緑小PTA会員各位 お仕事に関するアンケート ご報告 いよいよ3月、お子さまの1年の成長ぶりに目を細めていらっしゃる保護者の方も多いことでしょう。 さて、1月末に配布いたしました「お仕事に関するアンケート」の結果がまとまりましたので、ご報告いたします。 アンケートはPTA会員321名に配布し、回収は254枚、回収率は79.1%となりました。 たくさんの方のご協力を感謝いたします。 この報告書は、 ★ ★ ★ ★ データ編 ・・・・・・・・・・・1 自由記述編 ・・・・・・・・・・4 自由記述Q&A編 ・・・・・・・・6 PTA活動の今とこれから編 ・・・7 の四編で構成されています。どうぞご興味のあるところから、ご覧になって下さい。 ではさっそく、結果を見てみましょう! 平成22年3月15日 緑小PTA 平成21年度執行部 ★ データ編 ★ 皆さんにお答えいただいたアンケートの集計結果です。 1.現在、仕事をお持ちですか(回答数254) 無回答, 1.2% グラフ1 仕事の有無 回答して下さったPTA会員の中で、仕事をお持ちの方は6割近く に達しています。現在、PTA会員となっているのは母親がほとん どですから(本来は父母どちらでもよい)、今や仕事を持つ母親 は多数派のようです。現在は仕事をしていないが、仕事を始める 予定のある方は全体の6.7%。この方たちが実際に仕事を始める と、実に66%の有職率となります。 仕事をして いない, 39.4% 無回答, 0.7% グラフ2 仕事の曜日 2.仕事をする曜日はどのようですか(回答数151) 仕事をして いる, 59.4% どちらも, 34.4% 平日中心に働く方が多いのですが、平日も週末も特に区別する ことなく仕事をしている方も3割以上いらっしゃいました。 平日中心, 63.6% 週末中心, 1.3% 3.週、または月に何回仕事をしていますか(回答数151) グラフ3 月単位で回答した方は全体の2割ほどでした。月単位の回答は、 月に数回から、月20~25回というように、様々なパターンがあり、 シフトチェンジのあるパートなどの仕事についている方も多いと 思われます。 週1 7.3% 週2 週 換 算 の 回 数 グラフ3は、月単位の回答もすべて週に換算し、週当たり何回仕 事をしているかを示したものです。週5回、つまり平日で言えば 毎日仕事をしている方が、突出して多いことがわかります。 また「まったく不規則」という回答も6%ありました。週や月によっ て働く日数の変化が大きい方もいらっしゃるようです。 週当たりの勤務日数 6.6% 週3 10.6% 週4 10.6% 週5 45.0% 週6 11.3% 週7 1.3% 不規則 6.0% 無回答 1.3% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 週7回は2名。1人は「不規則ながらほぼ毎日」と回答。 1人は「月25回と回答」→週換算で6.25回→切上げで7回。 4.仕事に拘束されている時間帯はいつですか 8時半から18時半まで、というような回答の場合には、仕事の開始時間は早い正時(例:8時半→8時)、終了時間は遅い 正時(例:18時半は19時)に修正して集計。 グラフ4 午前6~10時に仕事を始める人の仕事の終了時間(回答数135) 仕事を始める時間(通勤時間なども含む)の回答 で最も早かったのは午前6時でした。早い! 25% 20.7% 20% グラフ4は、午前6時から10時の間に仕事を始め た方が、何時まで仕事をするかを示したものです。 午後6時まで働く方が全体の20%ほどで、最も多 くなっています。午後5時以降まで仕事をしてい る方は全体の半数近くを占めています。 (働く回数は、週1回から週5回以上まですべて含む) 15% 10% 12.6% 11.1% 10.4% 14.1% 11.1% 8.9% 5.2% 5% 3.7% 2.2% 0% 12時 13時 14時 15時 16時 17時 18時 19時 20時 21時 仕事を終了する時間 2 以下の表1で、仕事をしている時間帯の分布をさらに具体的に見てみましょう。夕方から始まるお仕事の方もいますね。 この表のバラつきを見ると、仕事の仕方がいかに多様かを感じます。 ★ 表の見方 ★ 表1 仕事の開始時間と終了時間(回答数151 無回答4) 表の左側縦方向に見る のは仕事の開始時間。 例えば朝8時に仕事を 開始する人の欄を横に 見ていくと、午後12時 まで仕事をする人は1 人、午後1時まで仕事 をする人は6人。最も多 い終了時間は午後6時 までで、15人となる。 仕事の終了時間 単位(人) 6 時~ 7 時~ 8 時~ 仕 9 時~ 事 の 10 時~ 開 11 時~ 始 12 時~ 時 13 時~ 間 15 時~ 16 時~ 17 時~ 終了時間別人数 開始時間 9時 12時 13時 14時 15時 16時 17時 18時 19時 20時 21時 23時 別人数 1 1 3 1 6 6 1 7 5 3 4 9 4 6 9 10 9 1 1 3 6 15 5 2 1 1 3 1 1 2 8 2 1 10 62 50 11 2 4 1 1 1 3 147 2 1 1 1 1 1 5 14 15 17 16 23 28 13 1 1 1 10 1 1 4 ※「遅番の場合は18~22時」という回答も1件あり 見にくいか・・・ 仕事を持っていない39.4%(1より)の方は、子供のいない昼間の時間帯が活動しやすいでしょう。仕事が週1回から 週3回ほどの14.6%(1,3より算出)の方は、仕事の調整次第では昼間に時間を取ることもできそうです。これらを合 わせると53%。しかし残りの半数近くの方が、表1のような仕事の仕方をしているとなると、現在の主な活動時間である 「平日の午前中」には、時間が取りにくそうです。 18時以降になると、仕事を終えて帰宅する方も増えてきますが、母親としてはとても忙しい時間で、PTA活動に参加す るのは大変ですね。月1回くらいなら、なんとかなるでしょうか・・・。難しいところです。 ただこの多様な働き方をしているすべての方が、同時に打合せに参加したりするわけではないため、同じ部に集まっ たメンバーの構成や、リーダーとなる方の意向によって、また活動内容によって臨機応変に時間を調整することはでき そうです。 5.仕事に費やす時間はどの程度ですか(回答数151) 5~8時間、というように、幅を持たせた回答は、平均した後、切上げた数値に修正して集計。 4と質問は似ていますが、職種や仕事内容は多岐に渡 るであろうことから、仕事場での仕事のほか、家で仕事を する場合もあることを想定し、仕事に費やす時間数を質 問しました。 その結果、グラフ5に見るように、一日あたり8時間という 回答が最も多くなっています。 幅のある回答はすべて切上げていますので(例:6.5時間 →7時間)、長めの結果とはなっていますが、平均すると、 仕事に費やす時間は、一日当たり7.3時間となりました。 グラフ5 一日あたり 仕事に費やす時間 20% 17.2% 16% 13.2% 13.2% 11.9% 11.3% 12% 9.3% 8.6% 7.3% 8% 2.0% 2.0% 1.3% 4% 2.6% 0% 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 無 一日あたりの時間(単位:時間) 3 グラフ6は、3での回答と相関し、週当たりの勤務回数別 に、仕事に費やす時間を集計したものです。 グラフ6 週当たりの回数別 仕事に費やす時間 12 勤務回数が週5回を超えると一日あたりの勤務時間も長 くなる傾向がわかります。いわゆるフルタイム勤務の方が 多いということでしょうか。 10.5 10 時 8.0 7.9 8 5.6 5.9 週1 週2 週3 6 6.8 6.3 5.9 間 今回の調査では、フルタイム勤務と考えられるデータは 二種類算出できます。 ★週5回以上 一日あたり7時間以上勤務 23.2%(回答者254人に対して) ★週5回以上 午前10時以前から午後5時以降まで勤務 19.7%(回答者254人に対して) 4 2 0 週4 週5 週6 週7 不規則 週当たり勤務回数 どちらの集計結果からも、全体の2割程度が、フルタイム勤務をしていると言えそうです。これは、1クラスの児童数を 35人とすると、7人程がフルタイム勤務だという計算になります。 