は異なるが、この言語もろう者にとっての言語であると条例を制定されたのは良い
と思う。
・ 聴覚障がい者であるろう者や中途失聴、難聴者は視覚によるコミュニケーションが
不可欠。手話による意思疎通ができる世の中に向けての条例は素晴らしい。
・ 条例ができたことで、城陽市のろう者の暮らしが良くなることを期待している。城
陽から京都府全体に発信して、京都全体がろう者にとって住みよい所となるよう願
っている。
・ この条例が府内に広がっていくことを期待する。
・ 条例を策定した以降も、施策の評価等常にチェックし続けることが、真に条例が市
民の生活に定着することに繋がる。期待している。
・ 手話を習得できない聴覚障がい者や市民に対して、手話を学ぶ機会をたくさん作っ
てほしい。
・ 手話が言語であることのアピールを続けていくこと。手話に接する機会を増やすべ
く体験できる場を設けていく。特に小中学校に対して積極的にアピールし、興味を
持ってもらえるよう、関わってもらいたい。
・ 聴覚障がい児が市内の保育園、幼稚園、小学校で手話が獲得できるように、また高
齢の中途失聴者、難聴者が手話を学び習得できる環境を作ってほしい。
・ 市が手話講習会を開催し、商店、会社、銀行、病院などに手話の普及のために積極
的に実行、発信していってほしい。
・ 救急講習終了時に修了証を貰うように、手話講習修了証みたいな、ステッカーやカ
ードを発行し、店や施設などに貼ってもらったりするのはどうか。ろう者が利用し
やすくなると思う。
・ 公共機関だけでなく、たくさんの人が集まる大型スーパーや商店で、手話講習を積
極的に受講した人材がいて、ろう者が配慮できるようにしていってほしい。
・ 通訳を介さないとコミュニケーションができない辛さ、不自由さを解消して、お互
いにいつでも手話で話せるような施策をお願いしたい。
・ 聞こえにくくなったことで社会から取り残されたように感じている中途失聴者や難
聴者の方が多い。市は難聴者に手話獲得できる機会を積極的に作ってほしい。
・ 手話を簡単な歌で広めていってはどうか。
・ 手話への理解の促進、普及を図り、手話が使いやすい環境を構築するために、市役
所にいつでも市民の意見を聞ける窓口、または要望箱を設け、意見を聞いてほしい。
・ 手話に関しては、日本語の言語の1つと思う。ろう者にとって、情報の収集やコミ
ュニケーションをはかる上で絶対必要。いろいろな集会やその他の場で手話されて
いるのを見て思うことは、すごい表現力でよく理解できるなと感心。自分も最小限
度、手話が使えるといいなと日頃思っている。その為に組織に属さなくても学べる
場があると便利。今は手話をできる人は限られていると思うので、一般に普及する
ことで、
障がいを持っておられる方、年齢が進んで聞こえに不便を感じている方も、
積極的に外に出られるようになるのではと考える。
・ テレビ放映のときに手話通訳があるのに、それを放映されていないのは、言語の平
等に反していると思う。
・ 手話に関する施策には積極的に協力し、日常使用することで、手話の普及に努める。
・ 手話サークル員は、手話の普及のため、また聴覚障がい者に対する理解のために市
に積極的に協力していきたい。
・ 手話のみならず要約筆記への道すじも考えていってほしい。
資料 4
手で輪を広げる城陽市手話言語条例案骨子
1.前文
手話は言語として、ろう者が自らの意思や考えを表現し、伝えるとともに、他者の思いや考え
を理解する意思疎通の手段として使用され、これまで育まれてきました。
障害者基本法(昭和45年法律第84号)及び障害者の権利に関する条約(平成26年条約第
1号)において、言語には手話を含むことが明記されたが、手話が言語であるという認識は未だ
社会において浸透しておらず、手話を使用する環境が十分には整っていないことから、ろう者は
必要な情報を得ることやコミュニケーションをとることに不便や不安を感じながら生活をして
きました。
このような状況に鑑み、城陽市のまちづくりにおいては、手話が言語であるとの認識に基づき、
これを広め、市民が手話をより身近に感じ、手話による意思疎通ができる社会を目指し、もって、
ろう者の社会参加がより一層推進されるよう積極的に取り組むことが必要です。
ここに、手話による自由な意思疎通が保障される社会の形成についての基本理念を明らかにし
てその方向性を示し、将来に向かって市及び市民が当該社会の形成に関する施策を総合的かつ計
画的に推進するため、この条例を制定するものです。
2.目的
手話が言語であるとの認識に基づき、手話への理解の促進及び、手話の普及を図り、地域にお
いて手話が使いやすい環境を構築するために、市の責務及び市民の役割を明らかにし、また、総
合的かつ計画的な施策(以下「手話に関する施策」という。)の推進を図り、全ての市民が心豊
かに暮らすことができる地域社会の実現に寄与することを目的とします。
3.基本理念
手話に対する理解の促進及び手話の普及は、手話が言語であるとの認識に基づき、手話による
意思疎通を円滑に図る権利が全ての市民に保障されることを基本として行うこととします。
4.市の責務
基本理念にのっとり、市民の手話についての理解を深めるとともに、手話による意思疎通がで
