アフリカにおける JICAの鉱業・インフラ支援 28th May. 2015 @ J-Sumit2 独立行政法人 国際協力機構(JICA) アフリカ部 & 産業開発・公共政策部 Overview • JICAとは • 鉱業分野の協力方針と案件事例 • アフリカにおけるインフラ支援 2 3 JICAとは(1/3) ODAは主に二国間協力、多国間協力に大別。 JICAは二国間協力により技術協力、有償資金協力、 無償資金協力を実施。 JICA Official development assistance (ODA) Bilateral assistance Technical cooperation Loans Grants Multilateral assistance Expenditures and contributions to international organizations JICAとは(2/3) JICA の海外拠点 • 世界に約100カ所の拠点。 内、アフリカには29カ所の拠点。 4 5 JICAとは(3/3) 国内各機関の役割 計画・法制度 F/S (民間) 探査段階 許可・決定 段階 開発工事 段階 開発資金 債務保証 JOGMEC 融資 JBIC 保険 NEXI RS広域調査 JOGMEC 地質構造調査 (JV・官民共同) JOGMEC 探鉱・鉱区取得資金 出資・融資 JOGMEC 民 間 部 技術調査・F/S評価 JOGMEC 環境対策支援 JOGMEC 政 府 部 門 鉱山等周辺インフラF/S調査 METI 開調(地域開発) JICA 開調・技プロ ・本邦研修 (法制度整備 体制整備 行政機能強化な ど) JICA 閉山段階 生産技術 F/S評価 共同スタディ JOGMEC 開発・生産中鉱山の買収出資 JOGMEC 融資 JBIC 保険 NEXI 権益買収(ジュニア) JOGMEC 門 操業段階 協力準備調査 JICA 開調・技プロ・本邦研修 (法律調査、基礎調査、RS 解析、体制整備・強化 GIS構築、鉱物資源管理 など) JICA 海外投融資 JICA 環境対策支援 JOGMEC 円借款(インフラ整備・環境対策・閉山対策) JICA 開調・技プロ ・本邦研修 (政府へ環境面・ 許認可面の アドバイスなど) JICA 開調・技プロ ・本邦研修 (周辺インフラ 整備支援など) JICA (略称)開調:開発計画調査型技術協力 技プロ:技術協力プロジェクト 開調・技プロ ・本邦研修 (保安法整備、 環境面支援、 対策技術など) JICA 開調・技プロ ・本邦研修 (法整備、 法施行指導、 技術指導、 閉山計画、 再開発計画 など) JICA 5 資源分野の協力方針 6 協力目標: 途上国における持続的鉱業開発が世界市場への鉱物資源の安定供給に繋がり、 互いにWin-win関係に成り得るとの認識の下、我が国の資源外交の観点から鉱種 と対象国を絞り、以下の2点を目標とする。 ①ハード・ソフト両面での投資環境整備 ②人的ネットワーク強化(親日派、知日派の育成) 周辺インフラ・地域開発 ・電力、水、輸送インフラ整備 ・鉱山周辺のコミュニティー開発 ・地域振興、閉山対策 等 鉱業開発戦略・法制度の整備 ・鉱業振興マスタープラン策定 ・探鉱開発に関連する法整備 等 ・上記を通じた人材育成 JICAの重点4分野 鉱物資源管理 ・重点30鉱種の賦存量把握 ・適正な管理体制の構築 等 ・上記を通じた人材育成 鉱山保安・環境対策 ・鉱害防止、環境修復の技術向上 ・鉱山保安関連の法整備 等 ・上記を通じた人材育成 資源分野 案件実績・案件形成状況(アフリカ) 課題別研修 持続可能な鉱物資源開発管理(2012~2014年) アフリカ地域鉱物資源地質情報整備(2012-2014年) アフリカ地域 鉱山環境・保安に係る情報収集・確認調査(2013-2014) アンゴラ アンゴラ地質院能力強化(2012-2013) タンザニア 天然ガス利活用に係る情報収集・確認調査 長期研修 資源分野の人材育成プログ ラム(資源の絆プログラム) マラウイ 地質・鉱物資源情報(GIS)整備計画調査プロジェクト(2011-2013) 鉱物分野能力向上プロジェクト(2013--2019) マダガスカル 鉱業振興のための地質・鉱物資源情報整備調査(2008-2011) モザンビーク 鉱物資源分野における能力強化プロジェクト(2013-) 凡例 :案件実績のある国(実施中含) :鉱山環境保安 情報収集確認調査対象国 :課題別研修受入実績国(2010年度以降) ザンビア 鉱物資源地理情報システム(GIS)データベースマネージメント(2010-2011) 鉱業分野投資促進のための地質・鉱物資源情報整備計画調査(2007-2010) SATREPS ザンビアにおける鉛汚染のメカニズムの解明と 健康・経済リスク評価手法および予防・修復技術の開発(2015-2020) 7 アフリカにおける取組み (1/4) モザンビーク 鉱物資源分野における能力強化プロジェクト 1. 