日本教育社会学会 若年会員調査(2014年6月実施)の報告

日本教育社会学会 若年会員調査(2014年6月実施)の報告
調査総括責任:日本教育社会学会研究委員会 委員長 本田由紀(東京大学)
調査設計と集計:日本教育社会学会研究委員会 委員 山口健二(岡山大学)
中川宗人(東京大学大学院)
※学会役職と所属機関は調査実施時点のもの
1.調査の趣旨
大学設置基準の大綱化以降、経営的自由度を増した高等教育機関はその構造と機能を大きく変え
てきた。これは一方ではカリキュラム上の改革をもたらすもので、
「学問としての教育社会学」のあ
り方を問い直す契機となってきた。また他方で、それは高等教育機関の組織構造を刷新するもので
もあった。柔軟化された雇用契約の拡大とあいまって、本学会会員の勤める職場環境が、この20年
間で大きく変わってきたのはまちがいない。この新しい局面に際して、本学会会員がいかなる展望
のもとその教育社会学研究者としての職能を発展させ、いかなるキャリア・パスを進んでいるのだ
ろうか。本調査は、若年会員を中心に、その動向を検討する基礎資料をえるために企画されたもの
である。
2.調査の対象および回収状況
本調査の対象は「2014年4月1日時点で満30~39才」の学会員である。会員名簿掲載者数は348名で
あったが、このうちメール・アドレス登録者334名に対し、Web調査(Googleフォームにより作成)
を依頼した。依頼日は2014年6月29日。最終回答を得たのが同8月3日である。得られた回答は101件
であり、回収率は会員数ベースで29.0%、依頼数ベースで30.2%となる。
3.調査結果
Q1 性別
N
66 65.3%
35 34.7%
101 100.0%
男
女
Q2 年齢(2014年4月1日時点)
14
12
N=101
Ave.=34.8
S.D.=2.9
10
N
8
6
4
2
0
30才
31才
32才
33才
34才
35才
- 1 -
36才
37才
38才
39才
Q3 学会所属年数
0~2年
3~5年
6~10年
11年以上
N
7
17
45
32
101
6.9%
16.8%
44.6%
31.7%
100.0%
累積
6.9%
23.8%
68.3%
100.0%
Q4 最終学歴
修士課程在籍中・修了
博士課程在籍中
博士課程修了・退学
(博士号未取得)
博士課程修了
(博士号取得)
N
7
5
6.9%
5.0%
累積
6.9%
11.9%
44
43.6%
55.4%
45
44.6% 100.0%
101
100.0%
Q4S 最終学歴校
東京大学
大阪大学
一橋大学
広島大学
北海道大学
東北大学
九州大学
京都大学
筑波大学
東京学芸大学
名古屋大学
立教大学
早稲田大学
N
21
8
6
6
6
5
4
4
4
4
3
3
3
(複数ケース該当のみ)
次に、あなたの職についておうかがいします。
(複数の職をお持ちの方は、もっとも就業時間の長いものについてお答えください)
Q5 あなたの勤務形態について教えてください。
常勤(任期なし)
常勤(任期あり)
非常勤講師
非常勤研究員等
勤務なし
その他
N
56
29
9
3
3
1
101
55.4%
28.7%
8.9%
3.0%
3.0%
1.0%
100.0%
- 2 -
Q6 あなたの勤務歴は今年で何年目になりますか。
(1年未満は切り上げてお答えください)
累積パーセント
全回答
100%
80%
N=96
Ave.=4.4
S.D.=3.3
60%
77.1%
63.5%
84.4%
87.5%
100.0%
93.8%
67.7%
49.0%
32.3%
40%
19.8%
20%
0%
累積パーセント
常勤(任期なし)のみ
100%
80%
N=56
Ave.=5.1
S.D.=3.6
71.4%
57.1%
60%
100.0%
91.1%
78.6%
82.1%
62.5%
39.3%
40%
25.0%
20%
16.1%
0%
Q7 あなたの勤務している機関について教えてください。
