詳しくはガイドブックをご覧ください。 (pdf:5.48MB)

海外
ここは、最高の学場だ!
農業
研修
平成 27 年度
ガイドブック
公益社団法人
国際農業者交流協会
農業研修生海外派遣事業の沿革
【社団法人 国際農友会】
1952 年
(昭和27 年)アメリカ派遣事業開始~現在
1953 年
(昭和28 年)デンマーク派遣事業開始~現在
昭和 31 年
農業研修生を
第 1 回カリフォルニア
臣
大
見送る石黒忠篤農林
1953 年
(昭和28 年)ブラジル派遣事業開始~ 1964 年度まで派遣
1957 年
(昭和32 年)スイス派遣事業開始~現在
1957 年
(昭和32 年)ドイツ派遣事業開始~現在
1957 年
(昭和32 年)カナダ派遣事業開始~ 1990 年度まで派遣
1964 年
(昭和39 年)オランダ派遣事業開始~現在
1964 年
(昭和39 年)ニュージーランド派遣事業開始~ 1990 年度まで派遣
1972 年
(昭和47 年)米国ハワイ州派遣事業開始~現在
【社団法人 農業労務者派米協議会】
1956 年
(昭和31年) カリフォルニア農業研修生派遣制度(3 年制)開始~
1966 年度まで派遣
1965 年
(昭和40年) 日米貿易・経済合同閣僚会議開催
(カリフォルニア農業研修生派遣制度の廃止と
2年制農業研修制度の創設について協議)
【社団法人 農業研修生派米協会】
昭和 31 年
カリフォルニア農業研修生。
サリナスでのキャベツ間引き作業
1965 年
(昭和40年) カリフォルニア農業研修制度に代わり、米国本土派遣
2 年制農業研修制度が創設
1966 年
(昭和41年) 米国派遣 2 年制制度開始
【社団法人 国際農業者交流協会】
1988 年
(昭和63年) 社団法人国際農友会と社団法人農業研修生派米協会
がそれぞれの実施事業を充実強化するために、解散統合し、
新たに社団法人国際農業者交流協会が設立され、
それまで両団体で行われていた派遣事業を継続実施し
現在に至る。
2012 年
(平成24年) 内閣府から公益社団法人の認可を受け、名称を
公益社団法人国際農業者交流協会と改める
平成 14 年
きるのは、
先進技術を体感で
らない。
いつの時代も変わ
2
海外農業研修
平成 27 年度ガイドブック
CONTENTS
昭和 50 年
トラクターでの作
業
も任される。
平成 9 年
なマシン
の超巨大
カ
リ
メ
ア
ご挨拶
≫4
なぜ海外農業研修へ?
≫5
研修先では何ができるの?
≫6
各研修コースについて
≫ 10
アグトレマイレージについて
≫ 15
帰国後について
≫ 16
海外農業研修が教えてくれたこと
≫ 18
応募資格と募集人数
≫ 19
応募から研修参加まで
≫ 20
研修に必要な費用
≫ 23
ここが知りたい海外農業研修 FAQ
≫ 26
お問い合わせ先
≫ 27
平成 24 年
女性研修生も増
え
ている。
3
ご挨拶
公益社団法人国際農業者交流協会は、英語名を The Japan Agricultural Exchange Council(略称 JAEC)
と表記し、海外において先進農業技術や経営などを学ぶプログラムを提供する専門機関として昭和 63 年に設
立されました。前身団体から数えると、これまでに 14,500 名を超える日本青年が海を渡り、言葉の壁や文化、
生活環境の違いを乗り越えて先進農業を学んできました。海外で研さんを重ねた方々は、培った知識と経験
を生かし、我が国における中核農業者として、更には農業関連諸企業や国際協力分野においても活躍してい
ます。
本会では、上記に加え ASEAN 諸国や欧州諸国からの農業研修生の受入事業、国際化に対応するための研
究会やセミナー等の実施など、多岐に亘る事業を行っています。
これらの事業は、欧米及びアジア諸国の政府機関、関係団体との長年にわたる協力と信頼関係によって実
現されているもので、その質と研修効果の高さは国内外から高く評価されています。
さらに近年では TPP をはじめとする、自由貿易の枠組みの拡大などによるさらなる国際化をはじめ、後
継者不足、休耕地の増加、輸入農産物の増加、自給率の低下など、農業の抱える課題は様々に挙げられます。
このような時代において農業青年が海外農業研修を通じ、技術力、経営力、国際感覚などのグローバルスタ
ンダードを身につけることが求められています。
日本を離れ、世界の第一線で活躍する農業者の下で、自国だけでなく諸外国の動きをとらえながら行う農
業経営を学ぶこと、さらに海外から客観的に日本を見ることこそが、今まさに将来の我が国農業を担う若者
の先見ある判断と言えるのではないでしょうか。
また、異国での生活は、現地の文化や習慣を理解し、外国語を習得するだけでなく、世界の中の日本がど
のような役割を果たし、どう思われているのかを直接確かめる良い機会となるでしょう。さらに日本代表と
して様々な外国の人々と交わることで、郷土愛、家族への感謝、そして、自分を見詰め直すことにも繋がり、
それらが優れた人間性を醸成するものと確信します。
人生の分岐点と成り得るまたとない機会です。夢に向かい挑戦してください。
4
公益社団法人 国際農業者交流協会
会 長 石 井 清
なぜ海外農業研修へ?
農業者になるためには様々な技能と知識が求められますが、実践を通じて身に付けるのが最も有効な手段
と考えられます。
海外農業研修は、アメリカ、デンマーク、ドイツ、スイス、オランダの優れた農業経営者の指導の下、技
術や知識の習得に加え、日本国内だけでは達成し難い、国際感覚とコミュニケーション能力を獲得し、優れ
た農業者を育成することを目的としています。このような実務研修は、英語で On the Job Training、また
は Learning by Doing と言われ、世界中の国々で実施されています。
実務研修では農業経営の一環に携わり、業界や地域社会の経済活動に関わりを持つことになります。それ
は、社会的役割に責任を持ちながら、農場と自分を取り巻く人々に貢献していくことに他なりません。つま
り、学校で先生から教わる意味での「学び」ではなく、自らの強い意志により「学ぶ」チャンスを見つけ出し、
それを自分自身のこととして受け止めなくてはいけません。そのためには、常に自主性と自助努力が伴って
いる必要があります。
海外の受入農場には、日本人研修生を継続的に受け入れているところが多くあります。それは、日本人の
学ぶ意欲や仕事ぶりを高く評価し、一緒に生活をすることに喜びを感じているからであり、これまでの信頼
の積み重ねによって成り立っています。
これから海外農業研修に参加しようとしている皆さんに考えていただきたいのは、「 自身にとってこの研
修がどのような意味を持ち、目的達成のためにどういう役割を果たすのか 」 ということです。
外国で何かを学ぶということは勇気がいるかもしれません。しかし、何かを達成しようとする意欲と、新
しいことに取り組もうとする好奇心があれば、きっとうまくいくはずです。
私たちは頑張る皆さんをサポートするためにいます。
一緒に海外農業研修を成功させましょう。
You Can Do It !
5
研修先ではなにができるの?
