IVR 会誌 Jpn J Intervent Radiol 23:285-299, 2008. 特別寄稿 IVR の歩んできた道,歩む道 北海道大学,医療技術短期大学部,名誉教授 Office-IVR・北海道 森田 穰 The steps of Interventional Radiology -Forward and BehindProf. Emeritus, College of Medical Technology, University of Hokkaido Office-IVR . Hokkaido Yutaka Morita ● Summary ● The developmental history of vascular interventional radiology (Vascular-IVR) outlined focusing on the following 5 points : 1) The history of angiography. 2) Intra-arterial infusion chemotherapy. 3) Embolization and embolic materials. 4) Percutaneous transluminal angioplasty (PTA) and the stent, the stentgraft. 5)IVR in Japan. In addition, achievements and anecdotes of the pioneers and inventors are introduced in the following 5 stories. 1) Cerebral angiography of Egas Moniz and thorotrast. 2) Seldinger, SI and his method. 3) Gianturco, C and wooly tails. 4) Five great achievements of Charles T, Dotter. 5) Gruntzig dilating balloon and percutaneous coronary angioplasty (PTCA). Taking a general survey of these pioneers’ achievements, it can be seen that one development accelerate the progress of other improvements, and key points of development are to make a ceaseless effort. はじめに “Interventional Radiology(IVR) ”という言葉はよく知 られているように,1967 年 Margulis,AR が AJR 誌に閉 塞した胆道 T チューブを透視下で開通させ“Interventional diagnostic radiology − A new subspecialty−”と 1) いう論説の中で用いたのが最初である 。しかしその用 語は一般化せず,9 年後の 1976 年 Walles, S が Cancer 2) 誌に“Interventional Radiology”という総説 を記述, 解説してから普及した。わが国に於いては“Intervention”は介在,干渉,介入などと訳され, “嫌がること を無理強いする”ような印象があり,また“Radiology” も IVR を行うのは放射線科だけとは限らないという反 発もあってなかなか一般化しなかった。しかし IVR の 意味するところは画像診断を用いて主として経皮的に 病巣に接近,到達して直接治療することであるとして “放射線診断の治療的応用”と意訳するのが適当であ 3) る とされる。従って放射線診断を画像診断に置き換 えて“画像診断法の治療的応用”とするのが妥当と考 えるが,現在では“IVR”という用語自体が定着して いる。 IVR は用語として使用されてから 40 数年を経た現 在,救急医療の場は無論,日常診療の中でも不可欠 な存在となって普及してきている。このような IVR が 辿ってきた道からわれわれが学ぶことは何であろう か。その第一は発想,発案の動機である。何故そのよ うに考えたのか,考えついたのかを知ることである。 第二は発想,発案の動機を普遍化,日常化することで, そのためには簡単,容易 (合理的)であること,理屈(必 要性)が通っていることである。第三には将来展望す なわち将来を見据えた洞察力,明日に役立つことは何 かを常に考えることである。以上のような観点から, IVR 発展の歴史からわれわれが学び得ることを血管系 IVR を中心に,誌面が許す限りそれぞれの分野の小史 も織り込んで各論的に述べてみたい。 血管造影法の発達 血管系 IVR の基本手技である血管造影法最初の報告 はレントゲンによる X 線発見報告の僅か 4 週後,1896 年 1 月 Haschek, E と Lindenthal, OTh による切断手指 (285)45 特別寄稿:森田 穰 表 1 血管造影法の発達史 報告年 1885.12 報告者 Röntgen, W C 事 項 経路(造影剤) X 線の発見,報告 1886.1 Haschek, E & Lindenthal, OTh 切断手の血管造影 1920 Orrin, HC 血管解剖書の出版(ロンドン) 屍体,動物 屍体 (Teichman mixture) 1920 Berberich, J & Hirsch, S 上肢静脈造影 直接穿刺 (20%臭化ストロンチュウム) 1924 Brooks, B 下肢動脈造影 切開露出(20∼30%沃化ナトリウム) 1927 Moniz, E 脳血管造影 頸動脈穿刺 (70%臭化ストロンチュウム) 1929 Forssmann, W 右心房到達(心臓カテーテル法の開発) 自己肘静脈 (ウロセレクタン) 1929 Dos Santos, R 経腰的大動脈造影法 経腰的直接穿刺 (沃化ナトリウム) 1932 Saito, S 脳血管,四肢動脈造影 切開・側枝駆血造影 (L’ ombre) 1936 市川篤二 胸∼腹部大動脈造影(輸尿管カテーテル) 大腿動脈露出(回旋動脈枝) 1936 Nuvoli, I 上行∼胸部大動脈造影 経胸腔的直接穿刺 1941.5 Farinãs, PL 腹部大動脈造影(尿管カテーテル) トラカール針穿刺 1945.4 Wipple, AO & Blakemore, AH 門脈造影 開腹,回結腸静脈経由 1949.3 Jönsson, G 胸部大動脈造影 総頸動脈,二重カニューラ針穿刺, 銀線誘導 1949.6 Radner, S 椎骨動脈,胸部大動脈造影 橈骨動脈切開,結紮 1951.1 Peirce, EC 胸部大動脈造影(ポリエチレンチューブ) 大口径針 (17G) 1951.4 Bierman, HR 選択的腹部血管造影 上腕動脈切開露出 1951.4 Donald, DC Jr 左内頚動脈造影 大口径穿刺針 (17G)留置 1953 Seldinger, SI 経皮的カテーテル挿入法 二重穿刺針,ガイドワイヤー 1956.1 Ödman, P 選択的腹部血管造影法 大腿動脈経由 (Seldinger 法) の動脈造影である 。注入造影剤は濃い白墨の乳剤 (Teichman’ s mixture)で,57 分間の曝射により得られ ている。