事業計画書 - JRC::日本蘇生協議会

2014 年度
事業計画書
2014 年 10 月 2 日から
2015 年 3 月 31 日まで
一般社団法人
日本蘇生協議会
日本蘇生協議会の大きな使命は、心肺蘇生法に関する世界的なガイドライン作成におけ
る日本の窓口として 2000 年から国際蘇生連絡委員会
(International Liaison Committee on
Resuscitation, ILCOR)に参画しアジア地域をまとめて国際コンセンサス (International
Consensus on cardiopulmonary resuscitation and emergency cardiovascular care Science
with Treatment Recommendations , CoSTR: 心肺蘇生法の各国ガイドラインの基になるエ
ビデンスを集約したもの) CoSTR 作成に参画し、JRC 蘇生ガイドラインを世界共通のレベル
で、策定、公表することである。本会は、この使命を達成するため、救急蘇生科学に関す
る学理及び応用について研究、知識の交換、会員相互及び内外の関連諸団体との連携協力
等を行うことにより、救急蘇生科学の進歩と発展を図り、もって我が国における蘇生教育
の啓発・普及並びに安心で安全な市民生活の創造に貢献することを目的とする。本会の発
展と向上のために、国内外の心肺蘇生法に関する情報収集や的確な状況把握が不可欠であ
り、日本での蘇生科学の研究・発展・蘇生法普及と同時に、アジアの蘇生科学の進歩を世
界に向けて発信する役割が必要である。その実現のため事業計画を作成している。
主
な
事
業
1. 国際蘇生連絡委員会との連携・協力に関する事業
2. 救急蘇生科学の国際交流に関する事業
3. わが国における蘇生教育の啓発・普及に関する事業
4. わが国の救急蘇生科学研究の国際的協力等に関する事業
5. 必要な出版物の刊行に関する事業
6. その他この法人の目的を達成するために必要な事業
7. その他事業の目的を達成するために必要な事業
平成 26 年度
主な事業内容
1. 日本蘇生協議会(JRC)の一般社団法人としての確立
2. 国際蘇生連絡委員会・アジア蘇生協議会との連携・協力支援
3. わが国における心肺蘇生法の教育・啓発・普及の推進
4. わが国の救急蘇生科学研究の学術集会・講演会等の開催支援
5. JRC Guidelines 2015 年版の策定・公表・出版
6. 蘇生科学及び心肺蘇生法に関する調査研究・情報収集・啓発資料作成支援
事業ごとに主な点をあげると、次の通りである。
1.
一般社団法人として、社員総会を開催し理事の選出、代表理事と監事等の役員の決
定を行う。事業の承認と推進を検討する。
2014 年 1 月 31 日から 2 月 4 日までの国際蘇生連絡委員会(ILCOR)ダラスへの
2.
Task-Force 参加者の派遣、CoSTR 策定最終会議、ILCOR 運営会議への参加、アジア
蘇生協議会会合への参加によるガイドライン作成相談
3.
心肺蘇生法の国際標準化を目的とした教育・啓発・普及推進のための委員会設立と
必要な教材作成とトレーニング開発。本年度は心拍再開後ケアと低体温療法のトレー
ニングコース設立と教材作成を予定する。
4.
蘇生科学の推進のため学術集会を実施している。日本蘇生科学シンポジウム
(J-ReSS)の第1回からのプログラムと抄録を ISSSN 保有の雑誌化を行い、国会図書
館に登録し(http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025811239-00)、医学中央雑
誌で検索可能とする(第8回会長奥寺先生)。第 8 回 J-ReSS 開催準備を行う(2015 年
6 月 4 日臨床救急医学会の前日開催、富山)。
5.
2 月の ILCOR 会議後に CoSTR が参画協議会にのみ公開され、その後に JRC ガイドラ
イン策定準備が開始される。策定メンバーを JRC 社員の構成組織から推薦を受け、ガ
イドライン作成委員会を構築する。10 月に Web での公開を経て出版するが、広く周知
するため医学書院による出版を行う。
6.
様々な情報提供を社員、賛助会員はじめ広く啓発するため出版物の作成を行う。事
業を円滑に推進するため JRC 内に出版委員会を設置し、学樹書院との提携により財源
確保も計画する。心拍再開後ケアと低体温療法トレーニングテキストを作成中である。