STC1600 STC1600 温度コントローラ 温度コントローラ 取扱い 取扱い説明書 適応機種:クッカー車 はじめに STC1600はアスファルトフィニッシャーのスクリードガス加熱を高い安全性と 信頼性をもってオペレーションすることを目的にデザインされています。 STC1600は最大4個のセンサーでスクリードの温度を制御する他,FCA12及び FCA24、FCA30イグニッションと組合せて使用することにより、次の3つの制御を 行います。 ①ブロア-の始動・停止, ②バーナーの着火・消火, ③スクリードの温度監視 主要部品構成 主要部品構成 STC1600は次の4つの部品から構成されています。 ①温度コントローラ本体 ②制御ボックス ③イグニッション ④温度センサー(PT100規格) ユーザーインターフェース STC1600にはユーザーが馴染み易いインターフェースを採用し、全ての操作が機能的に 行うことが出来るように設計されています。 コントローラのフロントパネルには情報ディスプレイと 7つの押しボタン、 8つのLEDランプが レイアウトされており、オペレーションに必要な全ての操作と情報表示をこれらのインター フェースで行います。 又、イグニッションには2つのLEDランプがレイアウトされており、バーナーの状態(燃焼状態) をリアルタイムに表示します。 1 取扱い 取扱い説明書 1.押しボタンSW ボタンSWの SWの役割 押しボタンは計7つあり、それぞれ次のような機能が割り当てられています。 ・ AUTO/OFF ・ 3 1 2 4 :システムの始動と停止に使用します。 :ボタンを押すとその番号のスクリード温度が 表示・選択されます。 *クッカー車 クッカー車では 3 のみ使用 のみ使用 ・ 2.本体ランプ 本体ランプ表示 ランプ表示の 表示の意味 ↑ ↓ :スクリード温度を設定します。 (*フロントパネル下部の8つのLEDランプです。) 1)緑色ランプ(上のランプ)は現在の合材実温度が大体にどの程度であるかを表しています。 緑色ランプ消灯 合材実温度 ≦ 設定温度-5℃ 緑色ランプ点灯 設定温度-5℃ ≦ 合材実温度 ≦ 設定温度+5℃ 緑色ランプ点滅 設定温度+5℃ ≦ 合材実温度 2) 黄色ランプ(下のランプ)はバーナー・ブロア-のON/OFFを表しています。 黄色ランプ消灯 バーナー・ブロア- = OFF 黄色ランプ点灯 バーナー・ブロア- = ON 3) 緑色と黄色ランプが交互に点滅 緑色と黄色が交互に点滅 作業終了時などの永久冷却状態を表しています。 4)赤ランプ点灯・点滅 赤ランプ点灯 バーナー着火失敗 又は 不良 赤ランプ点滅 故障診断(センサの信号線の断線など) 2 3.電源の 電源のON/OFF 1)電源の 電源の供給 システムに電源を供給すると同時にディスプレイにバージョンNo. 1XX等に続いて OFFが表示されます。この時点では既に外部システム(センサー)と内部システム OFF (STC1600内部CPU)は初期化及びチェックされて良好な状態です。 2)SW /ON ディスプレイにOFF OFFが表示されている時にAUTO/OFF AUTO/OFFボタンを一度 一度だけ OFF AUTO/OFF 一度だけ押します。 だけ 即時にオペレーションが開始されます。 3)SW /OFF システムが稼動中にAUTO/OFF AUTO/OFFボタンを一度 一度だけ AUTO/OFF 一度だけ押します。 だけ この時ガス弁が閉じてバーナーの燃焼は停止されますがブロア-は15分間 回転を続けてスクリードを冷却します。 4)SW /強制OFF 強制OFF システムが稼動中にAUTO/OFF AUTO/OFFボタンを一度 一度だけ 秒間続けて押します。 AUTO/OFF 一度だけ2 だけ2秒間続けて けて この時全てのシステムは強制的に終了します。 * スクリードが スクリードが高温の 高温の時にこの操作 にこの操作を 操作を行わないで下 わないで下さい。 さい。 スクリードや スクリードやブロア- ブロア-を破損・ 破損・焼損する 焼損する恐 れがあります。 