事業概要 - 琵琶湖河川事務所

平 成 27 年 度
事業概要
国土交通省 近畿地方整備局
琵琶湖河川事務所
琵琶湖河川事務所の主な取り組み
○琵琶湖・淀川の治水
①瀬田川改修(瀬田川洗堰操作を含む)と天ケ瀬ダム再開発事業による
淀川、宇治川の洪水防御及び琵琶湖周辺の浸水被害軽減
②琵琶湖への流入河川の整備(野洲川改修、大津放水路)
③ハード、ソフト両面の対策(水害に強い地域づくり協議会 等)
○琵琶湖・淀川の利水
①バイパス水路操作による琵琶湖沿岸及び下流域の水道用水・工業用水・農業用水の供給
○琵琶湖流域の環境
①琵琶湖周辺の環境に配慮した瀬田川洗堰の操作
②野洲川の自然再生
③瀬田川、野洲川、琵琶湖の水質・環境調査
○河川管理体制の強化と維持管理
①瀬田川・野洲川における維持管理
○憩い安らげる河川の整備
①野洲川における自然環境と調和した水辺空間の形成
○地域との連携・交流の推進
①琵琶湖河川レンジャーの活動
②ウォーターステーション琵琶を活用した連携交流
③アクア琵琶での情報発信
琵琶湖
瀬田川
-1-
琵琶湖・淀川流域の概要
淀川流域は、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良および三重の2府4県にまたがり、面積は8,240km2、そのう
ち、琵琶湖流域の面積は3,848km2(琵琶湖含む)で、淀川流域の47%、滋賀県の面積の96%を占めています。
琵琶湖の面積は674km2で、姉川、安曇川、野洲川などの直接琵琶湖に流入する河川だけでも118本を数
え、大雨が降れば、琵琶湖への流入量は多く、一時琵琶湖に貯められます。その後、唯一の自然流出河川の
瀬田川から宇治川を通り、木津川、桂川と合流し、淀川となって大阪湾に注いでいます。
琵琶湖は、洪水時には下流の洪水防御のための調整池としての役割を、渇水時には貯水池の役割を果たし、
京阪神1,400万人の極めて重要な水源となっています。
瀬田川
洗堰 瀬田川
図2
図1
淀川水系の流域図
図3
琵琶湖概要図
琵琶湖~大阪湾縦断図
瀬田川・野洲川の概要
瀬田川 概要
流域面積
3,848km2
流路延長
7.5km
管理区間延長
7.5km
野洲川下流域
瀬田川
野洲川 概要
流域面積
387km2
流路延長
65.25km
管理区間延長
13.8km
天ケ瀬ダム
図4
-2-
管内位置図
琵琶湖に関連した取り組み
琵琶湖の水位管理
計画高水位+1.4m
琵琶湖水位 B.S.L.(m)
洪水期
瀬田川洗堰で放流量を調節することにより、琵琶湖の水
位維持、下流河川の流水の正常な機能の維持、並びに水道
用水・工業用水・農業用水の供給を行い、また、洪水時に
は、下流の洪水流量の低減、琵琶湖周辺の浸水被害軽減を
行っています。
琵琶湖の水位は、非洪水期には基準水位+0.3mを上限とし、
洪水期には、あらかじめ基準水位-0.2m~-0.3mまで下げて
1月1日
おき、洪水時の最高水位をできるだけ低くするようにして
います(図1)。下流淀川の洪水の際には、洗堰からの放流量
を制限することで淀川の水位を低くおさえ、淀川の水位低
下後、放流量を増やし、琵琶湖の水位を低下させます。
梅雨
常時満水位+0.3m
利用低水位-1.5m
-0.2m
-0.3m
洪水期制限水位
6月16日
図1
台風期
9月1日 10月16日
琵琶湖の水位管理
瀬田川洗堰操作室
図2
環境に配慮した水位管理
琵琶湖主要年水位変化図
*午前6時時点の水位
4月1日から6月15日までの期間において、コイ科魚類の産卵、成育に配慮した水位管理を実施しています。
この期間は魚類の産卵時期であり、琵琶湖沿岸で産卵された後、ただちに水位を下げると、卵が干出して
しまう状況が起こることがわかりました(図3)。
この操作が魚類の産卵・生息に影響を与えているおそれがあるため、この期間において、「目標水位」を
設定して魚が産卵しやすい水位を維持するとともに、治水と利水に影響を与えない(上限ライン・下限ライ
ンを超えない)範囲において、降雨により水位が上昇した場合はその水位を極力維持して、産み付けられた
卵が干出しないような洗堰操作を実施しています(図4)。
かんしゅつ
水面上に干出
干出した
したコイ科魚
魚類の卵
