知誠館パンフレット2015

京都府教育委員会認定フリースクール
アウラ学びの森
知誠館
School Guide, 2015
文部科学省 いじめ対策等生徒指導推進事業委託校
京都府教育委員会 フリースクール連携推進事業委託校
京都府青少年課 子ども若者自立支援訪問事業委託校
www.tiseikan.com
〒621-0846 亀岡市南つつじヶ丘大葉台2-44-9
グローバル教育研究所
TEL 0771-29-5588 FAX 0771-29-5805
✉[email protected]
INDEX
「不登校」…そこから始まる世界がある
そこに、学校へ通い続ける以上の成長があれば「不登校」そのものが問題じゃなくなる
ビジョン
フリースクール
コンセプト
サポート校
高認予備校
語りの活動
活動内容
ホームスクール
エクステンション
体験活動
代表プロフィール アウラ学びの森 知誠館 代表 北村真也
Human Science, M.A.
アドラーカウンセラー、教育カウンセラー、対人援助学会理事、社会福祉法人松花苑評議員
不登校・ひきこもりという現実に直面する若者の変容をめざした学びの実践と研究を、30年以上
にわたり社会臨床、心理臨床、教育臨床、それぞれの視点に立ちながらおこなっている。
1984年京都市にオルタナティブな教育をめざした私塾「フリーディ」を開校、独自の実践を展開
する。2000年には京都府亀岡市に自らの研究拠点として「グローバル教育研究所」を設立。同年
ラーニングコミュニティ「アウラ学びの森」、2005年には京都府教育委員会認定フリースクール
「アウラ学びの森 知誠館」を開校し現在に至る。送り出した卒業生は1000人を超えている。また
文科省、国立青少年教育振興機構、京都府教育委員会および京都府青少年課の研究委託事業を受託
し、複数のプロジェクトを行政と共に実行している。さらに2014年にはドイツに渡り若者支援を行
う連邦、州、市の各機関と支援のあり方や考え方をめぐって様々な意見交流をおこなってきた。
著書、論文としては『学習塾がおもしろい』1988 一光社、『そだちと臨床VOl.5-私塾の可能性
を模索する』2008明石書店、『ポストモダンな学びの構築』2010立命館大学、『連載 学びの森の
住人たち』2011対人援助学マガジン、『自己変容を伴う不登校生徒のキャリア形成』2012文科省、
『不登校経験を持つ若者たちのもう一つのキャリア形成パス』2013文科省がある。
推薦の言葉
京都学園大学人文学部 教授 川畑隆
知誠館の北村先生は、「ここは不登校している子どもたちの『居場所』じゃなく『キャリア』を
磨いていくところなんだ!」と信じ、腰を据えてそれを実践されています。
この「キャリア」という言葉は何か資格をとらせるというような意味ではなく、充実した自分の人
生を前向きに進めていく力、ちゃんと地に足をつけて生きてゆく力を示しています。きっと、不登
校をダメなことではなく、その子にとっての1つのチャンスだと捉えてくださっているのだと思い
ます。それはとてもありがたいことです。
先生は、知誠館に集う子どもたちと話し、勉強し、過ごしながら、そして「人を援助する」とは
どういうことかを真面目に考えようとする大人たち(私もその1人です)とも、その子どもたちの
「そだち」を共有しつつ考え、教育とは何かを模索し続けておられます。