がんばる あなたに 6.PTA活動に参加する余裕はありますか グラフ7 グラフ7は、現在仕事をしていない方が、PTA活動に参加 する余裕があるかどうかをみたものです。 仕事をしていない方の余裕度(回答数95) 100% 2.6% 21.8% 仕事を始める予定のない方は、「余裕あり」「やや余裕あ り」と答えた方を合わせると7割を超えますが、今後仕事を 始める予定のある方は、「やや余裕あり」と「あまり余裕な し」の回答数が拮抗しています。 80% 47.1% まったく余裕なし 60% あまり余裕なし 52.6% 40% 余裕あり 41.2% グラフ8は、3の回答と相関し、週の勤務回数別にPTA活 動に参加する余裕度を集計したものです。少し見づらいで すが、色の濃い部分ほど、参加する余裕がないことが示さ れています。 やや余裕あり 20% 23.1% 11.8% 0% あり なし 仕事の具体的な予定 これによると、仕事に行く回数が増えるほど、色の濃い部分(余裕がない)が増えていることがわかります。一日あたり の勤務時間の長短でも集計してみましたが、時間の長短は、PTA活動に参加する余裕度にさほど影響は大きくなく、 週当たりの勤務回数の多少が、大きく影響しているようでした。 グラフ8 100% 週当たり勤務回数別 余裕度(回答数147) 10.0% 12.5% 10.0% 30.0% 25.0% 18.2% 22.2% 29.4% 80% 60% 50.0% 50.0% 100.0% 68.2% 40% 20% 60.0% 66.7% 58.8% 68.8% まったく余裕なし あまり余裕なし やや余裕あり 余裕あり 37.5% 30.0% 10.0% 6.3% 週2日 週3日 0% 週1日 週4日 13.6% 11.8% 週5日 週6日 仕事の頻度 11.1% 週7日 不規則 4 ★ 自由記述編 ★ アンケートの自由記述欄にご記入いただいた内容についてのご報告です。 はじめに 自由記述欄に記入してくださった方は、54名。全体の回答数の2割強、内容的にはのべ80件程度に上ります。 「働いている方の時間のやりくりの難しさ」、「働いていない方にも様々な事情があるということ」、「なんだかもやもやと してどこかにぶつけたい気持ち」などなど。なかなか、皆さんの生の声を聞くことがないので、本当にありがたいと思い ました。 1.PTA活動への思い ●最も多かった回答は、「PTA活動に対する思い」に関するもので、20件強でした。 仕事をしている方→ 多い回答順に、「仕事を調整できる範囲でなんとか協力したい」「役員になった らどうしようと不安」「PTAより仕事が優先」という意見に三分されました。 仕事をしていない方→ 回答数は少ないのですが、「積極的に参加したい」「なんとなく不安だ」という相 反した意見がありました。 ●「要はやる気の問題ではないか」「うまく協力していくことが大切ではないか」という意見は、PTA活動に前向き な思いから出ているものと思われます。これに対し、「義務・強制的なのはいかがなものか」「仕事が免除理由 にならないのはどうなのか」、という意見もありました。 ●「仕事をしていない人のみが役員をやる、という方向にならないように」というご指摘もいただきました。確かに 不安を持たせるようなアンケートだったかもしれません。しかし趣旨はそこではなく、仕事を持つ、持たないに 関わらず、気持ちよく参加できるPTA活動を探る、その第一歩という位置づけのアンケートなのです。 2.様々な事情 ●次に多かった回答は、仕事を持つ方は持つ方なりの、持たない方は持たない方なりの「様々な事情」を述べ たもので、20数件ありました。 仕事をしている方→ 「休みが取れない」「時間の融通が利きにくい」という現実がたくさん寄せられま した。特に最近は雇用・経済環境が厳しく、今の仕事を手放すわけにはいかな いという、切実な思いもあるようです。 また役員と仕事との兼合いで嫌な思いをした体験も数件寄せられ、PTA活動に 対してなんとなく後ろ向きになってしまっている現状もうかがえました。 仕事をしていない方→ 仕事を持たない方にも、それぞれに事情があり、仕事を持たない人=時間が自 由になる人、と決め付けることはできないとも言えそうです。 3.