事業計画 - 全国板硝子商厚生年金基金

2015-4
全国板硝子商厚生年金基金
平成 27 年度
第132号
事業計画 と 予算 決まる
平成27年度事業計画および予算案について、
去る3月4日(水)開催された第138回代議員会において可決承認されましたので、
そのあらましをお知らせいたします。
事 業 運 営 に 関 す る 事 項
■代行部分
国の厚生年金・国民年金の年金積立金の管理・運用を行う年金積立金
管理運用独立行政法人(GPI
F)の基本ポートフォリオに沿った資産構
成に変更、GPI
Fとの運用結果の乖離を極力抑える。
資産運用
■上乗せ給付部分(加算部分・基本プラスアルファ部分)
政策アセットミックス・ガイドラインによる効率的な運用による収益の向
上を図る。
(運用ガイドラインは2ページをご参照ください)
将来分代行返上・解散の
同意の取得
将来分代行返上及び解散に必要な事業主・加入員等の同意書の取得
に努める。
国の被保険者記録と
基金加入員記録の仮突合
国の被保険者記録と基金加入員記録の整備及び調査等を円滑に実施
し、将来分代行返上の認可申請の予定月までに仮突合を終了する。
年金未請求者、
住所不明者への対応
・年金裁定請求を行っていない者への裁定請求の勧奨を引続き実施
する。
・住所不明の年金受給権者の住所調査を実施する。
●加入員数
積算上の
主要事項
6,896人
(男子
5,444人 女子
1,452人)
●平均標準給与
308,795円
(男子 330,262円 女子 228,308円)
●平均標準賞与
724,566円
(男子 776,692円 女子 529,130円)
●給付費
過去の実績と新規裁定予定者から推計
●運用利回り
5.5%
1 年金経理
年金給付に必要な収支や、
年金資産の運用に関する経理です。
予定損益計算書
(平成27年4月1日~平成28年3月31日)
(単位:百万円)
(単位:百万円)
収益勘定
費用勘定
主な用語の解説
費用勘 定
掛金等収入
給付費
1,736
3,020
負担金
移換金
離婚分割移換金
運用報酬等
業務委託費
指定年金数理人費
経常収支
1
8
199
42
1
3,271
責任準備金増加額
負債の変動
361
361
当年度剰余金
基本金
698
698
運用収益
経常収支
153
1,849
3,738
特別収入
1
特別収支
責任準備金減少額
負債の変動
1
591
591
●給付費…受給者等に支払う年金・一時金の
額
●移換金…加入員の転職等により、企業年金連
合会に移す年金原資の額
●離婚分割移換金…離婚した配偶者に年金を分
割するため、国へ移す代行部分の年金原資
●運用報酬等…運用機関に支払う運用手数料等
●責任準備金増加額(責任準備金(プラスアル
ファ部分)増加額)…加算部分の債務の増加額
収益勘定
●掛金等収入…事業主と加入員の皆さまから納
められる掛金額
●負担金…基金が年金給付を行うにあたり、政府
が負担する額
●責任準備金減少額(最低責任準備金減少額)
…国の代行部分の債務(最低責任準備金)が、
給付を行うことにより減少する額等
総合計 4,330 百万円
費用勘定
収益勘定
経常収支は、給付費が対平成26年度決算見込で82百
万円増の3,020百万円、企業年金連合会へ脱退一時金相
当額を移換する移換金1百万円、離婚分割による代行部分
の年金原資を国へ移換する移換金8百万円、受託機関へ
掛金等収入は、予定加入員数40人増、平均給与1,131
円増等により対26年度決算見込35百万円増の1,736百万
円、負担金は国の代行給付費の国庫負担分で153百万円、
運用利回り5.5%を見込み運用収益1,849百万円で経常収
の運用報酬は年金資産の増加による22百万円増の199百
万円、業務委託費は解散に伴う記録突合費用増の42百万
支計3,738百万円。
負債の変動は、責任準備金減少額は国の代行部分の予
円等の経常収支計3,271百万円。
負債の変動は、責任準備金増加額のうち、加算部分の債
務が1年間延びることによる増加分で責任準備金(プラスア
ルファ部分)
増加額361百万円。
定利率減と代行給付により債務が減少するための最低責
任準備金減少額591百万円。
特別収支1百万円を加え、収益勘定合計4,330百万円と
なりました。
基本金の当年度剰余金698百万円を加えた費用勘定合
計4,330百万円を予定しました。
年金資産運用
平成27年度政策アセットミックス・ガイドラインが変更されました
また、
これまで年金資産の運用機関は、信託銀行2社、投
資顧問会社3社、生命保険2社で運用を行っていましたが、
