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超高速開発コミュニティ:第二回総会&記念講演会
富士通が考える大規模システム開発のあるべき姿
~実装⾔言語を意識識しない業務プログラム開発〜~
2015年年4⽉月
富⼠士通株式会社
㈱富⼠士通ミッションクリティカルシステムズ
FUJITSU CONFIDENTIAL
アブストラクト
1.情報システムの悩みは、まさに経営の潜在的なリスクとも
言えます。
2.イノベーションを実現していくためには、新しいテクノロジーや
新しい業務要件に俊敏に対応できるシステムが重要になります。
3.一例として、富士通の考える「次世代金融システム」をご紹介します。
4.「システムの陳腐化」「メンテナンスに追われる日々」「世代交代に伴う
スキル継承」「TCOの高止まり」など実際に現場で起きている課題
を、
5.「実装言語を意識しない業務プログラム開発」のアプローチで
業務プログラムの開発・保守スタイルの変革を促します。
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Ⅰ.お客さまが抱える情報システムの悩み
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1.お客さまが抱える情報システムの悩み
n 仕様を知っている人がベテランしかいない
n 保守の際に影響範囲の調査が大変
n 保守・運用の生産性が悪くコストがかかる
n 機能追加の際によくトラブルが起こる
n 設計書がメンテされていない
n ベンダーロックインを避けたい
n 技術者の確保に不安
n 保守期限切れ、将来への不安
n 制度対応を迅速にしたい ・・・・・・ 漠然としたものもある。ゆえに経営課題とは認識されにくい。
情報システムの維持には様々な悩みが ・・・
しかし、経営課題としては認識されにくい
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2.情報システムの悩みは経営の潜在リスク
n 
n 
n 
n 
n 
n 
n 
n 
n 
情報システムのメンテができず
実務との乖離や技術の陳腐化
⇒事業の継続に支障
トラブルが頻発し
監査や検査からの是正措置
⇒ガバナンスに問題
新商品・サービスへの対応に
コストと時間がかかる
⇒競合他社との競争に遅れ
TCO(Total Cost of Ownership)が
高止まり(固定費化)
⇒経営指標の改善の足枷
仕様を知っている人がベテランしかいない
保守の際に影響範囲の調査が大変
保守・運用の生産性が悪くコストがかかる
機能追加の際によくトラブルが起こる
設計書がメンテされていない
ベンダーロックインを避けたい
技術者の確保に不安
保守期限切れ、将来への不安
制度対応を迅速にしたい ・・・・・・ 情報システムの悩みは経営のリスクに直結
顕在化する前に見える化し課題認識が必要
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3.お客さまからのご相談内容
お客さまからのご相談内容(直近2年間)を、独自にイノベーション
(≒課題解決)の視点から分類すると、以下のようになります。
(*)TCO (Total Cost of Ownership):コンピュータシステムの導入、維持・管理などにかかる費用の総額
④
⑤
①
③
②
①事業競争力の強化
②TCOの削減
③事業継続性の強化
④ガバナンスの強化
⑤グローバル化の対応
全体120件
TCOの削減や事業継続の悩みが多い
複数の悩みを抱えているお客さまが大半
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4.情報システムの悩みを解決するには
主な悩み(課題)
n TCOの削減
課題解決のシナリオ
n 『保守効率化の作りこみ』
n ホスト費用の削減
n システム(サーバー)の統合
n アプリ保守費用の削減
n 事業継続性の強化
n 安価なサーバーへ切替・集約
n 単価の安い技術者の確保
n 開発段階から統一・統制を効かせる
n 『設計書ベースの保守スタイル』
n 技術者減少への対応
n ハード・技術の陳腐化の対応
n ブラックボックス化の対応
n 事業競争力の強化
n 現行システムの技術ノウハウの文書化
n 設計書とプログラムソースの完全一致
n 設計書を保守するスタイルの確立
n 『常に最新のテクノロジを活用』
n 柔軟性・独自性の確保
n 開発スピードの向上
n 商品競争力の強化
n 業務・制御を完全分離し、最新テクノロ
ジの適所への採用
n ICT活用で事業貢献できる人材作り
⇒これらを解決するのが 『あるべき姿』 への第一歩です
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Ⅱ.『次世代金融システム』
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1.いまなぜ次世代に取り組むのか
n  <ご参考:考え方の一例> 「銀行が担う役割の変化」
n 
持続的成長を実現するために「金融‘機関’として金融機能を提供するビジネ
スモデル」から「銀行がサービスサプライヤとしてお客様に‘入り込む’ビジネ
スモデル」に変革する必要があると考えます。
これまでの役割
競争環境の変化
存在価値を高めるために担うべき役割
(新たなプレーヤー登場)
個人のお客様
利用
金融“機関”としての銀行
決済
個人のお客様
・超メガバンクゆうちょ銀
・外資(Citi、HSBC等)
・流通系、ネット
資産活用、フィナンシャルプランニング
ニーズに
こたえる
“サービス・サプライヤー”としての銀行
変革 決済
信用仲介
利用
法人のお客様
