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平成27年4月
西新井病院
成和会会報
第47号
DMATの活動 〜関東ブロック訓練に参加〜
平成26年11月28・ 29日の二日間、DMAT関東
ブロック訓練が実施されました。群馬県を震源とす
る最大震度7の地震が発生した想定で、安部院長を
リーダーとする当院DMATも派遣要請を受け、参集
拠点の群馬県藤岡市に向け出発しました。当院では
DMAT出動時に病院救急車を使用していますが、そ
れにより被災地到着後も患者搬送用車両として活用
することができます。
今回参集拠点となった「ららん藤岡(道の駅ふじ
おか)
」にも、平成26年12月に災害時非常用電源に
活用可能な電気自動車(EV)が配備されましたが、
各地の道の駅ではその公共性の高さから、災害緊急
時における防災対策が進められています。また近年、
伊勢崎市民病院で恊働した他院のDMATと一緒に
常磐自動車道守谷SA(サービスエリア)のように、
高速道路SAの防災拠点化事業が進められ、自衛隊や消防、DMATなど緊急出動機関の前線基地として整備されつつ
あり、これにより、首都直下型地震などの広域災害発生時に各地から参集するチームの参集拠点を高速道路上に設け、
被災地への支援拠点とすることが可能になります。
翌日、伊勢崎市民病院に参集した他チームとともに協力してDMAT本部運営や病院支援を行いましたが、訓練終了
後も交流が続く「顔の見える関係」を築けたこともとても大きな収穫でした。
東日本大震災当日、消防庁の救急車が出払う中で当院の救急車が急性心筋梗塞の患者様の病院間搬送を行った事例
もありましたが、今回の訓練でも、当院の救急車を用いて患者搬送を行う場面も何度かあり、搬送手段が限られる災
害派遣時の活動において病院救急車の存在はとても大きいと感じました。
今後とも、地域の皆様が安心して暮らすことができるよう、災害拠点病院の機能強化に努めていきたいと考えてい
ます。
DMAT調整員/救急救命士 岩崎 恵
伊勢崎市民病院DMAT本部にて衛星電話で連絡調整業
務を行う当院救命士
ららん藤岡DMAT本部にて被災状況の確認をする安部
院長(写真左から2番目)
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