実際に、知誠館の子どもたちは自分のやりたいことを探し、よく勉強しています。たくさん考え
ています。そして、子どもたちの成長の経過を語る先生のお顔はとても嬉しそうです。私は、そん
な北村先生と知誠館を推薦します。
私たちがめざすもの
不登校になったからこそ、はじまる物語がある
ビジョン
Our vision
知誠館の門を初めてたたく子どもたちは、もうこれ以上自分の人生の物語を描
けない状況でやってきます。自己否定感のあまり、生きることの意味さえ見失っ
ていた子どもたちも少なくありません。そんな彼らに、私たちは希望を投げかけ
ます。「不登校を経験したからこそ今まで知らなかった新しい人生の物語がはじ
まるんだ」と。実際大きな挫折は大きな変化の大事なきっかけになるものです。
知誠館に学ぶ多くの子ども、若者たちは、まるで生まれ変わったかのような変
化を見せてくれます。それは知誠館が単なる居場所として機能するのではなく、
彼らを大きく変化させていくような仕組みと技術と理論を備えているからです。
「不登校になったからこそ、はじまる物語」それは、自分自身の未知なる可能性
との出会いでもあるのです。
挫折体験が、自分を変容させるチャンスになる
不登校やひきこもりの子ども、若者たちの状況はとても多様ですが、彼らの多
くが何らかの形で思考や行動がブロックされた状態にあります。そのブロックを
外すことで、今まで滞っていた可能性が開花されていきます。
AO・推薦入試、一般入試での大学進学、大学院での研究活動、さらには海外
での研究活動。自分の専門性へ気づき専門学校へ進学、あるいは職人的な就労。
様々なキャリアへの道が、ここから広がっています。
一般入試で
大学へ
AO・推薦入試で
大学へ
人生の物語を
描く
国内の枠を越え
海外に学ぶ
大学院で本格的な
研究を
得意分野に気づき
専門学校へ
職人的な就労の
選択
自分の夢を見つけて、その道を歩んでいる先輩たち
大学へ進学
専門学校へ進学
大学院へ進学
海外の大学へ進学
職人的な就労へ
関西学院大学人間福祉学部
公立南丹看護専門学校
立命館大学院社会学研究科
カリフォルニア大学デービス校
ネッツトヨタ勤務
中1から不登校にな
り、2年間知誠館で学び
ました。その後、私立高
校を経て、AO入試で関
西学院大学に合格しまし
た。
不登校の子どもたちの
ソーシャルワークを仕事
にしたいです。
高1で高校を中退し、
その後大半を家で過ごし
ていましたが、知誠館で
学び直しを始めました。
高認合格後、看護専門
学校へ進学し、助産師と
して活動したいと考えて
います。
中1の2学期から不登校
となり、2年半家でひき
こもっていました。
中3の夏から知誠館で
学 び、定 時 制 高 校 へ 進
学、そ の 後 大 学 を 卒 業
し、大学院で不登校に関
する社会学的研究をして
います。
中学卒業後、高校へは
進学せず知誠館で学び、
高認合格。その後予備校
を経て同志社大学へ進学
し ま し た。大 学 在 学 中
に、カリフォルニア大学
へ留学、今春よりワシン
トンDCでインターン
シップに参加予定です。
小中あわせて2年間し
か、まともに学校へ通っ
ていませんでした。
中2から知誠館でお世
話になり、自信と人間関
係を取り戻し、以前から
夢だった車のメカニック
の仕事につくことができ
ました。
1
どういった考え方なの?