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ライフサイクルに入
り込む
社会環境の変化
・
利用者の変化
・
法制度の強化
・
ITの進化
8
法人の
お客様
信用
仲介
情報
ニーズに
こたえる
その他
サービス
企業プロセスに組み
込まれる
経営の役に立つ情報、経営へのアドバイス
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1.いまなぜ次世代に取り組むのか
n  「次世代システム」に求められること(1/2)
n 
次世代システムは、従来は実現困難であった「経営の自由度確保」と「ITコス
ト削減」を両立し、 さらに「経営ニーズのスピーディな実現」を狙いとします。
銀行が取り組む
ビジネスモデルの変革
<現行システムの限界>
コスト上昇
次世代システムの狙い
①経営における自由度の発揮
(ITによる多様な経営ニーズ実現、独自性確保)
新たな商品・サービス
・
新しい提供形態
IT活用の自由度重視
②IT関連コストの削減
両立困難
(構築・維持コスト、IT利用による効果発揮)
コスト削減の重視
プロセスの革新
・
高水準の生産性
③スピードの向上
(IT機能の実現スピード/情報提供スピード)
IT活用に制約
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1.いまなぜ次世代に取り組むのか
n  「次世代システム」に求められること(2/2)
n 
ビジネスフロントでは「プロセスの革新」を、銀行全体では「組織と人の変革」
を実現するためのシステムが必要であると考えます。一方、従来の勘定系シ
ステムはシンプルでスリムなものとし、ITコスト適正化を図ります。
個人のお客様
○○銀行と生
涯取引した
い・・
信頼の獲得
○○銀行と取
引すれば企
業価値が高
まる・・
次世代システム
銀行経営層/行員
フロントを
支える
商品・サービスを
提供する
戦略を
可視化する
新規業務対応
(保険窓販等)
シンプル化
(入出金・残高管理等
の基本機能に特化)
お客様を
よく知る
商品・サービスを
提供する
部品化
チャネルの
新設・見直し
業務プロセス
の追加/変更
(メンテナンス性向上)
戦略の遂行
状況を確認する
共有化
(銀行間の流用、
共同利用など)
問題点を
即座に
認識・対応する
組織の変革
■フラット型組織
■変革のスピード
■情報連携
個々人の変革
■提案力の強化
■個人のPDCA
■「1秒=\1」意識
■情報活用力
■活動密度倍増
法人のお客様
従来の勘定系に求められること
プロセスの革新
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①迅速な商品・サービスの開発
②業務システムの維持メンテナンスの効率化
③部品化・流用化によるITコストの削減 10
人と組織の変革
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1.いまなぜ次世代に取り組むのか
n 「次期システム」との違い
「次期システム」はITが抱える課題解決のための取り組み。一方、「次世代システム」は
ITの課題解決のみならず「経営戦略の実現(ビジネスモデル変革)」の視点で取り組みます。
システム構築の目的・着眼点
<IT自体がかかえる課題>
①現行システムの老朽化
②システムの肥大化・複雑化
③処理能力・サービス時間の限界
<次期システム>
新しい技術を使った
現行システムの
焼き直し
事務合理化を中心
とする現行システム
と同等の機能範囲
コスト抑制を主眼とし、
共同化やアウトソーシング
による運営にシフト
コスト抑制以外に経営的意味合いは薄い
<次世代システム>
④直面する経営課題への対応
⑤ITが果たす役割の抜本的見直し
直面する課題
リテールビジネスの
収益性低下
生産性の向上
競争の激化
-技術的課題(新技術の習得、スキルアップ)
-開発体制の見直し・要員の確保
<経営視点からのITの課題>
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持続的成長
の実現
大量のマスリテール顧客
-合理化 + 事業の成長力確保
⑥IT部門の構造的課題対応
ビジネスモデル変革
金融機関としての
責任増大
+
事業の成長力
向上
ITを活用したビジネスモデル変革の実現
(経営戦略と整合性のある機能を網羅、ITコスト抑制/ITの独自性のバランス維持)
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1.いまなぜ次世代に取り組むのか
n  次世代システム像
ITコスト抑制/IT戦略的活用を3層モデルにより両立
次世代システム(3層モデル)
チャネル層
層
業務プロセスの
追加・変更
ビジネスの革新
①チャネル(顧客接点)の革新
②プロセスの革新/生産性の向上
③事務コストの削減/堅確化
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連
携
基
盤
スリム化
ビ
された
ス
シンプルな
層
機能
デ
特定目的利用
ー
チャネルの
ネ
追加・変更
ル
連
携
基
盤
戦略層
ー
チ
新規業務対応
商品サー
ビス層
サ
タ
活タグ付データ
用
層
汎用的利用
「部品化」
による開発等、
ITコストを抑制
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組織と個人の変革
①お客様をよく知る
②組織運営の高度化
③業務のPDCA
④その他多様な情報活用
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2.これからのバンキングシステム
n  現行システムは何が問題か?