アメリカ合衆国
日本の約 25 倍の国土に農地面積は約 100 倍、東西南北に広大な国土を有するアメリカでは、その土地面
積と多様な気候を生かした適地適作の農業が営まれています。世界の農業を牽引するアメリカは、農産物生
産量と輸出額において世界一を誇り、アメリカ国内だけでなく自由貿易による諸外国農産物との国際競争に
おいても圧倒的な存在感があります。
そのほとんどは、ビジネスに徹した考え方を基に経営されており、綿密なコスト計算、高い収支バランス
意識、農地の有効利用、見渡す限りのほ場で高度に機械化された作業体系により、効率的に利益を上げる大
規模農業によって成り立っています。
その一方、農産物の安全性に対する意識の高まりとともに、有機農業を実践し、ファーマーズ・マーケッ
トや CSA(Community Supported Agriculture)を通じて地域社会と結びついた小規模農家が注目されて
います。アメリカの小規模農家は、農村社会の一員とし
て、環境問題や経済問題に向き合い、より消費者に近い
存在として重要な役割を担っています。アメリカでの農
業研修を通じて、世界屈指の農業大国でありながら、そ
の農業形態が様々であることを直接感じることができる
でしょう。なお、多くの業種、配属先でトラクターを始
めとした農業機械を使用するので、大型特殊免許(農耕
者限定でも可)を取得し機械操作に慣れておくことが望
ましいです。
《酪農》 搾乳牛 150 ~ 1,500 頭と農場によって規模は違いますが、研修生が受け持つ作業は、搾乳、子牛への哺
乳や個体群移動管理、牛舎の清掃、給餌などの他、季節的に牧草管理、サイレージ作りなど様々です。3 回搾りを行っ
ている農場も多く、従業員や研修生はシフト制で作業を行います。チーズを製造している酪農場や、山羊を飼育して
いる農場(チーズ加工)への配属も可能です。配属州は、ワシントン州、オレゴン州、ネブラスカ州、イリノイ州、ウィ
スコンシン州、メイン州などです。
《肉牛》 大きく分けて、繁殖専門農場と肥育専門農場に分けられます。繁殖から肥育までを一貫で行っている配属
農場はほとんどないので、研修生はどちらかを選択することになります。繁殖農場の作業は、放牧牛管理、牧草生産
と乾草作りが中心となります。肥育農場では、飼料配合、給餌、肥育場管理、牧草生産等の作業となります。配属州は、
ワシントン州、オレゴン州、アイダホ州、ネブラスカ州などです。
《養豚》 母豚 1,500 頭以上の規模で、繁殖から肥育までの一貫経営が行われています。研修生の作業は、主に、分
娩処理、去勢、母豚移動、豚舎清掃、注射、切歯等多岐にわたります。配属州は、コーンベルト地帯のネブラスカ州
やイリノイ州などです。
《養鶏》 採卵とブロイラー(肉用)に分けられます。農業の中でも極端にシステム化された養鶏業は、人的作業が
限られているため、研修生の受入農場確保が難しい業種となっています。
《野菜》 有機野菜生産、都市近郊野菜生産、生産農場+直売所、種苗会社等、形態は多種多様です。研修生は、生産、
収穫、出荷、配達までの一連の作業のほか、従業員への作業指示を担当する場合もあります。配属州は、ワシントン州、
オレゴン州、カリフォルニア州、ハワイ州などです。
6
《鉢物》 鉢花、花壇苗、グランドカバーなどがこれに含まれます。作目は多岐にわたっており、また、露地栽培、
施設栽培とも行われているので、参加者はどのようなものを希望するか事前に明確にしておく必要があります。小売
店舗を持っていて、生産よりも小売販売を主とする配属農場もあります。配属州は、ワシントン州、オレゴン州、カ
リフォルニア州などです。
《切花》 外国からの輸入切花に圧倒されて生き残りが厳
しくなっているアメリカの切花業界において、生産と経営
にあらゆる工夫を加えながらビジネスを続ける切花生産農
場。その現場から学び取るものは大きいです。バラ、カーネー
ション等の切花の他、葉ものや枝ものなどもこれに含まれ
ます。配属州は、オレゴン州、カリフォルニア州などです。
《緑化木》 造園に供する緑化木生産農場への配属が可能
です。主な作業は、これら緑化木の生産、出荷管理です。
配属州は主にオレゴン州などです。
《造園》 公共施設、庭園、新築住宅の庭、注文庭園等の設計、施工、メインテナンス等を行う会社への配属となります。
研修生の作業は、設計そのものに携わることは難しいですが、公園や庭造りの他、道路、公共施設、個人的な庭の維
持管理などのメインテナンス作業が主となります。オレゴン州、カリフォルニア州などへの配属となります。
《落葉果樹》 りんご、洋ナシ、さくらんぼ等の生産農場への配属となります。研修生の作業は、剪定、誘引、接木、
植樹、防霜管理、摘果、支柱立て、収穫準備、収穫、出荷作業等、果樹生産管理全般を行います。主な配属州は、ワ
シントン州、オレゴン州、カリフォルニア州などです。
デンマーク
《酪農》 平均搾乳牛 140 頭で放牧酪農を主としています。
ホルスタイン、ジャージーを育成する酪農家が多く、乳固形分
量は世界でもトップであり、チーズに適した高品質の牛乳を生
産しています。研修生は、酪農作業全般と畑作作業を行い、農
場主家族の一員として生活します。
《養豚》 ヨーロッパ屈指の養豚産業で、約 3,600 戸の養豚農
家で年間 1,700 万頭もの出荷をしています。母豚 100 ~ 1,000 頭規模の一貫経営農場で、子豚や母豚の移動、去勢、
豚舎清掃、人工授精等様々な仕事に研修生は携わります。
《緑化木》 中高木の様々な園芸樹木を扱う業種です。広大な農地で栽培し、様々な施工現場(北欧を中心に世界中)
へ出荷しています。経営感覚に優れた農場主の下、研修生は学びます。
7
ドイツ
《酪農(チーズ加工)》 ドイツ農業の重要な産業であり、加工も含めて盛んに行われています。研修生は、搾乳牛
50 ~ 200 頭規模の酪農場において、搾乳、給餌、放牧管理等の酪農作業全般に携わります。農場での生活は農場主
家族との同居となります。トラクター作業を行うので、大型特殊免許(農耕車限定も可)の取得が望まれます。
《養豚》 伝統的に豚肉をよく食べる文化があり、ヨーロッパ屈指の養豚産業が行われています。母豚 100 ~ 600
頭規模の一貫経営を行う農場で研修をします。生活は農場主家族との同居となります。研修生は豚舎での作業全般を
行いますが、畑作との複合経営を行っているので大型機械操作も行います。様々な作業を任されるので、参加までに
十分な実習経験を積んでおくことが必要です。
《鉢物》 季節を感じさせる植物を好むドイツ人。どの家庭でも草花を栽培する国民性があり、鉢物産業も盛んです。
研修生は定植、誘引、水やり、害虫駆除のための天敵散布など様々な作業に携わります。日本とは違う美的感覚に新
しいアイディアが思い浮かぶかもしれません。生活は農場主宅から独立した宿舎での自炊となります。
《落葉果樹》 ドイツ人がこよなく愛する果物にリンゴがあります。ドイツでの果樹研修の中心は、りんご、洋ナシ
です。このほか、プルーン、アンズ、カリン等を扱っている場合があります。また、ドイツの果樹農家は加工品や蒸
留酒を作ったり、直売を行うなど、農業経営の多角化も進んでいます。日本とは明らかに違う取扱品種、食味、規格
基準など、農業知識や常識に触れる良い機会となるはずです。
《野菜》 多品目の野菜を扱う農場が多く、様々な野菜の栽培に携わるチャンスがあります。近年は、受入農場とし
て有機栽培生産者が多くなっています。研修は、手作業で地道に行うことが多いのですが、色々な国の外国人農業者
との交流や、指導熱心な農場主から学ぶことができます。また、同僚
と共に勉強会やセミナーに参加するチャンスがあるので、ドイツの野
菜生産を座学と実践を通して学ぶことができます。
《造園》 施工・管理等を行う造園又は庭園管理の研修ができます。
技術面では日本とよく似た部分がありますが、使用される資材やドイ
ツ人らしい感性に基づく庭づくり、西洋庭園のスタイル、多種多様な
樹木、宿根草を使い空間を造っていく過程を学ぶチャンスがあります。
スイス
《複合(耕畜連携経営)》 スイスの最も一般的な農業経営スタイル
は、畜産(酪農、肉牛、養豚、養鶏)と畑作、野菜や果樹を組み合わ
せた農業です。これにより循環型農業を可能にしていて、環境に配慮
した農業経営を実感することができます。
研修生は、畜産全般、その他の作業にも関わるため、幅広い知識と