背景 モザンビークでは石炭、天然ガスの開発が進められている。 現在は外資主導で開発が進められているが、政府機関の鉱業開発管理経験が少ないことから実施体 制は十分でなく、また大学の教育・人材育成能力も不足している。 2. 内容 プロジェクト目標 持続可能な鉱物資源開発の促進に向けた政府機関及び教 育機関における体制が強化される。 活動内容 • 日本の大学における長期研修 • 石炭分野の短期研修 • 教育・研究機関に対するカリキュラム・体制改善 (エドワルド・モンドラーネ大学、テテ工科大学) • 教育・研究活動に必要な機材の整備 テテ工科大学 キャンパス 3. 特徴 エドワルド・モンドラーネ大学と秋田大学との間で協定締結。秋田大学の協力を得ながら協力を実施。 (秋田大学とJICAとの間でも資源分野の連携協定あり) 8 アフリカにおける取組み (2/4) マラウィ鉱物分野能力向上プロジェクト 1. 背景 マラウイ国内には、レアアース、ウラン等資源ポテンシャルが存在。 1950~1960年代に作成された古い地質図しかなく、鉱業セクターの 活性化のために地質情報の更新が必要。 地質図整備のため、「地質・鉱物資源情報(GIS)整備計画調査プロ ジェクト」(2012年~2013年)をJICAが実施。 更なる鉱物資源情報の整備のため、地化学調査に焦点をあてた 「鉱業分野能力向上プロジェクト 」を2014年に開始。 2. 内容 プロジェクト目標 • 現地調査及び長期研修を通じて、鉱業省が全国の地化学調 査計画、モデル地域の地化学データ、同データで更新された 地質GISデータベース 及び 育成された人材を有している。 活動内容 • 地化学調査: ①全国地化学調査計画の作成、②地化学調 査のモデル地域の設定、③OJTを通じたモデル地域における 地化学調査 • GISデータベース統合: OJTを通じた地化学調査結果のGIS データベースへの統合 • 長期研修: 鉱業分野活性化に必要な人材の本邦大学院に おける長期研修の実施。 9 アフリカにおける取組み (3/4) ザンビアにおける鉛汚染のメカニズムの解明と 健康・経済リスク評価手法および予防・修復技術の開発 (実施準備中) 1. 背景 ザンビアのカブウェ地域は、世界で最も汚染された10の地域の一つ(BLACKSMITH Institute) 子供たちの血中濃度は毒性発現レベルを大きく超過 汚染メカニズムの解明、リスク評価、予防・修復技術の開発が必要 2. 内容 研究グループ 研究内容 土壌から生態系・人・動物への 汚染メカニズムの解明 • • • 土壌環境の総合的評価 広域調査(リモートセンシング、地上) 土壌中鉛の移動性と鉛の生物への移行経路の検証 鉱床地域の子供における 有害金属汚染へのフォローアップスタディー • • 鉛によるハザードのリスクアセスメント 鉛によるハザードの経済アセスメント オンデマンド環境修復技術の開発と評価 • • • フィジカルレメディエーション ケミカルレメディエーション バイオ、ファイトレメディエーション 3. 特徴 北海道大学から幅広い分野の学部が参画(獣医学、経済学、理学、工学、農学、情報科 学、環境科学) 環境修復について世銀との協調を模索する方針 10 アフリカにおける取組み (4/4) 資源分野の人材育成プログラム(資源の絆) 1.目的 ①持続的鉱業開発を担う途上国人材の育成 ②知日派、親日派の形成 2.内容 ①学位取得 ②インターンシップ ③JICA短期プログラム 海外フィールド調査(イメージ) 資源政策・経営コース(夏)、資源関連産業バリューチェーン(春) ④海外フィールド調査 ※研修員帰国後もフォローアップ協力などを通じて協力関係を維持して いく。 3.受入人数 2015年3月時点で22名来日済。(うちアフリカからは13名) 今後、毎年20~30名の新規受入れ 10年間で200名以上を目標 11 アフリカにおける JICAのインフラ支援 12 TICADV開催(2013年6月、横浜) TICAD: Tokyo International Conference on African Development 39名の首脳級代表及びTICAD共催者(日本政府、アフリカ連合委員会、 写真:外務省 13 国連、UNDP、世界銀行)代表が参加 「強固で持続可能な経済」 出典:外務省(2013) 経済回廊開発と戦略的マスタープラン 15 5大回廊地域・戦略的マスタープラン 5大候補地域成長回廊開発 アフリカの経済発展と本邦企業参入の阻害要因な りうる貿易・物流の課題を中心に解決を図り、日本 とアフリカの双方の利益を考えながら積極的に進 める。 