その後の 30 年間は動物,屍体の造影が中心 でもっぱら血管解剖の研究が行われており,これは 人体に安全な血管造影剤が未だ開発されていないため である。臨床上最初の血管造影は 1923 年,20%臭化 ストロンチュウム溶液を直接穿刺注入して得られた 5) Berberich, J と Hirsch, S による上肢静脈造影で ,その 1 年後の1924 年 Brooks, Bにより切開,血管露出後 20 ∼ 6) 30%沃化ナトリウム溶液を注入した下肢動脈造影が , 1927 年 Moniz, E により脳血管造影が最初は頸動脈の 7) 切開露出,後に直接穿刺により行われている 。1929 年には腹部大動脈直接穿刺による経腰的大動脈造影 8) (Translumber Aortograply)が Dos Santos, R により , 同年 Forssmann, W により自分の肘静脈より右心房に 9) カテーテルを挿入する方法 ,1936 年には Nuvoli, I に 10) より経胸腔直接穿刺による上行∼胸部大動脈造影 が 報告されている。このような人体実験あるいは無謀と の謗りを招きかねない直接穿刺による造影は 1930 年以 降余り行われなくなり,動脈を切開露出する方法に変 わりはないが,より安全確実な方法を求めて様々な工 夫が行われた。1930 年 Saito, M は少量の造影剤を用い て良好な造影像を得るため目的とする動脈の側枝を血 11) 管鉗子で一時遮断する方法を ,1936 年市川篤二は大 腿動脈を切開露出する際に筋肉枝の 1 本より輸尿管を 12) 挿入して胸∼腹部大動脈造影を行う方法 を考案した。 同様に 1941 年,Farinās, PL は切開露出した大腿動脈に 4) 46(286) トラカール針を穿刺し,尿管カテーテルを挿入する大 13) 動脈造影法を報告している 。また 1945 年には Wipple, 14,15) AO と Blakemore, AH により最初の門脈造影 ,すな わち開腹下腸間膜静脈経由門脈造影法が遠位脾腎短絡 術施行時に行われた。1951 年 Bierman, HR により上腕 16) 動脈切開法による選択的腹部動脈造影法が行われ , 2 年後の 1953 年には Seldinger, SI により経皮的血管内 17) カテーテル挿入法が報告された 。1956 年 Ödman, P により大腿動脈経由,セルジンガー法による選択的腹 18) 部血管造影法が行われ ,レントゲンの X 線発見以来 61 年余を経て今日の経皮的カテーテル挿入法に基づ く選択的血管造影法時代の幕明けを迎えた(表 1) 。 血管造影法の発達史を辿ってみると,第一にその発 達は装置の開発,手技・器具の改良,造影剤の発達と いう 3 つの要素に因ることである。血管造影の発達は 今日迄 1960 年代以降 20 年毎に 3 つのピークを持って いるが,前述の三要点を考えてみると,1960 年代は X線テレビ,Seldinger 法,トリヨード造影剤であり, 1980 年代は DSA,IVR,低浸透圧造影剤で,2000 年代 は多次元(複合)装置,マイクロ IVR,非造影剤の時代 といえる。第二は造影法の開発には必然性があること で,1923 年,1924 年に始まった静脈造影,動脈造影 に比較して門脈造影は 20 年遅れの 1945 年に始まって いる。遅れの理由は静脈は見ることが出来,動脈は触 ることが出来るが,門脈は見ることも触ることも出来 ず,造影するためには開腹して直接見る,触ることに より初めて可能になったといえる。 特別寄稿:森田 穰 図1 a : Dr. Moniz, E b : A skull and series of rubber tubes filled with dif fer ent substances, used to study the amount of contrast produced by various compounds against bone tissue. ①脳血管造影法とトロトラスト Egas Moniz(1874 ∼ 1958 年)はポルトガル生まれの 神経科医,今でいう脳神経外科医である。彼は脳神経 外科という新しい領域の創始者,脳血管造影法の開発 者,そして1949 年前頭葉切除術を主な受賞対象として ノーベル医学・生理学賞を受賞している。最初の脳血 管造影は 1927 年 6 月 28 日,リスボン大学病院の最も近 代的な一室で,トルコ鞍腫瘍(疑)の患者に行われてい る。彼は脳血管造影を行うに当たり先駆者が用いた造 影剤を慎重に検討し,特に臭化化合物,沃化化合物の 溶液濃度について実験を繰り返し,また頭蓋骨と造影 された脳血管のコントラストを比較するためゴム管に 各種物質溶液を注入して比較試験を行っており(図 1), 脳血管造影により頭蓋内腫瘍の局在ばかりでなく質的 19) 診断も可能と考えていたようである 。脳血管造影法 で最初に用いられた 70%臭化ストロンチュウム溶液 では 6 人中 1 人(16.7%)が死亡し,その後 25%沃化ナ トリウム溶液の注入では 3 年間,200 例中死亡は 2 例 (1.0%)と死亡率は減少したが,大多数の患者は激し 20) い頭痛,痙攣,一過性麻痺を起こした 。1931 年以降, 二酸化トリウムコロイド(トロトラスト)を造影剤とし て用いてから合併症も無く,コントラストの良い脳血 管造影像が得られることから夢の造影剤としてトロト ラストの使用を推奨した。 造影剤トロトラストは二酸化ナトリウムコロイドを 主剤とする X 線造影剤で,1930 年ハイデン社(ドイツ) より製品化,発売された。体内に注入されたトロトラ ストは血管内を循環した後,網内系細胞に異物として 取り込まれ,肝臓,脾臓,リンパ節,骨髄などに蓄積 される。トリウムからのα線,娘核種からのγ線によ る長期被曝により肝癌,白血病を誘発することから放 射線の晩発障害としてよく知られ,1942 年 Wohlwill, F により初めてトロトラストによる急性白血病が報告さ 21) れた 。わが国では 1932 ∼1945 年迄,戦傷者を中心に 使用され,使用者数は 1 ∼ 2 万人と推定される。トロト ラスト投与患者の癌死亡率は肝腫瘍死 22.0%(6.7%), 白血病死 23.5%(1.8%) と括弧内の自然発生死亡率と比 図 2 Dr. Seldinger, SI(left)and the author(right) 較して極めて高率である。トロトラストによる発癌は 注入後 20 年で,発売中止になってすでに 60 数年を経 た現在では新しい癌患者の発生はまず無いと考えられ るが,夢の造影剤と喧伝されたものでも後年とんでも ないことになりうるという事実は極めて教訓的である。 ② Seldinger, SI と血管後壁穿刺 Sven-Ivar, Seldinger(1921 ∼ 1998 年)はスウェーデ ン生まれの放射線科医で,経皮的血管内カテーテル 挿入法,いわゆる Seldinger 法の考案,開発者である。 彼は 1953 年“Catheter replacement of the needle in percutaneous angiography : A new techniques”を Acta Radiologica 誌に発表したが,血管造影法,IVR の開拓, 功労者として北米 IVR 学会(SCVIR)よりゴールドメダ ルを授与されたのは何故か 40 年後の 1991 年である。 