経験があることが望まれます。また、男性研修生はトラクター作業を
行うので、大型特殊免許(農耕車限定も可)の取得が望まれます。
《野菜》 およそ 15 ~ 50ha の面積を持つ農場での研修となります。有機栽培を行っている農場への配属も可能です。
スイスクオリティーを冠する農産物の生産者として、自信と誇りを持った経営者の下で研修ができます。男性研修生
はトラクター作業を行うので、大型特殊免許(農耕車限定も可)の取得が望まれます。
8
オランダ
《酪農(チーズ加工を含む)》 平坦な土地を活かした放牧中心の効率的な酪農が行われています。ロボット搾乳を
導入する農場も増えてきました。研修生の作業は酪農作業全般を行います。トラクター等の農業機械類の操作もあり
ます。また、チーズ製造をはじめとした乳製品加工を行なっている酪農場もあります。渡航前に酪農の経験、チーズ
加工の知識等、一連のことを知っておくことが望ましいです。
《複合(耕畜連携経営)》 中小規模の農場が複合経営を行っていて、酪農、養豚等の畜産と、野菜、穀物の栽培を
合わせた農業です。有機農業を営む農場の場合もあります。研修参加にあたり、畜産、野菜等の幅広い知識と経験が
求められます。
《野菜(露地・施設)》 施設栽培と露地栽培の両方があります。施設栽培農場はほぼ会社化され、システム化され
た管理方法と経営により野菜生産工場と呼べる近代的設備が整っています。一方、露地栽培では、アスパラガス、葉
物野菜、イチゴなどを大規模に生産しています。一部の農場では有機農業を行っています。施設栽培は、数ヘクター
ルの大規模な温室で一品目または同類の少品目を生産するという形態が一般的です。また、農薬ではなく天敵昆虫や
装置を使った駆除(IPM)も積極的に取り入れられています。研修生は自炊での生活をします。半年に一度農場を移
ることがあります。
《切花》 かつては切花の生産拠点となっていましたが、現在は、バラを中心にアフリカ諸国に農場を移転し経営を
するようになってきています。一方、ポルダーを利用した伝統的な農法を用い、規模拡大、品種の改良やビジネスチャ
ンスのある花に切り替えるなど、独自の経営戦略によって厳しいビジネス競争を生き抜いている農場もたくさんあり
ます。
《鉢物(花壇苗)》 アールスメアの花市場を埋め尽くす花々の中には、近代的な施設で生産された鉢物がたくさん
含まれています。数ヘクタール規模の温室の中で、ラン、シクラメン、クルクマ、ヒヤシンス、観葉植物や多肉植物
類等が生産され、育種や苗生産を行っている農場も多くあります。安定的に大量の商品を扱う能力、効率化とマーケ
ティングの上手さ、世界の鉢物業界で生き残る術を学びます。
《緑化木》 植木生産で有名なのはオランダ西部のボスコープとい
う地域です。運河に区切られた長方形のポルダーに、青々と植木生
産物が育っています。生産農場は、オランダ国内のみならず、ヨー
ロッパ諸国をはじめ世界各国への輸出を独自に展開しています。
《球根》 世界の市場で取引される 70%の球根はオランダで生産
されています。チューリップ、ユリ、スイセン、アイリスなどを生
産している農場での研修が可能です。
9
各研修コースについて
1.海外農業研修
1)アメリカ(約 19 ヶ月間の学習・実地研修統合型プログラム)
~コースの特徴~
約 4.5 ヶ月間の大学における学習と約 14 ヶ月間の農場実習を組み合わせていて、理論と実践の両方を
学ぶことができます。
語学力の向上にも力を入れているので、帰国後に世界を舞台とした活躍、新しい視点でのビジネス、国
際協力活動等に生かすことができます。
現地研修スケジュールは以下の通りです。
9
8
7
6
5
4
3月
10
11
12
1
2
3
4
5
6
7
②
①
8
③
9
10
④
⑤
*渡航は 2016 年 3 月下旬を予定しています。
① 基礎学習 2016 年 3 月下旬~ 5 月下旬(約 2 ヶ月間)
ワシントン州ビッグ・ベンド・コミュニティ・カレッジにて、
英会話、スペイン語、生活習慣、農業概要、農業機械操作、農
場生活等について学びます。
② 農場実習 2016 年 5 月下旬~ 2017 年 7 月下旬
(約 14 ヶ月間)
研修生のそれぞれの配属農場で農業実習を行います。実習中は
農場より宿舎を提供してもらい、そこで生活します。農場から実
習手当が支給され、生活費を含めた現地研修にかかる費用に充て
られます。
③ 専門学習 2017 年 7 月下旬~ 9 月下旬(約 2 ヶ月間)
農学部を有する州立大学(例年、カリフォルニア大学デービス
校)での実施を予定しています。大学近辺の一般市民家庭にホー
ムステイをしながら、農業経営、専門業種、農業と市場、アメリ
カ農業における最新の生産・流通技術等の充実した授業を受ける
ことができます。
10
④ 最終研修旅行 2017 年 9 月下旬~ 10 月上旬(約 2 週間)
帰国前研修旅行です。旅程は各自研修生が計画します。
⑤ 帰国 2017 年 10 月中旬
最終研修旅行を終えて、ワシントン州シアトルに集合した後、
グループ全員で帰国します。
体験談
平成 24 年度アメリカ農業研修生
松嶺仁宏さん(ワシントン州・野菜専攻)
「自分を成長させてくれたアメリカへ今すぐ帰りたい!」
私の海外農業研修はこの言葉に集約されます。
2011 年の秋。当時の私は就活を考える大学 2 年
生でした。環境保護を行う手段として農業の活性化
を志し、見えてきた日本農業の課題。そこには「消
費者と生産者のかい離」がありました。様々な要因
がある中で、私が可能性を見出したのは「売る・魅
せる農業の確立」でした。生産者と消費者の関係性
をコンパクトにし、相互理解や需給のマッチングを
行う。そして、
「農業をカッコイイ職業に」が私の
テーマでした。そのためには、自身が生産者の気持
ちになり、なおかつ「作る~売る」までのプロセス
の困難さを学ぶ必要がありました。これらを経験す
素晴らしい時間を共有した農場主とそのご家族
るために私はアメリカへ飛び込みました。
そこで待っていたのは農業大国を陰で支える厳しい現実でした。言語・文化の壁、過酷な農作業の日々。
心身ともに限界となる日々の繰り返しが永遠のように感じ、はじめは何度も帰国を考えたほどです。「今まで
積み重ねてきた自信も何もかもが通用しない、正直苦しいことの方が多かった」。それでも歯を食いしばりな
がら耐え続け、1 年が過ぎるころ、私は Supervisor(グループの指揮をとる人)の位置にいました。ボスか
らも認められ、研修当初に迷惑をかけてばっかりだったメキシカンの同僚にも信頼されていました。辛かっ
た毎日がそれだけではなくなっていました。農場を去る時のみんなの言葉と顔、そして熱いハグは今でも忘
れません。基礎学習と専門学習での大学生活、ホームステイ、最終研修旅行、研修生同士で夢を語り合った日々。
全て忘れられるわけありません。渡米前に思い描いた学びたいものを学べたとは思いません。それほどまで
に想像していた世界と現実の世界は違いました。頭の中で考えていてはもったいないくらいに世界は広いで
す。私がここでいくら伝えても伝わらないほどのことが世界には待っています。大切なのは「行動すること」
です。
現在の私は、広告と通信販売のお仕事をさせていただいています。まだまだこれからですが、アメリカで
の経験を生かし生産者と消費者を繋ぐ存在になれるよう動いています。
11
2)ヨーロッパ(約 13 ヶ月間の実地研修特化型プログラム)
~コースの特徴~
デンマーク、ドイツ、スイス、オランダのコースから 1 つを選ぶことができます。実習中に何度か、セ
ミナーが開催されるのが特徴になっています ( セミナーの開催時期や回数はコースごとで異なります )。
現地研修スケジュールは各国コース概ね以下の通りです。
9
8
7
6
5
4
3月
①
10
11
12
1
②
2
3
④⑤
③
③
③
③
*渡航は 2016 年 3 月上旬を予定しています。
① 語学学習 2016 年 3 月上旬(約 2 ~ 3 週間)
現地到着後行う語学研修です。国ごとに現地で必要になる言語を
学びます。この期間はホームステイや寮生活をし、現地生活に慣れ
ます。
② 農場実習 2016 年 3 月下旬~ 2017 年 3 月上旬(約 12 ヶ月間)
研修生それぞれの配属農場で農業実習を行います。農場主や同僚
と農作業を行い、異文化の中で生活をしていきます。農場から実習
手当が支給されるので、現地で必要な費用を賄います。コミュニケ