「学習支援」と「心理支援」を軸に…
コンセプト
Our concept
学校へ行かなくなった子どもたち、一旦ひきこもってしまった若者たちの変容
をどう生じさせていくのか? それが私たちの最大の仕事だと考えています。知
誠館が、ただの居場所ではなく積極的に子どもたちや若者たちが変わっていく場
として存在する意味は、まさにここにあるわけです。
私たちのアプローチは、学習支援と心理支援を軸に置きながら、家族支援、さ
らには語りを活用したリテラシー教育、未来の自分をイメージするキャリア教
育、そして必要に応じて学校、医療、心理、福祉、行政と、さまざまな機関や専
門家との連携を構築するソーシャルワークを通じて、子どもたちや若者たちの変
容を促していきます。
新しい物語の
始まり
自己変容
学習支援
心理支援
コミュニティへの参加
キャリア教育
家族支援
リテラシー教育
ソーシャルワーク
学習支援
心理支援
家族支援
リテラシー教育
キャリア教育
ソーシャルワーク
まず最初に手掛け
るのは、彼らの基礎
学力を回復させるこ
とです。それを通し
て、自己否定感を克
服し自信を身につけ
させます。やがて、
この学習活動は深化
し、知の世界の探求
へと発展します。
塾長自ら行う生
徒・保護者へのカウ
ン セ リ ン グ、ナ ラ
ティブアプローチ、
NLP、認知行動療
法等、様々な手法を
用いて、子どもや若
者の認知のブロック
を解き放つ試みをお
こなっています。
本人が変われば家
族が変わり、家族が
変われば本人が変わ
ります。家族はそれ
自体がシステムとし
て機能しています。
家族療法の手法を用
いて、本人の変容を
促す家族のあり方を
提案します。
「辛かった自分の
過去をみんなの前で
語る」私たちは毎月
1回このような機会
を持っています。こ
れはライフストー
リーワークという語
りの手法です。さら
に、その語りを書き
言葉で表現します。
自分自身を知るこ
と。そして社会の中
にあるこだわりの仕
事を知ること。その
二つが重なるところ
に、子どもたちの将
来のキャリアが見え
はじめます。働く大
人たちの人生を通し
て仕事を考えます。
各教委、各学校、
各大学、家庭支援総
合センター、発達支
援センター、就労支
援センター、若者サ
ポートセンター、医
療機関等、様々な社
会資源との連携を通
して、若者たちを支
援します。
2
どんなプログラムがあるの?
活動内容
Our project
ビジョンを実現するために…
私たちは、学校へ行かない子どもたち、そしてひきこもり経験を持つ若者たち
に対して、「学びという活動を通して、人生を生まれ変わらせていく」というビ
ジョンを持っています。そのビジョンを具体化するために、知誠館では以下の4
つの活動を、塾長をはじめ7名の講師がおこなっています。
京都府教育委員会
認定フリースクール
エクステンション
語りの活動
通信制高校
サポート校
知誠館
高認予備校
ホームスクール
体験活動
心理支援
親支援活動
学習支援
語りの活動
個別カウンセリング
京都府教育委員会認定フリースクール
森の語り場
家族カウンセリング
通信制高校サポート校
森の出会い場
ナラティブ・アプローチ
高認予備校
ラウンドテーブル
ホームスクール
エクステンション
リーディング講座
英検講座
入試対策講座
実践国語ゼミ
思考のためのワークショップ
それぞれの進路へ
AO・推薦入試で
大学へ
得意分野に気づき
専門学校へ
大学院で本格的
な研究を
国内の枠を越え
海外に学ぶ
フリースクール
サポート校
高認予備校
ホームスクール
小中学生を対象にした京都府
教育委員会認定のフリースクー
ルです。学校や教育委員会との
連携により、知誠館への出席は
学校で認定され、学習内容は評
価材料として考慮されます。
高校生を対象にした通信制高
校サポート校です。連携先の通
信制高校のレポート指導、テス
ト対策をおこないながら、将来
の進路に向けた学習を進めてい
きます。
高校を卒業することなしに、
大学や専門学校へと進路をつな
いでいけるのが、高校卒業程度
認定試験です。高認合格に向け
