事 業 報 告 書 - 日本橋女学館中学校・高等学校

平成25年度
事 業 報 告 書
(平成25年4月1日から平成26年3月31日まで)
学校法人 日本橋女学館
Ⅰ.法人の概要
1.建学の精神
「質実穏健」は、学校法人日本橋女学館の発足以来、現在に至るまで100年以上受け
継がれてきた本学の「建学の精神」である。
「質実剛健」の四字熟語は多くの教育機関で建学の精神などとして目にするが、「質実
穏健」は本学ならではの言葉である。「剛健」でなく「穏健」を選んだ理由の一つは本
学の前身が女子教育の学校だったからだと言える。 しかし、現在、「質実」を飾らない
真面目な姿勢、「穏健」を考え方が偏らず常識的である様子と解釈し、声を出してみる
時、そこに日本人の普遍的とも言える長所を感じることが出来る。
「飾らない真面目な姿勢で、常識を踏まえて冷静に物事を進められる人」を育てようと
決意した、本学の先達の教育への深い情熱が伝わってくる。
多様な価値観の中で自らを律して生きるこれからの若者にとって、「質実穏健」の精
神は大きなよりどころになると信じている。
(平成 25 年 5 月 1 日現在)
2.設置学校別在籍者数一覧
設
日本橋学館大学
置
学
校
(単位:人)
在籍者数
リベラルアーツ学部
(共学)
人文経営学部
総合経営学科
158名
人間心理学科
120名
総合文化学科
122名
人間関係学科
3名
国際経営学科
1名
(大学計)
404名
日本橋女学館高等学校(女子校)
334名
日本橋女学館中学校(女子校)
123名
総
861名
計
3.所在地
日本橋学館大学
日本橋女学館中学校・高等学校
法人本部
市川グランド
〒277-0005
千葉県柏市柏 1225-6
〒103-8384
東京都中央区日本橋馬喰町 2-7-6
〒103-8384
東京都中央区日本橋馬喰町 2-7-6
〒272-0835
千葉県市川市中国分 4-24-1
-1-
4.役員・評議員・教職員の概要(平成 25 年 5 月 1 日現在)
[役員]
職
名
氏
名
寄附行為上の選任条項
理事長
細田
安兵衛
第 7 条第 1 項第 5 号
副理事長
山本
泰人
第 7 条第 1 項第 2 号
副理事長
三田
芳裕
第 7 条第 1 項第 2 号
常任理事
北垣
日出子
第 7 条第 1 項第 1 号
常任理事
揚村
洋一郎
第 7 条第 1 項第 1 号
常任理事
藤山
一郎
第 7 条第 1 項第 3 号
理事
塩澤
寛樹
第 7 条第 1 項第 3 号
理事
岩山
康之
第 7 条第 1 項第 5 号
理事
樋口
君子
第 7 条第 1 項第 4 号
理事
宮入
正英
第 7 条第 1 項第 2 号
理事
清水
満昭
第 7 条第 1 項第 5 号
理事
梅田
勝利
第 7 条第 1 項第 5 号
監事
築地
照吉
第8条
監事
清水
紀美子
第8条
[評議員]
・寄附行為第 25 条第 1 号(法人の職員)……5 名
北垣
日出子、揚村
洋一郎、藤山
一郎、津川
祐一、石原
正雄
・寄附行為第 25 条第 2 号(卒業生)……3 名
樋口
君子、宮田
栄子、薗部
幸子
・寄附行為第 25 条第 3 号(理事会選出)……3 名
梅田
勝利、塩澤
寛樹、宮入
正英
・寄附行為第 25 条第 4 号(学識経験者)……15 名
山本
泰人、三田
芳裕、細田
安兵衛、岩山
康之、清水
松井
厳司、廣田
忠勇、清水
千枝子、渡辺
晶、池木
木屋
幸蔵、中村
庄八、山田
德兵衛、須長
隆一、服部
[専任教職員]
大学教員:32 人
大学事務職員:23 人
中高教員:37 人
中高事務職員:10 人
法人本部事務職員: 2 人
法人合計:104 人
-2-
満昭、
清、
一枝
5.法人の沿革
明治 23(1890)年
日本橋区教育会結成
明治 37(1904)年
(社)日本橋区教育会に対して日本橋女学校
(本科定員 140 名、修業年限 4 年)設立認可
明治 38(1905)年
日本橋蛎殻町第一幼稚園舎で開校式挙行。『質実穏健』の教育方針訓示
明治 38(1905)年
5 月 1 日、第一幼稚園舎で授業開始(創立記念日の起源)
明治 39(1906)年