類の卵
湖北町延勝寺
琵琶湖水位 B.S.L-013m
図3
図4
水位低下による魚類への影響
環境に配慮した水位管理
琵琶湖の水理水文調査・水質調査
琵琶湖の水位は、琵琶湖内の5箇所の観測所(片
山、彦根、大溝、堅田、三保ヶ崎)の朝6時の水
位を平均した値を琵琶湖水位としています。
水位等の情報は、ホームページや各地に備えて
いる電光掲示板等でお知らせしています。
琵琶湖の水質は、滋賀県及び(独)水資源機構
と連携し、北湖28地点、南湖19地点の計47地点で
調査を実施し、管理しています。
-3-
水位観測所(彦根)
水質調査船
電光掲示板による情報提供
琵琶湖での採水状況
琵琶湖の水理水文調査・水質調査
琵琶湖沿岸の浸水被害軽減に向けて
琵琶湖河川事務所は、滋賀県と共同で浸水被害、土砂災害の回避・軽減に向けた検討をしています。
「琵琶湖湖南流域 水害に強い地域づくり協議会」「東近江圏域 水害・土砂災害に強い地域づくり協議
会」を設置し、学識経験者の助言を得ながら、流域の皆様自身の行動により洪水被害を回避できるような
システムづくりや、水防活動や避難行動に関する様々な支援など被害を軽減するための方策について検討
を行っています。
琵琶湖浸水想定区域
記録が残る最大洪水である明治29年洪水は、琵琶湖水位を
B.S.L.+3.76mまで上昇させ、琵琶湖周辺に大きな被害をもたらし
ました。
当時の雨を再現し、これまでの河川整備状況を踏まえ、被害想
定を検討した結果、琵琶湖水位は現在ではB.S.L.+2.5mとなります。
この結果を浸水想定区域として告示しました。 (図5,6)
図5
浸水想定断面イメージ
浸水前
浸水時イメージ
浸水イメージ NHK大津支局前(大津市)浸水深約60cm
図6
琵琶湖浸水想定区域図
平成25年9月台風18号時の瀬田川洗堰操作と琵琶湖水位
平成25年9月の台風18号は、前線や台風周辺からの湿った空気と台風に伴う雨雲の影響から長時間に
わたり強い降雨をもたらし、滋賀県、京都府及び福井県に運用開始後初めて大雨特別警報が発表されま
した。大津市、高島市等多くの地点におけるアメダス観測値は、24時間雨量・48時間雨量が観測史上
1位を更新しました。
この降雨による琵琶湖への流入量は最大で毎秒約6,000m3に達したと推定されます。一方、瀬田川か
らの流出量は最大でも毎秒約800m3であったことから、琵琶湖水位は約1m上昇しました。(図7)
瀬田川洗堰下流の宇治川では、天ヶ瀬ダムへの流入量が洪水調節を行う量となったことから、瀬田川
洗堰においては、41年ぶりに全閉操作を行いました。全閉操作は約12時間継続しましたが、これによ
る琵琶湖の水位上昇は10cm程度と推算されます。
その後、下流淀川の水位の状況を確認しながら、瀬田川洗堰のゲート操作をドン付、中間操作、全開
放流に移行し、琵琶湖水位の速やかな低下を図りました。(図8)
宇治市
天ヶ瀬ダム
洪水調節中の天ヶ瀬ダム
(平成25年9月16日)
図7
琵琶湖流域の雨量・水位
瀬田川洗堰の放流量・流入量
-4-
全閉時の洗堰
(平成25年9月16日)
瀬田川における取り組み
瀬田川の改修
瀬田川改修、天ケ瀬ダム再開発事
業、宇治川塔の島地区改修を実施す
ることで、琵琶湖からの後期放流と
して毎秒1,500m3(琵琶湖水位
B.S.L.+1.4m時)を放流することが可
能となり、琵琶湖水位の低下、浸水
時間の短縮を図ることができます。
(図1)
現在、宇治川の改修状況、天ヶ瀬
ダムの進捗を踏まえながら、瀬田川
下流部の河道掘削を行い、また、鹿
跳渓谷について、景観、自然環境の
保全や親水性の確保などの観点を重
視した河川整備を検討しています。
10時
10時
10時
10時
10時
10時
10時
※瀬田川改修、天ヶ瀬ダム再開発、
宇治川塔の島改修実施後の河道
図1<昭和36(1961)年6月洪水シミュレーション>
河道条件の変化による琵琶湖水位の時間変化の比較
琵琶湖
宇治川
瀬田川
塔の島地区改修
瀬田川洗堰
瀬田川洗堰下流改修
鹿跳渓谷
天ヶ瀬ダム
天ヶ瀬ダム再開発事業
全開放流中の瀬田川洗堰
(平成25年9月18日)
図2
位置図
瀬田川洗堰下流改修
平成27年度は、大津市南郷地先において、河道掘削を継続します。