免除条件や役員選出方法について ●3番目は15件ほどに上る、 「免除条件」 「役員選出方法」について色々な意見やアイデアです。 ●「免除条件」については「現状のままでよい」との意見もいただきましたが、ひとり親、転入生、第一子の1年生、 仕事を持つ人、などを役員選出や会長の抽選から免除しては、との意見もありました。(詳細は自由記述Q&Aへ) ●「負担を減らす方法」としては、ポイント制、ワークシェア(人数を多めに選出して一人当たりの負担を減らす方法)的な考 え方などがあげられました。(詳細は自由記述Q&Aへ) 5 ●「選出方法」については、「役職を複数希望できるようにしては」「役員を続けたい人には続けてもらう」などの 意見がありました。(詳細は自由記述Q&Aへ) ●「役員は母親だけなのか」という意見も数件いただきました。緑小では、ほとんどが母親であるのが現状です が、実際にはPTA会員は母親、という決まりはありません。緑小でも、平成19年度は父親がPTA副会長をな さっていました。運動会では父親のボランティアがたくさん参加してくださいますし、さらに書類作成やイベント 協力など、家庭内で分担し合あってもいいかもしれませんね。 ●以上の件は、是非も含め、すぐに対応するのが難しいこともあります。しかし、今年度の執行部でいくつかの 件について検討を進めてきましたので、「自由記述Q&A」や「PTA活動の今とこれから」をご覧下さい。 4.PTA活動の方向性と活動方法のアイデア ●最後に「今後のPTA活動について」の意見も、15件近くいただきました。アンケートへの回答者の6割近くが 仕事をしている方だったということもあってか、 「PTA活動を縮小する方向で」「役員の負担を減らしてほしい」 という意見が多く寄せられました。 ●また「活動方法」についてのアイデアも10件近くいただいています。「パソコン上での会議やメールを使って」 「打合せを夕方や休日に」など、PTA活動に参加するための様々な方法を考えて下さいました。 ●「PTAの存在意義はなにか」という問いかけもいただきました。PTA活動は、どこかで皆さんやお子さんのお 役に立っているはずですが、役員の仕事自体は裏方に回るものが多く(前面に出るのを嫌がる、謙虚な母親 たちが多いこともあると思いますが!)、目に見えにくいことが、このような疑問につながるのかもしれません。 ●これらについては、「PTA活動の今とこれから」で少し考えてみましたのでご覧ください。 データ・自由記述についてのまとめ ●「仕事」という切り口だけからではありますが、データ編と合わせ、緑小学校のPTA活動の現状が少し見えてき たのではないかと思います。 ●「仕事は役員の免除理由にならない」とうたっている以上、仕事を持つ方にとり、不利益ばかり感じられる活動 であってはいけないのでしょう。逆に仕事を持つ人ならではのネットワークの広さやフットワークの良さで、活動 を効率化しつつ活性化させることができるかもしれません。 ●PTA活動は「ボランティア」です。どこまでやるのか、逆にどこまで簡素化していくか、同じグループに集まった 役員の考え方や時間の使い方で、活動の仕方は変わっていいのだと思います。ただ、ほかならぬ自分の子 供が通う学校のことですから、折合いをつけて何とか関わっていこう、と考えてはいかがでしょうか。 ●このアンケートが、何かしらの改革に結びついていくかどうかは未知数ですが、皆さんが少しでもPTA活動の ことを考える時間を取ってくださったなら、幸いです。 ●アンケートにねぎらいの言葉を記入してくださった方々にお礼を申し上げます。自由記述を分析する過程で、 ねぎらいの言葉だけが集まった欄ができたのですが、そこを読むたびに心が和みました。 ありがとうございました! 6 ★ 自由記述Q&A編 ★ 全部ではありませんが、自由記述欄に頂いたご意見、ご質問にお答えしたいと思います。 Q1. 平日昼間の会合が多いが、働く人のことを考えて夜間や休日に開くことができないだろうか? A1. 夜間、休日の会合 に使用できる場所 を増やしました。 ●ミーティングルーム(体育館2階) ・夜間 今まで16:30までしか使えませんでしたが、PTA活動に限り夜間も使える ようになりました。使用する場合は学校に問合せてください。