来 日 さ れ た の は 1988 年 5 月 の The 2th international symposium of IVR & new vascular imagings(平松京一 会長,箱根)の時で,翌年の国際放射線学会(パリ)で わざわざ声を掛けて下さり,日本は本当に良い処でし たと Britt-Lis 夫人と共に喜んで下さったのを覚えてい る (図2) 。彼は1950年からKarolinska Sjukhusat (ストッ クホルム)で放射線科医のトレーニングを始め,その 後 16 年間スタッフとして勤務しているが,Seldinger 法は上司に余り評価されなかったようで,この方法で (287)47 特別寄稿:森田 穰 行った上腕動脈穿刺による鎖骨下動脈造影により,手 術時に発見出来なかった縦隔上皮小体腫瘍の発見も 22) “Beginner’ s luck”とされたようである 。1967 年,彼 は放射線科講師になったあと郷里 Mora に帰り,Mora Lasarett の一放射線科医として生涯を過ごしている。 良く言われているように Seldinger 法が無かったら 血管造影,IVR はどのような道を辿っていただろうか。 Seldinger がこの方法を考えついたのはスウェーデンの 放射線医研修制度の一環として外科レジデントをして いた 1952 年であった。その方法は切開露出した大腿動 脈をトラッカー針で穿刺,尿管カテーテルを挿入する大 13) 動脈造影法(Farinās, PL. 1941 年) ,橈骨動脈を切開, 結紮して行う椎骨動脈,胸部大動脈造影法(Radner, S. 23) 1949 年) ,鈍なカニューラで総頸動脈を穿刺し銀線で 24) 誘導して行う胸部大動脈造影(Jönsson, G. 1949 年) , 太い針を通して壁の薄いポリエチレンチューブを挿入 25) した大動脈造影法(Peirce, EC. 1951 年) ,大口径針を 用い,出血させないために穿刺針をそのまま留置し 26) ておく方法(Donald, DC. 1951 年) などを参考にして いる。Seldinger 法の骨子は穿刺針,ガイドワイヤー, カテーテルの相補作業であり,最初はカテーテルに側 孔を付けそこから針を挿入し穿刺と同時にカテーテル 27) を血管内に挿入する方法であったが ,カテーテル壁 が厚く血管内に進められず,この方法を断念している。 Seldinger 法の利点は先端が鈍で短い外筒と先端が鋭 利で少し長い内筒の二重になっている点で,血管後壁 を穿刺貫通し,内筒を抜いた後外筒を引いてきて動脈 血が噴出することを確認しながら針を進めて血管腔内 に確実に針を挿入固定する点である。現在,鋭利な穿 刺針で血管前壁だけを穿刺し,噴出した動脈血をみ ながら神業のようにガイドワイヤーを挿入する方法は Seldinger の原法とは全く異なる方法である。 動脈内注入化学療法の発達 動脈内注入化学療法(動注化学療法)の方法は 1941 年経腰的大動脈造影法(Dos Santos 法)に替わる新しい 大動脈造影法を発表,講演した Farinās, PL が第 41 回 アメリカ放射線学会の閉会の辞で,大動脈内に挿入し たカテーテルを担癌臓器の支配動脈分岐近くに置くこ とにより腫瘍内に高濃度薬剤を注入可能なことを示唆 13) したことに始まる 。同時期,第一次大戦に用いられ た毒ガス(イペリット)による白血球減少効果に着目 し,白血病の治療薬として抗癌剤 nitrogen mustard の 開発研究がスローン・ケタリング癌研究所で始まっ た。1950 年 Klopp, CT は頭頸部腫瘍に対して上甲状腺 動脈を切開露出し,ポリエチレンチューブを挿入して 外頸動脈領域へ nitrogen mustard の動注を行い,7 例 全例に鎮痛,除痛効果と 10 例中 8 例に腫瘍の著しい縮 28) 少を認めたと報告した 。1956 年わが国動注化学療法 の先駆者,白羽弥右衛門はナイトロミン(NMO)の動 脈内挿管注入を実験腫瘍,臨床例に行い多くの知見を 報告すると共に骨盤内腫瘍に対して動脈内注入と下大 29) 静脈結紮術を併用した 。このような流入,流出路を 48(288) 孤立化しうる臓器に対する体外循環による抗癌剤局所 30) 31) 灌流の試みは 1958 年 Ryan, RF ,Creech, O ら によっ て積極的に行われた。1961 年 Byron, RL は乳癌に対す る乳房切断術中に内胸動脈,側胸動脈,鎖骨下動脈領 域への動注化学療法,Arterial Regional Chemotherapy 32) (ARC)を ,1971 年 Ansfield, FJ は肝癌に対して切開 33) 法による上腕動脈経由肝動脈内注入法を ,1974 年三 浦健は開腹下胃十二指腸動脈経由肝動脈内注入法を報 34) 告している 。1980 年 Cohen, AH は転移性肝癌に対し て初めて経皮的上腕動脈経由肝動脈内注入法と体内埋 35) 込み式持続動注ポンプを報告し ,これ以降は今日の Seldinger 法による大腿動脈経由リザーバー留置法へと 移行する。いっぽう,器具の開発は 1930 年代より人 工心肺装置としてメタリックフィンガーポンプ,ロー タリーポンプが開発され,患者のベットサイドで大型 注入ポンプと接続する持続動注法が 1960 年頃まで続 けられた。1963 年 Watkins, E Jr によりポータブル持 続注入器,すなわちネジ巻き時計式で薬剤を注入する 36) Chronofusor 持続動注用ポンプが開発され ,同時期 Watkins(Lahey Clinic. ボストン)の許に留学中の三浦健 は,装置の共同開発にあたると共にいち早くこの装置 37) を本邦に紹介し 以後持続動注療法の臨床研究を精力 的に行っている。1980 年 Buchwald, H は体内埋込み式 38) 持続動注ポンプ(Infusa)を ,1982 年荒井保明は経動 39) 脈的皮下埋込みリザーバーを開発し ,その後 1985 年 40) に改良型(Infus-A-Port) ,1991 ∼ 1993 年にはリザー バー留置のための血流改変術,留置カテーテルの固定 41) 法を報告 し,この領域で世界をリードする業績を挙 げている。 動注化学療法発展の 3 要素は①動注の方法,②使用 器具,③抗癌剤であり,その具備条件は①高濃度薬剤 を局所,集中的に投与可能なこと,②全身的副作用が 少ないこと,③短期血中依存型の抗癌剤を用いること, ④局所反応が著しく,短期間で効果確認が可能なこと などとされる。これらの具備条件から最初の動注化学 療法は何故頭頸部領域で始まったかを考えると,外頸 動脈分枝は表在,拍動性で,切開露出,チューブ挿入 が容易で,腫瘍は可視的で治療効果判定が容易である ことが要因である。また今日の抗癌剤動注療法の目的 は留置により苦痛の軽減,穿刺回数の減少,注入の確 実性を得ることであり,また埋込みにより感染の減 少,点滴回路から解放することである。以上のような 観点からこれ迄の動注化学療法の発達を辿ると大型が 小型に,間歇的が持続的に,切開露出が経皮的に,維 持困難が維持容易に変わったことで起居制限が起居自 由に,入院治療から在宅治療へと大きく変化したとい える (図 3,表 2) 。 