高等女学校令に基づく私立日本橋高等女学校(4 年制)に組織変更認可
(当時、東京府下の高等女学校は府立 4 校を含めて 7 校)
明治 43(1910)年
柳原川岸三号地元千代田小学校跡に移転。修業年限 5 年、定員 400 名に変更
大正
財団法人日本橋女学館設立認可
4(1915)年
昭和 22(1947)年
学制の改革により私立日本橋女学館中学校となる。
昭和 23(1948)年
私立日本橋女学館高等学校設置。私立日本橋女学館中学校・高等学校と総称
昭和 26(1951)年
財団法人日本橋女学館より学校法人に組織変更認可
昭和 30(1955)年
創立 50 周年記念事業実施
昭和 40(1965)年
創立 60 周年記念式典(秩父宮妃ご来臨)
昭和 54(1979)年
市川学校園研修センター(寄宿舎、テニスコート、グランド)完成
昭和 61(1986)年
日本橋女学館短期大学設置認可。入学定員/秘書科 100 名・英語科 100 名
昭和 62(1987)年
日本橋女学館短期大学開学
平成
創立 90 周年記念式典
7(1995)年
平成 11(1999)年
日本橋学館大学設置認可。入学定員/人文経営学部人文経営学科 250 名
平成 12(2000)年
日本橋学館大学開学
平成 12(2000)年
日本橋学館大学開学式、日本橋学館大学第一回入学式
平成 13(2001)年
日本橋女学館短期大学閉学
平成 16(2004)年
日本橋学館大学人文経営学部人文経営学科を 3 学科(人間関係学科、国際経営
学科、文化芸術学科)に組織改組
平成 17(2005)年
創立 100 周年記念式典
平成 21(2009)年
日本橋学館大学人文経営学部をリベラルアーツ学部に全面改組。3 学科(総合
経営学科、人間心理学科、総合文化学科、入学定員 225 名)を設置
平成 21(2009)年
日本橋女学館中学・高等学校新校舎竣工(8 月)
平成 26(2014)年
学校法人開智学園と相互協力及び連携を進める基本合意書を締結
-3-
Ⅱ.事業の概要
日本橋学館大学
1.認証評価関係
(1)次期認証評価に向けての情報収集と評価基準周知
2.組織・人事関係
(1)新カリキュラム実施に向けた諸準備
(2)新しい委員会組織の立ち上げと活動促進
・「研究倫理委員会」
(3)「SD」の積極的推進(「FD」については後記)
(4)人事評価導入に向けての情報収集
3.施設・設備関係
(1)施設設備等の修繕計画に基づいた修繕、更新の実施
(2)学生の利便性を考慮したキャリアセンター移転に伴う諸整備
(3)English Lounge の開設と整備
(4)Wi-Fi 環境の整備
(5)「マイクロバス」の計画的運行と有効活用
4.研究・教育関係
(1)教員の「教育研究業績」公開方法の改善(HP)
(2)大学『年次報告書』の発行
(3)「個人課題研究」、「共同研究」活性化のための制度等検証
(4)『日本橋学館大学紀要』の発行、投稿規程、査読要領の見直し
(5)「競争的資金」獲得への積極的な取り組み
(6)COC(Center of Community)プログラムの検討
(7)「FD」の充実・強化
・WEB を利用した「学生による授業に関するアンケート」の更なる充実など
(8)新カリキュラムに対応した教育内容等の検討
(9)「柏学祭」の活性化
(10)学長と新入生の面談「語ランチ」の実施
(11)学生カルテの導入検討
(12)国内・外の大学との提携推進
5.入試・広報関係
(1)『大学案内』の刷新
(2)ホームページ等広報活動の刷新
(3)オープンキャンパスの充実・強化
-4-
(4)高校訪問の内容充実・強化
(5)入試説明会及び個別相談会の開催
(6)奨学金制度の再編
6.キャリア教育関係
(1)キャリアセンター移転に伴う資格支援など各種プログラムの検討
(2)キャリア関係科目の内容充実(社会人との対話「ハタモク」)
(3)各種「就職支援講座」の実施
(4)「学内合同企業説明会」の開催
7.社会貢献関係
(1)「市民公開講座」の充実・発展
(2)図書館一般開放の継続
(3)「ほぼ月らいぶ」の実施
(4)柏市との「大学連携講座」への参加
(5)国・地方公共団体の審議会等への委員・講師の派遣
