東松山市教育委員会研究委嘱「学校特色化支援事業」 元気な青鳥っ子 『すあし教育』の推進 東松山市立青鳥小学校 昭和57年の開校以来33年間の長きにわたり継続して「すあしの生活」 に取り組んでおり、毎年5月から10月までの期間、教室や校庭で日常的に すあしの生活をしています。 『すあし』を頭文字とした教育目標のもと、 教 育 目 標 「すあし教育」の充実・発展を通して、児童一 (す)すんで学ぶ子 人 一 人 の「 確 か な 学 力 」 「豊かな心」 「健やかな体」 (あ)かるく健康な子 知・徳・体のバランスのとれた児童の育成をめ (し)んせつで優しい子 ざして、創意ある教育活動に取り組んでいます。 <校庭での体育もすあしで> 1「すあしの生活」の一日 登校して教室に到着後、すあしの生活 がスタートします。 普 通 教 室 で の 授 業 は 、原 則 す あ し で す 。 非常時に備えて、机の横に上ばき入れを 下げています。 業前マラソンや校庭での体育の授業な ども、すあしで行っています。5月下旬 の運動会は、保護者や地域の方々に見て いただくよい機会となっています。 トイレを使用する時は、サンダルを使 用しています。また、特別教室や給食・ 清掃の時間などは上ばきを履いています。 (体調不良や事情により申し出があった場 合、担任が危険と判断した場合等も上ば き を 着 用 し て い ま す 。) 2「すあしの生活」を支える環境整備 開校当初からの本校のシンボルとして、 校舎の南側につくられた流れる川と広 い池からなる『すあし川』があります。 環境整備の一環として、関越自動車道 の脇を流れる清水をなんとか生かした いと考えた当時の地域住民の願いを元に、 PTAが中心となって作られた里山風 緑地で、水と緑にふれあう子ども達の 元気な明るい声が響いています。 すあし川の横と児童昇降口の横には 足洗い場が設置されていて、足ふきマッ トは整美委員会が毎日交換しています。 -1- <すあし川で遊ぶ子ども達> <足裏のバネを使うんだよ> 3「すあし教育」に関する講演会 11月には、日本ベアフット・ランニ ング協会代表理事の吉野剛氏をお招きし、 「心と体の成長のために ~裸足ランニ ングから学ぶこと~」と題して、講演会 を開催しました。 海外での経験を踏まえた貴重なお話は もとより、実際の活動を通して上手な足 の使い方についても教えてくださいまし た。バタバタと大きな音を立てて走って いた子ども達も、いくつかの練習に取り 組んだ後は、体育館の床でもあまり音を立 てずに走ることができるようになり、びっ くりしていました。 4青鳥小キャラ「オオドリン」 児童に学校シンボルキャラクターのデザイ ンを公募して選ばれたのが「オオドリン」で す。 翼が足の形となっています。足もともすあ しです。これらの形は、青鳥小学校の自慢で ある「すあしの生活」を象徴しています。 いつも元気に明るく気持ちよく、青鳥小の 子ども達を見守っています。 また、児童作成の青鳥小学校交通安全標語 も「すぐ止まる あわてず しっかり 右左」 と い う 、「 す あ し 」 を 頭 文 字 と し た も の を < 足 も と は い つ も 「 す あ し 」 > 児童がつくりました。 5「すあし」に関する児童の認識・保護者の意見 児童の認識 ○ ○ ○ △ △ すあしは気持ちいい。 足が強くなる。 すあし川で自然とふれあえる。 石などを踏むと、足が痛い。 皮がむける。 ○ ○ ○ ○ △ 保護者の意見 健康になる。 丈夫な体づくりができる。 青鳥小学校の伝統である。 すあしをやっている学校でよかった。 子どもがすぐに靴下を脱いでしまう。 6「すあし教育」の成果と課題 ・学習を支えるたくましい体づくり・健康づくりに役立っています。 ・ 足 と 体 全 体 を バ ラ ン ス よ く 使 う 「 反 復 横 跳 び 」「 立 ち 幅 跳 び 」 で は 、 ほ と んどの学年が県平均を上回ることができました。 ・風邪やインフルエンザの罹患率が、近隣の学校よりも低い数値でした。 ・足の成長を記録するように、足形スタンプをとるようにします。 ・県内で「はだし教育」に取り組んでいる学校との交流をします。 -2-
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