た学習プログラムを立てて指導
します。
定期的に知誠館に通うのが難
しい子供たちのためのコースで
す。個別の登校日に学習計画を
受け取り、日常学習は自宅でお
こないます。
3
もう一つの学校がある
はじめの一歩は、自信を育てることから・・・
京都府教育委員会認定
フリースクール
Free school
小中学校に通わない子どもたちは、心に傷を受けていたり、大きな不安のため
すっかり自信をなくしている場合が多いものです。ですから、どのようにして彼
らの自信を取り戻すかが教育の大きな目標になります。私たちの経験からする
と、彼らは1ヶ月ほどで元気を取り戻してくれています。それは、最初に芽生え
る小さな自信を、大切に育てるように心がけているからだと思います。
最初の一歩が肝心です。子どもたちが、何とかしようと思ったそのタイミング
に、知誠館の門をたたいてください。ここでも焦りは禁物です。決してお母さん
やお父さんの無理強いで押し切らないようにしてください。
また知誠館の生徒の中には、LD・ADHD・アスペルガーなどの発達課題をかかえ
ている者もいますが、毎日元気に通っていますので、ぜひご相談ください。
個別のカリキュラムで
学力を伸ばす
学校は一つのカリキュラムに子ど
もたちが合わせて学びますが、知誠
館では子どもの数だけカリキュラム
があります。ヤル気も学力も違う子
どもたちが同じカリキュラムで学ぶ
ことは、効率が悪いと考えるからで
す。
子どもの状況に見合った個別のカ
リキュラムを作成し、基礎学力を身
につけてもらいながら、受験にも対
応した指導をおこないます。
学校連携中学入試サポートコース
学校連携高校入試サポートコース
学習評価
出席認定
「民間施設で学ぶ子どもたちの学習評価をどう考えるのか」
私たちは、これをテーマに京都府教育委員会から研究委託を受
けており、学校との連携に努力を重ねております。
知誠館への出席は、在籍校への出席として認定されています。
また、交通機関を利用して通学される場合には、学校より通学
証明が出され、通学定期を購入できます。
進路指導
定期テスト
知誠館は、併設する塾の実績から、多くの私立中学・高校と
ネットワークを結んでいます。このネットワークを活用して、き
め細かい生徒の進路指導を実現しています。
学校とテスト範囲などを情報交換しながら、テスト対策の学習
などをおこなっています。学校で受験できない生徒は、知誠館に
おいても受験をすることが可能となっています。
4
高卒・高認資格を取りたい
通信制高校
サポート校
Support school
高認予備校
Prep school
高校に通わなくても拓かれる道がある
いろいろな事情で高校を中退したみなさんにも、様々な道があります。学校へ
行かないデメリットを補いながら、学校へ行かないメリットを十分に活用して、
これからの自分の人生の物語を描いていきませんか?
ここでは連携先の通信制高校に在籍しながら学ぶ「高卒資格取得 大学入試サ
ポートコース」、高認試験に合格して、その後の進路を検討する「高認受験 大
学入試サポートコース」を紹介します。
高卒資格取得大学入試サポートコース
高校へ入学したものの、学校生活
が合わなくて通えなくなった人や、
高校をやめてしまった人、社会人だ
けど高卒資格を手に入れたいという
人にも、新しい道があります。それ
が、連携先の通信制高校に在籍しな
がら学ぶ「高卒資格取得 大学入試サ
ポートコース」です。
知誠館は通信制高校と連携してお
り、ここで通信制高校のレポートを
作成し単位認定試験を受けること
で、高卒資格が得られます。
私たちは高校と情報交換しなが
ら、生徒のみなさんが高校を卒業で
きるようにサポートすると同時に大
学・短大・専門学校といった進路へ
の準備を進めます。
高認受験大学入試サポートコース
その他、高校へ通わないみなさんに
は、高認試験に合格して大学・短大・
専門学校の受験資格を得るという方法
があります。
特に高校を1年以上修了した方は、
試験免除となる科目が結構あるので、
不足している科目の試験に合格するだ