塞栓術と塞栓物質の発達 塞栓術は今から104 年前の 1904 年,第 41 回北米医学 会(外科・解剖学分科会)に於いて Dawbarn, RHM が “The starvation operation for malignancy in the external carotid area : Its failuares and successes”を発表したの 特別寄稿:森田 穰 図 3 Instruments for infusion chemotherapy a : Rotary pump b : Chronometric infuser c : Implanted infusion pump 表 2 動脈・静脈内注入化学療法の変遷 報告年 報告者 内 容 抗癌剤の開発 1941 Fariñas, P 動注化学療法の可能性を示唆 (腹部大動脈造影) Nitrogen mustard(1941-1945 年) 1950 Klopp, CT 頭頸部腫瘍 (上甲状腺動脈切開留置,外頸動脈領域) Actinomycin-D.5FU(1955 年) 1957 Ryan, RF 抗癌剤局所灌流療法の試み 1958.4 Creech, O Jr 抗癌剤局所灌流療法の試み 1958.7 白羽弥右衛門 1960 年代 動脈内挿管,骨盤内腫瘍(大動脈注入,下大静脈結紮) MTX(1959 年) ロータリーポンプ,メタリックフィンガーポンプ 1961 Byron, RL 乳癌 (術中動注),Arterial Regional Chemotherapy(ARC) 1963 Watkins, E Jr Chronofusor 持続動注ポンプの開発 1966 三浦 健 Watkins, E Jr の持続動注ポンプの本邦への紹介 1970 Scribner, BH 在宅非経口栄養路 1971 Ansfield, FJ 転移性肝癌 (切開,露出,上腕動脈経由) BLM, ADM(1968-1974 年) 1974 三浦 健 転移性肝癌 (開腹,胃十二指腸動脈経由) CDDP(1975 年以降) 1980.3 Buchwald, H 体内埋込み式持続動注ポンプ (Infusaid) 1980.5 Cohen, AM 転移性肝癌 (経皮的上腕動脈経由) 1982.10 荒井保明 経動脈的皮下埋え込みリザーバー 1982.12 Gyves, J 経静脈的皮下埋込みリザーバー 1990 荒井保明 血流改変術,リザーバー留置カテーテル固定法 に始まり ,その後の発展過程を辿れば 60 余年の長き にわたり,この“飢餓手術”は頭頸部領域に限定して 行われている。すなわち 1904 年顔面肉腫に対してパラ フィン,ワゼリンを用いた Dawbarn の外頸動脈とそ 42) の分枝塞栓 ,1931 年内頸動脈海綿静脈洞(Carotid cavernous fistula:CCF)に対して自己筋肉片を用いた 42) Brooks, B の内頸動脈塞栓 ,1960 年頭蓋内動静脈瘻 に対してメチールメタクリレート(外科用合成樹脂メタ クリル片)を用いた Luessenhop, AJ の総頸動脈経由内 44) 頸動脈塞栓 ,そして1967 年 CCF に対してゲルフォー 45) ムを用いた Ishimori, S の内頸動脈塞栓である 。頭頸 部領域以外では 1968 年 Porstmann, W の非開胸的動脈 42) 管閉鎖術(Porstmann 法)が行われている 。この方法 は心臓カテーテル検査中に動脈管に同じ太さのカテー テルを挿入した時心雑音が消失したことが開発の契機 となり,大腿動・静脈間にガイドワイヤーを張り,ア イバロンスポンジ閉鎖用プラグで動脈管開存部を閉鎖 する塞栓術式である。同年 Doppman, JL は背髄動静脈 瘻に対してセルジンガー法を用いて金属球を注入する 47) 肋間,腰動脈塞栓術を ,1969 年 Morbin-Uddin, K は 内頸静脈露出切開によりカテーテルを下大静脈に挿入 しアンブレラ型, 6フックの合金を薄いシリコンラバー で覆った器具を留置する肺動脈血栓・塞栓症予防のた 48) めの下大静脈内フィルター留置術を発表した 。1970 46) (289)49 特別寄稿:森田 穰 表 3 塞栓物質の変遷 報告年 報告者 塞栓物質 塞栓対象(経由) 1904 Dawbarn, RHM パラフィン,ワゼリン 顔面肉腫(外頸動脈) 1930 Brooks, B 自己筋肉細片 内頸動脈海綿静脈洞(内頸動脈) 1960 Luessenhop, AJ メチール・メタクリレート 脳動・静脈瘻(総頸動脈) 1967 Ishimori, S ゲルフォーム 内頸動脈海綿静脈洞(内頸動脈) 1968 Porstmann, W スポンジプラーク 動脈管開存症(大腿動・静脈) 1968 Doppman, JL 金属球 脊髄動静脈瘻(肋間動脈) 1971 Lang, EK ゴールドシード,ラドンゴールドシード 腎細胞癌(腎動脈) 1972 Rösch, J 自己凝血塊 急性消化管出血(上腸間膜動脈) 1973 Remy, J スポンゼル細片 喀血(気管支動脈) 1974.8 Serbinenko, FA 離脱式バルーン 脳動脈瘤,A-V 動脈瘤(内頸動脈) 1974.9 Lunderquist, A スポンゴスタチン・トロンビン溶液 食道静脈瘤(左胃静脈) 1974.11 Doyon, D スポンゼル細片 肝悪性腫瘍(肝動脈) 1975.1 Dotter, CT NBCA(ヒストアクリル) 性器出血(内腸骨動脈) 1975.7 Gianturco, C 金属コイル 腎細胞癌(腎動脈) * 1975.11 Tadavarthy, SM Ivaron(アイバロン) 肝,顔面血管内皮腫(肝,外頸動脈) 1980 Ellman, BA Absolute Ethanol 実験犬(腎動脈) 1981 Kastaneda-Zuniga, WR スパイダー,有刺型コイル(フック付コイル) 大口径肺動静脈瘻(右大腿静脈) ** 1998.3 Kónya, A アンカーコイル(コイル逸脱防止)の開発 大口径,高血流血管の閉塞(動物実験) 1998.11 Coley, SC デタッチャブルコイルの開発 精索静脈瘤,肺動静脈瘻(右大腿静脈) :Isobutyle-2-cyanoacrylate :Polyvinyl alcohol foam * ** 年以降はセルジンガー法を用いた選択的血管造影法に よる塞栓術式が定着し,現在行われている殆ど全ての 塞栓術が行われた。1971 年には,Baum, S は消化管出 49) 血に対する血管収縮剤の動注 ,Lang, EK による腎 細胞癌に対するゴールドシード,ラドンゴールドシー 50) ドを用いた腎動脈塞栓が ,1992 年には Rösch, J によ る急性消化管出血に対する自己凝血塊を用いた上腸間 51) 膜動脈塞栓 ,1979 年 Margolies, MN による骨盤骨折 52) に対する内腸骨動脈塞栓 が行われた。1973 年には Maddison, FE による脾機能亢進症に対する脾動脈塞 53) 54) 栓 ,Remy, J による喀血に対する気管支動脈塞栓 , 1974年にはDoyon, D により肝悪性腫瘍に対するスポン 55) ゼルを用いた肝動脈塞栓 ,1976年Goldstein, HM は肝, 56) 脾,腎動脈に対して系統的経カテーテル塞栓を行い , 今日の塞栓術時代の幕明けを迎えた。1974 年以降は静 脈系に対する塞栓術も行われ,1974 年 Lunderquit, A により経皮経肝門脈造影(Percutaneous Transhepatic Portography : PTP)を利用して胃冠状静脈に 50%グ ルコース,トロンビン未,スポンゴスタチンを注入 する胃・食道静脈瘤塞栓(Percutaneous Transhepatic 57) Obliteration : PTO)が報告された 。