平成26年度までに、約75%の河道掘削を完了しています。
①
①’
瀬田川洗堰
大戸川
①
図3
①’
瀬田川洗堰下流掘削断面
瀬田川
瀬田川
瀬田川
施工状況(平成26年12月)
施工箇所図
-5-
河川管理体制の強化
近年頻発する豪雨災害を踏まえ、空間監視用カメラの夜間対応を行い、24時間監視を行っています。
設置箇所数:21箇所
カメラ設置状況
瀬田川
夜間
昼間
監視状況
図5
瀬田川における監視カメラ設置状況図
瀬田川の維持管理
堤防の除草
河川の巡視
安全性に影響のある堤体の亀
裂・陥没などの変状、法面部か
らの漏水の有無、樹木の繁茂状
況などを、車上巡視2回/週、
水上巡視1回/月を標準として
実施しています。
水上巡視
堤防や護岸などの構造物の状
態を外観的に目視確認できるよ
う、全区間において2回/年
(梅雨期前と台風期の後)を標
準として堤防等の除草を実施し
ています。
除草前
除草後
除草状況
学識者や住民の意見を踏まえ、河川利用者が水辺に親しみ、川の文化・交流施設や歴史・観光拠点
を安全・快適に移動できる散策路(愛称「瀬田川ぐるりさんぽ道」)が平成27年2月に完成しました。
瀬田川ぐるりさんぽ道完成記念!
「瀬田川ぐるりさんぽ道」ウォークラリーを
開催しました。
各ポイントにサインを設置
南郷ほたる橋(平成27年2月完成)
-6-
野洲川における取り組み
野洲川の堤防強化
河川水等の浸透に対して安全性を満たしていない堤防について、強化工事を実施しています。
平成27年度は、守山市立入地区において、堤体内に浸透した水を速やかに排水する、ドレーン工等の
堤防強化工事を実施します。
なお、平成26年度までに約72%の整備が完了しています。
※ドレーン工による堤防強化は、
堤体内の水位下げることで、
堤防を崩れにくくします。
野洲市
強化前の堤防内部の水位
ドレーン材
(排水材)
強化後の堤防内部の水位
野洲川
図1
堤防強化 イメージ図(断面図)
立入地区
守山市
H27実
凡
施
例
施工中
施工箇所図
施工後
地域のまちづくりと連携した河川整備「かわまちづくり」
守山市が計画する野洲川の自然の地形を利用した誰もが安全に利用できる水辺空間整備と連携し、水
辺へのアクセスが容易となる緩傾斜護岸・管理用通路の整備を平成27年度に着手します。
水辺に近づきにくい
現状(平成26年6月)
野洲川河口部ヨシ帯整備
緩やかな斜面
整備イメージ
(護岸・管理用通路)
モニタリング
河口部における水陸移行帯(ヨシ帯)の再生による魚類等の産卵・生息環境の改善は、平成26年度に整
備が完了しました。平成27年度は、整備効果の確認のためのモニタリングを実施します。
なお、平成24年度からは、植生調査や魚類調査といったモニタリングを地元中学生に協力いただいて
おり、今後も継続する予定です。
野洲川
施工直後(平成22年4月)
-7-
施工後(平成26年6月)
河川管理体制の強化
近年頻発する豪雨災害を踏まえ、空間監視用カメラの夜間対応を行い、24時間監視を行っています。
平成26年度には、野洲川の危険箇所である右岸13.2k地点に量水標を設置し、カメラで監視すること
によって、堤防天端まで水位上昇する場合にも情報把握ができるようになりました。
天満大橋
中洲大橋
野洲市
稲荷大橋
野洲川大橋
守山市
カメラ設置状況
野洲川橋
近江富士大橋
CCTN設置状況
夜間
監視状況
川田大橋
新庄大橋
服部大橋
幸浜大橋
昼間
野洲川
設置箇所数:26箇所
図5
野洲川カメラ設置状況図
野洲川の維持管理
堤防の除草
樹木の伐採
堤防や護岸などの構造物の状態を外観的に目
視確認できるよう、全区間において2回/年(梅
雨期前と台風期後)を標準として堤防等の除草
実施しています。
除草前
構造物に損傷を与える恐れのある樹木や、川
の流れを妨げている樹木を伐採しています。
除草後
伐採前
除草状況
伐採後
伐採状況
河川環境の保全・再生
「川でなければならない利用・川に活かされた利用」を重視する観点から、河川敷における占用施設
の新設及び更新の許可にあたっては、学識経験者、地域特性に詳しい方からなる委員会を設置して意見
を聴いています。
平成20年度には、河川敷利用の基本理念・基本方