ーションは原則現地の言葉で行われます。
③ セミナー 適宜開催 ( 数日間)
農場実習期間中にセミナーが数回開催され、プログラムスタッフ
とのミーティングや農場視察、他国からの研修生との交流会等が行
われます。
スイスでは家政研修を行い、伝統的な料理や手工芸を学ぶ他、畜
産加工実習等を行います。
④ 報告会及び最終研修旅行 2017 年 3 月上旬~中旬(約 2 週間)
各国受入機関との報告会を行い、研修の反省、結果などを報告します。その後、約 2 週間の最終研修
旅行を行います。
⑤ 帰国 2017 年 3 月下旬
本会の指示に従い現地で集合し、グループ全員で帰国します。
12
体験談
平成 24 年度デンマーク農業研修生
角田惣一朗さん ( 酪農専攻 )
「デンマークでの研修は、求めていたもの全てがありました。
」
海外農業研修に応募した動機は、これまで行
ってきた酪農家や学校付属農場での実習などで
は、季節・時間的に酪農経営のほんの一部を見
ているにすぎないと強く感じていたので 1 年を
通して酪農というものを見ておきたかったから
です。
デンマークでの研修は私が求めていたもの全
てがありました。配属された農場はユトラント
地方の中央部にある家族経営の酪農家で、搾乳
や飼料作物の収穫作業、養蜂の作業などに携わ
ることができました。
農場主は私を家族の一員として温かく迎え入
農場のボスと奥さん「親切にしてもらいました」
れ、研修生として様々な学びを与え、ときには従業員と同様に責任ある仕事を任せてくれました。
帰国後、私は大学を休学してこのプログラムに参加したので復学しました。様々な形態の農場・酪農経営
を見たこともあって、大学の講義も研修以前より興味深くとても身が入るようになり、デンマークと日本で
の違いも、自分の目で見てきたのでより理解が深まります。また酪農に必要な知識は、牛に関することだけ
ではなく草地も重要だということにも気づきました。
現在、私は大学の圃場でアルバイトをしながら、飼料生産・機械整備について勉強しています。卒業後は
酪農ヘルパーを経て新規就農をしようと考えています。
いずれ就農できるチャンスが巡ってきた時、海外農業研修での経験を活かせるようにこれからも努力して
いきます。
牛舎作業は、やりがいがあります
13
2.アプレンティスシップコース(次年度渡航の国内準備型プログラム)
~コースの特徴~
国内農家で約 10 ヶ月間の実習経験を積み、その後に海外農業研修へ参加するコースです。農業を目指
して間もない方は、いきなり海外で農業研修を行うよりも、ある程度基礎的な農作業力を身に付けて参加
する方が効果的なので、こちらのコースをおすすめします。国内実習先は、参加者自身で手配していただ
くか、本会が手配する農場で行っていただくことになります。
次年度(平成 28 年度)に渡航する準備生として国内農家実習を行い、次年度研修生のプログラムに合
流します。渡航は 2017 年 3 月(予定)です。
なお、2 年越しのコースとなるため、海外農業研修の内容に変更が生じる場合があります。
1 年目
1
2
3
4
5
6
7
①
2 年目
8
9
②
10
11
③
12
1
2
3
④
① オリエンテーション 2016 年 2 月下旬(3 日間)
都内においてアプレンティスシップコースに参加する研
修生同士の顔を合わせ、ワークショップやプログラムの詳
細説明および諸手続きを行います。
② 国内実習 原則 2016 年 4 月開始(約 10 ヶ月間)
参加者の専攻する業種、あるいは実習が必要な業種の農
場にて長期実習を行います。
③ 事前講習 2016 年 10 月~ 11 月(約 2 週間)
平成 28 年度のアメリカコース、或いはヨーロッパコースの研修生と共に語学集中講座や渡航準備等
を行います。
④ 海外農業研修 2017 年 3 月より
海外での実習部分については各コースのスケジュールをご参照ください。
アプレンティスシップコースは、アグトレマイレージ制度(P.15 及びホームページ参照)を利用す
ることで、研修参加費の負担を軽減することができます。
14
アグトレマイレージについて
農業経験を積んでから海外農業研修に参加したい方に向けて作られた国内実習の制度です。海外農業研修
希望者を応援する農家と国際農友会(研修生 OB・OG の全国組織)のバックアップにより運営されています。
本会登録農家での 1 日の実習を1アグトレマイレージポイント(1amp)とし、実習した期間のポイントの
合計に応じた奨学金やその他特典が受けられます。また、農家から小遣いの支給と、さらに海外農業研修費
用に充てるための積立金を受給することができます。
研修生として既に合格している、していないに関わらず、海外農業研修にチャレンジしようという方で、
渡航までの間に 3 ヶ月以上のまとまった期間、農家実習が可能な方であればアグトレマイレージをご利用い
ただけます。
アグトレマイレージ利用のメリット
● 海外農業研修に必要な農作業経験をじっくり積める
● 海外農業研修に必要な資金が実習をしながら蓄えられる
・研修奨学金…1amp=800 円
・特別奨学金…実習期間に応じて特典が得られる
75amp 以上で 15,000 円
150amp 以上で 30,000 円
250amp 以上で 50,000 円
(奨学金は海外農業研修へ渡航される際に、国際農友会から付与されます。)
・研修積立金…2 万円 / 月 ( 配属農家の積立により実習終了時にまとめて支給 )
・研修小遣い…2 万円 / 月(毎月配属農家より支給)
● 研修参加を後押しする優遇がある
・研修生サポート資金の優先貸与
・選考時の筆記試験や費用の免除 ※1
(※1:選考前希望者のみ。推薦・一般応募により選考時優遇の種類は異なります。)
アグトレマイレージの活用例
≪ A さんの場合≫
長野県と山口県の 2 軒の農家で、合計約 6 ヶ月の実習
獲得アグトレマイレージポイント:150amp
✓ 研修奨学金 12 万円
✓ 特別奨学金 3 万円
合計 15 万円が付与されました。
さらに、月々の積立が 12 万円、小遣いが 12 万円貯まったことから、総額 39 万円を得ることができました。
また、海外農業研修を良く理解したアグトレマイレージ登録農家での実習は、モチベーションを高める効果
がありました。
アグトレマイレージの利用に当たっては、事前に登録をしていただく必要があります。詳しくはお問い合
わせください。
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帰国後について
海外農業研修に参加した方々は、様々な舞台で活躍しています。異国での経験が、その後の人生にどのよ
うに生かされるか、海外での新しい出会いが、どのような発展を見せるかは人それぞれです。しかし、多く
の人にとって海外農業研修がターニングポイントになり、将来の自分への先行投資となっていると実感され
ています。
◆ 帰国後の進路
【無料職業紹介所】
帰国する研修生の就職支援のために、無料職業紹介所を設置しております。ここでは、本会に求人情
報を登録した会社(主に農業)を研修生に紹介、就職の仲介をしています。
≪海外研修を経験した方は以下のような分野で活躍しています≫
研修生の帰国後の進路
農業関連
農業(後継・新規就農)、農業法人、農業団体、農業教育機関、公務員、農協、
企業(貿易関係、環境調査関係、生物化学、種苗、乳製品加工、農業福祉など)など
農業外
国際協力機関、公務員(県職員等)、福祉、保育、食品加工業、食品販売業、飲食店、営業、機械業、卸売業、
出版、写真など
その他
青年海外協力隊、留学、海外研修、代議士など
≪近年の研修生が就職した企業・組織・農場です≫
企業名(順不同)
有限会社グリーンサムシード、有限会社レチェール・ユゲ、株式会社白糠酪恵舎、ケンミン食品株式会社、
横浜丸中青果株式会社、有限会社安曇野ファミリー農産、三井物産アグロビジネス株式会社、千葉大
学環境健康フィールド科学センター、日本政策金融公庫農林水産事業部、全農畜産サービス、ポメゾ
ン、株式会社あこべる、渡辺パイプ株式会社、日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会、赤松植物園、
株式会社山田農園、有限会社らんの里沖縄、株式会社小田急フローリスト、独立行政法人農畜産業振