国公立大学・大学院
私立大学・大学院
短期大学
その他の教育機関・
研究機関
その他
N
常勤
常勤
(任期なし)
(任期あり)
39.3%
33.9%
8.9%
51.7%
48.3%
0.0%
全回答
39.6%
38.6%
5.0%
7.1%
0.0%
6.9%
10.7%
56
0.0%
29
9.9%
101
- 3 -
Q7S あなたの勤務されている部局は以下のうちどれに当てはまりますか。
※大学・短大勤務者のみ回答
常勤
常勤
(任期なし) (任期あり)
44.4%
2.2%
31.1%
8.9%
6.7%
4.4%
2.2%
45
教員養成課程定員をもつ教育学系の学部(短大の場合は学科)
教員養成課程定員をもたない教育学系の学部(短大の場合は学科)
その他の人文社会科学系の学部(短大の場合は学科)
その他の学部(短大の場合は学科)
全学的センター・研究所(一般教育系)
全学的センター・研究所(学術系)
その他
N
3.4%
6.9%
20.7%
13.8%
31.0%
24.1%
0.0%
29
全回答
29.3%
4.9%
26.8%
9.8%
15.9%
12.2%
1.2%
82
Q8 あなたは今年1年間でいくつ授業を担当されますか。
(2単位分の授業を1件としてお答えください)
※大学・短大勤務者のみ回答
担当授業数
大学・短大勤務者のみ
14
N=79
Ave.=7.7
S.D.=5.5
12
N
10
8
6
4
2
0
0
1
2
3
4
5
6
7
8 9 10 11 12 13 14 15 17 16 18 19 20
(2単位で1コマ)
累積パーセント
100%
88.9%
80%
77.8%
93.2%
88.9%
79.5%
常勤
(任期なし)
N=44
Av.=9.7
S.D.=4.6
66.7%
60%
51.9%
43.2%
40%
常勤
(任期あり)
N=27
Av.=5.1
S.D.=5.9
33.3%
22.7%
20%
13.6%
9.1%
0%
0
1-3
4-6
7-9
10-12
- 4 -
13-15
16以上
Q9 上記の授業の中で、以下に当てはまるものはありますか。
あてはまるもの全てにチェックしてください(複数回答)
※大学・短大勤務者のみ回答
教育社会学の授業
(教職の課程認定を受けたもの)
その他の教育学系の授業
(教職の課程認定を受けたもの)
教職大学院の授業
23.8%
25.0%
17.9%
45.0%
全回答
N=80
61.4%
21.4%
2.5%
4.5%
0.0%
社会学関連の授業
(教育社会学を除く)
常勤
(任期なし)
N=44
30.0%
25.0%
35.7%
一般教育の授業
35.7%
47.5%
54.5%
常勤
(任期あり)
N=28
22.5%
25.0%
25.0%
その他
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
Q10 あなたの役職について教えてください。
准教授相当職
助手・助教相当職
講師相当職
研究員・研究補助員
その他
N
常勤
常勤
(任期なし)
(任期あり)
41.1%
5.4%
35.7%
5.4%
12.5%
56
13.8%
58.6%
17.2%
10.3%
0.0%
29
全回答
26.7%
20.8%
32.7%
7.9%
11.9%
101
Q11 現在の職につくにあたってアピールとなったポイントは何だと思いますか。
あてはまるもの全てにチェックしてください(複数回答)
43.8%
教育社会学の研究業績
39.3%
48.0%
50.6%
教育社会学以外の
研究業績
50.0%
36.0%
研究職としての経歴
48.0%
25.0%
36.0%
教育職としての経歴
21.4%
各種研究プロジェクト等
への貢献
22.0%
0%
20%
- 5 -
46.0%
30.3%
42.9%
18.0%
16.0%
21.4%
その他
40%
56.0%
全回答
N=89
常勤