<課題>何をするにも多くの時間とITコストがかかる
<課題>IT自体にも変革が求められている
次々と発生する
ITニーズ。
例えば、・・・
チャネル別/時間帯別
/顧客層別の取引状況を集計
普通預金の印鑑を廃止し、
生体認証で本人確認
勘定系
その他
情報系
営業店端末
広範囲なシステム開発の発生
ATM
コールセンター
勘定系システムが
肥大化・複雑化
インターネット/モバイル
広範囲なシステム開発の発生
その他
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2.これからのバンキングシステム
n  次世代システムの3層モデル
【3層モデル】ITの戦略的活用とITコスト抑制とを両立
チャネル
チャネル層
勘定系
商品サービス層
勘定系よりシフト
ATM
コールセンター
インターネット/モバイル
その他
その他
チ
チ
ネ
ル
固
有
機
能
ネ
ル
共
通
機
能
(次世代勘定系)
シ
ス
テ
ム
連
携
基
盤
共通機能・基本機能
以外は外出し
スリム化
(スリム化)
部品化
部品化の手法で構築
(次世代情報系)
デ
ー
営業店端末
戦略層
情報系
タ
連
携
基
盤
リアルタイムに
近いデータ提供
<ITコスト抑制>
スリム化による維持コスト削減、
部品の流用による構築コスト削減
<ITの戦略的活用>
経営ニーズやビジネス施策をスピーディーに実現する
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2.これからのバンキングシステム
n  次世代システムの狙い
スピーディーかつ低コストでのIT化を実現
次々と発生する
ITニーズ。
例えば、・・・
普通預金の印鑑を廃止し、
生体認証で本人確認
チャネル別/時間帯別
/顧客層別の取引状況を集計
その他
開発範囲が局所化されるため、開発工数・期間が減少する
チャネル層
ATM
コールセンター
インターネット/モバイル
シ
開発範囲が局所化
チ
チ
ス
テ
ネ
ネ
ム
ル
ル
連
固
共
携
有
通
基
機
機
盤
能
能
戦略層
(次世代勘定系)
(次世代情報系)
デ
システムの
追加・変更が
ほとんどない
ー
営業店端末
商品サービス層
タ
連
携
基
盤
開発範囲が局所化
その他
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2.これからのバンキングシステム
n  次世代システムのねらい
チャネル層
債
券
日
計
情報系
基幹DB
融
資
「部品化」の手法で構築
DBマーケティング
データマイニング
連
携
基
盤
新たに追加した機能
新収益管理
個社別採算管理 近
自己査定
信用格付・計量化
ー
渉外支援
・・・
為
替
連
携
基
盤
インターネット/
モバイルバンキング
(戦略層)
基本機能・共通機能だけを残し、
他の機能は外だし(スリム化)
(勘定系からシフト)
コールセンター
預
金
従来は勘定系が
担っていた機能
自動機
次世代情報系
業務アプリケーション
チャネル
共通機能
営業店端末
チャネル
固有機能
次世代勘定系(商品サービス層)
提
供
(勘定系には極力作らない)
元帳
新融資支援
システム
(顧客管理、日計、・・・)
・・・
勘定系システムを「スリム化」および「部品化」することで、コスト上のメリットが得られます。
◇ システム構造がシンプルとなり、かつ開発範囲が局所化されることで、開発工数・期間が減少。
◇ システムの維持や安全対策に係るコストを抑制できる(新規開発の比率が拡大)。
◇ 銀行間での違いがなくなるので部品の流用が可能、共同利用に適した構造となる。
(従来も「勘定系は銀行間で大きな違いはない」と言われていたが、実際に共同利用を図ろうとすると違いが少なくなく、勘定系自体を戦略的に使う銀行もあり、共同利用が進みにくい状況にあった)
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Ⅲ.『あるべき姿』へのアプローチ
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1.あるべき姿へのアプローチ
実際に現場で起きている課題は経営リスクに直結します。
・「システムの陳腐化」
・「メンテナンスに追われる日々」
・「世代交代に伴うスキル継承」
・「TCOの高止まり」
これらを解消するための代表的なアプローチを紹介します。
(1).業務と制御の完全分離
(2).実装言語を意識しない設計・実装
(3).保守性の作りこみ
(4).課題解消による効果
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(1).業務と制御の完全分離
・今後もテクノロジの進歩は続く。
・しかし、業務アプリの仕様はテクノロジの進歩に追随する必要はない。ある意味、不変。
・ならば、業務アプリ層と制御層を分け、新テクノロジは制御層で吸収する。
・要するに、テクノロジや実装言語に左右されず業務アプリの設計・実装を可能とする
アプローチが有効だと考える。
APサーバ
Webサーバ
Interstage
OS
Web
ブラウザ
INTARFRM 実
⾏行行
基
盤
画⾯面
アプリ
INTARFRM
INTARFRM 方
式
業務
ロジック
AP Parts
・業務系部品
・制御系部品
DB
オンライン
オンライン
実行基盤
実行基盤
(RMI方式) (SOAP方式)
バッチ
実行基盤
中継サーバ
BUSSOLA-‐‑‒EX
Interstage
DBMS
OS
対外センタ
Conductor
Interstage
OS
FUJITSU CONFIDENTIAL
DBサーバ
外部センタ他システム
連携
接続
:Interdevelop製品
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(2).実装言語を意識しない設計・実装
・設計書に紐づくデータ項目は
データ辞書へ登録し一元管理。
・設計書エディタでは実装言語を
意識しない日本語で設計。
テストにおいても設計書ベース。
実装言語の変化に追随して業務
アプリの仕様を再設計する必要は
なく、不変で良いものは不変で、
変えざるを得ないものだけ変える。
これにより
「システムの陳腐化」