1.国境・港の開発により貿易・物流の円滑化 2.地域共同体主導による広域経済圏形成 3.隣国との相互依存強化による平和の実現 物流円滑化により国際競争力の向上を図り、日本 企業進出を後押し JICA’s Assistance for Transport Sector in Africa since January 2013 Note: This is a map of JICA Transport Projects in Africa approved since January 2013, which contribute to achieving Japan’s commitment of \ 650 billion support to infrastructure sector in the years of 2013-2017, made at TICADV, June 2013, in Yokohama (as of April, 2015) 【South Sudan】 Juba River Port Improvement Nile River Bridge Construction 【Ethiopia】 Reconstruction of Trunk Road (Phase 4) 【Burundi】 Improvement of Port of Bujumbura M/P:Northern Corridor and Mombasa Port Development 【Kenya】 Mombasa Port Development Project (2nd Phase) M/P: Transport and Trade System Development in Central Corridor 【Guinea】 Improvement of Bridges on National Roud No.1 【Liberia】 Somalia Drive Reconstruction M/P: Corridor Development for West Africa Growth Ring 【Cameroon】 Bachenga-Lena Road Project 【Togo】 Project de construction des ponts, Kara et Koumongou 【DRC】Projet d’aménagement du Pont Maréchal à Matadi 【Malawi】 Improvement of Blantyre City Roads (Phase 3) ODA Loan Grant Aid 【Tanzania】Road Sector Support Project (2nd Phase) 【Tanzania】 Dar Es Salaam Transport Capacity Improvement Tazara Intersection Improvement Strategic Masterplan 【Mozambique】 Ile-Cuamba Road Bridges Construction M/P: Agricultural Value Chain Development in Nacala Corridor, 【Mozambique】 Nacala Port Development Mandimba-Lichinga Road Upgrading Project ©Japan International Cooperation Agency JICA’s Assistance for Energy Sector in Africa since January 2013 West-Central Africa As of April, 2015 North Africa GHANA TUNISIA Improvement of Power Distribution System Rades Combined Cycle Power Plant Construction SIERRA LEONE East Africa Urgent Improvement of Power Distribution System in Freetown UGANDA Rural Electrification (Phase 3) Improvement of Queensway Substation Southern Africa ,MALAWI Extension of Tedzani Hydropower Station