興機構、株式会社アシストシステム研究所、Syngenta、全国酪農業協同組合連合会、シックス・プロ
デュース有限会社、JA グループ、インコテックジャパン株式会社、株式会社三光マーケティングフーズ、
雪印種苗株式会社、万田酵素株式会社、株式会社野菜くらぶ他
≪海外農業研修を終えた人材を求める企業の一例≫
企業名 所在 業種
株式会社野菜くらぶ 群馬県利根郡昭和村 野菜
曽我の屋農興株式会社 栃木県那須郡那須町 養豚
株式会社近藤農園 香川県善通寺市 野菜
有限会社広野牧場 香川県木田郡三木町 酪農
※ 他にもたくさんの企業・農場から求人をいただいております。
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~青年海外協力隊隊員への応募者を推薦します!~
海外農業研修の OB・OG の中には、帰国後に青年海外協力隊隊員となり再び海外のフィールドで活躍す
る方が多くいます。本会は、JICA 青年海外協力隊事務局との覚書により、野菜栽培、果樹栽培、花卉栽培、
家畜飼育、畜産乳製品加工に関連する海外農業研修修了者を青年海外協力隊に推薦することができます。推
薦に際しては、本会の審査がありますが、推薦された場合は、青年海外協力隊の一次選考技術審査が免除さ
れます。
◆ OB・OG のつながり【国際農友会】
海外農業研修を経験した方は、世界各地で活躍をしています。そのような OB・OG をつなぐ役割をして
いるのが、研修同窓会組織「国際農友会」です。
国際農友会は、海外農業研修で生まれた研修生同士の交流の横糸を、世代を超える縦糸に織り込んでいく
ことで、OB・OG 同士の絆を深め、そこから生まれる活動を幅広く展開していくことを目的とし設立され
ました。
さらには、海外農業研修を目指す若者をバックアップするために、サポート資金運営や啓発活動を行って
います。海外農業研修の OB・OG はユニークで、バイタリティーにあふれています。農業を通したふれあい、
そして海外での苦楽を理解できる同士として、長く付き合って行くことができる大切な仲間になります。
国際農友会の活動例
○ 国際化対応営農研究会
全国を 5 つのブロックに分けて行われる勉強会 ( セミナー ) です。年に一度、優良な経営や栽培技術など
の事例発表、世代や業種を超えた農業者の交流を目的に開催しています。
平成27年度は、北海道、茨城県、三重県、徳島県、福岡県で開催を予定しています。詳しくは本会ホー
ムページにて紹介されます。
○ 研修生壮行会および帰国歓迎会
各都道府県にある研修生同窓会組織を中心に、出発前の研修生の壮行会や帰国した研修生の歓迎会を開催
しています。研修の先輩から出発前にアドバイスや体験談を聞けるだけでなく、帰国後同じ地域を引っ張っ
ていく農業者としてのつながりを構築することができる機会です。
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海外農業研修が教えてくれたこと
アメリカとヨーロッパから帰国後、研修の経験を活かして活躍されている方々をご紹介します。
早いもので 12 年前、福岡の専業農家出身の私は、日本農業の再興を目指
しそのヒントをつかむため、このプログラムに参加しました。
日本とアメリカの農業の大きな違いを感じたのは「人」でした。アメリ
カでは農業法人として組織化されているのはもちろんのこと、法人内には
MBA ホルダー、公認会計士、弁護士といった多様な人材が集まっていました。
私は、この人材の多様性が日本農業再興のヒントだと感じ、帰国後 10 年間
は人を集める農業の構築をテーマに動いていました。
そうした 10 年間の試行錯誤の結果、たどり着いた一つの答えは、「最先端
農業」でした。
人は、
「最先端」なものに集まります。人が集まり始めれば、人が人を呼び、
一つの大きな動きが生まれるのではないかと考え、私は「植物工場」と「IT」
に目を付けました。
2014 年に株式会社ファームシップを立ち上げ、現在は代表として植物工
場事業の多拠点展開及び生産流通のデータ連携による各段階のロスを最小化
するための事業を展開しています。
安田瑞希さん
平 成 14 年 度、 ア メ リ カ へ 渡 航、
オレゴン州の切花農場にて研修。
現在、株式会社ファームシップの
代表取締役として、国内外問わず
植物工場設立のために活躍してい
る。
世界の農業が変革期を迎えようとしている今、この社会の課題を解決できるのは、私たち研修 OB・OG のよ
うな多様な経験をした人間だと思います。
迷いと挫折が連続する日々の中、それでも乗り越えていけるのは強い意志を持っているからです。
“Where there is a way, there is a will.”
ともに、未来を創りましょう!
スイスのアールガウ州の環境保全型農業に取り組む複合農場に配属された
私は、様々な経験を積みました。乳牛の世話や羊の毛刈り、鶏の飼育、精肉
や乳製品加工、農場の鶏卵を使ったケーキ作り、さらには掃除洗濯など家政
もすることになり、スイスの農業だけでなく生活文化も知ることができまし
た。
一日一日がとても充実していた研修を終え、帰国してから三ヶ月後、実家
の肉牛生産を活かして、おいしい牛肉が食べられる農家カフェを開業しまし
た。この農家カフェをするにあたって大切にしている、スイスのシェフィン(農
場夫人)からもらった言葉があります。
遠藤理佳さん
平成 21 年度、スイスへ渡航、ア
ールガウ州の有畜複合農家にて研
修。現在、有限会社アグリおきに
て放牧主体で 48 頭の黒毛和牛を
飼育する他、農家カフェも経営。
自然との共存や食の連鎖を消費者
に伝える活動を行っている。
Das ist Leben(生きるということだ)という言葉です。
研修最初の頃はいつも緊張していました。そんな私にとってかわいい仔牛
にミルクをあげる仕事は癒しのひと時でした。しばらくして、その仔牛が出
荷され、そして精肉となって返ってきました。その時シェフィンが言った言
葉でした。とてもシンプルな一言でしたが、命をいただいて生きているとい
うことを再認識し、私も食を通して命について考えることを伝えていきたい
と思った瞬間でした。
私の農家カフェでは、牛の見える環境の中で食事を提供しているほか、乳
加工や製パンも行っています。牛、山羊、鶏がいて、畑には野菜が育っています。ここに小学生から大人まで、
最近は海外からも農作業体験、食事、民泊を希望する方がやってきます。季節を味わい、家畜が景観を維持する
役割を担っているというスイスの考え方は、日本に持って帰ってきた感覚のひとつです。
これからも、農業とは畜産とはどのような仕事なのかを伝えていく“食育”を実践し、さらに研修で教わった
人のつながりが生み出す輪を大事にして、たくさんの方が隠岐の地を訪れるきっかけづくりや、食べることが楽
しみとなるような商品開発をしていきたいと思っています。
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応募資格と募集人数
各研修コースの応募資格は以下の通りです。
(1)日本国籍を持つ独身男女で、心身共に健全である方。
なお、現在治療中の怪我や病気がある方は、医師の診断書を提出し、それを以て判断します。
(2)明確な研修目的を持っている方。
(3)外国語を学ぶ強い意欲を持っている方。
(4)事前講習までに普通自動車運転免許を取得している方。AT 限定の方は渡航までに限定を解除してく
ださい。
また、トラクタ-等の農業機械類を使用する可能性があるため、渡航までに大型特殊免許(農耕車限
定も可)を取得しておくことが望ましいです。
(5)犯罪歴が無い方。
(6)次の表の各コースの資格条件に該当する方
海外農業研修
研修コース
応募年齢
(生年月日が以下の期間に
当てはまる方)
学歴等
募集人数
アメリカ
昭和 61 年 4 月 2 日
~
平成 9 年 4 月 1 日
高等学校卒業、または同等以上の学
力を有し、農業の基礎知識や経験が
ある者。
70 名
デンマーク
昭和 61 年 4 月 2 日
~
平成 8 年 4 月 1 日
大学または短大レベルでの農業教育
を 2 年以上受けており、専攻業種に
関する科目を履修している在学中の
学生で、基礎英会話力を備えている
者。
2名
ドイツ
昭和 60 年 4 月 2 日
~
平成 8 年 4 月 1 日
大学または短大レベルの農業教育を
2 年以上受けている在学中の学生。