けでいいというメリットがあります。
短期間で高認に合格して、残りの時間
を大学受験の準備にじっくり充てるこ
とも可能となるのが、この「高認受験
大学入試サポートコース」です。
高認(高等学校卒業程度認定試験)
文科省が年2回実施している高認試験に合格すれば、高校卒業と同程度の資格が得ら
れ、学歴が中卒や高校中退でも、大学・短大・専門学校の受験が可能となります。
試験は、8月と11月に実施され、試験科目は全8科目です。原則的に全科目に合格しな
いと大学の受験資格となりません。
なお高認で取り残した科目については、通信制高校の「科目履修生」という制度を活用
して履修することにより、試験免除という形で確実に合格を狙うことも可能です。
5
家で学びながら卒業する
週1回のスクーリング、あとは自宅で学習
ホームスクール
Home school
「知誠館の活動には参加したいが、まだみんなの輪の中に入っていける自信が
ない。」そんな生徒のために新設されたのが「ホームスクール」です。このコー
スでは、毎週水曜日、他の生徒がやって来ない日にスクーリングを受け、1週間
の学習内容を提出し、次の1週間の課題を受け取ります。心理的なケアや学習相
談、進路相談も個別に受けることができます。
他の生徒とのかかわり方に不安を抱いている人は、まずこのコースでペースを
つかんでから、通学のコースを選択するという方法が選べます。
出席認定について
通学は週1日ですが、メールある
いはFAX等で学習の進捗情報を知誠館
と交わすことによって、出席認定が
得られることがあります。
情報のやり取りなどについては、
お子様の状況に合わせて最善の方法
を提案させていただきます。
6
進路を拓く、エクステンション
エクステンションで、進路の突破口を拓く!
エクステンション
Extension program
知誠館での「学習支援」「心理支援」「語りの活動」を通して、自信と学ぶ力
を手に入れた生徒たちはいよいよ未来の進路を見つめ始めていきます。
知誠館では、通常のフリースクール・サポート校のプログラムに加えて、放課
後に「エクステンション」(放課後プログラム)を設定し、生徒たちの進路の突
破口を拓くお手伝いをしています。
このエクステンションは、生徒たちのニーズの広がりに応じて今後も新しいプ
ログラムが開講される予定です。
さまざまな学年と状況に合わせたプログラム
エクステンションとして全学年が参加でき、英語の読書を楽しむ「リーディング講座」、英検受検をめざした「英検講
座」。さらに高校受験生のための「高校入試対策講座」。そしてそれぞれの志望校に対応した個別指導で、一般・AO・推
薦入試で大学を狙う「実践国語ゼミ」と論理的な思考力を鍛える「思考のためのワークショップ」の各講座が用意されてい
ます。
長文読解力を磨き英検に挑戦
リーディング講座
120分
レベル別の英文読書教材を中心に
各自に応じた読書をおこなうクラス
です。読書を通してボキャブラリー
を増やし、英語の読解力を育てま
す。長文読解力を身につけていくに
は最適の講座です。
英検講座
高校受験生の必須講座
高校入試対策講座
180分
9月から始まる中3生対象の講座。
入試の過去問題を実践形式でおこな
い、その解答解説を受講します。5
教科すべてに対して、実践に対応す
る力と、受験生としての自覚を身に
つけます。
一般・推薦入試はこれで決まる
実践国語ゼミ
180分
それぞれの大学入試の志望校別対
策を個別におこないます。センター
から2次対策、AO・推薦入試の小
論文対策まで、現代文、古文、小論
文とあらゆる領域をカバーします。
「思考」のためのワークショップ 180分
80分
文学や評論、詩やコラムなどを素
材として、対話と議論を中心に参加
する人に即していろんな学びをデザ
インしながら「思考」そのものを鍛
えていきます。
高校や大学入試にも活用されつつ
ある英検資格。この講座は、英検5
級~2級までに対応した英検受検者
用の専門講座です。指導は個別にお
こなわれ、筆記、リスニング、面接
対策まで幅広く対応しています。
7
「語り」を通して学ぶ世界