(任期なし)
N=50
常勤
(任期あり)
N=28
60%
Q12 あなたは昨年度、非常勤講師として大学・短大等で何件ぐらい授業をしましたか。
(2単位分の授業を1件としてお答えください)。
非常勤講師担当数
40
N=92
Ave.=2.1
S.D.=3.1
全回答
37
35
30
N
25
18
20
14
15
10
7
3
5
3
2
1
2
1
5
6
7
8
9
2
1
1
12
13
14
0
0
1
2
3
4
10
11
(2単位で1コマ)
累積パーセント
100%
96.1%
92.2%
82.4%
80%
89.3%
82.1%
98.0%
96.4%
常勤
(任期なし)
N=51
Av.=1.5
S.D.=2.3
71.4%
60%
40%
45.1%
常勤
(任期あり)
N=28
Av.=2.3
S.D.=3.1
35.7%
20%
0%
0
1-2
3-4
5-6
- 6 -
7-8
9以上
Q13 あなたは現在の職以外に、次のような職で継続して給与・賃金を得た経験がありますか。
またそれは何年間継続されましたか。
8.9%
10.2%
10.7%
出身大学の
助教相当職
18.9%
20.4%
21.4%
出身大学以外の
助教相当職
出身大学の研究職
または研究補助職
(助教相当職を除く)
30.0%
26.5%
50.0%
出身大学以外の
高等教育機関
(国立研究所などを含む)の
研究職または研究補助職
17.8%
18.4%
14.3%
全回答
N=90
17.8%
日本学術振興会
特別研究員
16.3%
25.0%
常勤(任期なし)
N=49
21.1%
高等教育機関の
専任講師・准教授
32.7%
常勤(任期あり)
N=28
10.7%
4.4%
その他のフルタイム研究職
8.2%
0%
20%
40%
60%
経験あり
※「出身大学の助教相当職」と「出身大学以外の助教相当職」、および「出身大学の研究職または研究
補助職」と「出身大学以外の研究職または研究補助職」をそれぞれ統合し、新変数を作成。
27.8%
30.6%
32.1%
助教相当職
全回答
N=90
常勤(任期なし)
N=49
40.0%
34.7%
研究職または
研究補助職
常勤(任期あり)
N=28
57.1%
0%
25%
経験あり
- 7 -
50%
75%
Q13 [転職経験ありのみ抽出]
Q13の1~7のすべてで「経験なし」と回答したケースを除外
11.6%
12.2%
12.5%
出身大学の
助教相当職
24.6%
24.4%
25.0%
出身大学以外の
助教相当職
出身大学の研究職
または研究補助職
(助教相当職を除く)
39.1%
31.7%
58.3%
出身大学以外の
高等教育機関
(国立研究所などを含む)の
研究職または研究補助職
23.2%
22.0%
16.7%
全回答
N=69
23.2%
日本学術振興会
特別研究員
19.5%
29.2%
常勤(任期なし)
N=41
27.5%
高等教育機関の
専任講師・准教授
39.0%
12.5%
常勤(任期あり)
N=24
5.8%
その他のフルタイム研究職
9.8%
0%
20%
40%
60%
経験あり
※「出身大学の助教相当職」と「出身大学以外の助教相当職」、および「出身大学の研究職または研究
補助職」と「出身大学以外の研究職または研究補助職」をそれぞれ統合し、新変数を作成。
36.2%
36.6%
37.5%
助教相当職
全回答
N=69
常勤(任期なし)
N=41
52.2%
研究職または
研究補助職
41.5%
66.7%
0%
25%
50%
経験あり
- 8 -
75%
常勤(任期あり)
N=24
[Q14/Q15/Q16]-#1 教育社会学のアカデミックな発展に貢献するスキル
Q14 あなたがアピールできるスキルは何ですか(複数回答)
。
Q15 現在の職において求められているスキルは何ですか(複数回答)
。
Q16 あなたが今後発展に努めたいスキルは何ですか(複数回答)
。
教育社会学のアカデミックな発展に貢献するスキル
