国内のジェネリック医薬品市場を薬効領域別に調査

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第15035号
PRESS RELEASE
株式会社 富士経済
2015年4月13日
〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町
12-5 小伝馬町YSビル
TEL.03-3664-5811 FAX.03-3661-0165
http://www.group.fuji-keizai.co.jp/
https://www.fuji-keizai.co.jp/
広報部 03-3664-5697
2017年9,240億円まで拡大
国内のジェネリック医薬品市場を薬効領域別に調査
―2017年市場予測―
■高血圧症治療剤:オーソライズドジェネリック医薬品が好調、2013年比2.6倍の1,670億円
■抗がん剤(がん関連用剤含む)
:ジェネリック医薬品への切り替えが進み同51.2%増の715億円
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町
社長
清口
正夫
03-3664-5811)は、国内のジェネリック医薬品(診療報酬点数表の後発医薬品に属するもの)と、長期収載医薬品
の市場を33の薬効領域に分けて調査した。その結果を報告書「2014−2015 ジェネリック医薬品・長期
収載品データブック No.2 市場編」にまとめた。
<調査結果の概要>
■国内のジェネリック医薬品市場
2014年見込
医療用医薬品
ジェネリック医薬品
長期収載医薬品
2017年予測
2013年比
8兆8,660億円
105.4%
9,240億円
151.9%
2兆1,269億円
90.9%
8兆5,247億円
6,766億円
2兆3,064億円
構成比
100.0%
10.4%
24.0%
※医療用医薬品はジェネリック医薬品がない漢方製剤を含まない
※ジェネリック医薬品、長期収載医薬品は医療用医薬品の内数である
政府は増加する医療費の抑制策としてジェネリック医薬品の使用を推進している。2013年4月に「後発医薬
品の更なる使用促進のためのロードマップ」を策定し、2017年度までに数量シェアを60%以上とする新たな
目標を発表した。一般名処方のほか、2014年4月の診療報酬改定において後発医薬品調剤体制加算の算定要件
がより厳密化されており、経口剤を中心に切り替えが進んでいる。またDPC(包括医療費支払い)制度において
も後発医薬品指数が導入されており、ジェネリック医薬品への切り替えが進んでいる。
<注目の薬効領域別市場>
■薬効領域別ジェネリック医薬品市場
高血圧症治療剤
抗がん剤(がん関連用剤含む)
生物学的製剤
(関節リウマチの適応を持つ製剤)
抗アレルギー剤
脂質異常症治療剤
2014年見込
838億円
534億円
2017年予測
1,670億円
715億円
2013年比
2.6倍
151.2%
僅少
110億円
-
214億円
504億円
338億円
670億円
2.0倍
157.6%
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・高血圧症治療剤
2014年6月にサンドから上位ブランドである「ディオバン」
(ノバルティス ファーマ)のオーソライズド
ジェネリック医薬品が発売され、同年9月には「ブロプレス」
(武田薬品工業)のオーソライズドジェネリック医
薬品があすか製薬から発売されたことで市場は今後も成長が期待される。
・抗がん剤(がん関連用剤含む)
がん領域は特許期間中の新薬が豊富にある領域であり、開発品も多いことから、長期的に拡大するとみられる。
また近年は元来新薬企業である日本化薬やヤクルト本社などがジェネリック医薬品を積極的に取り扱っているこ
とから切り替えが進んでいる。2014年2月にリュープロレリン酢酸塩、同年6月にゾレドロン酸、同年12月
にオキサリプラチンを成分としたジェネリック医薬品が発売されており、今後さらなる市場拡大が予測される。
・生物学的製剤(関節リウマチの適応を持つ製剤)
2014年11月に日本化薬が「レミケード」
(田辺三菱製薬)のバイオシミラーの「インフリキシマブBS「N
K」
」
を発売したことで市場が形成された。
また日医工は2016年度にインフリキシマブの発売を目指しており、
第一三共は「エンブレル」
(武田薬品工業)のジェネリック医薬品であるエタネルセプトを開発している。このよ
うにバイオシミラーの発売が続くことで、さらなる普及が進むとみられる。このほか、
「ヒュミラ」
(エーザイ)の
ジェネリック医薬品であるアダリムマブは複数の企業が開発を進めており、
2010年代後半から2020年代前
半にかけて大幅に実績を伸ばすとみられる。
・抗アレルギー剤
早期にジェネリック医薬品が発売された「アレジオン」
(日本ベーリンガーインゲルハイム)の成分である塩酸
エピナスチンが、市場の多くを占めていたが、2013年2月に「アレグラ」
(サノフィ)のジェネリック医薬品
がエルメッドエーザイと小林化工から発売され、花粉症の時期に急速に切り替えが進んだ。また同年6月に25社
超の企業が参入し、さらに日医工からオーソライズドジェネリック医薬品が発売されたことで、フェキソフェナジ
ンが実績を急激に伸ばしたため、2013年に引き続き2014年も抗アレルギー剤市場は拡大が見込まれる。
・脂質異常症治療剤
脂質異常症治療剤市場は「リピトール」
(アステラス製薬)の成分であるアトルバスタチン、および2013年
12月に発売されたピタバスタチンの伸長により市場が急拡大しており、2017年には670億円に成長すると
予測される。
本件に関するお問合せ:広報部 (Tel.03-3664-5697 Fax.03-3664-5842またはmail address:[email protected])
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<調査対象>
薬効領域編
高血圧症治療剤、その他循環器官用剤、抗生物質、抗ウイルス剤、抗真菌剤、統合失調症治療剤、その他精神神
経疾患治療剤、上部消化管疾患治療剤、その他消化器官用剤、抗アレルギー剤、喘息・COPD治療剤、その他
呼吸器疾患治療剤、脂質異常症治療剤、糖尿病治療剤、痛風・高尿酸血症治療剤、解熱消炎鎮痛剤(外用剤含む)
、
抗がん剤(がん関連用剤含む)
、体内診断薬、麻酔・筋弛緩剤、婦人科・産婦人科疾患治療剤、変形性関節症治
療剤・関節リウマチ治療剤(生物学的製剤除く)
、骨粗鬆症治療剤、消毒剤(含嗽剤含む)
・皮膚潰瘍治療剤、泌
尿器疾患治療剤・腎疾患治療剤、栄養剤・ビタミン剤・輸液・生理食塩水、眼科用剤、ヒト成長ホルモン剤、エ
リスロポエチン製剤、脳疾患治療剤、CSF、免疫抑制剤、認知症治療剤、生物学的製剤(関節リウマチの適応
を持つ製剤)
<調査方法>富士経済専門調査員による参入企業及び関連企業・団体などへのヒアリング及び関連文献調査、社内
データベースを併用
<調査期間>2014年11月∼2015年1月
以上
資料タイトル:
「2014−2015 ジェネリック医薬品・長期収載品データブック No.2 市場編」
体
裁:A4判 403頁
価
格:書籍版 140,000円+税
PDF/データ版 150,000円+税
書籍版・PDF/データ版セット 160,000円+税
調 査・編 集:株式会社 富士経済 東京マーケティング本部 第二部
TEL:03−3664−5821
FAX:03−3661−9514
発 行 所:株式会社 富士経済
〒103−0001 東京都中央区日本橋小伝馬町12−5 小伝馬町YSビル
TEL:03−3664−5811(代) FAX:03−3661−0165
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