1979 年,植田俊 夫は開腹下経腸間膜静脈性門脈造影法を応用した経 回結腸静脈胃・食道静脈瘤閉鎖術(Transiliocolic vein 58) obliteration of gastroesophageal varices : TIO)を , 1991年金川博史は孤立性胃静脈瘤に対するバルーン閉 塞下逆行性静脈的塞栓術(Balloon-occluded retrograde 59) transveneous obliteration : B-RTO) ,1994 年森田穰は 複雑な側副路を有する巨大食道・胃静脈瘤,十二指腸 50(290) 静脈瘤に対して流入路,流出路をバルーンで同時閉鎖し て液状∼金属塞栓子を用いる同時性バルーン閉鎖下塞 60) 栓術 (Dual Balloon Occluded Embolotherapy : DBOE) を報告している。いっぽう,塞栓物質は 1904 年 Dawbarn 42) のパラフィンワゼリンに始まり ,自己筋肉片(1931 43) 44) 年) ,合成樹脂メタクリル片(1960 年) ,ゲルフォー 45) 46) 47) ム (1967 年) ,スポンジプラーク ,金属球(1968 年) , 50) 51) 放射性金属片(1971 年) ,自己凝血塊(1972 年) を 経て 1973 年以降今日のようなスポンゼル細片が使わ れ始め,その後 Serbinenko, FA により離脱式バルー 61) ン(1974 年)が開発されている 。1975 年はまさに“塞 栓物質元年”とも言うべき年で液状塞栓物質であるヒ 62) ストアクリル(Isobutyl-2-cyanoacrylate : NBCA) ,永 久塞栓物質であるアイバロン(Polyvinyl alcohol foam : 63) 64) 65) Ivaron) ,そして金属コイル ,無水エタノールなど が開発,報告された。 塞栓術,塞栓物質発達の歴史は 3 期に分けられ,そ の要因は塞栓対象血管の部位,疾患の性質,塞栓物質 である。第 1 期は 1904 ∼ 1969 年迄の 65 年間で,特に 頭頸部領域への塞栓は 63 年の長きにわたる。その理 由は動注化学療法の発達と同様,血管の露出,カテー テルの挿入が容易で,治療効果が目で見えるからで, まさに頭頸部塞栓の時代と言うべきである。第 2 期は 1971∼1974 年迄の僅か 4 年間であるが,消化管や外傷 による出血,腫瘍に対して塞栓術が行われ,第 1 期で 塞栓対象血管が切開露出されたのに対してセルジンガー 法が行われ文字通り経皮的方法による出血に対する止 血,腫瘍に対する壊死治療の時代といえる。特に出血 特別寄稿:森田 穰 図4 Dr. Gianturco, C (left) and wooly tails (right) に対する塞栓術は 1963 年 Nusbaum, M と Baum, S が発 表した血管造影上,血管外造影剤漏出像は毎分 0.5 ㎖ 以上の出血がある場合に出現するという論文に因ると 66) ころが大きい 。第 3 期は 1974 ∼ 1995 年迄の 20 年間 で,1974 年 Lunderquist の食道・胃静脈瘤に対する胃 冠状静脈塞栓に始まる静脈瘤に対する塞栓の時代とい える。門脈系の塞栓術式は門脈造影法と密接な関係が あり,超音波誘導下 PTP は Lunderquist の報告と同年 67) Burcharth, F により報告されている 。塞栓物質は先 に述べたように 1980 年迄に今日使用されている固形と 液体,永久効果と一時効果を有している塞栓物質が出 揃ったが,その後の発達は塞栓物質の補助器具,すな わち留置した金属コイルが逸脱しないような工夫が施 68) されたデタッチャブルコイル やフック付きコイルとし 69) 70) てのスパイダー型 ,アンカー型 などのコイル径選 。 択が容易で逸脱防止器具の開発に向かっている (表 3) ① Gianturco, C と “Wooly tails” Cesare Gianturco(1905 ∼ 1995 年) はナポリ生まれの 放射線科医で,ナポリ大学を卒業後,ローマ大学で放 射線科レジデント,ベルリン大学で病理学レジデント を終えた。1930 年以降 Mayo clinic(ロチエスター,北 米)で放射線科医,ミネソタ大学を経て 1968 年よりMD アンダーソン癌センター教授となった。彼は何時も何 かを考えている人で,その創意,工夫により北米での 特許 10 件,諸外国の特許も多数持っている。主な業績 は 1976 年の動脈閉塞用コイルスプリングで血栓化を促 64) すため毛付き塞栓コイル“Wooly tail”を考案し ,そ れは 19G,長さ 3 ㎜のスチール管に長さ 5 ㎜の毛糸が 付いた器具である(図 4)。その他,1984 年には下大静 脈フィルター“Bird Nest”や 1985 年胆管,脈管ステン トいわゆる Gianturco Z ステント,1987 年 GianturcoRoubin 冠動脈ステントなどの考案,開発者として有名 である。その功績に対して 1994 年,America College of Radiology よりゴールドメダルが授与されている。 血管拡張術,ステント,ステントグラフト の発達 経 皮 経 管 血 管 形 成 術(Percutaneous tranluminal angioplasty : PTP) は 1965 年 Dotter, CT が Circulation 誌 に発表した“Transluminal treatment of arteriosclerotic obstruction : Description of a new technic and prelimi71) nary report of its application” と 10 年 後 の 1974 年 Grüntzing, A が Dtsch. Med. Wochenschr 誌 に 報 告 し た“Perkutane Recanalisation chronischer arterieller Verschüsse mit eine neuen Dilatationskatether − 72) Modifikation der Dotter Technik −” により開発,確 立された。臨床応用は静脈,動脈,門脈でそれぞれ異 なり,動脈に対する拡張術は腸骨動脈を主とした下肢 71) 72) 動脈に対して 1964 年 (Dotter) ,1974 年 (Grüntzing) , 73) 冠動脈は 1978 年(Grüntzing) ,脳血管系には 1981 年 74) 75) (Hasso, AN. ,Motarjeme, A. )に行われたのに対し て静脈は下大静脈狭窄に対する開腹下バルーン拡張術 76) が 1969 年(広岡仁夫) ,下大静脈閉塞症に対する非手 術的バルーン拡張術は 1974 年(Eguchi, S) により行われ 77) ている 。このように動脈,静脈に対する拡張術がほ ぼ同時期に行われたのに対して門脈に対する拡張術は 約 10 年後の 1985 年 (Uflacker, R) に慢性膵炎による門脈 78) 本幹狭窄に対して行われている 。管腔を単に拡張す るばかりでなく,拡張維持させる Stent の開発は 1969 年 Dotterによる管状鋳型の coil spring endoarterial tube 79) graft に始まる 。