Double-Dye プローブカスタム合成受託サービス

Double-Dye プローブ
カスタム合成受託サービス
リアルタイム定量 PCR に最適!!
は FRET(蛍光エネルギートランスファー)で受け取ったエ
EclipseTM Dark Quencher による修飾や、配列中にRNA
ネルギーを熱として放出するため、バックグラウンドが低減
を挿入したキメラ Double-Dyeプローブの合成など、各
します。また、長波長側の広いスペクトル(400∼650 nm)
種修飾に対応!!
の蛍光を効率よくクエンチングできるので、さまざまな蛍
光色素(FAM、TET、TAMRA、ROX など)と組み合わせる
リアルタイム PCR による発現量解析やジェノタイピングに、
ことができ、複数の標的配列を同時に検出するプローブ系
Double-Dyeプローブを用いる方法が急速に普及しています。
を組み立てることができます。
それをサポートするために、タカラバイオでは Double-Dye
他の Dark Quencher である DABCYL に比べても有利です。
プローブのカスタム合成サービスを承っております(表1)
。
注)Eclipse は Epoch Biosciences社の登録商標です。
■ EclipseTM Dark Quencher
■サイクリングプローブ法
リアルタイム PCR では、蛍光色素(F)とクエンチャー(Q)
キメラ Double-Dye プローブと RNase H の組み合わせに
で両末端を標識した Double-Dyeプローブがよく用いられ
よる高感度検出法であり、リアルタイム PCR による発現量
ます。F と Q が近い距離にある場合には F の蛍光は Q に
解析や SNPs タイピングなどの一塩基置換の検出に最適な
よって消光され、F と Q の位置が離れると Q の影響が解除
方法です(BIO VIEW 42 号 1∼10 ページ、本号 24 ページ
され、F が蛍光を発します。プローブが標的配列とハイブ
参照)。
リッドを形成すると、F と Q の位置が離れ、F が蛍光を発す
この方法では、配列中に RNA 部分をもつキメラプローブ
るように工夫されたシステムがいくつか開発されています。
(サイクリングプローブ)を使用します。増幅産物中の相補
一般的な Double-Dyeプローブでは、5′
端にレポーター色
鎖とハイブリッドを形成すると、RNase H によりRNA 部分
素(FAM など)
、3′
端にクエンチャーとして通常 TAMRA な
が切断されて、強い蛍光を発するようになります。プローブ
どの蛍光色素が用いられます。両者が近い距離にある場合
中の RNA 部分がミスマッチであれば RNase H により切断
は、FAM の蛍光が TAMRA に吸収され、TAMRA が蛍光を
されることはないので、
1 塩基の違いも認識・検出できます。
発するとともに FAM は消光します。そのため、TAMRA の
タカラバイオでは、サイクリングプローブのカスタム合成
蛍光がバックグラウンドとして現れます。
サービスのほかにも、プライマー、サイクリングプローブの
TM
設計および反応条件の至適化、定量解析などのリアルタイム
TM
PCR 受託サービスも行っております。
この問題を解決するために、クエンチャーとして Eclipse
Dark Quencher を用いることを推奨しています。Eclipse
表1 Double-Dye プローブカスタム合成受託サービス*
種 類
長 さ
保証量
5′
修飾
3′
修飾
価 格
納 期
キメラプローブ
11-25 mer
1 OD
FAM
TAMRA
¥30,000
2 ∼ 3 週間
キメラプローブ
11-25 mer
1 OD
FAM
EclipseTM
¥50,000
2 ∼ 3 週間
TM
2 ∼ 3 週間
キメラプローブ
11-25 mer
0.5 OD
FAM
Eclipse
¥30,000
DNA プローブ
15-35 mer
1 OD
FAM
TAMRA
¥25,000 +塩基数× ¥180
2 週間
¥45,000 +塩基数× ¥180
2 週間
DNA プローブ
15-35 mer
1 OD
FAM
Eclipse
*:その他の修飾については、弊社カスタムサービスセンターにお問い合わせください。
40
●
BIO VIEW No.45
TM