MOZAMBIQUE Maputo Gas Fired Combined Cycle Power Plant Construction Nacala Corridor Transmission and Distribution Network Reinforcement KENYA, ETHIOPIA, DJIBOUTI, UGANDA, RWANDA, TANZANIA, MALAWI, ZAMBIA, MOZAMBIQUE South Sudan Geothermal Development Cooperation Projects in African Great Rift Valley (Strategic Masterplan) DRC West Africa Power Pool TANZANIA Central Africa Power Pool Reinforcement of Power Distribution in Dar Es Salaam Natural Gas Utilization Value Chain Development (Strategic Masterplan) East Africa Power Pool Angola, Botswana, DRC, Lesotho, Namibia, Malawi, Mozambique, South Africa, Swaziland, Tanzania, Zambia, Zimbabwe Regional Power Network in Southern Africa (Strategic Masterplan: under preparation) Southern Africa Power Pool Loans Grant M/P Natural Gas Utilization Value Chain Development (Strategic Masterplan) Note: This is a map of JICA Energy Sector Projects in Africa approved since January 2013, which contribute to achieving Japan’s commitment of \ 650 billion support to infrastructure sector in the years of 2013-2017, made at TICADV, June 2013, in Yokohama ©Japan International Cooperation Agency 10ヶ所の戦略的M/Pについて • 実施中 1. 北部回廊・モンバサ港 2. モザンビーク・ガスバリューチェーン 3. ナカラ回廊農業バリューチェーン構築のためのイン フラ開発 4. 西アフリカ成長リング 5. アフリカ大地溝帯における地熱開発協力 6. タンザニア物流システム強化 7. タンザニア天然ガスバリューチェーン • 検討中 8. 南部アフリカ広域電力網整備 19 北部回廊・モンバサ港 東アフリカの玄関口であるモンバサの 都市・港湾機能の強化 モンバサにおける経済特区整備 北部回廊に沿った広域物流網の整備 これらを通じ、投資環境の整備、東ア フリカ地域の経済開発を支援 ⑤ ④ ①②③ ① モンバサ経済特区開発 (SEZ) 実施中。モンバサ港南岸のドンゴクンドゥ地区を中心としたエリアでの経済特区 開発計画について、開発ビジョン・コンセプト、土地利用計画等を検討する。 ② モンバサ・ドンゴクンドゥ港開 発計画策定支援 (モンバサ港開発事業(円借 款)を含む) 実施中。モンバサ港の新コンテナターミナル以降の開発について、北岸、及び南 岸を包括的に検討、開発計画を立案。モンバサ港開発ビジョン・コンセプトを検討 し、開発の実施及び投資に係るプログラムを整備。SEZ計画(①)と整合させる。 ③ モンバサ・ゲートシティ総合 都市開発 計画中。モンバサ市の戦略的機能を明らかにしつつ、都市機能・物流機能の近 代化に向けた開発指針を示す。 ④ 北部回廊物流網整備 計画中。北部回廊を中心とする物流網のボトルネックを調査。広域的な物流予 測を基に、長期的な物流網整備の開発シナリオを検討。ポテンシャル産業のマッ ピング。 ⑤ ナイロビ都市開発 実施中。交通網、電力、廃棄物処理、上下水など、多セクターに跨る2030年まで の目標を整理することで、今後の優先プロジェクトを見出す。 