針の公表を行いました。これにより、河川における
失われた自然環境が修復され、将来に保全・継承さ
れることが期待されます。
平成27年度は、野洲川にある河川公園の占用許可
(継続使用等)に際して、河川環境の保全・再生等
の観点から審議を行います。
-8-
野洲川運動公園
現地視察状況
天ケ瀬ダムにおける取り組み
天ケ瀬ダム再開発事業
概要
天ケ瀬ダム再開発事業は、淀川・宇治川の洪水被害の軽減を図り、琵琶湖水位の速やかな低下に
資するとともに、新たな水道用水の確保及び発電能力の増強を図ることを目的として、既設天ケ瀬
ダムの放流能力を増強する事業です。(図1,2,3)
図1 トンネル式放流設備の諸元
右岸:京都府宇治市槇島町槇尾山地先
場所
左岸:京都府宇治市槇島町六石山地先
目的
洪水調節・発電・水道
形式
トンネル式放流設備
構造
内径 10.3m
計画放流量 600m3/s(EL72.0m)
延長
617m
完成イメージ(流入部)
完成イメージ(ゲート室部)
完成イメージ(吐口部)
図1
施工状況(平成25年10月)
天ケ瀬ダムのトンネル式放流
設備は、[延長:617m、最大ト
ンネル径:幅23m、高さ26m]と、
水路トンネルとして日本最大級
のトンネルです。(図4)
図2
天ケ瀬ダム再開発事業
平面図
天ケ瀬ダム
図4
図3
天ケ瀬ダム再開発事業
縦断図
-9-
減勢池部のイメージ
天ケ瀬ダム再開発事業 工事進捗状況
平成27年度は、トンネル式放流設備建設、橋梁架替工事
を継続実施します。
■全体事業内容
・トンネル式放流設備
・左岸工事用道路
・右岸工事用道路
・工事用道路(新白虹橋)
■既実施事業内容
・左岸工事用道路
・右岸工事用道路
617m
989m
731m
1式
右岸工事用道路
989m
731m
3
図5
工事進捗率
工事用道路
(新白虹橋)
4
減勢池部
1
左岸工事用道路
ゲート室部
2
流入部
H26年度迄
H27年度
H28年度以降
1
2
流入部工事状況(平成27年3月撮影)
ゲート室部工事状況(平成27年3月撮影)
4
3
減勢池部工事状況(平成27年3月撮影)
新白虹橋工事状況(平成27年3月撮影)
<関連委員会等>
天ケ瀬ダム再開発 景観検討委員会:http://www.biwakokasen.go.jp/amadam/commitee06.html
トンネル式放流設備重金属等含有岩石処理対策検討会:http://www.biwakokasen.go.jp/amadam/commitee07.html
天ケ瀬ダム再開発事業生物環境ワーキンググループ:http://www.biwakokasen.go.jp/amadam/commitee02.html
天ケ瀬ダム再開発事業トンネル放流設備施工技術監理委員会
淀川水系ダム事業費等監理委員会
- 10 -
委員会の意見を踏まえた事業展開
各事業については、学識経験者等で構成される委員会等のご意見を伺いながら、進めております。
瀬田川・野洲川堤防調査委員会(平成24年6月設置)
瀬田川及び野洲川における堤防について、決壊した場合の原因究明と再度災害の回避に資するこ
とを目的に、決壊メカニズムの調査や堤防強化工法等の検討を行っています。
現地調査の様子
委員会の様子
野洲川河川保全利用委員会(平成16年11月設置)
野洲川河川敷における河川公園の新設及び更新等の許可申請があった際、審査にあたって
河川環境の保全・再生等の観点から学識経験者等の意見を伺っています。
委員会の様子
現地調査の様子
水陸移行帯ワーキンググループ(平成16年3月設置)
ニゴロブナなどのコイ科魚類の産卵・生育に配慮した水位管理を検討するにあたり、瀬田川洗堰
試行操作の方法や調査結果について学識経験者の意見を伺っています。(平成26年2月に操作方法
を確立)
委員会の様子
現地調査の様子
- 11 -
地域との連携・交流の推進
琵琶湖河川レンジャーの活動
行政と住民の方々との間に介在して、住民の方々が河川に関心を持って頂けるように、また、住民の方々
の意見を聴く活動を行う者として、琵琶湖河川レンジャーを任命しています。
瀬田川洗堰における情報収集・発信
市民協同によるモニタリング体制づくりの支援
琵琶湖河川レンジャーを募集しています!