「世代交代に伴うスキル継承」
などの課題を解消する。
ひとつの概念念として…
⽇日本語による
業務仕様記述
業務仕様と連携した
テスト
【テスト支援】
【設計書エディタ】
テスト結果の期待値⼊入⼒力力
テ
ス
ト
実
⾏行行
データ連携
テスト仕様書
⾃自動⽣生成
ドライバ
/スタブ
⾃自動⽣生成
【データ辞書】
テスト
実⾏行行
データ
リポジトリ
テストケース・テストデータ
⾃自動抽出
業務⽤用語の統⼀一と
⼀一元管理理
プログラムソースを100%⾃自動⽣生成
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(3).保守性の作りこみ
予め保守性を作りこむことで「メンテナンスに追われる日々」「TCOの高止まり」を解消。
・多人数での開発において如何に
“意識の統一”を図らせるか。
・先の概念は
データ辞書を起点とする考え。
このデータ辞書が全開発要員の
“意識の統一・統制”を図る。
・データ辞書に登録されている用語や
データ項目は、全開発要員が同一の
意味(統一)を持ち利用できる。
逆に、データ辞書に登録されていない
用語やデータ項目を勝手に使用する
ことはさせない(統制)。
・同意異語が乱立するプログラムを
作らせないことで保守性を向上。
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ドメイン
【⼝口座番号】
半⾓角⽂文字列列
7桁
データ項⽬目
⼝口座番号
振込先⼝口座番号
【⾦金金額】
内部10進数
13桁
取引⾦金金額
【合計⾦金金額】
内部10進数
15桁
現⾦金金残⾼高
【結果コード】
半⾓角⽂文字列列
1桁
21
給与
類似語は
登録しないよう
運⽤用にて対処
給料料
他店券残⾼高
結果コード
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(4).課題解消による効果
先の概念による定性的な効果
想定される課題
開発工程における
大人数での新規開発
適用効果
スキルや考え方が異なる様々な要員が
集まるため、設計書/ソースの記述内
容や品質にバラつきが発生
属人性を排除、誰が作っても同じレベルの設計書/ソースを作成
・データ辞書による用語統一
・設計書フォーマットおよび記述する日本語文章を型決め
・設計書から同じコーディング仕様でプログラムソースを自動生成
自動化による一定レベルの品質確保
・ソース自動生成による、コーディングミス防止
・分岐網羅テストケースを自動抽出
保守工程における
成果物の維持
複数拠点での開発が想定されるため、
資産管理などの運用が煩雑
大人数での開発に耐えられるシステム構成
・マスタ/スレーブサーバ構成
設計書/ソース/テスト仕様書などの成果物(開発資産)は
マスタサーバに集約し、構成管理システムと連携
・オフライン拠点との資産同期
属人的で分かりにくいソースの解析/
メンテナンス
開発工程と同様、誰が作っても同じレベルの設計書/ソースを作成
設計書とソースの不一致
上流⇔下流工程における成果物の連携/トレーサビリティの確保
・設計書からプログラムソースを自動生成するため完全一致
・設計書コメントをプログラムソースに埋込
担当者による勝手な成果物変更
成果物変更可能な利用者を管理
クロスリファレンスによる、修正に伴う影響箇所を特定
言語依存な保守体制の維持
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設計書ベースの開発スタイルとなり、業務有識者(設計者)主体の
開発スタイルへの変革
・業務有識者レビューで品質確保が可能
・業務有識者(設計者)主体の保守体制
※言語トレンドが変わっても保守体制の維持が可能に
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ご参考.Interdevelop Designerの機能ご紹介
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1.Interdevelop 製品構成
Interdevelop製品群により、
システムの開発~実行~テスト・評価が可能になります。
開
発
基
盤
詳細設計 プログラム設計プログラミング 単体テスト
開
発
環
境
Designer
・上流設計の連携 ・ソースとケース生成
・設計~保守一貫管理
OS
Web
ブラウザ
INTARFRM Interstage
INTARFRM
INTARFRM 実
⾏行行
基
盤
方
式
お客様は
業務ロジックの
開発に集中
・リグレッションテスト ・エビデンス
・負荷テスト ・ファンクションテスト
・サーバシミュレータ
DB
DBMS
バッチ
実行基盤
中継サーバ
BUSSOLA-‐‑‒EX
Interstage
・制御系部品
オンライン オンライン
実行基盤
実行基盤
(RMI方式) (SOAP方式)
保守
AP Test DBサーバ
AP Parts
業務
ロジック ・業務系部品
OS
対外センタ
Conductor
Interstage
OS
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テ
ス
ト
⽀支
援
APサーバ
Webサーバ
画⾯面
アプリ
結合テスト 総合テスト
外部センタ他システム
連携
接続
:Interdevelop製品
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2.Interdevelop Designer のポイント
n  システムによる統制の効いた開発により、誰が作っても同じ記述レベルの設計書/ソース
n  上流⇔下流工程における連携/トレーサビリティの確保
1. データ辞書
設計に関わるデータを一元管理
→用語・データ項目の統一・統制
2.設計書エディタ
開発言語に依存されない日本語で設計
→可読性が高く、記述レベルも統一
3.ソース生成
設計書から100%自動生成
→設計書とソース、テスト仕様書の一致
4.テスト支援
テスト仕様書を自動生成
→テストケース抽出、ドライバ/スタブ生成
5.クロスリファレンス
FUJITSU CONFIDENTIAL
設計書を横断的にキーワード検索
→変更時の影響調査を漏れなく抽出
25
生上
産流
性、
定