5名
昭和 60 年 4 月 2 日
~
平成 8 年 4 月 1 日
大学または短大レベルの農業教育を
2 年以上受けていて十分な農業経験
を有する者。
なお、農業教育機関卒業後、1 年以
上農業外の産業に従事した者は不
可。
若干名
オランダ
平成元年 4 月 2 日
~
平成 8 年 4 月 1 日
大学または短大レベルの農業教育を
2 年以上受けていて、専攻業種に関
する科目を履修していて、十分な英
語力を備えている者。
12 名
アメリカ
昭和 62 年 4 月 2 日
~
平成 10 年 4 月 1 日
スイス
昭和 61 年 4 月 2 日
~
平成 9 年 4 月 1 日
各コースに準ずる
15 名
スイス
アプレンティスシップ
オランダ
平成 2 年 4 月 2 日
~
平成 9 年 4 月 1 日
なお、資格条件は相手国の事情により、変更される可能性があります。応募条件に合わない方でも、別途手
配が可能となる場合がありますので、お問い合わせください。
※表中の「農業教育」とは農業大学校、農業専科大学、四大農学部 ( あるいはそれに準ずる学部 )、専門学
校等の教育機関における履修のことです。
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応募から研修参加まで
応募から渡航までのスケジュール
渡航
アメリカ 下旬
ヨーロッパ上旬
下旬
国内事前講習
中旬
合格通知送付
申込書類
提出締切
︵申込書類入手︶
プレエントリー
応募受付開始
推薦応募の場合
各推薦団体
申込締切
6 ∼8 上旬
選考︵東京︶
4月 1 日∼
一般応募の場合
14日間
アグトレ で
1.申し込み
海外農業研修生募集期間は平成 27 年 4 月 1 日(水)~ 8 月 28 日(金)
① 本会のホームページで『プレエントリー』をする
応募の意思が固まったら、本会のホームページから、プレエントリーをしてください。
クリックして開いたページで申込条件などをチェックをして、ページのプレエントリーボタンで申込フォ
ームを開いてください。
必要事項をフォームに記入し送信すると、平日の3~4日以内にご登録いただいたメールアドレスに申
込書類(申込書、健康診断書)が届きます。また、E メールがご利用できない方には郵送することも可
能ですが、1~2週間ほどかかります。応募に際しては、余裕をもってご登録ください。
プレエントリー期間は平成 27 年 4 月 1 日(水)~ 8 月 25 日 ( 火 ) です。
(本会への応募書類必着は 8 月 28 日(金)までです。)
② 応募する
「推薦応募 」 または「一般応募」によりご応募ください。プレエントリー後に送られてくる申込書類に
必要事項を記入していただき、次の手順で送付してください。
★ 推薦応募
出身または就農予定の都道府県知事や本会が認める団体長から推薦をいただいて応募する方法で
す。応募書類の提出先は、都道府県の担当課又は推薦団体窓口です。
推薦を得るにあたって、書類審査、面接、試験等が実施される場合があります。
本会が認める団体
公益財団法人北海道農業公社 | 東京国際農業者協会
福岡県国際農業者交流協会 | 拓殖大学北海道短期大学 | 酪農学園大学
帯広畜産大学 | 北里大学獣医学部 | 東京農業大学 | 日本農業経営大学校
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★ 一般応募
海外農業研修参加希望者が直接本会に応募する方法です。申込書類を本会へお送りください。
③ 応募締め切り
● 推薦
都道府県、推薦団体が応募締切日を設けています。
例年 7 月中旬~ 8 月上旬に締め切るところが多いですが、都道府県及び推薦団体により異なりま
すので、詳細については、県庁担当課及び団体窓口(P.27 参照)にお問い合わせください。
● 一般応募の締め切り(本会必着)
一般応募の申し込み締め切り日は、平成 27 年 8 月 28 日(金)です。
2.選考試験
選考試験前に本会から受験案内を送付します(9 月 2 日以降の発送となります)。
● 選考日 平成 27 年 9 月 13 日(日)、または、9 月 14 日(月)
● 選考会場 東京都内
【推薦応募】
・書類審査
・面接(英会話を含む)
【一般応募】
・書類審査
・筆記試験(英語、農業、作文)
・面接(英会話を含む)
※日本農業技術検定協会が実施する日本農業技術検定3級以上を取得している方は、農業一般の試験を
免除します。TOEFL iBT40点以上、または、TOEIC400点以上、あるいは、英検準 2級を取得してい
る方は英語の筆記試験を免除します。該当の場合、申し込みの際に証明書等の写し (コピー )を必ず同
封してください。
● 選考費
・ 推薦応募の場合
8,000 円
・ 一般応募の場合
13,000 円
費用は選考当日に納めていただきます。
● 合否通知
平成 27 年 9 月 25 日(金)までに合否通知を発送します。
申込期限の特例《所定の募集期間に申し込みできない場合》
何らかの理由により、上述の申込期限までに申し込みができない場合、アメリカコース、アプレン
ティスシップコースに限り、平成 27 年 10 月 21 日 ( 水 ) まで応募することができます。また、こ
の際のプレエントリー締め切り日は平成 27 年 10 月 19 日 ( 月 ) となります。
推薦については各窓口にお問い合わせください。
なお、申込書類は平成 27 年 10 月 21 日 ( 水 ) 本会必着でお送りください。
この場合の選考は、平成 27 年 10 月 30 日(金)に東京都内で行います。合否は即日電話または
メールにて通知されます。
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3.国内講習
海外農業研修に参加するにあたって、必要な情報と事前準備を行うためのオリエンテーションとして、
事前講習及び出発時講習を実施します。案内は事前に本会から郵送及び E メールにて連絡します。
なお、講習に関わる経費は研修費に含まれます(郷里と講習会場の往復交通費を除く)。
① 事前講習
事前講習では、海外農業研修プログラムと研修生の心構えの説明、渡航書類作成、海外農業研修に関
する各種ワークショップ、外国語の集中学習、体力トレーニング等を行います。
○ アメリカ
講習時期:平成 27 年 11 月上旬~ 11 月中旬(14 日間)
講習会場:東日本:日本農業実践学園(茨城県水戸市)を予定
西日本:ゆふの丘プラザ(大分県由布市)を予定
○ ヨーロッパ
講習時期:平成 27 年 10 月中旬~下旬(14 日間)
講習会場:日本農業実践学園(茨城県水戸市)を予定
事前講習から出発時講習までの期間は、各自で海外農業研修のための準備を行う待機期間となります。
語学学習や農場実習など、補完が必要なことを行います。
また、本会は、必要に応じて農場実習先の手配、語学の指導、査証や入国手続き等のサポートを行い
ます。
アメリカコースでは、出発時講習の 3 ~ 4 週間ほど前(3月上旬に 1 日のみ)に米国入国査証取得
のために義務付けられている面接が、東京の米国大使館において行われます。
② 出発時講習
渡航に合わせて研修生全員が集合し、講習を行います。
○ アメリカ
講習時期:平成 28 年 3 月下旬の 2 泊 3 日
講習会場:東京都内
○ ヨーロッパ
講習時期:平成 28 年 3 月上旬の 4 泊 5 日
講習会場:東京都内
③ アプレンティスシップコース オリエンテーション
国内実習を行うにあたり、実習や研修生に必要な心構え
をワークショップなどを通じて学びます。
講習時期:平成 28 年 3 月上旬の 3 日間
講習会場:東京都内を予定
事前講習の朝トレーニング
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海外農業研修に必要な費用
(1)費用について
研修参加に際して、下記の費用が必要になります。
研修コース
研修参加申込金
研修費
アメリカ
含まれないもの
860,000 円
デンマーク
1,030,000 円
300,000 円
ドイツ
含まれるもの
1,100,000 円
スイス
870,000 円
オランダ
国内講習費(事前、出発)
査証申請費
移動バス代
現地到着時小遣い
航空賃
海外旅行傷害保険料