20 ナカラ回廊農業バリューチェーン構築のためのインフラ開発、及び モザンビーク・ガスバリューチェーン 開発戦略:ナカラ回廊地域開発戦略策定プロジェクト(ナンプラ、 ニアッサ、テテ、ザンベジア、カーボデルガド州及びマラウイ・ザ ンビア対象) 2012-2015(予定) パルマ港 リシンガ ペンパ港 マンディンバ 天然ガスを 利用したバ リューチェー ン構築支援 計画 ProSAVANA 熱帯サバンナ農業開発プログラム クアンバ イレ ナカラ港 整備中・整備 済の回廊 整備予定の回廊 農業及び資源の バリューチェーン を整備するための ナカラ回廊広域物 流網強化計画 <ナカラ回廊における日本企業による民間投資> 2014年12月、三井物産は、モザンビークのモアティーズ炭鉱及びナカラ回 廊鉄道・港湾インフラ事業に出資参画することでVale S.A.と合意、契約締 結した。(出典:三井物産ニュースリリース) 21 西アフリカ成長リング 主要テーマ 対象地域における開発ポテンシャルを把握し、インフラ整備を含む総合的な地域開発計画の策定。 ①アビジャン-ワガドゥグ回廊 ②アクラ-ワガドゥグ回廊 ③ロメ-ワガドゥグ回廊 主な対象国・地域 ガーナ コートジボワール トーゴ ブルキナファソ +アビジャン-ラゴスハイウェイ 沿線 西アフリカ成長リング 以下の4回廊の沿線地域を「西 アフリカ成長リング」とする。 Lomé Accra Lagos Priority Corridors Abidjan ④アビジャン-ラゴスハイウェイ ①アビジャン-ワガドゥグ回廊 ②アクラ-ワガドゥグ回廊 ③ロメ-ワガドゥグ回廊 ④アビジャン-ラゴスハイウェイ ≪進捗≫ ・日本政府の案件採択を受け、調査枠組みを策定するための詳細計画策定調査を2014年9~12月にかけて実施中。 ≪今後≫ 22 ・本案件の開始を2015年度上期を想定して準備中。 アフリカ大地溝帯における地熱開発協力 【主要テーマ】低廉、低炭素、低リスクな再生可能エネルギーである地熱発電の開発を促進することにより、電力安定供給と共に、我 が国インフラシステム輸出に貢献する。 ■我が国の経験・技術 地熱資源開発の能力は世界トップクラス(米、アイスランド、仏、伊、 NZと競合) プラントでは我が国メーカーが圧倒的優位(世界市場シェア約7割) ■JICAの協力方針 地熱発電事業全体の期待収益率の向上のための協力(人材育成、科学技術) 国民経済への負担に配慮した資金調達への協力(円借款) ケニア、エチオピア、ジブチ、 タンザニア、ウガンダ (情収)アフリカ地熱開発に係 る現状確認調査(2010) ルワンダ (情収)地熱開発情報収集・確 認調査(2013) タンザニア、ウガンダ (情収)東アフリカ地熱開発に 係る情報収集・確認調査 (2013) マラウィ、モザンビーク、ザン ビア (情収)南アフリカ地熱開発に 係る情報収集・確認調査 (2013) 大地溝帯を網羅的・段階的に調査 有望地域(国)の選定、 次のステップの協力実施 凡例 :実施中あるいは実施済の案件、 :形成中の案件 情収:情報収集・確認調査、 技協:技術協力、 有償:有償資金協力(円借款) ジブチ (情収)地熱開発に係る情報収集・ 確認調査(2013-14) エチオピア (技協)全国地熱開発マスタープラ ン策定支援プロジェクト(2013-14) エチオピア (有償)アルトランガノ地熱発電事業 (検討中) ケニア (技協)地熱開発のための能力向上 プロジェクト(2013-17) ケニア (技協)GDCの地熱開発戦略更新支 援プロジェクト(2014-16) ケニア (有償)オルカリア I 4・5号機地熱 発電事業(L/A2009) ケニア (有償)第二次オルカリア発電事業 準備調査(2014-2015) ルワンダ (技協)持続的な地熱エネルギー開 発推進のための電力開発計画策定 支援プロジェクト(2013-14) 23 タンザニア物流システム強化計画、及び 天然ガスバリューチェーン タンザニア物流システム強化計画 Uganda Kampara Northern Corridor Rwanda Kenya Kigali Nairobi Mwanza Mombasa Bujumbura Isaka Burundi Kigoma ・「全国物流マスタープラン調査」 -2030年を目標年次とする物流需要拡大に対応する物流シス テムの総合的M/Pを策定。中央回廊上の中央鉄道及びダルエ ス港の機能強化、バガモヨ新港開発の必要性を指摘。 -物流システム強化のための行政能力・制度改善計画を提言。 -運輸次官等鉄道関係者を招聘し、本邦技術紹介を実施。 ・「中央鉄道洪水対策事業(F/S)」(実施中) -中央鉄道のボトルネックである洪水区間(キロサ- グルウェ)の洪水対策・軌道改良のF/Sを本年11月よ り開始予定。 Central Corridor Tabora Central Railway Line Dar es Salaam Mbeya ・「ダルエス港湾開発M/P」(検討中) -ダルエス新港(Kigamboni地区)を含む中長期の港湾 開発計画。