春闘ニュース 第10号

2015春季生活闘争第10号
発 行 中小共闘センター
発行人 進藤 衛
2015・5・15
連合秋田労働局 中小共闘センター/非正規労働センター
〒010-0001 秋田市中通 6 丁目 7-36
TEL.018-833-0505
4月29日(水)、秋田市八橋陸上競技場において〝平和を守り、
雇用を立て直す みんなの安心のためさらなる一歩を踏み出そう
〟のスローガンの下、「第86回秋田県中央メーデー」を開催。
来賓や各級議員、構成組織・単組組合員と家族、一般市民など、
およそ2,300名が集い、「志を同じくするすべての仲間との
連携と連帯で、『STOP THE 格差社会!暮らしの底上げ実
現』に邁進し、〝働くことを軸とする安心社会〟への扉を切り拓
く」との宣言を採択しました。
式典は、連合秋田女性委員会:小林
実行委員会を代表し冒頭の挨拶で東海林
美佳子幹事の司会で進行、
悟会長は、「東日本大震災から4年が経過したが、被災
地における復興・再生の道のりは厳しい状況にあり、連合秋田として最大限の支援を継続してまい
りたい。」と述べました。また、第18回統一地方選挙の結果および、2015春季生活闘争につ
いて「第18回統一地方選挙は、連合秋田推薦候補者19名中、18名の当選を勝ち得たが全員当
選には至らなかった。加えて、戦後最低の投票率となったことを重く受け止めている。我々の政策・
制度実現には志しを同じくする議員の協力が必要である。このことを再認識し取り組みを強化して
まいりたい。」「2015春季生活闘争は、昨年を上回る賃上げ結果となっている。今後は、まだ
妥結していない地場中小の動向を注視しながら、未解決組合の支援を強化して行く。」と述べ、続
いて「今年は戦後70年の節目の年にあたる、世界の恒久平和に向けて平和運動の取り組みを強化
してまいりたい。また、これらの連合運動を前進させるには組織強化が重要である。組織拡大に向
けても全力で取り組んでまいりたい。」と挨拶を締めくくりまし
た。来賓として秋田労働局や労働福祉事業団体などの代表、各級
議員、高退連など多くの方々にお越しいただき、来賓を代表して
佐竹
敬久秋田県知事、穂積
志秋田市長、三浦
廣巳秋田県商
工会議所連合会会長から祝辞、連合秋田議員懇談会を代表して、
石川
ひとみ副会長からご挨拶を頂きました。続いて、メーデー
スローガン、メーデー宣言の採択を行い式典を終了。その後組合
員と家族により、組合旗を掲げて会場から千秋公園前まで、「東
日本大震災復興支援」
「働く者の処遇改善」
「暮らせる最低賃金」
「格差是正・均等待遇」「安心の社会保障」等を訴えながらパレ
ードを行いアピールしました。今年も盛況に第86回秋田県中央
メーデーを終了することが出来ました。運営に協力いただいた企
業・団体、構成組織、ご来賓各位ならびに参加された組合員、市
民の皆さんに心から感謝を申し上げます。
1.連合本部公表 要求・妥結状況 〔5月11日集計、5月13日プレスリリース〕
・5 月 11 日現在、7,005 組合が要求提出を行い、6割を超える組合が妥結に至っている。
・平均賃金方式では 3,439 組合が回答を引き出した。回答(組合員数加重平均)は額で 6,71
0円、率で 2.28%であり、これは昨年同時期を額で 607 円、率で 0.17 ポイント上回って
いる。うち、組合員数 300 人未満の中小組合の回答は、額で 4,845 円、率で 1.99%と、昨
年同時期より額で 423 円、率で 0.16 ポイント上回っており、中小を含め賃上げの流れは継
続している。
・非正規労働者の賃上げ回答は、時給で 17.07 円、月給で 4,128 円となり、昨年を大きく上
回る回答を引き出しており、処遇改善の動きが波及している。また、正社員への転換ルールの
導入、促進、明確化の取り組みなども行われており、非正規労働者の処遇改善に関わる要求は
2,937 件提出され、636 件の回答を引き出している。取り組み事例の共有などを行い、引き
続き雇用の安定や処遇改善を進めていく。
・およそ4割の組合が交渉を継続している。連合は構成組織とともに交渉の追い上げをはかり、
社会全体の「底上げ・底支え」と「格差是正」の実現に全力を尽くす。
2.連合秋田集計要求・妥結状況
〔5月11日現在〕(有額報告の加重・単純平均)
要求組合数
要求額(加重平均)
率(加重平均)
要求額(単純平均)
率(単純平均)
153組合
9,286円
3.63%
8,634円
3.85%
妥結組合数
妥結額(加重平均)
率(加重平均)
妥結額(単純平均)
率(単純平均)
87組合
5,761円
2.08%
4,563円
1.90%
・要求・妥結の全体集計では、要求組合が153組合(昨年同期比+3組合)。要求額(加重平
均)9,286円(昨年同期比+2,421円)。妥結した組合は87組合(昨年同期比±0)。
妥結額(加重平均)は5,761円(昨年同期比+912円)となっています。なお、賃金改
善分については、賃金制度の整備されている41組合から有額報告をいただいき、定期昇給額
を除いた改善額は加重平均で1,979円。定昇については、5,395円の妥結金額となっ
ています。
3.非正規労働者の賃金改善
・非正規労働者の賃金改善については、現在8組合より要求提出のご報告をいただいています。
要求額は単純平均で30.4円、妥結金額は単純平均で8.8円となっています。非正規労働
者の賃金改善も含めて、交渉に進展があり次第、積極的な情報開示をお願いします。
4.第3回中小共闘センター会議確認事項
・連合秋田は、5月13日(水)第3回中小共闘センター会議を開催し、5月11日時点の要求・
妥結状況について確認するとともに、今後の取り組みについて議論を行い、現状を踏まえると
要求提出組合の6割が妥結したものの、依然4割の組合で妥結に至っていないことから、現時
点は闘いの折り返し点と認識し、引き継続き未解決組合の支援に取り組むことを確認しました。