帰国時研修経費
帰国者活動費
事務管理費
1,360,000 円
研修コース
アプレンティスシップ申込金
含まれるもの
アプレンティス
シップ
65,000 円
事前講習費
事務管理費
※アプレンティスシップコースは翌年度渡航となるため、渡航年度の各コースに準じた研修参加申込金及び
研修費が必要となります。
● 申込金の納付期限:平成 27 年 10 月 9 日(金)
アメリカコース、アプレンティスシップコースで平成 27 年 10 月 30 日の選考で合格した方は、納
付期限が平成 27 年 11 月 9 日(月)となります。
● 研修費の納付期限:平成 28 年 2 月 12 日(金)
● 費用の納付先
公益社団法人 国際農業者交流協会
みずほ銀行蒲田支店 普通預金 3151510
● 費用に含まれないもの
①現地到着時小遣い
現地の農場実習中には手当を受け取りますが、現地到着時のオリエンテーションや語学学習中、農
場配属直後の小遣いを用意していただく必要があります。研修先国によって異なりますが、3 万円
~ 5 万円程度となります。
②海外旅行傷害保険
《アメリカコースの場合》
米国の医療保険が高額であるため、渡航前に海外旅行傷害保険に加入していただきます。保険料は
月額1万円程度となる予定です。
《ヨーロッパコースの場合》
現地の保険に加入するため、海外旅行傷害保険への加入は任意となります。
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(2)辞退および延期時の費用について
個人的な理由により研修を辞退または翌年度へ延期することになった場合は、その時点までに発生し
た費用の実費をお支払いいただきます。なお、研修参加申込金、アプレンティスシップ申込金について
は返金いたしません。
(3)奨学金、助成金制度の利用について
① 助成金制度
青年就農給付金―準備型(→詳しくは P.25)、海外留学・研修助成金制度等を活用できる場合があ
ります。
詳細については、推薦の都道府県或いは出身の都道府県、市町村にお問い合わせください。
② 奨学金制度
《農林中央金庫スカラーシップ》
農業経営への意欲・能力が高く、所定の書類を提出した方で、同奨学金の選考委員会により選ばれ
ると受けることができます。
給付額:20 万円 / 人 給付人数:各年度 10 名以内
《国際農業交流事業推進基金 研修生サポート資金(奨学金制度)》
就農支援資金や青年就農給付金の受給等の公的資金の借受資格がない方でも、しっかりとした海外
農業研修の目的と返済の計画を立てれば、1 人当たり 50 万円まで利用いただけます。
《アグトレマイレージ制度(P.15 参照)》
海外農業研修に参加するための資金と農業経験を積むための制度です。本会に登録した国内の指定
農家で実習をすることで、期間に応じてポイントが貯まり、各種特典が受けられるようになります。(3
ヶ月以上の実習に適用)。
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海外農業研修は青年就農給付金
(準備型)
が利用できます
◇青年就農給付金とは?◇
青年の就農意欲の喚起と就農後の定着を図るため、就農前
の研修期間(2 年以内)及び経営が不安定な就農直後(5 年以
内)の所得を補てんする給付金制度です。その中でも準備型と
は、就農前の研修段階の青年就農者に対して最長 2 年間、年間
150 万円が給付されるもので、都道府県が認める道府県農業大
学校や先進農家・先進農業法人等で研修を受ける就農者が、そ
れに当てはまります。
本会の海外農業研修も青年就農給付金の対象となっていま
す。
※ 青年就農給付金の詳細については、農林水産省のホームページをご覧ください。
◇給付が認められた場合、自己負担実質 0 円で海外農業研修参加が可能です◇
例えばアメリカコースへの参加の場合、必要経費は研修参加申込金 30 万円+研修費 86 万円の合計 116
万円となりますが、青年就農給付金の給付が認められた場合、研修に要する費用のすべてを補てんすること
ができます。
◇農業を目指す方の制度です!◇
新規就農をお考えの方にとって、メリットの大きい青年就農給付金ですが、準備型の給付条件は、原則と
して将来的に新規就農することが前提となりますので、海外農業研修修了後 1 年以内に、農業生産法人に就
職就農する、自身で新規就農する、またはご実家がすでに農家の方は親元就農して 5 年以内に経営を継承す
るなどの方法で就農することになります。もし就農しない場合、返還義務が発生しますのでご注意ください。
申請
審査会
給付金受給
(現地研修期間)
帰国後、就農
◇給付の流れ◇
給付を希望する方は、事前講習にて本会職員が詳細を説明しますので、その際に給付を希望する旨を伝え
てください。その後、所定の申請手続きを行い、渡航前に審査が行われます。給付対象者は、現地研修期間
中に一定期間毎に所定の報告書の提出、また帰国後就農が達成できた際には就農報告書の提出が求められま
す。
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ここが知りたい…海外農業研修 FAQ
Q1 農業経験がありませんが、海外農業研修に参加できますか?
なぜ海外農業研修に参加する前に国内で農業経験を積んだ方がよいのか…?それは、外国で農業を学ぶよりも容易だか
らです。また、日本の農業を全く知らないまま外国の農業を学ぶのでは、期待する研修効果を得られないためです。
実務研修では、農家の経営に深くかかわることになります。研修生の作業力がそのまま農家の経営に影響してくるの
です。つまり、あなたが何も農業を知らずに農場にやってくれば、農場主は一から教えなくてはならず、自分の仕事
も後回しになってしまうでしょう。事前に農業技術や作業の基礎を知っている人と、それが無い人では新しい環境下
で学ぶ農業の理解度も随分違います。
どれだけの農業経験があれば十分か、業種によって、また個人差もあるので、単純に伝えることはできませんが、自
分が農地の真ん中に置かれて、次に何をしたらいいのか、イメージできることが大切です。また、トラクターや農業
機械の操作資格があればできることが広がり、農場での活躍の場も多くなるでしょう。各県農業大学校ではトラクタ
ー講習会が開催される場合があるので、参加してみてはいかがでしょうか?
Q2 語学に自信がありません。現地で生活できるでしょうか…?
「外国語を話すなんて自分にはできるわけがない」と思ってしまうのかもしれません。しかし、農作業現場で行われ
る会話を想像してください。「 それ持ってきて、これ収穫して 」、「 良い野菜が取れた、今日も素晴らしい一日だった
…」。決して難とは思えないですよね?日常会話はどこの国でもほとんど変わりません。重要なのは、相手の気持ち
を聞き取ろうとすること、そして、自分の気持ちを伝えようとすること。上手にしゃべろうとすると、言葉が出なく
なってしまいます。
高度な知識を得たいのであれば、それなりの語学力が必要です。あなたが求めているのは、どんなレベルの外国語力
でしょうか?心配する必要はありません。今から始めれば、十分に希望の語学力が得られます。
Q3 治安が心配です、困った時はどうすればいいのですか?
配属農場のほとんどが穏やかな農村にあるので安心です。日本と勝手が違う部分、考え方の違いからくるトラブルに
は注意が必要ですが、本会はアメリカのワシントン州シアトルと、ドイツのボンにそれぞれ支部を設置し、日本人ス
タッフがみなさんをサポートしますので安心です。
また、充実した研修生活になるよう、国内で実施される講習で現地生活や安全について詳しく説明します。
Q4 選考試験ではどんなことをしますか?
推薦応募の方には面接、一般応募の方はそれに加えて、筆記(英語、農業、作文)の試験があります。面接では簡単
な英会話も行います。研修生は外国でしっかりと生活し、農業と真剣に向き合う資質を持っていることが大切です。
また、進路や将来設計にも関わるので、選考試験では、海外農業研修が自身に合っているかどうか判断させていただ
きます。
広く多くの方に参加いただける海外農業研修でありたいと考えていますが、送り出せる研修生の人数に限りがありま
すので、準備ができている方を優先的に選ぶことになります。
Q5 農場実習配属先はリクエストできますか? 配属先はどのように決まるのですか?