資産構成の見直しと共に委託機関を信託銀行2社に変更
し、運用コストを削減することとしました。
今後の年金資産運用については、代行割れによる事業
主様への追加負担を回避し、加入員や年金受給権者の皆
様へ基金解散後に分配する資産を最大限に確保すること
を前提に、経済変動のリスクに対応できる安定した資産運
用を実施するため、
アセットミックスの見直しが行われました。
2
予定貸借対照表
(平成28年3月31日現在)
(単位:百万円)
(単位:百万円)
資産勘定
流動資産
負債勘定
316
流動負債
支払備金
488
純資産
固定資産
主な用語の解説
112
資産勘定
600
●流動資産…預貯金額や、翌年度に納められる
予定で当年度は未収となる掛金等の額
●固定資産…信託銀行に預けて運用している資
産の額
●繰越不足金…前年度までの不足金を当年度に
繰越した額
34,747
信託資産
34,747
負債勘定
責任準備金
35,704
●流動負債…当年度中は未払いとなる運用報酬
や業務委託費等の額
●支払備金…支払自体は当年度中に確定してい
るものの、支払時期が翌年度になる年金・一時
金と移換金等の額
●責任準備金…基金が将来支払う年金・一時金
の給付に備えて、当年度末時点で積立ててお
かなければならない年金数理上の債務の額で、
加算部分の債務(責任準備金(プラスアルファ
部分))、代行部分の債務(最低責任準備金)の
合計額
責任準備金(プラスアルファ部分)
7,214
最低責任準備金 28,490
純資産
35,063
繰越不足金
基本金
1,939
1,939
負債
35,704
当年度剰余金
基本金
698
698
総合計 37,002 百万円
資産勘定
負債勘定
預貯金、未収掛金、未収政府負担金等の流動資産316
百万円、固定資産は対26年度決算見込440百万円増の
34,747百万円
(26年度運用利回り見込みはプラス15.89%)
を加えた純資産計は472百万円増の35,063百万円。
基本金は、26年度決算見込の繰越剰余金626百万円を
繰越処理した額を加えた繰越不足金1,939百万円、資産勘
定合計37,002百万円を予定しました。
年金給付等に必要な額を表す負債勘定は、未払運用報
酬や未払業務委託費等の流動負債112百万円、翌年度に
支払う年金給付費等の未払給付費や未払移換金の支払
備金488百万円を加え、純資産計600百万円。
負 債は、将 来 給 付に必 要な額としての責 任 準 備 金
35,704百万円、内訳は加算部分の数理債務から特別掛金
収入現価を引いた責任準備金(プラスアルファ部分)7,214
百万円、国の代行給付である最低責任準備金28,490百万
円を加えた負債計35,704百万円、基本金の当年度剰余金
698百万円で、負債勘定合計37,002百万円で資産勘定と
バランスします。
●代行部分
(最低責任準備金)
の資産運用
国内債券
国内株式
外国債券
外国株式
短期資産
合 計
100%
構成割合
35%
25%
15%
25%
0%
乖離許容幅
25~60%
5~35%
5~25%
5~35%
0~10%
3
2 業務経理
業務会計
業務会計では、
基金解散に向けた加入員の記録突合、年金未請求者への請求勧奨、
住所不明の受給待期者の調査実施等に要する費用の予算措置を行いました。
予定損益計算書(平成27年4月1日~平成28年3月31日)
(単位:千円)
費用勘定
事務費
予定貸借対照表(平成28年3月31日現在)
(単位:千円)
(単位:千円)
収益勘定
79,224
掛金収入
資産勘定
2,762
1,263
繰入金
5,835
雑支出
4,474
負債勘定
流動負債
37,036
基本金
13,143
繰越剰余金
94,688
76,661
流動資産
機械処理経費
代議員会費
(単位:千円)
雑収入
1,130
戻入金
8,950
当年度不足金
6,817
固定資産
当年度不足金
124,907
13,143
6,817
合計 93,558 千円
合計 144,867 千円
支出の部では、事務費が対26年度予算で17,598千円増の
79,224千円、
機械処理経費は前年度同額の2,762千円、
代議員
会費は代議員会2回開催で1,263千円、繰入金は17,513千円減
の5,835千円、雑支出は125千円増の4,474千円を合わせた支
出の部合計93,558千円で対前年度予算316千円減を見込みま
した。
収入の部では、
掛金収入が対26年度予算で1.1%増の76,661
千円、雑収入は前年度同額の1,130千円で、戻入金は東総基退
職金共済の廃止により8,950千円、