N=94
N=51
N=28
39.4%
25.5%
アピールできる
53.6%
全回答
N=94
10.6% N=52
9.6%
N=28
現職で
求められている
常勤
(任期なし)
7.1%
72.6% N=95
N=51
70.6%
75.9% N=29
発展に努めたい
0%
20%
40%
60%
80%
常勤
(任期あり)
100%
[Q14/Q15/Q16]-#2 教育社会学の実践的な発展に貢献するスキル
Q14 あなたがアピールできるスキルは何ですか(複数回答)
。
Q15 現在の職において求められているスキルは何ですか(複数回答)
。
Q16 あなたが今後発展に努めたいスキルは何ですか(複数回答)
。
教育社会学の実践的な発展に貢献するスキル
N=93
N=51
N=27
40.9%
37.3%
アピールできる
51.9%
全回答
21.3% N=94
23.1% N=52
N=28
17.9%
現職で
求められている
常勤
(任期なし)
55.8%
56.9%
58.6%
発展に努めたい
0%
20%
40%
- 9 -
60%
常勤
(任期あり)
N=95
N=51
N=29
80%
100%
[Q14/Q15/Q16]Extra教育社会学の[アカデミックor実践的]な発展に貢献するスキル
(#1と#2から新変数を合成)
Q14 あなたがアピールできるスキルは何ですか(複数回答)
。
Q15 現在の職において求められているスキルは何ですか(複数回答)
。
Q16 あなたが今後発展に努めたいスキルは何ですか(複数回答)
。
教育社会学の[アカデミックor実践的]な発展に貢献するスキル
61.3%
54.9%
アピールできる
N=93
N=51
70.4% N=27
全回答
常勤
(任期なし)
24.5% N=94
26.9% N=52
N=28
17.9%
現職で
求められている
常勤
(任期あり)
86.3% N=95
88.2% N=51
N=29
82.8%
発展に努めたい
0%
20%
40%
60%
80%
100%
[Q14/Q15/Q16]-#3 教育社会学以外の学問分野の発展に貢献するスキル
Q14 あなたがアピールできるスキルは何ですか(複数回答)
。
Q15 現在の職において求められているスキルは何ですか(複数回答)
。
Q16 あなたが今後発展に努めたいスキルは何ですか(複数回答)
。
教育社会学以外の学問分野の発展に貢献するスキル
49.5%
49.0%
アピールできる
N=93
N=51
55.6% N=27
44.6%
50.0%
37.0%
現職で
求められている
全回答
N=92
N=52
N=27
常勤
(任期なし)
60.0%
58.8%
発展に努めたい
72.4%
0%
20%
40%
- 10 -
60%
80%
常勤
(任期あり)
N=95
N=51
N=29
100%
[Q14/Q15/Q16]-#4 教員養成に貢献するスキル
Q14 あなたがアピールできるスキルは何ですか(複数回答)
。
Q15 現在の職において求められているスキルは何ですか(複数回答)
。
Q16 あなたが今後発展に努めたいスキルは何ですか(複数回答)
。
教員養成に貢献するスキル
N=93
N=51
N=27
40.9%
51.0%
アピールできる
29.6%
全回答
N=92
59.6% N=52
N=27
45.7%
現職で
求められている
22.2%
0%
20%
40%
常勤
(任期あり)
N=95
N=51
N=29
46.3%
49.0%
44.8%
発展に努めたい
常勤
(任期なし)
60%
80%
100%
[Q14/Q15/Q16]-#5 学校教育にかかわる研究プロジェクトに貢献するスキル
Q14 あなたがアピールできるスキルは何ですか(複数回答)
。
Q15 現在の職において求められているスキルは何ですか(複数回答)
。
Q16 あなたが今後発展に努めたいスキルは何ですか(複数回答)
。
学校教育にかかわる研究プロジェクトに貢献するスキル