品義
質
向
上要
件
図
設
計
製
造
連
携
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3. 開発プロセス
n  Interdevelop Designerは基本設計の⼀一部、および詳細設計〜~単体テストをサポート
要件〜~基本設計
詳細設計 プログラム設計
外部辞書
プログラミング
突合チェック
プロセス
設計書
商品サービス
定義書
・商品サービス⼀一覧
・商品サービス概要
・項⽬目名/インタフェース
・プログラム⼀一覧
・プログラム概要
・内部インタフェース
プロセス
設計書
プログラム
設計書
プログラムソース
(Windows⽤用)
単体テスト
⾃自
動
⽣生
成
⑤
テスト仕様書
テストケース
テストデータ
スタブ
プログラムソース
(他環境⽤用)
期待値を設定し
テスト実⾏行行
連携
データ
テスト結果
④
①
外部辞書連携
登録
⑥
⾃自動⽣生成
登録
②
データ辞書
データ辞書
参
照
③
再利利⽤用
トレースログ
テスト支援
ファイル転送
設計書
情報
設計書エディタ
ソース生成
テスト実⾏行行
他環境
(オプション)
⑦
クロスリファレンス(全設計書をまたがり検索)
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4.データ辞書 ①外部辞書連携、辞書登録
n  設計情報を管理理している外部辞書より⼀一括処理理にて データ辞書 にインポート
n  データ辞書の登録内容は外部辞書と突合(リコンサイル)チェックが可能
n  プログラム間、および内部で使⽤用される情報はGUIから個別に登録
外部辞書
(グローバル資産)
⼀一括処理理
インポート機能
バ
ル
資
産
突合機能
突合結果
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グ
ロ
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商品サービス間で
使⽤用される情報
ロ
ー
・商品サービス⼀一覧 ・商品サービス
⼊入出⼒力力情報
・バッチ処理理⼀一覧
・バッチ処理理
⼊入出⼒力力情報
Interdevelop
データ辞書
ー
・データ項⽬目
・ドメイン
・コード
一括処理用Excelデータ
カ
ル
資
産
プログラム間、
および内部で
使⽤用される情報
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4.データ辞書 ②管理する情報
n  データ項⽬目やコード・レコードなどの情報を⼀一元管理理
n  同じ意味を持った類似語を排除し、設計者のデータ項⽬目に対する意味を統⼀一
ドメイン
【⼝口座番号】
半⾓角⽂文字列列
7桁
データ項⽬目
⼝口座番号
振込先⼝口座番号
【⾦金金額】
内部10進数
13桁
取引⾦金金額
【合計⾦金金額】
内部10進数
15桁
現⾦金金残⾼高
【結果コード】
半⾓角⽂文字列列
1桁
FUJITSU CONFIDENTIAL
レコード
類似語は登録しない
よう運⽤用にて対処
給与
【⼝口座テーブル】
⼝口座番号
現⾦金金残⾼高
給料料
コード
他店券残⾼高
【結果コード】
正常:0
警告:1
障害:9
結果コード
28
【出⾦金金電⽂文】
⼝口座番号
取引⾦金金額
結果コード
プログラム
プログラム名:出⾦金金
ID:PGM001
I/F:出⾦金金電⽂文
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5.設計書エディタ ①概要
n  設計書フォーマットおよび記述する⽇日本語⽂文章を型決めし、パッケージ独⾃自の⽂文法を隠蔽
n  設計書からソースを⾃自動⽣生成
区分
No
設計書
情報
1
2
フォーマット名
設計書情報
対象プログラムの処理概要や修正履歴を記述するものであり、プロ
グラム単位で1つ定義する。
入出力仕様
アプリケーションの外部インタフェースを定義する。
・入出力パラメータ(入出力電文)
・データベース(テーブル)
・ファイル
インタ
フェース 概要
呼出
チェック
編集
ワーク
説明
3 呼出パラメータ定義
入出力パラメータの項目名一覧を定義する。
4 アプリケーション構造
対象アプリケーションの全体構造を定義する。
5 処理仕様
対象アプリケーションの全体処理フローを定義する。
6 部品呼出処理仕様
外部部品の呼出仕様・パラメータの設定値を定義する。
7 単項目チェック処理仕様 入力パラメタの各項目について処理可能なデータであるか、
必須、型桁、範囲、設定値など単体項目で実施するチェックの仕様。
8 相関チェック処理仕様
入力項目間、入力項目とDB項目など、項目間で実施するチェックの
仕様。
9 計算・加工処理仕様
計算処理などの処理詳細(ロジック)を記述する。
10 項目編集処理仕様
項目に対する更新仕様を記述する。
11 作業領域定義
内部変数項目を記述する。
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29
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5.設計書エディタ ②イメージ(1/3)
n  アプリケーション構造(クラス図に相当)
アプリケーション構造
No. 第一階層
1
第二階層
処理名
設計書種別
処理名
設計書種別
入力チェック
処理フロー
入力データチェック
単項目チェック
定期預金明細契約編集
項目編集
2
n  処理理フロー(シーケンス図に相当)アプリケーション構造の流流れを記載
設計書フォーマット
を選択し詳細化
(次⾴頁)
処理フロー 「入力チェック」
No
.
条件
処理内容
1
2
「入力データチェック」を実行する
「作業領域.結果コード」≠「結果コード:正常」
3
4
プログラム終了
条件終了
5
FUJITSU CONFIDENTIAL
「定期預金明細契約編集」を実行する
30
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5.設計書エディタ ②イメージ(2/3)
n  個別の設計書フォーマットにて詳細化
単項目チェック仕様「入力データチェック」
領域名
定期明細入金要求電文
No.