但し電子黒 板、パソコンなど非常に高価なものが置いてあるので、小さなお子さんに はくれぐれも注意してください。 ・休日 体育センター(市に3つある。どこでも可)に届けが必要となります。鍵は当 日または前日に体育センターから借りてきて、なるべく早く返します。 ●生涯学習情報センター (コミセンとなり) 集まるところのないボランティアのための施設なので、PTAとしてはロビーのみ使用 可能です。 4人座れるテーブルが4つ(移動可)。水曜休館。使用時間は9時~21 時まで(但し、日曜は17時まで) 予約はできないので空いてなければ使えません。 Q2. ひとり親家庭や転入生、第一子の1年生(会長抽選の際)の免除を認めては? A2. PTA会則の変更 を次回4月21日 のPTA総会で提 案します。 Q3. 案として、 ○ひとり親家庭は、PTA会長、役職ともに免除とします。 ○当該年度の10月1日以降の転入生は、PTA会長候補の抽選対象から免除されます。 第一子の1年生の保護者が抽選で会長に選出されても、PTA会員を1年経験してから の就任となりますので、周囲のサポートを受けながらやっていけるかと思います。 集まらなくてもメール、ファックス、mixiなどを使って話し合いをすれば? A3. 執行部でも、かなり メールを使った話合 いをしています。 Q4. いろいろなイベント毎にボランティアを集めれば、役員がいなくてもいいのでは? A4. ボランティアをまとめ、 スケジュールを考えてい く人が必要となります。 Q5. 大分、会議の数が減っていると思います。会議をするにしても、予め打合せ内容 をメール等でつめておけば早く終わります。 書類も、以前は出力していろいろな人にチェックしてもらわなくてはなりませんで したが、今はメールに添付して送り、当人同士が会わなくても、学校に行かなくて もチェックしてもらえます。(パソコンが使えない場合は、ファックスを使うことも) mixiはまだ利用したことはありませんが便利そうですね。 ボランティアを募集し、スケジュールを作って各ボランティ アと調整し、当日の采配をするなどの仕事があり、そのた めには、その場限りではない、担当が必要となってきます。 ポイント制(例:1回のボランティアで0.5点、2回やれば役員1回分とするなど)やワークシェア(人数を多めに 選出して一人当たりの負担を減らす)にしては? A5.ポイント制は1人1人のポイントを計算し管理するので、かなり大変なのです。 (計算をするための特別な役員が必要な位)。ワークシェアは1度に選出する役員が増え、また仕 事の負荷がかえって偏る可能性もあり、難しいところです。 7 ★ PTA活動の今とこれから編 ★ アンケート結果を集計していく過程で、皆さんと共有しておきたい情報がいくつか出て きましたので、ここにまとめてみました。 1.PTA会員の特典とはなんでしょう? 「お仕事に関するアンケート」を実施したことで、「なぜPTAがあるのか?役員になるという義務を負ってまで入る意味 はあるのだろうか?」と改めて考えました。そこでPTA加入で得られること、利点を挙げてみます。今までお子様の学 校生活で当たり前のように思っていたことに、実はPTAが大きく関わっていることもあるのではないでしょうか? ●子供が安全できれいな環境で生活でき、また情操教育にも役立っています 子どもが図書館 から借りた100 冊の本を読める 子どもが登校班 で通学できる 地区部が 登校班を編成 学級部が月1回の図書 ボランティアを取りまとめ 新型インフルエンザ対応 のため15台の加湿器を PTA会費で購入 学級閉鎖もありましたが、少しは予防に役 立ったのではないでしょうか。このように児 童にとって必要なものを、PTAは購入する ことができます。 8月最後の 除草作業 執行部・他沢山の PTA会員の協力 学級部主催 トイレ/掃除 ボランティア 地区毎のパト ロールで安心 感が得られる 地区部が割り振りを担当 市に依頼すると後回しになってなかなか修理 が行われないため、学校修繕費が以前からP TA予算に計上されていました。しかし使用す るには運営委員会の承認を受ける必要があっ たため、手続きを簡略化してタイムリーに対応 できるようにしました。 