1980 年代はステント開発の時代とも 言うべきで下大静脈に対する double-helix spiral stent 80) (Maass, D. 1982 年) ,その後北米を中心に形状記憶 81) 合金素材の nitinol coil stent(Dotter. 1983 年) ,nitinol 82) wire stent(Cragg, A. 1983 年) ,ステンレス鋼素材の 83) Gianturo Z stent(Wrigst, KC. 1985 年 ,Chansangavej, 84) 85) C. 1986 年 ,Dupart, GJ. 1987 年 ),Rösch modified 86) GZ stent(Uchida, BT. 1988 年 )などが相次いで考案, 報告された。これ迄報告されたステントが自己拡張型 (Self expandable)であるのに対してステンレス鋼材を打 ち抜きバルーンで拡張させるバルーン拡張型(Balloon 87) expandable) の Palmaz stent(Palmaz, JC. 1985 年 , 88) 1987 年 )も報告された。いっぽうヨーロッパでは屈 曲部によく対応し血管壁への密着性のよいステンレス 鋼線ワイヤーメッシュ編みのステントがスイスの技術 者 Hans Wallsten(1923 ∼現在)により考案され,Wall 89) 90) 91) stent(Sigwart, U. ,Puel, PJ. ,Rousseu, H. ,1987 92) 93) 年,Zollikofer, CL. 1988 年 ,Gillams, A. 1990 年 )と (291)51 特別寄稿:森田 穰 表 4 血管拡張術の発達 報告年 報告者 対象疾患 1965 Dotter, CT 浅大腿動脈狭窄 方法の概要 カテーテル拡張術 (PTA の始まり) 1969 広岡仁夫 下大静脈狭窄 (Budd-Chiari 症候群) 開腹下バルーン拡張術 (Fogarty balloon) 1974.5 Eguchi, S 下大静脈膜様閉塞 (Budd-Chiari 症候群) 経皮的バルーン破砕術(Fogarty balloon) 1974.12 Grüntzig, A 腸骨動脈閉塞 バルーン拡張術(Grüntzig balloon) 1978 Grüntzig, A 冠動脈狭窄 経皮的バルーン拡張 (PTCA の始まり) 1980 Cope, C 短絡部狭窄 (Meso-caval shunt) 経皮経静脈的バルーン拡張術 1981 Hasso, AN 内頚動脈狭窄 (線維筋性異形成) 経皮的バルーン拡張術(Grüntzig balloon) 1982 Vitek, JJ 外頚動脈狭窄∼閉塞 バルーン拡張術 1985 Uflacker, R 門脈本幹∼脾静脈狭窄 バルーン拡張術 (PTP 法にて) 1986 Chansangavegi, C 上・下大静脈狭窄 (腫瘍浸潤) バルーン拡張術→ GZ ステント留置 1987.3 Sigvart, U 腸骨∼大腿動脈狭窄,冠動脈狭窄 バルーン拡張術→ Wallstent 留置 1987.4 Rousseu, H 腸骨∼浅大腿動脈狭窄 (PTA 後再発を含む) 小口径ステント留置(約 5mm) 1987.7 Puel, J 冠動脈狭窄 PTCA →ステント留置 1988 Zollikofer, CL 腸骨静脈狭窄,透析シャント不全 Grüntzig バルーン拡張→ Wallstent 留置 1989 Richiter, GM 門脈圧亢進症 TIPS(初成功例,Palmaz ステント) 1990 Olcott, EW 肝移植後門脈吻合部狭窄 バルーン拡張術→ステント留置術 1991 Parodi, JC 腹部大動脈瘤 大動脈内ステントグラフト留置(ダクロン被 覆ステント) 1993 Martin, ML 外傷性下肢動静脈瘻 動脈内ステントグラフト留置 1994 Marks, MP 脳動脈,静脈疾患 脳血管内ステント留置 して脈管系のみならず胆管系にも使用され広く普及し た。また Palmaz stent 以外のバルーン拡張型ステント としてタンタムル鋼線を自動編みした Strecker stent 94) (Strecker, EP. 1990 年 )も報告されている。PTA 後の リコイル(recoil)などによる再狭窄に対してステント が開発されたのと同様ステント留置後の内腔への腫 瘍浸潤や血液流入阻止の目的で被覆ステント(covered stent),ステントグラフト(stent-graft)の開発が始まっ た。1986 年 Balko, A は動物実験ではあるが腹部大動 脈瘤治療目的でステンレス鋼やニチノール鋼ステン トをポリウレタン(polyurethane)で被覆したステント 95) グラフトを開発し ,1991 年 Parodi, JC は紡鍾型ダク ロン被覆のステントグラフトを腹部大動脈瘤患者 5 人 96) に留置し ,IVR による大動脈瘤治療,Endovascular aneurysm repair(EVAR) という新しい分野が始まった。 1992 年 Dake, M は上行∼胸部大動脈解離や瘤にウー ベンダクロン (woven Dacron) で被覆した Z ステントを 97) 留置し ,その後枝付き金属リング円筒型(Inoue, K. 98) 99) 1996 年 ),分岐型(Chuter, TAM. 1996 年 ),開窓型 101) 102) (Park, JH. 1996年 ,神武裕 1999年 ) ,弯曲型 (Sanada, 100) J. 2000 年 ) ,など様々な EVAR 用ステントグラフト が開発されている。大動脈以外の脈管系で使用される 被覆ステントは被覆膜素材の実験的,臨床的検討が行 95) われポリウレタン(1986 年 ),ナイロンメッシュ(1988 103) 96) 104,105) 年 ),ダクロン(1991 年 ,1992 年 ),ポリテト 106) ラフルオロエチレン(PTFE, 1995年 ),シリコン(1997 107) 年 )などが使用されている。特に TIPS に於ける門脈 −肝静脈間留置実験では PTFE が有効であったと報告 52(292) されており ,臨床使用例では肝細胞癌の門脈腫瘍 104,105) 栓に対する門脈内留置 ,外傷性大腿動静脈瘻に 108) 対する大腿動脈留置例などがある 。 血管拡張術の発達は狭窄,閉塞した管腔構造を“拡 張する” , “拡張・維持する”, “拡張・維持して外部遮 断する”の三つに分けられる。1965 年より始まった “拡張”は繰り返し述べてきたように Dotter の PTA と Grüntzing の拡張バルーンであるが開発の糸口は尿道拡 張術で,Béniqué, PJ の尿道ブジー法 (1846 年) ,Reybard, JF の Foley カテーテル法(1855 年)がヒントになったと 推定される。これら尿道拡張術はいずれも 1850 年代 に血管拡張術に先んじて開発されたが血管閉塞より尿 道閉塞の方がより身近で切実な問題であったためと考 えられる。1969 年に始まる“拡張・維持”はメタリッ クステントの開発でステントの語源は 19 世紀イング ランドの歯科医 Charles Thomas Stent (1807 ∼ 1885 年) が歯の鋳型を造る器具(Stent composition)を開発して ステントと命名したという説と古いイングランド語ま たはスコットランド語の“Stint” (拡張する)に由来す 109) るという説がある 。