項目名
I/O
エラー処理
単項目チェックエラー処理
桁数チェック 値範囲チェック
必須
型
チェック チェック
最小 最大 最小 最大
1 口座番号
I
○
○
7
7
2 取引金額
I
○
○
1
13
3 連動要否
I
○
―
メッセージ
ID
設定値
“20005”
0 <
付加情報
“口座番号”
“30023”
連動要否:要
“54003”
項目編集処理仕様 「定期性預金明細契約編集」
領域名
定期性預金明細契約レコード
No. 項目名
条件
設定値
1
システム内口座番号
2
おまとめ契約番号
3
課税方式区分
課税方式区分:分離課税
4
判定預入金額
定期明細入金要求電文.元本金額
FUJITSU CONFIDENTIAL
定期明細入金要求電文.システム内口座番号
「定期明細入金要求電文.おまとめ契約
番号」≠「SPACE 」
31
定期明細入金要求電文.おまとめ契約番号
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5.設計書エディタ ②イメージ(3/3)
n  型決めされた⽇日本語⽂文章はプルダウンにて選択
②選択した定型⽂文が
挿⼊入される
①該当欄で⼊入⼒力力可能な
定型⽂文を⼀一覧から
選択する
③処理理で使⽤用する
データ項⽬目は
ダイアログボックス
から選択する
④選択したデータ項⽬目が
挿⼊入される
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32
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5.設計書エディタ ③ドキュメント出力(1/3)
n  詳細設計の成果物として、各種設計情報からプログラム関連図やプロセス仕様書、
プロセス内処理理フロー(フローチャート)など、プロセス全体の情報を出⼒力力
n  プログラム関連図
タイトル
流動性預金
業務メイン
起点プログラム名
業務固有部品
普通預金入金
RD_FT_001_001
普通預金入金
業務共通部品
起点プログラムID
システム共通部品
事故注意情報取得
RD_FT_001_202
残高確定処理
RD_FT_001_103
積数計算処理
RD_FT_001_104
日付計算
RD_FT_001_301
DBアクセス
預金口座情報DB参照
RD_FT_001_401
事故注意情報DB参照
RD_FT_001_402
入金関連項目取得
RD_FT_001_201
入金取引可否チェック
RD_FT_001_101
RD_FT_001_001
資金化情報取得
RD_FT_001_203
資金化情報DB参照
RD_FT_001_403
資金化情報作成
RD_FT_001_206
入金関連項目更新
RD_FT_001_207
取引明細情報DB登録
RD_FT_001_404
NB情報DB登録
RD_FT_001_405
資金化情報DB登録
RD_FT_001_406
預金口座情報DB更新
RD_FT_001_407
資金化処理
RD_FT_001_102
取引明細情報作成
RD_FT_001_204
NB情報作成
RD_FT_001_205
取引の起点となるプログラムを指定し、プロセス単位でプログラム関連図を作成
設計書で記述した部品呼出処理理仕様の記述をもとに作成する
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5.設計書エディタ ③ドキュメント出力(2/3)
n  プロセス仕様書
プロセス仕様として各プログラムの設計書の「処理理概要」に記述された内容を集約して作成
「1.プロセス概要」には、起点プログラムの設計書に記述された処理理概要記述を転記する
「2.プロセス仕様」には、起点プログラムから呼び出されているプログラムの処理理概要を呼出し順に転記する
「3.プログラムインタフェース」には、各プログラムのインタフェース情報を記述する
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5.設計書エディタ ③ドキュメント出力(3/3)
n  プログラム処理理フロー(フローチャート)
モジュール呼び出し、条件分岐に着⽬目したフローチャートを、レビューの効率率率化に向け作成
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6.ソース自動生成 ①プログラムソース生成
n  設計書から「100%」プログラムソースを⾃自動⽣生成
n  Java/COBOLのプログラムソースを⽣生成
COBOLはベンダーや動作環境で⾔言語仕様が異異なるため、多種のCOBOLソースを⽣生成
n  ⽣生成後のソース⼿手修正は不不要、修正時は設計書およびデータ辞書を修正
Java
ソース
設計書
プログラムソース生成
データ
辞書
COBOL
ソース
COBOL
ソース
Windows単体テスト用
・Javaソース
・トレースログ出⼒力力選択可
Windows単体テスト用
・富⼠士通NetCOBOL
・トレースログ出⼒力力選択可
他環境用
・富⼠士通ホスト⽤用
・他社ホスト⽤用
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36
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6.ソース自動生成 ②プログラムソース例
n  ソースに「設計書との紐紐付けコメント」を設定することにより、トレーサビリティを確保
・Interdevelop設計書の場所/処理理内容をCOBOLソースコメント情報として展開
【Interdevelop設計書】 (イメージ)
【COBOLソース】 (イメージ) 計算・加工処理仕様
プログラム名 入金
処理名
プログラム種別 オンライン処理
計-口座残高照会
No
条件
処理内容
5
6
「残高照会情報.結果詳細」を
「作業領域.結果詳細」に設定
する
「残高照会情報.結果コード」
=「”0”」
7
8
備考
「”正常終了”」を「作業領域.結
果詳細」に設定する
上記以外
9
「計‐エラー処理」を実行する
10 条件終了
作業領域定義
領域名
作業領域
NO
項目名
型
桁数
