「県外自主避難者等への情報支援事業(平成 27 年度)」 受託事業者公募要領 目 次 1.事業の目的 2.業務内容 3.公募対象地域及び受託事業者の要件等 4.受託事業者の選定 5.審査基準 6.提案書類等の提案方法 7.審査結果の通知 8.注意事項 1.事業の目的 東日本大震災後4年が経過した現在も、原子力災害の影響により福島県から県外に多 くの方々が避難しています。しかし、帰還・定住を判断するために十分な情報が提供さ れているとは言い難い現状にあります。 一方、避難者には、避難元・避難先の情報を知りたいというニーズがあるものの、避 難者全てがインターネットを活用できる環境に置かれているとは言い難いことから、避 難元自治体の現状と見通しや、避難先自治体における支援情報などの十分な情報が得ら れず、不安感や孤立感を高めている方も見受けられるところです。 そこで、本事業は、全国 8 か所の対象地域において、地元自治体の協力を得ながら、 福島県からの県外自主避難者等を対象に、受託事業者を通じて情報提供事業及び相談支 援事業を行い、県外自主避難者等が「避難生活」から「自立した生活」に移行できるよ う、避難者自らの帰還・定住の判断を促すことを目的とします。 2.業務内容 受託事業者は、次の業務を行うものとします。 なお、業務内容は現時点のものであり、必要に応じて見直しを行います。 (1) 情報提供事業 ①ニュースレターの発行・提供 避難先(3.(1)に挙げる事業対象地域の都道府県及び市町村)における避難者支 援情報を定期的にとりまとめニュースレターを作成するとともに、事業管理者(株 式会社三菱総合研究所)から支給される避難元(福島県及び福島県内の市町村)の ニュースレターとあわせて郵送等により支援希望者へ提供します。 ・発行回数は3回(8 月、10 月、1 月発送)とします。 ・情報の内容は、除染、インフラ整備、住まい、雇用、健康、教育など避難者が必 要とする情報とし、都道府県及び市町村のホームページ等で発信する新規情報(記 者発表や新着情報など)を中心に収集し提供します。 ・発行したニュースレターは、発行後速やかに、受託事業者が管理・運営するホー ムページに掲載するものとします。 ・支援希望者の発送先リストは、事業管理者より提供します。 ②支援情報説明会・交流会(避難者相互の情報共有の場)の開催 避難者を対象に、避難元地域及び避難先地域における支援情報、学識経験者等に よる有益な情報等についての説明会及び避難者相互の情報共有や支え合いの場とし ての交流会を準備・企画・開催します。 ・開催回数は 3 回とし、6 月、9 月、11・12 月とします。1 回あたりの参加者は 80 名程度、所要時間は 3 時間程度とします。 1 ・開催日時は、10 時~18 時の間を基本とし、曜日は地域のニーズや状況に応じて自 由に設定します。なお、開催日時は、事業管理者と協議の上、調整し決定するも のとします。 ・開催会場は、避難者の居住地域や交通の便を考慮し、避難者が容易に集まること ができる会場とします。 ・支援情報説明会のプログラムは、避難者のニーズを踏まえ、事業管理者と協議の 上、調整し決定するものとします。 (2) 相談支援事業 ①避難者の困り事に関する相談対応 避難者の困り事等に関する相談について、電話・メール・面談(来所又は訪問) により対応するほか、支援情報説明会・交流会や避難者が集まるイベント等におい て相談対応を行います。相談事項及びその対応結果を所定の様式に記録し、その日 のうちに事業管理者にメール等にて報告するものとします。 ②行政機関、専門機関等への連絡調整 ①の相談対応について、必要に応じ、行政機関(国、都道府県及び市町村)、専門 機関(介護・医療・法律等)、パーソナルサポート団体(子育て支援、心のケア等) 等への橋渡しを行い、相談内容の解決についての支援を行います。 ③生活状況、ニーズ等の把握 相談対応を通じ、避難者の生活状況・ニーズ等についての実態を把握し、必要な 支援につなげます。 (3) その他の業務 ①受託事業者連絡会議への出席 事業管理者が受託事業者相互の情報交換を目的に、受託事業者連絡会議を開催す る場合は、これに出席するものとします。 ・受託事業者連絡会議は 4 回開催します。このうち初回は、東京(三菱総合研究所 会議室)で開催し、2 回目以降は、本事業の 8 つの事業対象地域(本公募要領3. (1)参照)のうち 3 地域で各 1 回開催する予定です。 ・会議への出席は、各受託事業者 2 名を基本とします。 ②全国シンポジウムへの参画 事業管理者が 3 ヶ年にわたる本事業の活動を総括し、その成果や課題、今後のあ り方等について、全国の都道府県及び避難者支援団体と共有し、今後の県外自主避 難者に対する支援体制の構築を目的とした全国シンポジウムを開催する場合は、こ れに出席するとともに、事業管理者からの指示に基づき、自主避難者支援の取組み 2 に関する報告及びパネルディスカッションを行います。 ・全国シンポジウムは 1 回(平成 28 年 2 月を予定)、東京都又は福島県で開催し、 第4回受託事業者連絡会議の前日または翌日に同地域で開催します。 ・会議への出席は、各受託事業者 2 名を基本とします。 3.公募対象地域及び受託事業者の要件等 (1) 公募対象地域 本公募の対象地域は、北海道、東北、関東、信越、中部、近畿、中国・四国、九州・ 沖縄の各地域ブロックの中で福島県からの県外自主避難者数が多い 15 都道府県のうち、 平成 26 年度事業を実施した受託事業者が平成 27 年度も継続して事業を実施する 7 地域 (北海道、山形県、東京都、新潟県、京都府、岡山県、福岡県)を除く、以下の 8 地域 とします。なお、活動範囲は当該都道府県内全域とします。 (公募対象地域) 秋田県、埼玉県、長野県、静岡県、愛知県、大阪府、広島県、沖縄県 (2) 受託事業者の選定数 本公募では、上記公募対象地域の中から1団体(1地域)を選定します。 (3) 受託事業者の要件 受託事業者の要件は以下のとおりとします。 ⅰ)法人要件 ・NPO等であり、法人格を有する団体であること。 ・法人の財務状況が健全かつ適正であること。 ・本事業の実施について組織としての決定が成されていること。 ⅱ)社会性要件 ・宗教活動や政治活動を主たる目的とする団体、暴力団若しくは暴力団員の統制の 下にある団体でないこと。 ⅲ)事業実施能力 ・東日本大震災に関わる避難者支援の活動実績を有していること。 ・東日本大震災に関わる避難者支援に関わる知見やノウハウ、さらには、地元自治 体、関係機関、学識経験者等、本事業を遂行していく上で有効に活用できるネッ トワークを有していること。 ⅳ)事業推進体制 3 ・事業対象地域に活動拠点(本部、支店など定常的・継続的に活動を行う事務所) を有していること。 ・事業を遂行するために、十分な人員、体制が確保されていること。 ・独自の Web サイトを持ち、本事業に関する情報を迅速に公表できる基盤を有する こと。 ・個人情報の管理について応募様式2に示した条件を満たす、又は満たすことが可 能であること。 (4) 事業の経費について 1 ヶ所あたりの事業費は、受託事業者が提出する事業実施計画及び見積書、支援希望 者数に応じて、個別に協議し、確定するものとします。 ① 経費の費目 本事業において使用可能な経費は概ね以下の費目とします。 ア)人件費(本事業に従事するものに限る):職員人件費、臨時要員費 イ)事業費: ・ニュースレター発送にかかる印刷費、郵送費 ・支援情報説明会・交流会開催にかかる会場費、資料印刷費、講師謝金及び 旅費、軽食・飲物費、託児施設の設置に要する経費、参加促進活動費等 ・相談支援事業に要する経費(個別訪問に要する交通費等) ・当該事業にかかる受託事業者の事業対象地域内事務所での通信費 ・受託事業者連絡会議及び全国シンポジウム参加の際の旅費 ② 経費の支払い 経費の支払いは、一括、分割いずれも可とし、契約時に調整の上、決定します。 なお、分割の場合は、原則、3 回(初回、中間、最終)までとします。 (5) 本事業の実施期間 本事業は、5 月 1 日から平成 28 年 3 月末までとします。 4 4.受託事業者の選定 本事業は一般公募により、広く企画の提出を求める「企画競争」として提案を募集す るものであり、提案内容について株式会社三菱総合研究所において審査し、本事業の発 注元である復興庁と協議した上で選定します。 本公募により受託事業者を募集する地域は、本公募要領3.(1)を参照ください。応募 いただいた団体のうち、本公募要領3.(3)に記した受託事業者の要件に基づいて、最も 優位な応募者を 1 団体選定します。 5.審査基準 受託事業者の選定については、「県外自主避難者等への情報支援事業」の適正かつ円滑 な実施を確保するために、本公募要領3.(3)に示した受託事業者の要件及び見積金額に ついて比較審査し選定します。応募にあたっては、以下の点に留意してください。 ① 「ⅲ)事業実施能力」について ・独自の避難者支援活動を通じて、福島県からの自主避難者に本事業に関する情報提供 が行える場(避難者が自由に集う交流施設等)や避難者リストを独自に有している場 合は優位に評価します。 ② 「ⅳ)事業推進体制」について ・本事業に対して、東日本大震災に関わる避難者支援に関わる実績を有する担当者を配 置している場合は優位に評価します。 ・本事業専属の担当者を配置している場合は優位に評価します。 ③ 見積金額について ・事業を行うために必要な経費が見積金額の目安(本公募要領 8 頁「見積書作成にあた っての留意点」参照)の範囲内であること。 ④ ヒアリング審査について ・提出された企画提案の内容について以下のとおりヒアリング審査を実施します。 ・提案者が多数の場合は、書類審査で優位な提案者を選定した上でヒアリング審査を実 施します。 ・ヒアリング審査に要する交通費等の経費は、提案者の負担とさせて頂きます。 日 時:平成27年4月21日(火) 場 所:株式会社三菱総合研究所会議室 時間未定(後日連絡予定) (東京都千代田区永田町2-10-3) 5 6.提案書類等の提出方法 (1) 提案書類等及び提出部数 ①~③の書類一式を 5 部及び、④添付書類を 2 部、⑤CD-R を 1 部、一つの封筒に取 りまとめ、郵送により提出してください。 ① 提案提出書【様式1】 代表者印を押印し、役員全員が署名、捺印のうえ、提出してください。 ※原本1部とコピー4部を提出してください。 ※役員が遠隔地にいるなど、公募期間中に全員の署名、捺印が困難な場合は、 6.(4)に記す問合せ先までご連絡ください。 ② 提案書【様式2】 提案者の概要、本事業の取り組みの参考となる類似実績、本事業の実施方針と実 施体制について記載してください。 また、本事業の実施にあたり、特段の提案事項があれば記載してください。 ③ 見積書【様式3】 本事業に必要な経費を様式に基づき総額及び内訳を明記してください。 なお、見積書は、本公募要領 8 頁「見積書作成にあたっての留意点」を参考に作 成してください。 ④ 添付書類 ・提案者の団体定款(この他団体パンフレット等の提出は任意) ・提案者の事業報告書(事業実績と決算概要がわかるもの)直近3年分 ※設立間もないなど、直近 3 年分が用意できない場合はこの限りではありません。 ⑤ CD-R の提出 提案に必要な書類のうち、①~③の電子データを CD-R に保存のうえ提出してく ださい。なお、各様式のファイル名は、以下の「ファイル名のつけ方」に従って ください。 表 ファイル名のつけ方 提案に必要な書類名称 ①提案提出書【様式1】 ※データは押印、署名無しの Word ファイルで結構です。 ファイル名 提案者名_様式1 ②提案書【様式2】 提案者名_様式2 ③見積書【様式3】 提案者名_様式3 ※提案者名は、「特定非営利活動法人」等から記載してください。 なお、CD-R ディスクの表面には、提案者名を記載してください。 6 (2) 提出方法 事業の提案に必要な書類及び提案様式ファイルを保存した CD-R を提出期限までに、 郵送により提出してください。提案書類等は、封筒に入れ、宛名面に「「県外自主避難 者等への情報支援事業」提案書類」と明記してください(本公募要領 9 頁「提案書類 等の提出方法(イメージ)」参照) 。 (3) 提出期限 平成 27 年 4 月 17 日(金) 17:00 必着 ※期限を過ぎての提出は一切認めません。 (4) 提出先・問合せ先 〒100-8141 東京都千代田区永田町2-10-3 株式会社三菱総合研究所 社会公共マネジメント研究本部内 「県外自主避難者等への情報支援事業」 TEL:03-6705-6020 事務局 FAX:03-5157-2142 E-mail:[email protected] (5) 個人情報の取扱い 提出頂いた書類の個人情報等については、本公募要領 10 頁「個人情報のお取扱いに ついて」に基づき適切に管理しますので、ご同意の上、提出してください。 7.審査結果の通知 審査の結果は、選定した提案者には書面(特定通知書)により通知します。選定さ れなかった提案者には、選定されなかった旨及び選定されなかった理由を書面(非特 定通知)により通知します。 なお、提案書類等の返却は致しません。 8.注意事項 本公募は、平成 27 年度本予算の成立を前提として実施するものです。 7 見積書作成にあたっての留意点 ・ニュースレターの作成・発送部数は、提案者のこれまでの避難者支援活動における経 験・知見及び福島県から各都道府県への避難者数(下表参照)を基に想定ください。 ※ニュースレターの実際の送付数は、避難者数のうち、支援を希望された世帯の世帯 数となります。参考までに平成 26 年度の事業では、北海道、山形県、東京都、新 潟県、京都府、大阪府、岡山県、福岡県の 8 地域合計で約 1,000 世帯(避難者数の 約 5%)が支援希望世帯でした。 ・支援情報説明会における説明者は、避難元関係者 2 名、避難先関係者 2 名、学識経験 者等 1 名を基本とします。 ・相談窓口の相談員及び補助者の人件費は、事業期間中、8 人日/月として算定くださ い。 ・その他の見積の条件は、応募様式3にも記載しておりますのでご参照ください。 ・なお、以下の費用は、見積書に含めないでください。 受託事業者連絡会議及び全国シンポジウム出席に要する旅費 一般管理費 ※実際の契約額には、上記の旅費、一般管理費を含めます。 表 福島県から公募対象地域への避難者数(概数)及び見積金額の目安 公募対象地域 避難者数(概数) 秋田県 750 名 埼玉県 5,050 名 長野県 850 名 静岡県 650 名 愛知県 700 名 大阪府 550 名 広島県 250 名 沖縄県 600 名 見積金額の目安 300 万円~500 万円(税抜) 注 1:上記の目安は、受託事業者連絡会議及び全 国シンポジウム出席に要する旅費及び一般 管理費を除いた額です。 注 2:各事業対象地域の支援希望者数や受託事業 者連絡会議出席に要する旅費に応じて幅を 持たせてあります。 (注)避難者数は、「福島県から県外への避難状況」(平成 27 年 3 月 2 日福島県公表 資料)による。 8 提案書類等の提出方法(イメージ) ア) 提案様式1~3 【5部】 ※片面で印刷してください 提案提出書 【要押印】 【要役員全員の 署名、捺印】 様式2 様式3 提案書 見積書 5セット 様式1 ※様式1~3を重ね、 まとめて左上1か所をホチキスで留めてください ※様式1は原本1部とコピー4部を提出してください イ) 添付書類 【2部】 ウ) CD-R 2セット 団体 定款 (パンフレット等 の提出は任意) 事業報告書 直近3年分 【1部】 1セット 提案者名 ※ディスクに直接記載してください(手書きでよい) ※赤字で記載してください 9 「県外自主避難者等への 情報支援事業」応募書類 個人情報のお取扱いについて 本公募は、復興庁より「県外自主避難者等への情報支援事業」の業務委託を受けて三菱総合研究所が実 施するものです。ご回答者の個人情報のお取扱いについては、下記のとおり適切に管理いたしますので、 ご確認いただき、ご同意の上、申請様式にご記入下さい。 1.個人情報の取扱いに関する弊社 の基本姿勢 三菱総合研究所は、2003 年 1 月 8 日にプライバシーマークの付与・ 認定を受けております。 ご回答者の個人情報は、弊社が定める「個人情報保護方針」に則 り、適切な保護措置を講じ、厳重に管理いたします 2.ご回答者の個人情報の利用目的 ご回答者の個人情報は以下の目的のために利用させていただきま す。下記以外の目的で個人情報を利用する場合は、改めて目的を お知らせし、同意を得るものといたします。 ①提出いただいた申請書の内容に関する確認連絡 ②本公募の審査結果の通知 3.ご回答者の個人情報の提供 提供:事業者が自ら保有する個人情報を 自社以外の者が利用できるようにする ことをいう。(委託を除く) 個人情報の提供の予定はありません。 4.ご回答者の個人情報の委託 委託:事業者が利用目的達成に必要な範 囲内において、個人情報の取扱いの全部 又は一部を自社以外の者に行わせるこ とをいう。 外部委託事業者に、ご回答者の個人情報を取扱う業務を委託する 予定は、ありません。 5.ご回答者の個人情報の利用終了 後の措置(個人情報の保管期間) ご回答者の個人情報は、当該業務終了後、三菱総合研究所が責任 をもって廃棄いたします。 6.ご回答者が個人情報を弊社に与 えることの任意性及び当該情報を 与えなかった場合にご回答者に生 じる結果について ご回答された方が、個人名の記載を希望されない場合には、個人 名の部分につきまして空欄でも構いません。 ① 7.個人情報に関するご連絡先 個人情報保護管理者: 株式会社三菱総合研究所 代表取締役副社長 小野誠英 (連絡先:03-5157-2111、E-mail:[email protected]) ② 個人情報の取扱いに関するご連絡先、苦情・相談窓口 ※開示、訂正、利用停止等のお申し出は、下記窓口までご連絡 ください。 株式会社三菱総合研究所 広報部 電話:03-6705-6004 FAX:03-5157-2169 E-mail:prd@mri.co.jp URL:http://www.mri.co.jp/request/ ◆ 弊 社 の 「 個 人 情 報 保 護 方 針 」「 個 人 情 報 の お 取 扱 い に つ い て 」 を ご 覧 に な り た い 方 は http://www.mri.co.jp/privacy_guide/privacy.html をご覧下さい。 又、ご請求いただければお送り致します。 お問合せ番号:P101065-01-001-c 10
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