いずれにしてもステント留置 術により拡張後の内腔維持が飛躍的に向上し今では拡 張術にはなくてはならない重要手技であり“小さく折 りたたんで大きく拡げる”を主題にステントの素材, 基本構造などに工夫がなされている。1986 年 Balko に より始まったステントグラフト,その後の被覆ステン トは拡張した内腔への腫瘍増殖,浸潤,腫瘍栓の発育 を阻止すること,血流遮断などを主目的に開発された が,特にステントグラフトは大動脈∼臓器動脈瘤の治 106) 特別寄稿:森田 穰 表 5 ステント・ステントグラフトの開発 報告年 報告者 ステント・ステントグラフトの種類 概要 1969 Dotter, CT Coil spring endoarterial tubegraft ステント開発の始まり 1982 Maass, D Double-helix spiral stent IVC 内留置 1983.4 Dotter, CT Nitinol coil stent 熱可変性形状記憶ステントの始まり 1983.4 Cragg, A Nitinol wire stent 〃 1985.7 Wright, KC Gianturco Z stent 自己拡張型ステント(Gianturco, C 開発) 1985.7 Palmaz, JC Palmaz stent バルーン拡張型ステント 1986 Balko, A 腹部大動脈瘤用 stentgraft Stentgraft(被覆ステント) の始まり 1987.3 Sigwart, U Wallstent ステンレス鋼線ワイヤーメッシュ編み (Wallstent, H 開発) 1987.8 Schatz, RA Palmaz-Schatz coronary stent 冠動脈ステントの始まり 1987.10 Roubin, GS Gianturco-Roubin coronary stent 〃 1988 Uchida, BT Rösch modified GZ stent GZ stent の過拡張抑制 1990 Strecker, EP Strecker stent タンタルム鋼線自動編み(バルーン拡張型) 1991 Parodi, JC 腹部大動脈瘤用 stentgraft 臨床応用第一例 1992 Dake, MD 胸部大動脈瘤用 stentgraft Z stent +ウーベンダクロン 1996.10 Inoue, K 胸腹部大動脈瘤用 stentgraft 金属リング円筒型(一体型) 1996.10 Chuter, TAM 腹部大動脈∼総腸骨動脈瘤用 stentgraft 分岐型ステントグラフト 1996.11 Park, JH 腹部大動脈瘤用 stentgraft 開窓型ステントグラフト 2000 Sanada, J M-K stent 弯曲型ステントグラフト 図5 Dr. Dotter, CT (left) and his successful clinical results (right) 療ばかりでなく経皮的な腹腔内での血管吻合など短絡 110,111) 路の造設も可能にし ,血管系 IVR の領域をさら に拡大させている。被覆ステントの問題点は挿入には 大口径イントロデューサーが必要,血栓付着形成の危 険性,側枝を塞ぐ可能性,血管壁との密着性である。 また被覆膜の素材の具備条件は①極めて薄くなめらか であること②耐水性③血管壁固定のために内側へ組織 増殖する性質④網目が無いこととされる。いずれにし ても性質の異なる物質の複合体を素材にすべきで,被 覆ステント,ステントグラフトの開発にはイントロ デューサー内でベントが重ならないようなスパイラル 構造を持つ形状記憶合金ステントを複合素材で被覆す 。 るのが開発のコンセプトである(表 4,表 5) ① Charles T. Dotter の五大業績 Charles Theodore Dotter(1920 ∼ 1985 年)はボスト ン生まれの放射線科医で,PTA の開発考案により血管 系 IVR の父と言われている。PTA の第一例は 1964 年 1 月 16 日,82 歳女性 Ms. Shaw Laura の浅大腿動脈限局 性狭窄に対してガイドワイヤーとテフロン二重カテー テルを用いて血管拡張を行い,壊死に陥っていた左第 (293)53 特別寄稿:森田 穰 図6 a : Dr. Grüntzig, A b : Grüntzig balloon c, d : Angiogram of the first coronary angioplasty, before and 23 years after Ⅲ∼第Ⅴ趾を 5 ヵ月後に治癒させている(図 5) 。その 後の 4 年間に PTA に関する論文を 17 編報告するなど 実験し,臨床に応用し,その結果を報告して得た研究 助成金でまた新たな研究を始めるなど実験研究と臨 床治験を精力的に行ったために付いたニックネームは 112) “Crazy Charlie”であった 。研究助成金についても 逸話があり,PTA により下肢切断をまぬがれたニュー ヨークの大金持 Stella Guttman 氏はオレゴン大学の血 管研究に 50 万ドルを寄付し“The model of a grateful 113) patient !”と言われている 。しかし血管内治療の始ま りとも言うべき PTA は北米では余り評価されず Dotter が居たオレゴン州立大学(ポートランド,オレゴン)で のみ行われたのに対して Zeitler, E(ニュールンベルグ, 旧西ドイツ)らヨーロッパの医師はいち早くその成果に 注目し,10 年後の Grüntzing 拡張バルーンの開発に繋 がった。Dotter が行ったカテーテルを通すのみの PTA では再狭窄率が高くその普及には Grüntzing 拡張バ ルーンに因ることが多いとはいえ,それ自体が画期的 で PTA は別名“Dottering”と言われる所以である。現 在 Dotter といえば PTA と言われるがその業績は各領 域に及び,①閉鎖用ダブルルーメンカテーテルの開発 114) (1951年 ),②経皮経管血管形成術(PTA) の開発(1964 71) 年 ),③血管内ステント“Coil spring endarterial tube 79) graft”の開発(1969 年 ),④動脈内血栓溶解療法(SK 115) の low dose 持続注入)の開発(1974 年 ),⑤液体塞栓 62) 物質(NBCA)の使用(1975 年 ) などまさに“血管系 IVR の父”にふさわしい業績である。 ② Grüntzig 拡張バルーンと冠動脈形成術 Andreas R,Grüntzig(1939 ∼ 1985 年)はドレスデン (旧東ドイツ)生まれの放射線科医,正確には血管内科 医である。ハイデルベルグ大学卒業後チューリッヒ大 学病院に血管内科医として勤務中に血管拡張バルーン 54(294) の開発と冠動脈形成術の成功という二つの大きな足跡 を残し,更なる飛躍を求めてエモリー大学(アトランタ, 北米)に移籍したが自家用飛行機事故のため 46 才の若 さで不慮の死を遂げた。Dotter の PTA 法を Zeitler の紹 介で知った Grüntzig は 1855 年に考案された Reybard, JF の尿道拡張術にヒントを得てバルーンで血管を拡 張する事を思い付いた。1974 年,総腸骨動脈の限局 性狭窄に対し行ったバルーン拡張術の成績を Dtsck. 