WilComm/400移行手順書

WILCOMM
WilComm/400 移行手順書
UPG055 (Last Update : 2015/04/28)
WilComm AS400 V8.03
 Copyright 2000,2013
K.I.S.S. Inc.
WilComm/400 移行手順書
考慮点
新マシンのプロセッサー・グループが、現行マシンと異なる場合、保守料等が変わる場合がございます。
プロセッサー・グループが変更になる場合は、事前に必ず弊社へご連絡ください。
プロセッサー・グループは、コマンドラインから以下のコマンドを実行して確認する事ができます。
WRKLICINF
現在使用されている WilComm のバージョンが、Ver.8.03 以外の場合、新しいマシンへ移行するに場合、
Ver.8.03 バージョンアップが必要となります。
現在使用されているバージョンは、以下の手順で確認する事ができます。
WRKACTJOB コマンドを実行し、
サブシステム WILPLEX または WILCOMM のどちらが存在しているか確認します。
WILPLEX が存在していた場合、バージョンは 7.15 またはそれ以下になります。
WILCOMM が存在していた場合、バージョンは 8.01 以上となります。
Ver8.01 であるか Ver.8.03 であるかを確認するには、QSECOFR でログオンして以下のコマンドを実行します。
GO WILCOMM/W
WilComm のメニューが表示され、画面右下に 8.01 または 8.03 が表示されます。
現在使用されているージョンが 8.03 以外の場合は、個別の対応が必要となる場合がございますので、
弊社までご連絡ください。
マシン移行に伴い OS がバージョンアップする場合、PC サーバー側の Windows バージョンによっては、
利用できなくなるケースがございます。
その場合、PC サーバー側の Windows や WilComm をバージョンアップする必要がございます。
IBM i 側の WilComm がバージョンアップした場合につきましても、PC サーバー側の WilComm について、
バージョンアップが必要となる場合がございます。
CSV コンバージョンツールを使用している場合、CSV コンバージョンツールも移行が必要です。
IBM i 側の WilComm がバージョンアップした場合には、バージョンアップが必要となります。
事前準備
新マシン用 WilComm ライセンス・キーの取得
新マシン用の WilComm ライセンス・キーを入手します。
移行作業を実施する 1 週間前までに、以下の情報を弊社までお知らせください。
DSPSYSVAL QSRLNBR コマンドを実行して表示される製造番号
DSPSYSVAL QMODEL コマンドを実行して表示される型式番号
DSPSYSVAL QPRCFEAT コマンドを実行して表示されるプロセッサー機構
WRKLICINF コマンドを実行して表示されるプロセッサー・グループ
DSPPTF コマンドを実行して表示される基本オプションのリリース
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WilComm/400 移行手順書
WilComm 移行作業
1.現行マシンから新マシンへ以下のオブジェクトをコピーします。
① ライブラリー
名前が WIL で始まるライブラリー
② ファイル
ライブラリーQGPL にある WPXTXTDY で名前が始まるファイル
※環境によっては存在しない場合があります。
③ データエリア
ライブラリーQUSRSYS にある WILCOMLIVE というデータエリア
ライブラリーQUSRSYS にある W\WILCMS というデータエリア
※2桁目の\記号は、使用しているエミュレータのホストコードページに
よっては、$記号や、バックスラッシュで表示される場合がございます。
④ メニュープログラム
ライブラリーQSYS にある W というメニュープログラム
ライブラリーQSYS にある WILCOMM というメニュープログラム
⑤ ユーザープロフィール
QSYS にある WILCOMM というユーザープロフィール
⑥ メッセージ待ち行列
ライブラリーQUSRSYS にある WILCOMM というメッセージ待ち行列
⑦ フォルダ
IFS にある/WILKINSON フォルダ
※サブフォルダもコピーしてください。
2.旧マシンの WilComm が Ver.8.03 の場合、最新の PTF を適用します。
以下のマニュアルを参照してください。
http://www.kiss21.co.jp/kissweb/wilcommunity/Manual/PTF/PTF023.pdf
旧マシンの WilComm が Ver.8.01 の場合、最新版へアップグレードします。
以下のマニュアルを参照してください。
http://www.kiss21.co.jp/kissweb/wilcommunity/Manual/Upgrade/UPG054.pdf
3.ライセンスキーの登録を行います。
以下のマニュアルを参照してください。
http://www.kiss21.co.jp/kissweb/wilcommunity/Manual/Upgrade/UPG054.pdf
4.共有フォルダの設定を行います。
以下のマニュアルを参照してください。
http://www.kiss21.co.jp/kissweb/wilcommunity/Manual/Upgrade/UPG054.pdf
5.CSV コンバージョンツールが導入されている場合、必要に応じてバージョンアップを行います。
旧マシンの WilComm が Ver.7.15 の場合、以下のマニュアルを参照してください。
http://www.kiss21.co.jp/kissweb/wilcommunity/Manual/Upgrade/UPG029.pdf
旧マシンの WilComm が Ver.8.01 の場合、以下のマニュアルを参照してください。
http://www.kiss21.co.jp/kissweb/wilcommunity/Manual/Upgrade/UPG030.pdf
マシン移行直後から、新マシンで本稼働となる場合は、以上で作業終了です。
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送信履歴の移行
マシン移行後に新旧マシンで並行稼動を実施し、本稼動時に現行マシンから新マシンへ WilComm の送信履歴
などを移行する場合には、以下の手順で送信履歴データの移行を行います。
1.現行マシンの QGPL に WPXTXTDY で始まる名前のファイルが存在したら、そのファイルを新マシンへ
復元します。
※WPXTXTDY の他に、WPXTXTDY01 や WPXTXTDY02 など名前の後ろに連番が付いたファイルが存在する
場合がございますので、それらのファイルも移行します。
2.現行マシンからライブラリーWILCOMMD、WILCOMM、WILCOMMCHG を新マシンへ名前を変えて復元します。
例.
WILCOMM -> WILCOMM2
WILCOMMD -> WILCOMMD2
WILCOMMCHG -> WILCOMMCH2
3.ライブラリーリストに WILCOMMD と WILCOMM を加えます。
ADDLIBLE WILCOMM
ADDLIBLE WILCOMMD
4.以下のようにプログラムを CALL して実行します。
CALL MGRTRNF5N PARM(
'WILCOMM2 ' 'WILCOMM
'
'WILCOMMD2 ' 'WILCOMMD '
'WILCOMMCH2' 'WILCOMMCHG')
※パラメータに指定される値はライブラリー名で、パラメータの長さは10桁です。
プログラムが終了したら、データ移行は完了です。
この処理によって、旧バージョンの設定や送信履歴などが、新バージョンの環境へ移行されます。
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