当年度不足金6,817千円を
計上し、収入の部合計93,558千円となりました。
なお、当年度不足金については、予算の執行において更なる
縮減を図り、26年度決算見込みの繰越剰余金94,688千円から
取り崩しこれに当てることとしています。
福祉施設会計
福祉施設会計では、
平成26年度末で各保養施設との契約を終了し、
死亡弔慰金の支給、
基金だよりの発行等の縮小した予算計上を行いました。
予定損益計算書 (平成27年4月1日~平成28年3月31日)
(単位:千円)
費用勘定
予定貸借対照表 (平成28年3月31日現在)
(単位:千円)
(単位:千円)
収益勘定
資産勘定
(単位:千円)
負債勘定
流動負債
事務費
流動資産
3,646
受入金
福祉施設費
雑支出
379
基本金
固定資産
雑収入
42,761
5,715
1,760
2,762
61,960
21,961
70
合計 5,785 千円
合計 64,722 千円
福祉施設会計は業務会計からの受入金と受取利息により賄
われていますが、
27 年度は5,785千円を予定しました。
支出の部では、事務費は基金だより発行・配付、
ホームページ
の運営費用等で対 26 年度予算 7,044 千円減の3,646 千円、福
祉施設費は死亡弔慰金と前年度の施設利用補助金で9,250 千
円減の1,760 千円、雑支出は138 千円減の379 千円となってい
ます。
なお、貸借対照表の基本金61,960千円は会員制保養施設の
預託金・保証金等 21,961 千円と福祉施設安定化資金として
留保している預貯金 40,000 千円です。
4
平成27年度の福祉施設事業について
福祉施設実施事業
死亡弔慰金の支給
加入員の方が死亡した場合、加入員期間に応じた弔慰金をご遺族へ
支給
(加入員期間3年未満10,000円~10年以上100,000円)
機関誌の発行
機関誌
「基金だより」
を年2回発行
(4月、10月予定)
年金相談
加入員、受給待期者を対象に年金相談を実施
※契約保養施設「富岳荘、海の家ごとう荘」、利用補助金対象施設「ダイワロイヤルホテルズ、
ウィスタリアンライフクラブ、
JTB協定施設、公営保養施設(ハイツ&いこいの村、休暇村協会
など)」は、平成27年3月31日を以て終了しました。
年金 個別 相談会を開催します
本年度も下記3会場において、加入員の方の年金個別相談会を開催することになりましたのでご
案内いたします。
参加ご希望の方は、5月15日(金)までに当基金事務局へお気軽にお申込みください。
なお、代理人の方が個別相談を受ける場合には、ご本人からの委任状を必ずご持参ください。
年金個別相談会
開催日時
会 場
関西板硝子卸商業組合 2階会議室
大阪府大阪市中央区島之内 1-16-9
TEL 06-6271-5300
5月22日
(金)
13:00~16:00
関 西
5月26日
(火)
10:00~16:00
関 東
板硝子会館 4階会議室
東京都港区芝浦 3-6-7
(全国板硝子商厚生年金基金)
TEL 03-3451-2040
5月27日
(水)
10:00~16:00
メルパルク仙台 4階会議室
「涼」
宮城県仙台市宮城野区榴岡 5-6-51
TEL 022-792-8111
5月29日
(金)
13:00~16:00
東 北
※本人確認のため、身分証明書(運転免許証等)の提示をお願いする場合があります
お申込み先
全国板硝子商厚生年金基金 事務局
電話番号:03-3451-2040 担当:下島、嶋崎
E-mail:[email protected]
基金の現況(平成26年12月31日現在)
5
加入員数
加入事業所数
年金受給者数と平均年金額
一時金受給者数と平均一時金額
男子 5,398人
160事業所
男子 4,309人 564,905円
脱退一時金 56人
女子 1,429人
女子 1,377人 313,163円
遺族一時金 10人 410,710円
保険資産
合計 6,927人
合計 5,686人 503,940円
選択一時金 48人1,208,560円
合 計 34,608百万円
5
28,188円
年金資産
(時価)
信託資産 31,862百万円
2,746百万円
平成27年
10月から
通知開始
マイナンバー(社会保障・税番号制度)
が始まります
平成27年10月より国民一人ひとりに対する個人番号(マイナンバー)が通知され、平成28年1月から一定
の行政手続きでマイナンバーが利用できるようになります。
※平成 27 年 1 月末時点で国が公表済の情報に基づき記事を作成しています。
マイナンバーとは?