事前講習中に農場配属に関する個人面接を行い、希望業種や研修内容について相談をします。その後、各国受入機関
と本会で協議し、農場主の合意を得て農場が決定します。学びたい研修生と受け入れたい農場があってはじめて成立
する事業です。双方にとって素晴らしい研修になるよう努力します。
Q6 研修生活について教えてください。
農場では、宿舎(ルームシェア/小部屋/下宿/トレーラーハウスなど)が提供され、実習手当が支給されます。食
事は農場で用意されるか自炊となります。基本的に 1 週間に 1 日程度の休みが取れるようお願いをしています。また、
農場主と相談して休暇がもらえる場合があります。ただし、繁忙期は休みが取れないこともあります。海外農業研修
プログラムには、農場実習以外にも語学講習やセミナーが含まれています。研修生はその全てに参加しなければなり
ません。また、農場主家族や同僚、地域の方、クラブ活動や旅先での出会いなど、たくさんの人たちと関わることに
なります。
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海外農業研修お問い合わせ先 (2015 年 3 月現在)
No. 都道府県
担当課
郵便番号
住所
電話番号
1
北 海 道 公益財団法人 北海道農業公社担い手支援部担い手支援課
060-0005 札幌市中央区北五条西 6-1-23
011-271-2255
2
青 森 県 青森県農林水産部構造政策課
030-8570 青森市長島 1-1-1
017-734-9463
3
岩 手 県 岩手県農林水産部農業普及技術課
020-8570 盛岡市内丸 10-1
019-629-5656
4
宮 城 県 宮城県農林水産部農業振興課 980-8570 仙台市青葉区本町 3-8-1
022-211-2836
5
秋 田 県 秋田県農林水産部農業研修センター
010-1231 秋田市雄和相川字源八沢 34 番 1 号
018-881-3611
6
山 形 県 山形県農林水産部農政企画課
990-8570 山形市松波 2-8-1
023-630-3381
7
福 島 県 福島県農林水産部農業支援総室農業担い手課
960-8670 福島市杉妻町 2-16(西庁舎 5 階)
024-521-7340
8
茨 城 県 茨城県農林水産部農業経営課
310-8555 水戸市笠原町 978-6
029-301-3833
9
栃 木 県 栃木県農政部経営技術課
320-8501 宇都宮市塙田 1-1-20
028-623-2317
10 群 馬 県 群馬県農政部技術支援課
371-8570 前橋市大手町 1-1-1
027-226-3064
11 埼 玉 県 埼玉県農林部農業支援課
330-9301 さいたま市浦和区高砂 3-15-1
048-830-4050
12 千 葉 県 千葉県農林水産部担い手支援課
260-8667 千葉市中央区市場町 1-1
043-223-2904
13 東 京 都 東京都産業労働局農林水産部農業振興課
163-8001 新宿区西新宿 2-8-1
03-5320-4835
14 神 奈 川 県 神奈川県農業技術センター企画経営部
259-1204 平塚市上吉沢 1617
0463-58-0333
15 新 潟 県 新潟県農林水産部経営普及課
950-8570 新潟市中央区新光町 4-1
025-280-5300
16 山 梨 県 山梨県農政部農業技術課
400-8501 甲府市丸の内 1-6-1
055-223-1619
17 長 野 県 長野県農政部農村振興課
380-8570 長野市南長野字幅下 692-2
026-235-7243
18 静 岡 県 静岡県経済産業部農林業局農業振興課
420-0853 静岡市葵区追手町 9-6
054-221-3611
19 富 山 県 富山県農林水産部農業経営課
930-8501 富山市新総曲輪 1-7
076-444-3266
20 石 川 県 石川県農林水産部農業政策課
920-8580 金沢市鞍月 1 丁目 1 番地
076-225-1613
21 福 井 県 福井県農林水産部地域農業課
910-8580 福井市大手 3-17-1
0776-20-0433
22 岐 阜 県 岐阜県農政部農業経営課
500-8570 岐阜市藪田南 2-1-1
058-272-8434
23 愛 知 県 愛知県農林水産部農業経営課
460-8501 名古屋市中区三の丸 3-1-2
052-954-6412
24 三 重 県 三重県庁農林水産部担い手育成課
514-8570 津市広明町 13
059-224-2354
25 滋 賀 県 滋賀県農政水産部 農業経営課地域農業戦略室
520-8577 大津市京町 4-1-1
077-528-3845
26 京 都 府 京都府農林水産部流通・ブランド戦略課
602-8570 上京区下立売通新田西入藪ノ内町 85-3
075-414-4968
28 兵 庫 県 兵庫県農政環境部農政企画局農業経営課
650-8567 神戸市中央区下山手通 5-10-1
078-341-7711
29 奈 良 県 奈良県農林部農業水産振興課
630-8501 奈良市登大路町 30
0742-27-7431
30 和 歌 山 県 和歌山県農林水産部農業生産局経営支援課
640-8585 和歌山市小松原通 1-1
073-441-2932
31 鳥 取 県 県庁農林水産部農業振興戦略監とっとり農業戦略課
680-8570 鳥取市東町 1-220
0857-26-7389
32 島 根 県 島根県農林水産部農業経営課
690-8501 松江市殿町 1
0852-22-5395
33 岡 山 県 岡山県農林水産部農産課
700-8570 岡山市内山下 2-4-6
086-226-7420
34 広 島 県 広島県農林水産局農業技術課
730-8511 広島市中区基町 10-52
082-513-3559
35 山 口 県 県庁農林水産部農業振興課経営体育成班
753-8501 山口市滝町 1-1
083-933-3375
36 徳 島 県 徳島県立農林水産総合技術支援センター経営推進課
770-8570 徳島市万代町 1-1
088-621-2427
37 香 川 県 香川県農政水産部 農業経営課
760-8570 高松市番町 4-1-10
087-832-3406
38 愛 媛 県 愛媛県農林水産部農業振興局農産園芸課
790-8570 松山市一番町 4-4-2
089-912-2553
39 高 知 県 高知県農業振興部農地・担い手対策課
780-8570 高知市丸ノ内 1-7-52
088-821-4512
40 福 岡 県 福岡県農林水産部 経営技術支援課
812-8577 福岡市博多区東公園 7-7
092-643-3495
41 佐 賀 県 佐賀県生産振興部農産課
840-8570 佐賀市城内 1-1-59
0952-25-7118
42 長 崎 県 長崎県農林部農業経営課
850-8570 長崎市江戸町 2-13
095-895-2935
43 熊 本 県 熊本県農林水産部 経営局担い手・企業参入支援課
862-8570 熊本市水前寺 6-18-1
096-333-2432
44 大 分 県 大分県農林水産部農山漁村・担い手支援課
870-8501 大分市大手町 3-1-1
097-506-3586
45 宮 崎 県 宮崎県農政水産部地域農業推進課
880-8501 宮崎市橘通東 2-10-1
0985-26-7847
46 鹿 児 島 県 鹿児島県農政部経営技術課
890-8577 鹿児島市鴨池新町 10-1
099-286-3160
47 沖 縄 県 沖縄県農林水産部営農支援課
900-8570 那覇市泉崎 1-2-2
098-866-2280
48 推 薦 団 体 東京農業大学国際協力センター
156-8502 東京都世田谷区桜丘 1-1-1
03-5477-2560
49 推 薦 団 体 東京農業大学生物産業学部 学生サービス課
099-2493 北海道網走市八坂 196
0152-48-3814
50 推 薦 団 体 東京農業大学農学部 学生サービス課
243-0034 神奈川県厚木市船子 1737
046-270-6225
51 推 薦 団 体 北里大学獣医学部 学生課
034-0021 青森県十和田市東 23 番町 35-1
0176-23-4371
52 推 薦 団 体 酪農学園大学 エクステンションセンター
069-8501 北海道江別市文京台緑町 582 番地
011-386-1111
53 推 薦 団 体 拓殖大学北海道短期大学
074-8585 北海道深川市メム 4558
0164-23-4111
54 推 薦 団 体 帯広畜産大学 学務課
080-0835 北海道帯広市稲田町西 2 線 11 番地
0155-49-5293
55 推 薦 団 体 日本農業経営大学校 教務部
108-0075 東京都港区港南 2 丁目 10 番 13 号 農林中央金庫品川研修センター 5 階 03-5781-3750
27 大 阪 府 JAEC へお問い合わせ下さい
27
協
賛
がんばれ!海外農業研修生!
JAグループ
米国農務省
公益社団法人 国際農業者交流協会 The Japan Agricultural Exchange Council ホームページ:http://www.jaec.org/
〒144-0051 東京都大田区西蒲田5-27-14 日研アラインビル8階 TEL: 03-5703-0252 FAX: 03-5703-0255 E-MAIL: [email protected]