教育研究業績書 氏 名 渡邊 和明 学位 担 教職に関する科目 教育学修士、公共政策学修士 当 授 業 科 目 教科又は教職に関する科目 教科に関する科目 ・ 職業指導 教育上の能力に関する事項 事 項 年 月 概 要 1 教育方法の実践例 (1)アクティブラーニン グの導入 平成 25 年 4 月~現在 「ビジネス実務Ⅰ」(1 年次前期、選択 2 単位)において、毎回、 課題とリーダーを変えてグループ討論を実施し、リーダーが発 表。受講者全員がリーダーとして発表する機会を持っことで、討 論方法の修得とプレゼンテーション能力の育成を図った。 (2)学生同士のティーチ ング制度 平成 25 年 4 月~現在 「簿記論Ⅰ」(2 年次前期、選択 2 単位)において、簿記学習経験 者の学生がティーチングアシスタント(以下、TA)として、未経験 の学生に教授する制度を取り入れた。結果未経験者の理解度の促 進に役立つとともに、TA 自身も学習の深化に繋がった。 (3)インターンシップ受 入企業の開拓 平成 26 年 9 月~現在 「インターンシップⅡ」(1 年次後期、選択 2 単位)において、学 生自身が将来の職業を見据えて、インターンシップ希望企業へ直 接電話にて交渉し、開拓を行った。電話によるマナーやエチケッ トを身に着け、また、対応能力の向上が見受けられた。 (4)インターンシップ評 価指標の活用 平成 26 年 9 月~現在 「インターンシップⅡ」(1 年次後期、選択 2 単位)において、学 習成果につて職業教育を視点とするため厚生労働省「モデル評価 シート」を参照し、自己評価と企業評価を実施し、学生にフィー ドバックを行った。自己評価と現場担当者評価について検討し、 特に評価の齟齬について確認し、今後の教育活動への活用に結び 付けることができた。 (1)併設高校へのキャリ 平成 27 年 3 医療事務の職業を視点に、病院におけるホスピタリティの実践例 ア形成に関するスライ 月 に関するパワーポイントスライドの作成。高校生対象に病院の実 2 作成した教科書・教 材 ド作成 践例について写真等を活用し視覚的に提示し、スライドに質問項 目を挿入し、生徒が考え発言する機会を設定した。 3 教育上の能力に関す る大学等の評価 (1)平成 25 年度学生によ 平成 26 年 2 平成 25 年度学生による授業評価アンケート(5 段階評価)では、質 る授業評価アンケート 月 問項目における大学全体平均値 4.0 に対し、担当授業「職業指導 (教職課程)」では 4.8 という値となった。 4 実務の経験を有する 者についての特記事項 (1)専門学校新任教員研 平成 25 年 8 社団法人福岡県専修学校各種学校協会 新任教員研修講師 修講師 月 (科目:職業教育) 5 その他 担当授業科目に関する研究業績等 担当授業 著書・学術論文等 単著 発行又 発行所、発行雑 科目 の名称 共著 は発表 誌又は発表学 の別 の年月 会等の名称 単著 平成22年9 日本インタ A専門学校の事例をもとに、実 月 ーンシップ 習企業評価表、学生アンケート ュアルシステ 学 会『 イ ン タ の考察、学生、実習企業へのイ ムの開発的研 ーンシップ ンタビュー調査を実施し分析。 究 研究年報』 結果、座学とアルバイト実習の -A 専 門 学 校 の 2010年 第 13 接続性及び効果について、職業 事例を中心に- 号 人、社会人として一般的に必要 概要 (学術論文) 職業指導 1. 専 門 学 校 に お ける日本版デ な能力の育成という点において 有効であることなどが明らかに なった。 2. 専門学校におけ 単著 平成24年3 九州大学大学 本稿は、実証的に専門学校にお 月 院人間環境学 ける職業教育の特徴を明らかに 的と方法に関す 府 教育社会学 することを目的とする。学校間 る研究 -学校長 研究室『九州大 により求められる教員資質に違 票・学科長票をも 学教育社会学 いがあることが分かった。いず とに- 研究集録』第13 れの類型においても、教育への 号 志向性を重要し、研究的志向は る職業教育の目 期待していないことなどが指摘 された。 