Contents №162／2015 新たな可能性が広がる POS データ利用の現状 POS 情報利用の動向と RDS の取組み山口範行予測型販売チャネルの研究開発と実用化新熊亮一小売業におけるデータを活用した新しい価値 POS データの利用の歴史造三坂昇司塚原康匡店頭プロモーションの効率化へ向けて山中正彦流通効率化に向けた取組み松丸秀司 lD-POS 活用で可視化される購買ニーズ越尾由紀特別報告注目される海外流通企業をレポートする業績好調の大型小売業仏カジノ二神康郎国際流通標準の動き GS1 & EPCglobalレポート国内の動き流通政策の動き産業界の動きセンターニュース情報交換会／卸研フォーラム Books 流通レーダー小売業総合政策物流海外調査研究新規出店訪問無印良品が取り組む顧客起点のオムニチャネル段ボールへの属性情報バーコード表示の研究報告田中真理子森修子流通システム標準化に向けて第一歩を踏み出した食品軽包装業界清水裕子新たな可能性が広がる POS データ利用の現状様々な分野における POS データ利用の現状と可能性を紹介する。「POS 情報利用の動向と RDS の取組み」では、POS システム導入の背景と経緯、POS データ利用の発展、ビッグデータの意義と利用、RDS の概略、RDS における POS データ処理、小売業での RDS 利用（「比べて店検」）、POS データベースの整備と利用促進について紹介する。「予測型販売チャネルの研究開発と実用化」では、新たな販売チャネル：予測型販売チャネル（CAPChannel）のコンセプト（接点、関係構築、モデル化・分析、予測）、CAPChannelのアーキテクチャ（自動ターゲティング、自動レポーティング）、予測技術（消費行動ログ取得・蓄積技術、消費行動モデリング技術、消費行動予測技術）、CAPChannel の先行事例、データ活用の広がり等を紹介する。「小売業におけるデータを活用した新しい価値造」では、全日食における ID-POS データ活用の事例（顧客別の販促施策、顧客の行動に基づいたアプローチ等）、ID -POS データ活用の実態、実店舗での「行動ターゲティング」を紹介した後、公益財団法人流通経済研究所における「売上予測研究所（UREDAS）」が取り組んでいる研究テーマ（商品の需要予測とカテゴリー売上予測、クロス MD に向けた商品の新しい組合わせの発見、消費者キャンペーンの効果測定手法）を紹介する。「POS データの利用の歴史」では、ユーザーの要望に応じて新たなサービスを開発してきた日本経済新聞社の POS データの利用の歴史について、POS データ利用の黎明期、「日経テレコン・ POS 情報」（ 1987 年開始）、「 NEED S - SCAN /TR END （ SCAN / 2 流通とシステム No. 162 2015.3 TREND）」（1997年開始）、「日経テレコン POSVision」（2010年開始）、「日経テレコン POSEYES」（2014年秋開始）を紹介し、さらに、POS データの新しい利用方法（「日経・東大日次物価指数」）を紹介し、POS データの今後に言及する。「店頭プロモーションの効率化へ向けて」では、来店動機の分析、店頭プロモーションの重要性、プロモーションの質の定量評価（SP 指数とエンド・ベースライン）、売上げ増の要因分析、SP 企画力の体系の概要とそれを支援する指標の事例（SP 企画力の構成要素と SP 指数と SI 値）を紹介し、今後の課題（現場力の向上支援、気付きと仮説出の促進の場、ブランド・マーケティングとマイクロ・マーケティングとの統合、統合プロモーション支援システム）に言及する。「流通効率化に向けた取組み」では、RDSPOS 市場データサービスの概要と開始当時の時代背景、POS 市場データの要件（データの安定性、分析に手間がかからないこと、ライセンスフリー化）、 POS 開示システムの課題、生活協同組合ユーコープにおける POS 開示（PosRing によるデータ開示）の概要について紹介する。「ID -POS 活用で可視化される購買ニーズ」では、POS と ID POS の違い、ポイントカード導入の価値について解説した後、カスタマー・コミュニケーションズ株式会社が取り組んできた ID 「TRUE DATA 購買行動パネル」を活用し POS 分析の具体的事例（た課題とチャンスの発見、商品ランキングの比から見るシニア層の購買実態）や同社の ID -POS 分析ツール（ Eagle Eye」）を紹介する。流通とシステム No. 162 2015.3 3