語りの経験が、新しい自分と出会わせてくれる
語りの活動
Narrative Learning
コトバは、不登校の子どもたちやひきこもり経験を持つ若者たちの変容に、と
ても大きな役割を果たします。
自分の経験や考えとしっかり繋がるコトバ。そんなコトバを手に入れる語り合
いの機会を、私たちは大事にしています。
知誠館では、「語り」を通した様々な活動を展開しており、自分の好みの場に
参加することができます。
森の語り場
子どもたちが自分のライフストー
リーを語り、語りを通して過去の経
験の対象化と再構築を行います。
自身を見つめ直しながら、自分の
過去が周囲から認められることで、
未来の自分を作り上げていく力を身
につけます。
森の出会い場
政治家、弁護士、パン職人、NP
O代表、陶芸家、料理研究家、美容
師…、様々なシゴトへのこだわりを
持った大人たちの世界に出会いま
す。シゴトを通して垣間見ることの
できる大人たちの人生に触れ、自分
の将来を見つめ直す機会を得ます。
ラウンドテーブル
不登校・ひきこもりの支援者たちの
学びの場として始まった、ディスカッ
ションテーブルです。
参加者たちは、肩書をはずして個人
としてディスカッションに参加し、普
段やり過ごしている「当たり前の支
援」を問い直します。行政や教育・福
祉といった領域の支援者、フリース
クールに通う若者やひきこもりの経験
者といった被支援者、さらにその親も
一緒になりながら若者支援のあり方を
考えていきます。
また毎年1回、公開ラウンドテーブ
ルを開催し、不登校問題を広く社会に
問いかけています。
8
教室を飛び出そう!
体験活動
Outdoor Activities
教室を越えたところで広がる仲間との輪
仲間との輪。そこにどう参加していくかということも彼らの変容に大きくかか
わってきます。知誠館では、年間を通じて様々な体験活動を企画実行しながら、
コミュニティへののきっかけ作りをしています。
これまで実施された体験活動
「日吉の森へ行こう!」「ツリークライミング」「家島プロジェクト」「陶芸
教室」「茶道教室」「ケーキ屋さんよりおいしいケーキを作る」「クリスマスコ
ンサート」「もくもくファームでソーセージを作るぞ!」「お好み焼きパー
ティ」「ラーメン屋をめぐる」「たこ揚げ大会」「ナガシマスパーランドへ行く
ぞ!」「行くぞパルケだ!」「卒業記念、ボーリング大会」、さあこれからは…
9
入会方法・インフォーメーション
見学・教育相談
知誠館では、いつでもみなさんのご見学、ご相談を受けつけております。
ご希望の方は、お電話にてご予約をお願いします。
入学までの手順
電話でのお問合せ
お電話にて、面談日時を決めます。
相談日
今までの生活の様子、学校生活、学習歴、将来の進路な
どを充分にお聞きした上で、今後どんな風に学んでいく
のがいいかということを提案させていただきます。
1週間の体験入学
実際に知誠館で学んでもらい、ここでの学習生活を体験
してもらいます。
入学費用のお振込
入学を希望される方は、入学に必要な費用を、所定の振
替用紙でお支払いいただき、手続きが完了いたします。
学校との手続き
必要に応じて、転入編入の学籍移動や在籍校との連携の
手続きをとっていきます。
入 学
さあ今日から知誠館の仲間として、学習を始めましょう。
通学証明書の発行について
小中学生の方で、知誠館の通学に公共交通機関をご利用の場合、通学定期の
購入に必要な通学証明書の発行が可能ですので、詳細はおたずねください。
「知誠館」開校時間
月曜~金曜 10:30~22:00
(水曜10:30~17:00)
TEL(0771)29-5588 FAX(0771)29-5805
京都方面から「知誠館」へのアクセス
知誠館へは、JR円町駅より30分、京都市内より充分に通学できます。
・京都縦貫道 「篠IC」下車1つ目の信号左折
さらに4つ目の信号左折 直進
・国道9号線 「頼政塚」左折 直進
JR嵯峨野線亀岡駅下車(円町駅より18分)
京阪京都交通バス(のりば1)30・32・34・36番
大葉台2丁目下車(10分) 徒歩1分