1
結果コード
半角文字列
1
ZERO
2
結果詳細
全角文字列
20
SPACE
初期値
007200*( 計算・加工処理仕様‐計‐口座残高照会:5 007210*/ 「残高照会情報.結果詳細」を「作業領域.結果詳細」に 007220*/ 設定する 007230 MOVE KEKKASYOSAI OF ZANDAKA-SYOKAI-JYOUHOU OF 007240 ZANDAKA-SYOKAI-JYOHOU-RECORD 007250 TO KEKKASYOSAI OF WORK-AREA. 設計書の⾏行行番号(No)
007260*) 007270*( 計算・加工処理仕様‐計‐口座残高照会:6 007280*? 「残高照会情報.結果コード」=「”0”」 007290 IF ( KEKKA-CODE OF ZANDAKA-SYOKAI-JYOUHOU OF 007300 ZANDAKA-SYOKAI-JYOHOU-RECORD = 0 ) 007310 THEN 007320*( 計算・加工処理仕様‐計‐口座残高照会:7 007330*/ 「”正常終了”」を「作業領域.結果詳細」に設定する 007340 MOVE N'正常終了' TO KEKKASYOSAI OF WORK-AREA 007350*( 計算・加工処理仕様‐計‐口座残高照会:8 007360*? 上記以外 007370 ELSE 007380*( 計算・加工処理仕様‐計‐口座残高照会:9 007390*/ 「計-エラー処理」を実行する 007400 PERFORM KEI-ERROR-SYORI 007410*( 計算・加工処理仕様‐計‐口座残高照会:10 007420*/ 条件終了 007430*) 007440 END-IF. ※⽂文字⾊色は説明のために着⾊色したものであり、実際の設計書、ソースには⾊色による表⽰示はありません
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7.テスト支援 ①概要
n  Windowsクライアント端末上でのプログラム単体テストを⽀支援
n  テスト仕様書/テストデータを⾃自動⽣生成 → 富⼠士通研究所の最新技術を搭載
n  クライアント端末上での実⾏行行環境を提供
⼿手作業
・期待値(想定される処理理結果)の⼊入⼒力力
・ブラックボックス/業務仕様観点の
テストケース追加
テスト仕様書とテスト結果を突合
テスト仕様書
設計書
情報
ソース
テストケース
解析
テストケースと
実⾏行行可能な
テストデータを
⾃自動⽣生成
テスト実行
テストデータ
テスト
結果値
トレースログ
スタブ
テスト
ドライバ
⾃自動⽣生成
コンパイル
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7.テスト支援 ②テストケース抽出
n  Interdevelop Designer COBOLは「分岐網羅羅(C1)」をサポート
n  分岐条件の真/偽のルートを通るテストケースを抽出
n  テストケースを通過するテストデータを⾃自動⽣生成
n  期待値は利利⽤用者にて⼊入⼒力力
開始
真
偽
A=0
X:”OK”
テストケース
X:”NG”
真
偽
B=0
Y:”OK”
ID
条件
①
②
テストデータ 期待値
真偽
抽出
ケース
⼊入⼒力力値
期待値
A=0
B=0
真
真
A=0
B=0
A
0
X
OK
B
0
Y
OK
A=0
B=0
偽
偽
A≠0
B≠0
A
1
X
NG
B
1
Y
NG
Y:”NG”
終了
①
FUJITSU CONFIDENTIAL
②
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7.テスト支援 ③イメージ(1/2)
n  テスト仕様書
No
1
正常
設計書該当行
/異常
T000100A 正常 項目相関チェック‐入力チェック:1
項目相関チェック‐入力チェック:2
真
条件
/偽
真 ?「入力.入金種別」=「入金種別:入金」
真 ?「入力.入金金額」≠「ZERO」
ID
2
T000200A
3
T000300A
処理仕様:6
異常 項目相関チェック‐入力チェック:1
処理仕様:6
異常 項目相関チェック‐入力チェック:1
偽
偽
真
真
項目相関チェック‐入力チェック:2
処理仕様:6
?「作業領域.結果コード」=「結果コード:エラー」
?「入力.入金種別」=「入金種別:入金」
?「作業領域.結果コード」=「結果コード:エラー」
?「入力.入金種別」=「入金種別:入金」
O
No
1
2
3
4
5
6
1
2
3
4
5
FUJITSU CONFIDENTIAL
○
○
テスト結果を反映
項目情報
レベル
項目名
01
入金レコード
02
03
03
03
03
01
02
03
03
03
×
偽 ?「入力.入金金額」≠「ZERO」
真 ?「作業領域.結果コード」=「結果コード:エラー」
n  テストデータ
IO 区分
I
結果
入力
店舗コード
口座番号
入金種別
入金金額
残高レコード
出力
店舗コード
口座番号
入金後残高
PIC TU R E
9(3)
9(7)
X(2)
S9(12)
9(3)
9(7)
S9(12)
40
T000100A
設定値 期待値
実際値
111
2222222
01
10000
111
2222222
10000
111
2222222
11000
期待値とテスト結果が
⼀一致しない箇所をマーク
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7.テスト支援 ④テストログ
n  テストログ(トレース出⼒力力)
n  設計書の⾏行行番号による通過情報、プログラムや業務スタブの⼊入出⼒力力値を表⽰示
【 Interdevelop設計書】 【テストログ(トレース出⼒力力) 】 計算・加工処理仕様
プログラム名
処理名
№
入金
計‐口座残高照会
条件
プログラム種別
オンライン処理
備考
処理内容
1
「入金情報.店舗コード」を「作業領域.店舗
コード」に設定する
2
「入金情報.口座番号」を「作業領域.口座
番号」に設定する
3
「部-口座残高照会」を実行する
4
「残高照会情報.結果コード」を「作業領域.