(6)学外行事(柏まつり・日本橋を洗う会・山王祭)
8.総合的施策
(1)沖縄名桜大学単位互換協定の締結
(2)他大学との単位互換協定の締結推進
(3)教員免許更新講習資格の取得検討
日本橋女学館中学校・高等学校
1.中期計画
(1)学習活動における本質をつく授業の創造と一層の充実改善
進学校として成果を上げ責務を果たすためには、生徒が目標に向かって主体的・意欲的に
取り組み、授業の理解度・信頼度を深めることが重要となる。そのための授業改善を進め、「面
倒見のよさから自立へ」「基礎学力から大学進学へ」の意欲向上を図る。
(2)進学指導重視の教育課程の編成・教育条件の整備
各学年の現状を的確に把握し、教科指導・学年経営の基軸設定と修正を行い、これまでの
教育課程実施上の問題点を整理点検し、引き続き改善を図る。
(3)国公立・私立難関大学の従来以上の実績の実現
進学に臨ませ、授業改善に熱心な本校の良さを活かし、保護者の期待に応えるため、進学
実績の数値目標の達成に全力を挙げる。
(4)自立的生活習慣の確立と学業と両立した高い水準のスポーツ・文化活動の維持
生徒の学校生活を楽しく生き生きとしたものにするため、各クラブ・委員会などの環境を
整える。
(5)生徒募集事業と広報広聴のための各種事業の充実
-5-
応募の広域化に対応するため、地域・保護者等から本校の教育活動その他に関する質問・
要望を生かし、生徒募集等組織的な取り組みを行い、学校経営に反映させる。
(6)環境・安全・健康に配慮した学校づくり
生徒の心身の健康を維持・促進させるため、環境の整備を図る。
2.平成 25 年度の目的・計画
(1)各教科の年度重点目標設定と授業改善システムの確立
(2)新しいカリキュラムに向けた教育課程の編成
(3)進路指導の充実
(4)クラブ活動の活性化と学習の両立を図る。
(5)学校説明会や訪問授業の計画的実施を通し、広報・生徒募集活動の充実を図る。
(6)生徒の安全への配慮、環境の整備、外部交流
3.実施行事
4月
入学式、オリエンテーション、定期健康診断、音楽研究系列発表会
5月
体育際、保護者会・保護者教職員懇親会、創立記念日講和
高校3年生演劇卒業公演中間発表
6月
体育祭、七夕集会、英検第一回、漢検第一回
生徒会役員選挙
7月
球技大会、高3演劇卒業公演一般公開、
高1HR 合宿、中1・2林間学校
8月
漢検第二回
中学模擬試験
夏期講習会
9月
高校2年生海外修学旅行、中学 3 年生修学旅行
女学館祭
10 月
英検第二回
高校3年生校内模擬試験
教職員研修会
11 月
高校1年・2年生校内模擬試験
保護者研修会
高校1年・2年生弁論大会
漢検第三回
避難訓練
12 月
芸術鑑賞、冬期講習会
1月
英検第三回、創作ダンス発表会、音楽研究系列卒業演奏会、保護者会委員全体会議
2月
漢検第四回、中学模擬試験
高校1演劇学年末発表会、高3美術研究系列卒業制作展
3月
ひな祭り・針供養・文房具供養
卒業式・謝恩会
-6-
春期講習会
スキー教室
学校法人日本橋女学館
1.理事会・評議員会の開催状況
理事会
主な審議事項
平成 25 年
4月4日
教員人事について
4 月 26 日
平成 26 年度奨学生枠について、就業規則改定
5 月 28 日
平成 24 年度決算について
6 月 21 日
中長期計画について
7 月 22 日
平成 25 年度新予算について
9 月 20 日
人事報告
11 月 15 日
大学改革について
12 月 20 日
監事研修会報告
平成 26 年 1 月 24 日
2 月 28 日
平成 26 年 3 月 25 日
平成 26 年度予算について、教員人事、監査計画
岩山賞・渡部賞について
平成 25 年度補正予算、平成 26 年度事業計画案、平成 26 年度予
算案、法人の統合について、役員・評議員、教員人事について
評議員会
主な審議事項
平成 25 年 5 月 28 日
平成 24 年度決算について
6 月 21 日
平成 26 年 3 月 25 日
中長期計画について
平成 25 年度補正予算、平成 26 年度事業計画案、平成 26 年度予
算案、法人の統合について
-7-