琵琶湖及びその周辺(国土交通省近畿地方整備局琵琶湖河川事務所の直轄管理)において、住民が河川に関心を持つよ
うな活動に取り組むとともに、住民と住民ならびに住民と行政をつなぐ「琵琶湖河川レンジャー」を募集します。
アクア琵琶での情報発信
琵琶湖・淀川の治水、利水や環境についての広報施設です。豪雨の摸擬体験、学習映像の上映、
琵琶湖固有種の魚類の展示等を行っています。
平成26年4月よりボランティアの協力を得て、休日の開館に取り組んでいます。
平成27年3月にリニューアルした2階展示フロア
水のめぐみ館「アクア琵琶」
★休館日:土日祝(不定休)、12月28日~1月4日
詳しくはホームページをご覧ください。
★開館時間:午前9時30分~午後4時30分
〒520-2279 滋賀県大津市黒津四丁目2-2
TEL:077-546-7348
豪雨を体験できる「雨たいけん室」
アクア琵琶案内ボランティアを募集しています!
アクア琵琶では、瀬田川洗堰の役割や琵琶湖と淀川の治水・利水などについて様々な展示物などにより情報を提供して
います。この度、より地域に親しまれる施設運営を行うため、アクア琵琶案内ボランティアを広く募集しています。
ウォーターステーション琵琶を活用した連携交流
琵琶湖や川に関するさまざまな活動に取
り組む方々の情報交流のための施設です。
「川」、「琵琶湖」や「水」に関する活
動を行う方に、会議室等のスペースを無料
でご利用いただけます。
住民団体主催イベントの利用例
★休館日:火曜日・12月28日~1月4日・3月末~4月初
★開館時間:午前9時~午後5時
ウォーターステーション琵琶
〒520-2279 滋賀県大津市黒津四丁目2-2
TEL:077-536-3520 FAX:077-536-3530
ツイッター:http://twitter.com/ws_biwa/
フェイスブック: http://www.facebook.com/water.station.biwa
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会議スペース
防災への取り組み
洪水予報・水防警報の発令
洪水から地域を守る水防活動や、地域の皆様が自らを守るために必要な情報を、「洪水予報」として、
気象庁彦根地方気象台と共同で発表しています。
また、水防団などの水防管理団体に対しては、「水防警報」を発令し、水防活動の指針を示しています。
水防警報
洪水予報
国土交通省
気象庁
国土交通省
琵琶湖河川事務所
彦根地方気象台
琵琶湖河川事務所
水 位
雨 量
水位情報
水防機関への指示
共同発表
水防警報の種類
洪水予報の種類
【待機】
1.はん濫注意情報(洪水注意情報)
はん濫注意水位に到達し、さらに水位の上昇が見込まれる
とき
水防団に出動準備の必要性を警告することを目的とし、主として気象
予報に基づいて行う。
【準備】
2.はん濫警戒情報(洪水情報)
はん濫危険水位に達すると見込まれるとき
3.はん濫危険情報(洪水情報)
水防資材の点検、水閘門等の開閉準備、水防要員召集準備、巡視幹部
の出動等に対するもので、主として上流の雨量に基づいて行う。
【出動】
はん濫危険水位に達したとき
水防団員の必要を警告して行うもので、上流の雨量または水位に基づ
いて行う。
4.はん濫発生情報(洪水情報)
はん濫が発生したとき
水防管理団体
関係行政機関
水防団
マスコミなどの
報道機関
住
・市区町村 ・水防事業組合
水防団
民
管理河川における基準観測所
▼ 2.8m
瀬田川 左岸 68.8k
▼ 2.6m
▼ 2.0m
関ノ津水位観測所
関ノ津水位観測所
野洲川 左岸 8.1k
野洲水位観測所
▼ 4.8m
野洲水位観測所
※水位情報で用いる用語
●はん濫危険水位:いつはん濫してもおかしくない状態。避難等のはん濫発生に対する対応を求める段階
●避難判断水位 :避難準備などのはん濫発生に対する警戒を求める段階
●はん濫注意水位:はん濫の発生に対する注意を求める段階