N=93
39.8%
47.1% N=51
アピールできる
29.6%
N=27
全回答
31.5%
40.4%
25.9%
現職で
求められている
35.8%
35.3%
34.5%
発展に努めたい
0%
20%
40%
- 11 -
N=92
N=52
N=27
常勤
(任期なし)
常勤
(任期あり)
N=95
N=51
N=29
60%
80%
100%
[Q14/Q15/Q16]-#6 その他の研究プロジェクトに貢献するスキル
Q14 あなたがアピールできるスキルは何ですか(複数回答)
。
Q15 現在の職において求められているスキルは何ですか(複数回答)
。
Q16 あなたが今後発展に努めたいスキルは何ですか(複数回答)
。
その他の研究プロジェクトに貢献するスキル
N=93
N=51
81.5% N=27
59.1%
52.9%
アピールできる
N=92
N=52
51.9% N=27
39.1%
32.7%
現職で
求められている
36.8%
29.4%
発展に努めたい
0%
20%
全回答
常勤
(任期なし)
N=95
N=51
48.3% N=29
40%
60%
常勤
(任期あり)
80%
100%
[Q14/Q15/Q16]-#7 その他
Q14 あなたがアピールできるスキルは何ですか(複数回答)
。
Q15 現在の職において求められているスキルは何ですか(複数回答)
。
Q16 あなたが今後発展に努めたいスキルは何ですか(複数回答)
。
その他のスキル
N=93
N=51
N=27
3.2%
3.9%
3.7%
アピールできる
16.3%
9.6%
現職で
求められている
29.6%
6.3%
5.9%
10.3%
発展に努めたい
0%
20%
N=92
N=52
N=27
全回答
常勤
(任期なし)
N=95
N=51
N=29
常勤
(任期あり)
40%
- 12 -
60%
80%
100%
Q17 あなたにとっての日本教育社会学会の位置づけを教えてください。
3.1%
全回答
N=96
39.6%
44.8%
常勤
(任期なし)
N=51
41.2%
43.1%
12.5%
15.7%
0.0%
常勤
(任期あり)
N=29
34.5%
48.3%
10.3%
6.9%
0%
20%
とても重要である
40%
80%
60%
やや重要である
あまり重要でない
100%
重要でない
31.0%
Q18 あなたが日本教育社会学会で最も強い関心を持ってきた部会を教えてください。
40%
常勤
全回答 常勤
N=94
(任期なし) (任期あり)
N=49
N=29
12.8%
17.2%
高等教育
社会構造と教育
進路と教育
教師
学校
教育問題
40%
全回答
N=94
常勤
(任期なし)
N=49
常勤
(任期あり)
N=29
20%
4.1% 特別支援教育
2.1%
- 13 -
教育の歴史社会学
教育と差別・
人権
ジェンダーと教育
経済と社会
Q19あなたがこれまでに論文投稿の経験がある学会を教えてください。
3.4%
4.1%
4.3%
8.2%
4.3%
8.2%
4.3%
4.1%
4.3%
4.1% 異文化と教育
3.2%
地域社会と教育
2.0% 文化と教育
1.1%
6.9%
4.1%
5.3%
3.4%
4.1% 家族と教育
3.2%
0%
2.0% 教育の政策と制度
1.1%
4.1%
8.2%
9.6%
3.4%
6.1%
6.4%
3.4%
6.1%
5.3%
6.9%
6.1%
6.4%
子ども
6.9%
2.0% 青少年
7.4%
3.4%
10.2%
6.4%
2.0% 理論
1.1%
0%
13.8%
10.2%
11.7%
20%
日本教育社会学会
日本教育学会
日本高等教育学会
日本子ども社会学会
日本社会学会
N
常勤
常勤
(任期なし)
(任期あり)
44.6%
16.1%
5.4%
21.4%
7.1%
56
65.5%
10.3%
24.1%
20.7%
20.7%
29
全回答
52.5%