各バースの役割・運営体制・開発戦略を描 く。 天然ガスを利用したタンザニア・バリュー チェーン構築支援計画 Tanzania Mtwara Dar es Salaam Corridor ・「中央回廊鉄道再活性化・エネルギー効率化事業調 査(経産省F/S)」(実施済) -中央鉄道の開発計画をレビューし、本邦技術の優位 性を踏まえた上で、軌道・橋梁のリハビリ、機関車調 達、鉄道システム改善に係る人材育成計画を提案。 ・「天然ガス利活用に係る情報収集・確認調査(M/P策定 支援)」(検討中) -天然ガス開発の促進を目的に、LNG輸出、国内利用(肥料プ ラント、発電所等)促進のための開発計画、人材育成計画の 策定支援を検討。 24 南部アフリカ広域電力網整備 H H H T H H H H H H H ダルエス サラーム H H H H ルサカ H H H H H T H ハラレ T H T T T T T ヨハネスブルグ T H T T T T T マプト H H H T N H H 水力発電 火力発電 原子力発電 H H H 既存の主な送電網 H T N T H T 1.M/Pの主要テーマ 南部アフリカ地域各国における中長期的な電力需要に 対応する、発電から送変電まで我が国の高効率かつ低炭 素型の高度技術を用いた電力インフラ整備のための包括 的支援。 2.地理的範囲 南部アフリカパワープール(SAPP)加盟国(コンゴ民、タ ンザニア以南各国) 3.M/Pで扱う要素(調整中) (1) AU、AfDB、SADCなどによる既往電力インフラマス タープランのレビューを主体とした、 ・対象地域における発電、送電設備の容量、稼働状況に 係る現状把握。 ・発電、送電設備のボトルネックの分析、対策案の検討。 ・南部アフリカパワープール(SAPP)及び二国間の売買 電の現状、課題把握。 ・今後10年、20年の電力需要予測。 (2)南部アフリカ進出日本企業への裨益効果の高い電力 インフラの抽出。 (3)我が国が優位性を有する技術を適応させた整備計画 の策定。 (4)円借款、無償、技協、民間連携事業などを総合的に投 入し得る事業計画の提案。 新規の送電網計画 25 戦略的マスタープランと民間投資の連携事例 出典:三井物産ニュースリリース(2014) 26 Infrastructure Projects in Africa supported by JICA and Japanese companies Olkaria IV Geothermal Power Plant, Kenya (Photo: Toyota Tsusho) Matadi Bridge, Democratic Republic of Congo Mombasa Port (under construction), Kenya YouTubeで動画配信中 (日本語、英語) • 横浜行動計画へのJICAの取り組み(13分20秒) – https://www.youtube.com/watch?v=Ra-0Y_MdmAU – https://www.youtube.com/watch?v=pOBI_NubF8g • アフリカにおけるJICAの広域インフラ開発(16分02秒) – https://www.youtube.com/watch?v=9UDEuJsD080&feature=c4overview&list=UUFwGf2PuQwleWza_P6fre1A – https://www.youtube.com/watch?v=ML61Po4WECA • JICAのアフリカへの貢献(18分53秒) – https://www.youtube.com/watch?v=lR42maPI6VA – https://www.youtube.com/watch?v=4M6gGi0O0BU TICADVパンフレット(JICA作成) (和文)http://www.jica.go.jp/publication/pamph/ku57pq00000najg5-att/support_of_JICA_jp.pdf (英文)http://www.jica.go.jp/publication/pamph/ku57pq00000najg5-att/support_of_JICA_en.pdf (仏文)http://www.jica.go.jp/publication/pamph/ku57pq00000najg5-att/support_of_JICA_fr.pdf ご清聴ありがとうございました。 30
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