●水防団待機水位:水防団が体制を整える段階
- 13 -
予算・組織
予算の推移
200
事業費(億円)
※H21~27年度は業務取扱費除く
182
180
179
174
183
災害・受託ほか
176
ダム関係
159
160
砂防
152
環境
140
河川
130
120
※109
108
102
100
93
96
80
※71
※75
※59
60
47
43
40
42
39
31
※28
※20 ※19
20
0
H4
H5
H6
H7
H8
H9
H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
図1
予算の経年変化グラフ
※業務取扱費を除く(単位:千円)
事業費目
箇所名等
事業概要
平成26年度
平成26年度補正
平成27年度
河川整備事業費
861,200
河川改修費
351,000
河川維持修繕費
510,200
ー
522,000
201,982
ー
90,140
201,982
ー
90,140
6,241,684
ー
9,782,577
ー
9,782,577
都市水環境整備事業費
7,503百万円
総合水系環境整備事業費
多目的ダム建設事業費
淀川天ヶ瀬ダム再開発建設費
トンネル式放流設備、新白虹橋 等
7,139百万円
総合流域防災対策事業費
受託工事費
ー
6,241,684
222
7,503,478
図2
306,000
30,000
198,390
合計
828,000
50,000
2,417
ー
242,700
30,000
10,945,834
前年度予算との比較
組織図
9課
事務所長
2出張所
副所長(事務)
総務課
事務所の総合的な窓口、職員の福利厚生、庁舎管理に関する事務等
副所長(事業・管理)
経理課
工事、業務、物品購入等の契約、国有財産、歳入・歳出に関する事務等
副所長(調査・計画)
用地課
用地取得・移転補償、事業用地管理に関する事務等
事業対策官(技術)
工務課
瀬田川、野洲川の改修事業等の工事に関する調整等
保全対策官(技術)
開発工務課
天ヶ瀬ダム再開発事業の工事に関する調整等
水理水文、洪水及び地震対応の窓口、河川整備計画に関する調整等、住民連携
対応等
建設専門官(事務)
調査課
建設専門官(技術)
河川環境課
建設監督官(技術)
管理課
建設監督官(技術)
占用調整課
建設監督官(技術)
瀬田川出張所
工事監督、施設管理、河川巡視、河川の占用許可の相談窓口
野洲川出張所
工事監督、施設管理、河川巡視、河川の占用許可の相談窓口
職員構成
瀬田川、野洲川、琵琶湖の水質・環境調査、水質事故対応等
河川管理施設の維持修繕・管理運営、河川法申請手続きに関する技術審査等
瀬田川洗堰の操作による琵琶湖の水位及び下流への放流量管理
河川法に関する許認可事務全般、河川区域境界、不法占用対策に関する事務等
事務官
20名
職員数
58名
技官
38名
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国土交通省 近畿地方整備局 琵琶湖河川事務所
〒520-2279
滋賀県大津市黒津4-5-1
TEL077-546-0844
インターネットで手軽にアクセス!
事務所ホームページ:http://www.biwakokasen.go.jp/
琵琶湖の水位や雨量を携帯で
ご覧いただけます。
瀬田川出張所 野洲川出張所
〒520-2279
大津市黒津4-2-1
℡077-546-0006
〒524-0021
守山市吉身3-7-2
℡077-582-3279
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au
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softbank :http://www.biwakokasen.go.jp/mobile/s/
2015.4.30作成