学校修繕費によ り、トイレや、 窓ガラスを修理 ●子供たちはPTAサークルの活動を楽しみにしていませんか? 昇降口、図書室 前などに飾られ ている生花 図書室の飾りつけ、 図書室の本の修理 「グリーンフラワー」が 毎週花を用意しアレンジ ベルマークの集計、 申請、インクカー トリッジ換金など 「グリーンブックス」が担当 「がらがらどん」が担当 「グリーンベル」が担当 ●私たち保護者にも特典があります。書ききれませんでしたが・・・。 子どもの様子、先生方、他学校内のい ろいろなことが分かる広報をもらえる 広報部が発行 ミーティング ルームのスリッ パを60足購入 今まで使用して いたスリッパは コミセンに寄付 お世話になった先生・これか らお世話になる先生方の歓送 迎会に出席できる 執行部が主催 学習部お手伝い 朝の時間の絵本の 読み聞かせ 学習部が主催 保護者同士の交流を深 め、教養を深められる イベントに参加できる 6年生にのみ関することだ が、卒業式の後の「お別れ 会」に参加できる 懇談会に参加でき、担任の先生からお 話を聞き、他の保護者とも意見交換な どすることができる 学級部が主催 執行部と更正保護女性会と で児童預かり(託児)を担当 懇談会のとき、1~3年生 は児童預かり(託児)がある のでゆっくりと出席できる 学級部が主催 運動会では、子ども の応援に専念できる 執行部はじめ、すべての役員、運動会ボラン ティアのそれぞれが、テント設営、パトロール、 駐車場管理、駐輪場管理、テント解体、片付け、 ゴミ拾いなどを行っています。運動会にPTAが 協力しなかったら、多分、開催は無理? 8 2.今年度の各部はどのように活動したのでしょう? 今年度の各部の活動状況、仕事を持っている方の状況などを聞いてみました。年度やメンバーによって、活動の仕 方は変わりますが、ご参考までに。 広報部 2回広報紙を発行。仕事をしているのは約半分。全体で集まるのは月に1回。あとはグループ毎(な かよし班グループ、先生に取材グループなど)に集まる。グループでは仕事をしている人としていな い人を組み合わせるなど、いろいろと試してみた。メールを駆使。 イベントは全部で5回。仕事をしている人は12人中10人ほど。平日昼間に集まることが難しかっ 学習部 た。最初の会合は土曜日にミーティングルームを借りて実施。1年の計画を立てる。部長は部員たち に聞き取りをして「どんなことができて、どんなことができないか」を把握。イベント当日は、年度 始めに日程を決めたため、仕事を持つ人も参加しやすかった。イベント終了直後に次のイベントの打 合せ、準備をした。メール、ファックスなどを連絡に多用。 地区部 各地区では登校班編成、パトロール担当表作りを部長が行う。12地区の部長とプラス代表、副代表 で14名。内、働いているのは12名。全部で3回の地区部会。土曜日の朝9時に生涯学習センター のロビーで10分程度の集まり。主に連絡事項の伝達。 最もPTA会員に近いところにいる役員。会員の事情もそれなりに分かる。仕事は、役員決め(会長、 学級部 役職など)、懇談会主催、図書ボランティアのまとめ、各種イベントの企画など。各学年で事情は異 なるが、2クラスで部長、副部長の4名の集まりとなるので、仕事をしている人が多くても集まりや すい。また、全員集まらなくても(2人3人だとしても)あとで決まったことを連絡すればOK。 執行部 9人中、仕事をしているのは4人。内1人はフルタイム勤務。平均して月に2回の執行部会。2ヶ月 に1度の運営委員会。運動会手伝い。プールボランティア、除草作業手伝い。給食試食会手伝い(今 年度は中止)、役員選出。バザー主催。新入生説明会参加(3名のみ)。卒業式・入学式参列(3名)など。 仕事を持つ方は、あらかじめ決まった会議やイベントには参加しやすく、逆に急な呼び出しや予定変更には対応し にくい面があるようです。ある部長の言葉ですが、「ワーキングママは鮮やかに物事を進める方が多い」とのことでした。 3.これからのPTA活動は、簡素化・縮小化すべきでしょうか? ●まずは効率化、という視点で・・・ k! Clic 広報部・学習部・学級部では今まで、あまり引継ぎがきちんと行われていなかったきらいがあります。 