11.9%
10.9%
19.8%
9.9%
101
(2014/10/30)
※本調査の結果は日本教育社会学会第66回大会(愛媛大学・松山大学共催)の課題研究Ⅲ「まが
り角の教育社会学」において公表された(2014/09/14)。この課題研究企画趣旨の事前アナウ
ンスを本ファイルに資料として添付してある。また、同大会当日の発表要旨収録原稿、およ
び『教育社会学研究』掲載の同大会の報告は別途、CiNii(国立情報学研究所)のオープンアク
セス資料となる予定である。
- 14 -
資料1:
日本教育社会学会第66回大会(愛媛大学・松山大学共催)
課題研究Ⅲ「まがり角の教育社会学」企画趣旨の事前アナウンス
結成70周年をひかえた教育社会学会の現状と今後の方向性を確認、共有する場として、本課題研
究を設定する。20年にわたる大学改革の大きな流れのなかで、教育社会学の置かれた位置やその性
格もまた変化をまぬがれずにいなかった。この点は本学会でもしばしば報告されてきた。とくに昨
年、一昨年の課題研究では、ディシプリンとしての教育社会学の進化や新たなミッションなどにつ
いて集中的な討論が行われた。
今回の課題研究ではそうした問題関心を共有しつつも新たな論点として、
“人”をめぐる問題を提
起してみたい。すなわち、教育社会学研究者の性格、あるいはそのスキル形成プロセスが、大学教
育の新時代を背景として、どう変わりつつあるかということである。学問論が「客体化された形態」
の教育社会学を問うこととするならば、今回の課題は「身体化された形態」の教育社会学を問う試み
である。
大学設置基準の大綱化以降、経営的自由度を増した高等教育機関は、その構造と機能を大きく変
えた。学会員の占めるポストもキャリア・パターンも、今後さらに流動化していくだろう。今日の
30代の研究者の多くは、すでにその養成段階から、流動化した高等教育体系の中をわたってきてい
る。学会員の立ち位置もヴィジョンもますます多様化・多元化していくことが予想されるなか、研
究者の交流機構としての学会は、どのような役割を担うべきなのだろうか。
こうした議論を広く喚起するため、本課題研究では以下の3部構成での話題提供を予定している。
まずはじめに研究委員の方で、教育社会学会が企画した各種調査などを参照し、エビデンスベー
スで今日の学会員が置かれた状況を確認する。
そして第2部では、研究職ポストの多様化という現状を踏まえて、(a)教職課程系、(b)政策科学
系、(c)一般教育系のそれぞれのポストに就かれている3名の中堅・若手の学会員にご登壇いただき、
教育社会学研究者が高等教育機関でどのような現状のもとにおかれており、今後どのように貢献し
うるのかを、各自の立場からご提言いただく。
最後に、若手研究セミナーなど、教育社会学会としての新企画を実施担当している教育部から、
若年会員の現状を踏まえたコメントをいただく。
新自由主義が浸透するなか、ビッグデータ時代と呼ばれるように、数値化された結果にもとづい
て社会全体が一様に同じ方向を向いて動いていく傾向にある。そうした中で、教育社会学はどうあ
ろうとしているのか、今後の教育社会学教育の展望を含めて、一方向的な話題提供に留まることな
く、登壇者と当日のフロア会員とが等しく積極的に参加しうる、ひとつのフォーラムとして本課題
研究を進めていきたい。
【報告】
司会:中澤渉(大阪大学)
・紅林伸幸(常葉大学)
報告1:山口健二(岡山大学)
・中川宗人(東京大学大学院)
報告2:(a)長谷川祐介(大分大学) (b)香川めい(東京大学) (c)井上義和(帝京大学)
報告3:酒井朗(大妻女子大学)
(企画担当研究委員:山口健二・紅林伸幸・中川宗人)
- 15 -
資料2:Web調査 質問フォーム
若手会員キャリ
ア調査
【調査の趣旨】
本調査は、きたる第66回日本教育社会学会の松山大会における課題研究「まがり
角の教育社会学」の基礎資料を収集する目的で企画されたものです。
大学設置基準の大綱化以降、経営的自由度を増した高等教育機関がその構造と機