2.収支について
①平成 25 年度消費収支決算書
科 目 / 部 門
(単位:千円)
法人本部
大 学
中学・高校
総 額
消費収入の部
学生生徒等納付金
0
442,800
260,028
702,828
手数料
0
2,868
4,209
7,077
寄付金
0
4,614
1,710
6,324
補助金
0
54,729
282,974
337,704
資産運用収入
0
8,420
11,750
20,171
資産売却差額
0
719
810
1,530
事業収入
0
147
1,273
1,420
雑収入
0
21,751
1,827
23,579
帰属収入合計
0
536,050
564,583
1,100,634
基本金組入額合計
0
△ 7,841
△ 478
△ 8,319
消費収入の部合計
0
528,209
564,105
1,092,314
科 目 / 部 門
法人本部
大 学
中学・高校
総 額
消費支出の部
15,784
449,507
402,353
867,645
0
196,845
245,418
442,263
2,131
58,038
52,982
113,151
借入金等利息
0
0
0
0
資産処分差額
1
1,645
5,669
7,314
徴収不能引当金繰入額
0
5,775
0
5,775
17,915
711,810
706,423
1,436,149
△ 17,915
△ 183,601
△ 142,317
△ 343,834
(△ 17,915)
(△ 175,760)
(△ 141,840)
(△ 335,515)
前年度繰越消費収入超過額
△1,059,100
400,509
△397,017
△1,055,608
翌年度繰越消費収入超過額
△1,076,767
216,908
△539,206
△1,399,065
人件費
教育研究経費
管理経費
消費支出の部合計
当年度消費収入超過額
(帰属収支差額)
-8-
②平成 25 年度 資金収支決算書
科 目 / 部 門
(単位:千円)
法人本部
大 学
中学・高校
総 額
収入の部
学生生徒等納付金収入
0
442,800
260,028
702,828
手数料収入
0
2,868
4,209
7,077
寄付金収入
0
200
1,560
1,760
補助金収入
0
54,729
282,974
337,704
資産運用収入
0
8,420
11,750
20,171
資産売却収入
0
117,504
132,504
250,009
事業収入
0
147
1,273
1,420
雑収入
0
21,751
35,789
57,541
借入金等収入
0
0
200
200
前受金収入
0
149,525
22,800
172,325
その他の収入
0
7,924
21,035
28,960
資金収入調整勘定
0
△ 199,544
△ 38,573
△ 238,118
前年度繰越支払資金
△ 2,061,126
2,094,656
648,364
681,894
収入の部合計
△ 2,061,125
2,700,983
1,383,916
2,023,774
科 目 / 部 門
法人本部
大 学
中学・高校
総 額
支出の部
14,751
445,857
437,560
898,169
0
138,984
143,542
282,527
2,048
52,297
42,642
96,988
借入金等利息支出
0
0
0
0
借入金等返済支出
0
0
1,000
1,000
施設関係支出
0
430
625
1,056
設備関係支出
0
4,024
2,431
6,456
資産運用支出
150,281
28,627
175
179,084
その他の支出
402,733
28,455
35,934
64,792
△204
△40,551
△24,104
△64,860
次年度繰越支払資金
△ 2,228,406
2,042,856
744,108
558,558
支出の部合計
△ 2,061,125
2,700,983
1,383,916
人件費支出
教育研究経費支出
管理経費支出
資金支出調整勘定
-9-
2,023,774