きる社会づくりを推進し、手話を用いての社会参加並びに手話の獲得及び習得の機会を保障する
ために必要となる手話に関する施策を実施することとします。
5.市民の役割
(1)市民は、基本理念に対する理解を深め、手話に関する施策に協力し、手話についての理
解を深めるよう努めることとします。
(2)市内の手話に関わる団体は、手話に関する施策に協力するとともに、手話の意義及び基
本理念に対する理解の促進並びに手話の普及に努めることとします。
6.施策の推進
(1)市長は、手話に関する施策を推進するための方針(以下「施策の推進方針」という。
)を
策定することとします。
(2)施策の推進方針は、市長が別に定める障がい者に係る計画との調和が保たれたものでなけ
ればならないこととします。
(3)施策の推進方針においては、次の事項を定めることとします。
① 手話に対する理解の促進及び手話の普及に関すること。
② 手話の獲得及び習得に関すること。
③ 手話による情報取得に関すること。
④ 手話による意思疎通支援の拡充に関すること。
⑤ その他、市長が必要と認めること。
7.財政上の措置
手話に関する施策を推進するために、必要な財政上の措置を講ずるよう努めることとします。
8.城陽市手話施策推進会議
次の事務を行うため、城陽市手話施策推進会議を設置します。
① 手話に関する施策についての評価
② この条例及び施策の推進方針の内容についての調査及び検討
③ その他、市長が必要と認めること。
資料 7
就労部会・インターンシップ事業について
1.事業概要
①インターンシップ実施までの経緯
平成26年度の就労部会では、障がい者の一般就労について協議
○就労部会で出た意見
・障がい者雇用をしている企業が少ない。
・就労継続 B 型・生活介護の利用者の中には、能力的に一般就労を目指すことができる方
がいるのではないか。
・事業所の支援員自身が、一般就労をイメージできていないので、「この子はここまで
だろう」といったことを決めつけているのでは。
○意見について必要だと思う活動
(啓発活動)
障がい者雇用の実績がない企業に対して働きかけ、障がい者に働いてもらうということ
は、具体的にどういうことかを理解してもらう。
(マッチング)
障がい者の特性を見極め、どういった仕事であれば、一般就労ができるのかを検討す
(事業所の作業内容の再検討)
障がい福祉サービス事業所の支援員に対して、支援についての意識変革やイメージの変
革を求める。
②インターンシップ事業の実施
○インターンシップとは …
企業などに研修生として働き、就労体験を行うこと。
○企業紹介
株式会社 ナプラス ( リサイクル関係の企業 )
就労部会に参加しているため、インターンシップ事業の実施に手を挙げてくれた。
○インターンシップの実施
株式会社ナプラスの協力により 9 月~12 月の間に 6 回実施。
4~5 事業所から、7 名の障がい者のある方が、就労体験を行った。
2.インターンシップ事業の実施報告
①障がい者の感想
・発泡スチロールの山積みが片付いていくのに充実感があった。
・従業員の皆さんが、優しく、コミュニケーションが取りやすかったので、
仕事の内容を聞いたり、気になることは聞いて仕事をした。
・袋に入っているものが、リサイクルできるものと、できないものがあり、仕分けが
大変だった。時間が経つにつれて、袋をやぶる手も痛くなってきたが、集中してやって
いると、時間が経つのが早かった。
・大変な仕事だけど、やっていたら慣れてきたので、これからも頑張っていきたい。
・一日やってみて、ナプラスで働いてみたいと思った。
②企業からのコメント
<はじめて障がい者を受け入れたナプラスとしての感想 >
・接し方が分からず、不安だったが、いざ仕事をしてみると、思ったよりうまくできた。
・時間が経つにつれ、コミュニケーションの仕方がわかってきた。
③同行した支援員からのコメント
・いろいろな仕事の経験を積み重ねてもらうことを目的に参加した。
その経験の積み重ねから就労の幅を広げた職業の選択につなげていきたい。
・就労継続 B 型・生活介護の利用者が、インターンシップに参加することにより、
一般就労につながる可能性が広がったと感じた。
・就労に対する障がい者の意識や、支援員の意識が変化した。
・障がい福祉サービス事業所の作業内容が、企業を意識したものになった。
④課題 ( 部会長として )
・市内の企業で、インターンシップの協力企業をもっと広めていきたい。
・企業からすると、障がい者の接し方がわからない、どういった仕事ができるのかわから
ない等の意見がでていた。一般企業に対して、障がい者をもっと理解してもらうことの
必要性を感じた。
⑤全体の評価
株式会社ナプラスは、障がい者雇用の実績がない企業だが、インターンシップを通して、
障がい者理解が推し進められたと思う。この事業は啓発活動としても、非常に有効だと
思うので、引き続き就労部会としても実施していきたい。
●課題提起
・どういった仕事をしている企業が有効だと思うか意見がほしい。
・協力企業を広げるにあたっての方策を一緒に考えてほしい。
・企業への啓発活動について、どういったことをすればいいか意見がほしい。