72) Med. Wochenschr 誌に報告するが ,その有用点は① 通常の動脈穿刺孔で挿入可能,②縦方向の移動が無い, ③横方向の拡張は各血管径に対応,④ 4 ㎜以上の拡張 が得られるとしている。また成功の要因は拡張バルー ンの材質が Polyvinyl chroride(PVC)であったことで, 自宅台所で妻を助手にして実験を繰り返したことから “Kitchen built catheter”の別名もある(図 6)。その後 も細い血管を拡張しうるバルーンの開発研究を行い, 1977 年 9 月 16 日,チューリッヒ大学病院で Grüntzig 自身により冠動脈形成術(Percutaneous transluminal 73) coronary angioplasty : PTCA)が行われ ,冠動脈疾患 の標準的治療法として現在では世界中で行われてい る。第一例は冠動脈左前下行枝に約 3 ㎜,80%狭窄の ある不安定狭心症の 38 才保険会社員 Adolph Backman 氏で,PTCA 施行 25 周年記念講演では“パイオニアと しての患者”という演題で患者自ら講演しその成果を 讃えている。 “冠動脈形成術が行われた最初の患者− 116) 23 年後の経過−”によれば ,この患者は 23 年後 61 才で再び冠動脈造影を受けたが前回治療部位の拡張は 保たれていたという。 わが国に於ける IVR の発達 わが国に於ける IVR は今を遡ること 34 年前のホテル オークラの一室にその第一歩が印された。日本血管造 特別寄稿:森田 穰 Introduction Invention Development 図 7 Prof. Hiramatsu, K (left), Prof. Yamada, R (middle) and Prof. Uchida, H (right) 影・IVR 研究会は 1974 年 10 月 22 日,血管造影像をお 互いに読み合う Film session の形式で始まり,その間 の演題数は 10 数題,参加人数も 20 ∼ 30 人の微々たる ものであった。しかし発足後 6 年を経た 1980 年 10 月, 第 7 回研究会(本保善一郎世話人,長崎市)では 34 題の 演題が寄せられ,会場の長崎県医師会館は 150 数名の 出席者で溢れ,補助椅子を出しても出しても追い付か ない状態であった。演者,座長,事務局関係者 (慶大医, 放診)しか居なく,会場を借りるのにも苦労のあった 研究会発足時を知る者にとってはうれしさを通りこし て感無量であった。その後の歩みは全く順調で,1993 年 11 月にはプログラム主体の研究会雑誌からピンク の表紙が鮮やかな IVR 会誌が発刊された。1995 年 1 月 より研究会から学会に移行し,2006 年 1 月より日本イ ンターベンショナルラジオロジー学会と名称を変更し た。歴代の理事長(当初は代表世話人)は初代平松京一 教授(慶大医,放診),二代目打田日出夫教授(奈良医 大,放),三代目は岡崎正敏教授(福大医,放)であり, IVR 会誌の編集委員長は初代打田日出夫教授,二代目 森田穰教授(北大医短,診放),三代目栗林幸夫教授 (慶 大医, 放診)である。正会員数は2007年11月現在2075名, 2002 年度より制定された指導医制度(2006 年より専門 医制度に変更)による専門医数は 472 名である。 わが国初期 IVR の歩みを辿ると,動注化学療法の白 29) 羽弥右衛門(1958 年) ,内頸動脈海綿静脈洞に対する ゲルフオルムを用いた内頸動脈塞栓術のIshimori, S(1967 45) 年) に始まり ,非開胸的動脈管閉鎖術(Porstmann 法) 117) の高宮 誠(1971年) ,転移性肝癌に対する胃十二指腸 34) 動脈経由肝動注リザーバー開発の三浦 健(1974 年) , 閉塞性黄疸に対する PTCD と内瘻化の打田日出夫,黒 118) 田知純(1975 年) ,潰瘍性大腸炎に対するプレドニン 119) 動注の Hiramatsu, K ,腎細胞癌に対する腎動脈塞栓 120) 術の高橋睦正(1976 年) ,肝細胞癌に対するスポンゼ 121) ル,抗癌剤による肝動脈塞栓術の山田龍作 ,PTO の中尾宣夫(1978 年) ,膝窩動脈と腎動脈狭窄に対す 123) るバルーン PTA の久 直史,平松京一(1980 年) ,肝 部下大静脈広域閉塞症に対するブロッケンブロー針を 用いた閉塞部破砕とバルーン拡張術の山田龍作(1981 124) 年) ,経動脈的皮下埋め込みリザーバーの荒井保明 39) (1982 年) ,超音波影像下経皮的腫瘍内エタノール注 125) 入いわゆる PEIT の杉浦信之(1983 年) などの業蹟が 挙げられる。これらわが国 IVR の初期業績を通覧する と 1970 年代後半から 1980 年前半に第一回のピークが あり,日本血管造影・IVR 研究会隆盛の分岐点となっ た 1980 年の第 7 回研究会と軌を一にしている。しかし なんといっても本邦におけるこれ迄の IVR の進歩を率 先し支え続けたのは本邦“IVR の御三家”といわれる “導入の平松京一” , “開発の山田龍作” , “発展の打田日 出夫”の三先生であり,改めて敬意を表し感謝申しあ げたい(図 7) 。 122) まとめ 血管系 IVR の発展を 1)血管造影法,2)動脈内注入化 学療法,3)塞栓術と塞栓物質,4)拡張術とステント, ステントグラフト,5)わが国における IVR の 5 項目にわ けてその概要を述べた。また IVR 発展の貢献者,開発 者として脳血管造影法の Monitz, E.,経皮的血管造影 法の Seldinger, ST.,金属コイル,ステントの Gianturco, C.,経皮経管血管形成術の Dotter, CT.,血管拡張バルー ン,PTCA の Grüntzig, A. の業績を小史として紹介し た。血管系 IVR の三大術式である動注化学療法,塞栓 術,拡張術は夫々異なった経緯で発達してきたよう にみえるが,連続した歩みとして通覧すると一つの手 技の開発,改良が他の手技の発達を促すといった相互 関係,相補関係にあることが良く理解できる。そして 何よりわれわれを勇気づけてくれることは,いかなる 手技や器機の開発も“天才的ヒラメキ”ではなく先行 する何かがあり,それを目標に不断の努力を続けるこ (295)55 特別寄稿:森田 穰 とが成功の鍵であることが示された点である。血管系 IVR の将来展望が 1)最小化→体外誘導,2)被覆化→複 合素材,3)除去自在→生体吸収へと発展していくとす るならば,これら将来展望の中にこそ“IVR 発展の芽” が潜んでいるに違いない。稿を終るに当たり古寺研一 (東京都済生会中央・放),中村健治(大阪市大・放), 古井 滋(帝京大・放),松井 修(金沢大・経血管診療 科),森田荘二郎(高知医療センター)の諸先生を始め, 多くの先生方のお教えをいただいた。ここであらため て感謝申し上げると共に,調査不十分や新しい事実が あれば是非御指摘戴きたい。IVR の発達史は IVR を志 す全ての人々のものであり,是非正確な文献に基づい た発達史をつくりたいと願うからである。 【文献】 1)Margulis AR : Inter ventional diagnostic radiology −A new subspecialty−. 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