能を大きく変えてきたのは周知のとおりです。これは一方ではカリキュラム上の改
革をもたらすもので、「学問としての教育社会学」のあり方を問い直す契機となっ
ております。また他方でそれは高等教育機関の組織構造を刷新するものでもありま
した。柔軟化された雇用契約の拡大とあいまって、本学会会員の勤める職場環境
は、この20年間で大きく変わっているはずです。この新しい局面に際して、本学会
会員がいかなる展望のもと、その教育社会学研究者としての職能を形成・発展さ
せ、いかなるキャリアを歩んでいるのかをあらためて展望しておきたいというのが
今回の調査を企画した趣旨です。
なにとぞ、ご理解とご協力をお願いいたします。
【調査対象】
2014年4月1日時点で、30から39歳の本学会会員
日本教育社会学会研究部
※課題研究企画趣旨(松山大会HP)
http://www.ed.ehime-u.ac.jp/~jses2014/kadai.html
はじめに、あなた自身のことについておうかがいし
ます。
Q1 性別。
あてはまるものに一つチェックしてください(単数回答)
1.男性
2.女性
Q2 年齢。
2014年4月1日時点での満年齢を半角数字で入力してください(実数回答)
- 16 -
Q3 本学会所属年数。
あてはまるものに一つチェックしてください(単数回答)
1.0~2年
2.3~5年
3.6~10年
4.11年以上
Q4 最終学歴(在籍中を含む)。
あてはまるものに一つチェックしてください(単数回答)
1.修士課程在籍中・修了
2.博士課程在籍中
3.博士課程修了・退学(博士号未取得)
4.博士課程修了(博士号取得)
Other:
Q4S 上記を得た大学・研究科。
大学名(テキスト回答)
研究科名(テキスト回答)
次に、あなたの職についておうかがいします。(複
数の職をお持ちの方は、もっとも就業時間の長いも
のについてお答えください)
Q5 あなたの勤務形態について教えてください。(5にチェックをされた方は、Q12ま
でお進みください。それ以外にチェックをされた方は、そのままQ6にお進みくださ
い)
あてはまるものに一つチェックしてください(単数回答)
1.常勤(任期なし)
2.常勤(任期あり)
3.非常勤講師
4.非常勤研究員等
5.勤務なし
Other:
- 17 -
Q6 あなたの勤務歴は今年で何年目になりますか。(1年未満は切り上げてお答えくだ
さい)
年数を半角数字で入力してください(実数回答)
Q7 あなたの勤務している機関について教えてください。(1~3にチェックをされた方
は、Q7Sにお進みください。4・その他にチェックされた方は、Q10にお進みくださ
い)
あてはまるものに一つチェックしてください(単数回答)
1.国公立大学・大学院
2.私立大学・大学院
3.短期大学
4.その他の教育機関・研究機関
Other:
Q7S あなたの勤務されている部局は以下のうちどれに当てはまりますか。
あてはまるものに一つチェックしてください(単数回答)
1.教員養成課程定員をもつ教育学系の学部(短大の場合は学科)
2.教員養成課程定員をもたない教育学系の学部(短大の場合は学科)
3.その他の人文社会科学系の学部(短大の場合は学科)
4.その他の学部(短大の場合は学科)
5.全学的センター・研究所(一般教育系)
6.全学的センター・研究所(学術系)
Other:
Q8 あなたは今年1年間でいくつ授業を担当されますか。 (2単位分の授業を1件として
お答えください)
授業数を半角数字で入力してください(実数回答)
Q9 上記の授業の中で、以下に当てはまるものはありますか。
あてはまるもの全てにチェックしてください(複数回答)
1.教育社会学の授業(教職の課程認定を受けたもの)
2.その他の教育学系の授業(教職の課程認定を受けたもの)
3.教職大学院の授業
4.社会学関連の授業(教育社会学を除く)
5.一般教育の授業
6.その他
- 18 -
Q10 あなたの役職について教えてください。