全員に通知カード、
希望者には個人番号カードも
マイナンバーとは、住民票を有するすべての人にそれぞ
れ12桁の番号を交付し、社会保障や税など、制度ごとに
管理している情報を同一人物の情報であることが確認で
きるようにするものです。マイナンバーの導入で行政事務
の効率化や手続きの簡素化が進めば、
「公平・公正な社
会の実現」
「国民の利便性の向上」
「行政の効率化」な
どに効果が期待できます。
平成27年10月より、市区町村から住民票の住所あてに
マイナンバーが記載された「通知カード」が送られます。
⬇
通知カードの交付後、市区町村に申請することにより、
平成28年1月以降に「個人番号カード」の交付が受けら
れます。
個人情報の管理は大丈夫?
*通知カードには顔写真はありませんが、個人番号カー
マイナンバーは、社会保障、税、災害対策の手続きの
ために提供されるもので、法律で定められた目的以外に
むやみにマイナンバーを提供することはありません。
他人のマイナンバーを不正に入手したり、他人のマイナ
ンバーを取り扱っている人がマイナンバーや個人の情報
ドには本人の写真が表示されるため、本人確認のた
めの身分証明書として利用できるほか、カードのICチ
ップに搭載された電子証明書を用いて、e-TAX(国税
電子申告・納税システム)の各種電子申請などが行え
ます。
が記録された個人情報ファイルを他人に不当に提供する
と、処罰の対象になります。
利用分野は
限られています
平成 28 年 1 月以降、社会保障、税、災害対策の行政手続きにおいて、マ
イナンバーが利用できますが、その中でも法律や自治体の条例で定めら
れた下記の行政手続きにしか使えません。
①社会保障(年金、
労働、
医療、
福祉)
②税
③災害対策
・年金の資格取得や確認、給付
・雇用保険の資格取得や確認、給付
・ハローワークの事務
・医療保険の保険料徴収
・福祉分野の給付、生活保護 など
・税務当局に提出する
確定申告書、届出
書、調書などに記載
・税務当局の内部事務
など
・被災者生活再建
支援金の支給
・被災者台帳の
作成事務
など
※上記のほか、社会保障、地方税、災害対策に関する事務やこれらに類する事務で、地方公共団体が条例で定める
事務にマイナンバーを利用することができます。
マイナンバーに関するお問い合わせは
ホームページでの情報提供
・コールセンター
(全国共通ナビダイヤル)
・マイナちゃんのマイナンバー解説
日本語 0570-20-0178
英語 0570-20-0291
http://www.cas.go.jp/jp
/seisaku/bangoseido/gaiyou.html
受付時間 土日祝日、年末年始を除く9:30~17:30
「基金だより」
第132号 発行 全国板硝子商厚生年金基金 URL http://itakikin-or.jp
〒108-0023 東京都港区芝浦3-6-7 電話 03
(3451)
2040 FAX 03
(5443)
5490