平成 27 年 3 九州大学大学 国家資格と民間検定における学 月 院教育学コー 習成果としての具体的獲得能力 的意義に関する研 ス院生論文集 を明らかにするものであった。 究 『飛梅論録』第 また、資格・検定教育が職業に 15号 おける即効的効果よりもキャリ 3.専門学校における 資格・検定の今日 -職業教育・キ ャリア教育を視点 として- 単著 ア教育的視点から有益であるこ とが明らかとなった。 (報告書) 職業指導 1. 専 門 学 校 の 職 業 共著 教育に関する総 平 成 21 年 5 全国学校法人 担当部分:第 3 章 専門学校教育 月 立専門学校協 の方法 (pp.17~ 22)、 第4章 専 会 門学校教員の資質と能力開発 合的調査研究報 告書 (pp.23~28)を単著。アンケート 調査票、巻末データ(SPSS ver.13 使用)の作成。専門学校の授業形 態は、市場調整型において、特 別の資格・検定がないことを補 う意味で、多くの実習・実験が 組織されている点などが明らか になった。(代表:吉本圭一(九 州大学)) (口頭発表) 職業指導 1. 専 門 学 校 に お け 単独 るインターンシ 平 成 20 年 9 日本インター 長期、有報酬のインターンシッ 月 ンシップ学会 プがどのようなカリキュラムに 第 9 回大会 従って実施されているかを事例 ップ にもとづいて検討した。学生、 企業の調査結果をもとに専門学 校におけるインターンシップの 特徴と課題を明らかにした。 2. 専門学校におけ 共同 る職業教育の実 平 成 21 年 5 日本高等教育 専門学校セクターの職業教育 月 学会 第 12 回 は、「特定の職業に向けての知 大会 識・技術の教育」という狭い意 (吉本圭一、稲 味での職業教育だけでなく、 「職 永由紀、藤川秀 業生活一般に通じる社会化」と 幸、渡邊和明) いう点を特徴としている。 平成21年 日本インター 専門学校の事例では、日本版デ 10月 ンシップ学会 ュアルシステムの課題である① 第 10 回大会 訓練生募集②受入企業の開拓や 証的研究 3. 専 門 学 校 に お け る日本版デュア ルシステムの開 発的研究 単独 学校と企業のコーディネイト③ 受入企業の諸経費、人件費の増 大について、その課題をクリア ーする可能性を見出した。 4. 人 材 養 成 目 的 と 共同 平成22年9 日本教育社会 専門学校関係者が回答する関連 月 学会 第 62 回 分野就職は、業種と職種ともに 応性に関する研 大会(吉本圭 全体的に狭いイメージで想定さ 究 -専門学校を 一、稲永由紀、 れていた。しかし、客観的に就 中心として- 渡邊和明) 労働市場との対 職先企業から考察を進めると専 門的職業への結びつきの強弱に ついては、分野においてかなり の開きがあることが明らかにな った。本稿では、仮説的に①「業 種& 職種特化型」、②「業種特 化型」 、③「職種特化型」 、 ④「拡張型」の4つの分類を試み た。 5. 専門学校におけ 単独 る海外インター 平成23年9 日本インター これまで実践的な技術・技能の 月 ンシップ学会 育成に力を注いできた専門学校 第 12 回大会 であるが、社会状況の変化の中 ンシップ で、さらに企業側からは問題解 決力や応用力が期待されてい る。このような中、専門学校の 教育方法において海外インター ンシップ プログラムの活用可 能性が示唆された。 6.専門学校における 資格・検定の機能 と課題 単独 平成 26 年 10 日 本 産 業 教 育 専門学校における資格・検定教 月 学会第 55 回大 育をとおして獲得される学習成 会 果、具体的な能力を検討するも 部会 専修学校 のである。資格・検定教育が即 戦力や実践的能力の育成という 点よりも、キャリア教育的成果 が重要な視点であることが明ら かになった。
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