結果コード」に設定する
5
「残高照会情報.結果詳細」を「作業領域.
結果詳細」に設定する
6
「残高照会情報.結果コード」 =
「"0"」
7
8
「"正常終了"」を「作業領域.結果詳細」に設
定する
上記以外
9
「計-エラー処理」を実行する
10 条件終了
FUJITSU CONFIDENTIAL
41
計算・加工処理仕様‐計‐口座残高照会:1 【処理】(「入金情報.店舗コード」を「作業領域.店舗コード」に設定する) 計算・加工処理仕様‐計‐口座残高照会:2 【処理】(「入金情報.口座番号」を「作業領域.口座番号」に設定する) 計算・加工処理仕様‐計‐口座残高照会:3 【処理】(「部-口座残高照会」を実行する) 部品呼出処理仕様‐部‐口座残高照会:2 【処理】(「作業領域.店舗コード」を「残高照会情報レコード.店舗コー
ド」に設定する) 部品呼出処理仕様‐部‐口座残高照会:3 【処理】(「作業領域.口座番号」を「残高照会情報レコード.口座番号」
に設定する) 部品呼出処理仕様‐口座残高照会:呼出し *********************************************** 【部品呼出入力値】(口座残高照会) 残高照会情報レコード.残高照会情報 店舗コード(1) 業務スタブの
口座番号(1234567) 預金残高(+0) ⼊入出⼒力力値
結果コード( ) 結果詳細( ) --------------------------------------------- --------------------------------------------- 【部品呼出復帰値】(口座残高照会) 残高照会情報レコード.残高照会情報 店舗コード(1) 口座番号(1234567) 預金残高(+87654321) 結果コード(0) 結果詳細(正常終了 ) ********************************************** 計算・加工処理仕様‐計‐口座残高照会:4 【処理】(「残高照会情報.結果コード」を「作業領域.結果コード」に設定する) ・・・・
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8.クロスリファレンス
■Interdevelop設計書の影響箇所を検索索
n  データ辞書に登録された情報(データ項⽬目/レコード/コード/条件名/メッセージID/プログラム)
n  組込み機能名(組込み演算⼦子/組込み関数) n  任意の⽂文字列列(フリーワード)
■提供機能
n  指定されたキーにてInterdevelop設計書を検索索
n  検索索処理理はCPUを占有するため専⽤用サーバを推奨
n  検索索結果としてInterdevelop設計書の⼀一覧、設計書の記述箇所の明細を出⼒力力
(注)検索索結果には検索索対象項⽬目の移送元や移送先は含みません ■イメージ
開発サーバ
クロスリファレンスサーバ
実⾏行行要求
クロスリファレンス
環境管理理
クライアント
受付結果
クロスリファレンス
検索索処理理
リファレンス⽤用
ファイル
管理理⽤用DB
取得要求
結果取得
FUJITSU CONFIDENTIAL
Interdevelop
設計書
データ辞書
検索索結果
42
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9. Interdevelop Designerの差別化ポイント
n  Interdevelop Designerの差別化ポイントを示します。
作業項目
差別化ポイント
環境
1.設計、開発、テスト、メンテナンスまで一貫したツールで開発
2.開発要員確保の容易性
・日本語による設計書記述で、開発要員の早期育成が可能
・該非判定によりオフショア開発も可能
設計
3.業務の言葉でのプログラム開発
・日本語による設計書からプログラムソースを100%自動生成
・日本語設計書でレビュー可能になり、引継ぎも容易
テスト
4.業務設計書ベースでのテストができる
・テストケースの漏れ防止、業務仕様に沿ったテストが可能
5.テストケース/テストデータを自動生成
・日本語設計書からテストケース/テストデータを自動生成
・テストケースの抽出漏れを回避し、テスト工数も削減
メンテ
ナンス
6.ソースと100%同期したドキュメントを自動生成
・ドキュメント品質の向上が図れる
7.リグレッションテストの効率化が可能
・テストケース、テストデータの再利用によりテスト工数削減
8.エラー発生時の調査容易性
・ソースと設計書の紐付けコメントを付与
FUJITSU CONFIDENTIAL
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10.より良くご利用いただくために
Interdevelopの
書き⽅方が良良く分からない
データ辞書の整備が⾯面倒
特にワーク項⽬目
単体テスト
こんなに多く実施するの?
n  「平準化された高品質なプログラム生成」を実現するために、ツールだけでなく
人手の作業として、事前に開発標準の整備/雛形設計書の作成をお願いします。
→型決めを徹底することにより、円滑な開発/メンテナンス効率が飛躍的に向上
先行して作成
開発標準の整備
・開発プロセス(作業項目、手順など)
・工程毎の成果物と記述レベル
・項目名など辞書管理対象の命名規約
雛形
設計書
雛形設計書の作成により
ワーク項目を洗い出し
事前登録
データ
辞書
参照
コピー/流用
ご利用いただいたお客様における適用後の評価は「統制のとれた開発ができた」です。
「誰が作っても同じ、金太郎飴のような設計書・プログラムができた」
「データ辞書整備は大変だったが、そのおかげで開発途中の仕様変更に対応できた」
とのコメントをいただいております。
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