広報部・学習部は総会の日に部長が決まり、10分ほどでちゃちゃっと済ます程度。学級部に関してはほとん ど顔合わせも無いという話です。 今年度は、学級部の取りまとめを担当する副会長が仕事内容についても説明をしました。広報部・学習部は、 部長を予め決めたので、執行部で新旧の部長、執行部3役(基本的に)での引き継ぎ会を4月の総会前に行 うことにしました。これにより、最初の「何をしていいのか分からない」「何が分からないのか分からない」という 混乱は避けられると思いますし、前年度の反省も生かすことができると思います(これにより会合の数は少なく なる可能性大)。広報・学習・学級・地区のそれぞれの部にCD-Rを配布したので、これからの書類作成の手 間を減らすことができると思います。 執行部の仕事はいろいろとマニュアル化してみました。「運動会マニュアル」「バザーマニュアル」「児童預か りマニュアル」の3つが主なものです。これにより、大分、無駄が省けると思います。 9 ●さらに一歩踏み込んで、縮小化とは、このような感じでしょうか・・・ ◆ PTA全体として 運動会の手伝いを全てやめる → 学校側の負担がかなり大きくなり、今までどおりの運動会は開けなくなるかもしれない ◆ 執行部 ・運営委員会は現在年に6回(毎奇数月)開かれている → これを5回に減らしては?(5月、7月、10月、1月、3月など) ・給食試食会をやめる ・バザーをやめる ・懇談会のときの託児をなくす ・雪かきボランティアをやめる ◆ 学習部 ・イベントの数を減らす ◆ 広報部 ・広報の発行回数を減らす、ページを減らす ◆ 学級部 ・学級懇談会をやめる (先生主導で進めていただく) ・図書ボランティアをやめる(または回数・冊数を減らす《例えば50冊にする》) ・イベントを極力減らす ・トイレボランティア・掃除ボランティアをやめる ・6年生の場合、卒業式の後のお別れ会をやらない ◆ 地区部 地区ごとのパトロールをやらない 活動の縮小案を挙げてみましたが、いかがでしょうか?少々殺伐とした感じはあるかもしれません。 けれど、今まで「絶対にやらなくてはならない」と思っていたことも「やめても大丈夫 なのかもしれない」と考えるきっかけにはなると思います。 あら。 4.アンケートを終えて思うこと このようなアンケートを行うと、「どういうつもりでこのアンケートを行っているのだろうと不安に思われる方もいると 思います。緑小ではお子さんの数だけPTAの役員になっていただくというルールがあります。その際には仕事を なさっていることは免除の条件とはなりません。けれど、皆さんから提出された免除申請を見ると(会長だけが見ます。 他の執行部員は一切見ません)、「仕事が免除の条件とはならないのは知っているけど、どうにも無理」という悲鳴が聞こ えます。こちらも事情を伺うと免除申請をお断りするのが正直辛いです。 そんなことから「一体、どれだけのPTA会員が仕事を持っているのだろう?」という疑問が生まれました。実態を 知ることで、それにあったPTA活動を行えるのではないか、と思ったのです。今回のアンケートで皆さんのお仕事 の状況が分かりましたし、各部の状況をお伝えし、PTAの存在意義を考えるなど、現在の私たちにできることは やったつもりです。今後も、1歩ずつでもいいので歩みを進めていっていただきたいと思っています。 今回自由記述の欄では、仕事をしている方、仕事をしていない方のそれぞれの立場からの意見が出されました。 仕事をしている、していないでは大きな違いがあるのでしょう。でも、小学生の親という大きな共通点もあるのです。 「いつも会合に出られなくて悪いね」「大丈夫、でも書類はお願いするね」など、できることできないことを見極めて、 認め合って、助け合っていけば何とかなるのでは、とも思うのです。 私の好きな絵本に「ぼちぼちいこか」というのがあります。いろいろなことにチャレンジしてもうまくいかない カバのお話なのですが最後の言葉は「ま、ぼちぼちいこか ということや」です。歯を食いしばらなくっていい。 必死にならなくっていい。わたしたちも子どものために「ぼちぼち」とPTA活動していきませんか? 10
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