あてはまるものに一つチェックしてください(単数回答)
1.准教授相当職
2.助手・助教相当職
3.講師相当職
4.研究員・研究補助員
Other:
Q11 現在の職につくにあたってアピールとなったポイントは何だと思いますか。
あてはまるもの全てにチェックしてください(複数回答)
1.教育社会学の研究業績
2.教育社会学以外の研究業績
3.研究職としての経歴
4.教育職としての経歴
5.各種研究プロジェクト等への貢献
Other:
次に、上記の職以外のキャリアについておうかがい
します。
Q12 あなたは昨年度、非常勤講師として大学・短大等で何件ぐらい授業をしましたか
(2単位分の授業を1件としてお答えください)。
授業数を半角数字で入力してください(実数回答)
Q13 あなたは現在の職以外に、次のような職で継続して給与・賃金を得た経験があり
ますか。またそれは何年間継続されましたか。
それぞれあてはまるものに一つチェックしてください(単数回答)。 *現在の職以外についてお
答えください
経験は
ない
半年間
1年間
1.出身大学の
助教相当職
2.出身大学以
外の助教相当
職
3.出身大学の
- 19 -
2年間
3年間
4年間
5年以上
研究職または
研究補助職(助
教相当職を除
く)
4.出身大学以
外の高等教育
機関(国立研究
所などを含
む)の研究職ま
たは研究補助
職
5.日本学術振
興会特別研究
員
6.高等教育機
関の専任講
師・准教授
7.その他のフ
ルタイム研究
職
次に、あなたのスキルについておうかがいします。
Q14 あなたがアピールできるスキルは何ですか。
あてはまるもの全てにチェックしてください(複数回答)
1.教育社会学のアカデミックな発展に貢献するスキル
2.教育社会学の実践的な発展に貢献するスキル
3.教育社会学以外の学問分野の発展に貢献するスキル
4.教員養成に貢献するスキル
5.学校教育にかかわる研究プロジェクトに貢献するスキル
6.その他の研究プロジェクトに貢献するスキル
Other:
Q15 現在の職において求められているスキルは何ですか。
あてはまるもの全てにチェックしてください(複数回答)
1.教育社会学のアカデミックな発展に貢献するスキル
2.教育社会学の実践的な発展に貢献するスキル
3.教育社会学以外の学問分野の発展に貢献するスキル
4.教員養成に貢献するスキル
- 20 -
5.学校教育にかかわる研究プロジェクトに貢献するスキル
6.その他の研究プロジェクトに貢献するスキル
Other:
Q16 あなたが今後発展に努めたいスキルは何ですか。
あてはまるもの全てにチェックしてください(複数回答)
1.教育社会学のアカデミックな発展に貢献するスキル
2.教育社会学の実践的な発展に貢献するスキル
3.教育社会学以外の学問分野の発展に貢献するスキル
4.教員養成に貢献するスキル
5.学校教育にかかわる研究プロジェクトに貢献するスキル
6.その他の研究プロジェクトに貢献するスキル
Other:
次に、あなたの学会活動についておうかがいしま
す。
Q17 あなたにとっての日本教育社会学会の位置づけを教えてください。
あてはまるものに一つチェックしてください(単数回答)
1.重要でない
2.あまり重要
でない
3.やや重要で
ある
4.とても重要
である
Q18 あなたが日本教育社会学会で最も強い関心を持ってきた部会を教えてください。
あてはまるものを一つ選択してください(単数回答)
Q19 あなたがこれまでに論文投稿の経験がある学会を教えてください。
あてはまるもの全てにチェックしてください(複数回答)
1.日本教育社会学会
2.日本教育学会
3.日本高等教育学会
4.日本子ども社会学会
5.日本社会学会
その他上記以外で投稿経験のある学会・研究会があれば教えてください。
- 21 -
アンケートは以上です。ご協力いただきどうもあり
がとうございました。
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