する恐れがあります。 3.スクリード温度設定 スクリード温度設定 システムが稼動中にスクリード選択ボタン 3 を押して,これから 操作したいスクリードを選択します。 続いて ↑ 又は ↓ を押して希望温度を設定します。 その後,新しく設定した温度へスクリード実温度が移行します。 * 温度設定時にはディスプレイ上の設定温度の各数字の右下に少数点が計4ヶ所 表示されます。 (例) 設定温度を150℃とした場合 ディスプレイには . 1. 5. 0. X と表示されて,2秒後には設定が自動的に完了し実温度表示に戻ります。 3 4.温度センサー 温度センサーの センサーの選択設定 STC1600は適宜に最少1個から最大4個のセンサーを使用して,4チャンネル全てのスクリード 又は任意のチャンネルのみのスクリード(複数可)をオペレーションすることが出来ます。 例えば、あるチャンネルのスクリードに取付けられたセンサーが故障したような場合には、 隣り合ったチャンネルのスクリードに取り付けられたセンサー、或いは全く別のチャンネルのスクリード に取付けられたセンサーから出力される信号をセンサーが故障したチャンネルにも並列に(共通に) 利用するように設定することにより、オペレーションを継続することが出来ます。 この時、これらのスクリードは全く同期してオペレーションされます。 通常、この作業はSTC1600が自動 自動で います 自動で行いますが、その場合SCT1600が任意のセンサーを 選択しますので、よりきめ細かい設定を希望する場合は下記のように手動 手動での 手動での設定 での設定を 設定を推奨します。 推奨 ・センサーの センサーの手動設定方法 ディスプレイにOFF OFFが表示されている時に設定したいチャンネルボタン OFF 3 を一度 一度だけ 秒間 一度だけ約 だけ約1秒間押します。 3 - 3 - のようにディスプレイに表示されます。 (元のチャンネル設定によっては表示が異なる場合があります。) これは、[ [ 3チャンネルのスクリードは3チャンネルに取付けられた温度センサーを 利用してオペレーションを行う ]という意味です。 次に素早 素早く 素早く続けて(2秒以内) ↑ 又は ↓ を押すと右側の大きな数字が0~4の 順に変わりますので利用したいセンサーのチャンネルを合わせます。 そのまま2秒間放置するとSTC1600が設定を記憶し、ディスプレイがOFF OFF表示 OFF となりこの設定作業は自動的に完了します。 - 4 - ・例1 2 これは、[ [ 2チャンネルのスクリードは右隣の4チャンネルのセンサーを利用する ] という意味です。 ・例2 1 - 0 - これは、[ [ 1チャンネルのスクリードは一切のオペレーションを行わない ] という意味です。 * スクリードと温度センサーの組合わせ設定は20通りが設定可能です。 * 温度センサー 温度センサーを 未使用としたチャンネル パネルの赤ランプが ランプが点灯しま 点灯します センサーを未使用とした としたチャンネルは チャンネルはパネルの します。 4 5.補足説明 1)制御の 制御の独立性 STC1600は起動と同時に利用可能なスクリード実温度を測定し、温度設定及び制御は 個々に可能です。 2)温度測定 特定のスクリード実温度を知りたい場合はオペレーション中に 3 を押します。配線が正しければければ、各ボタンは次のように 采配されています。 3)安全性 STC1600はシステム内の異常を常時監視しています。 もし、次の異常を見つけた場合には ① ガスが出ていない ② ノーフレーム(不着火検出) ③ 電源電圧の異常 ④ 点火用電源なし ⑤ 温度センサーが外れている ⑥ 温度センサーが短絡 即刻バーナーを停止させ、ディスプレイにエラーメッセージを表示します。 エラーメッセージは次の通りです。 4)エラーメッセージ F10 フレームエラー(不着火) イグニッションが正常に動作していない場合及び イグニッションが作動しスパークを始めてから7secを過ぎても着 火しない場合に表示されます。 F50 センサ エラー F90 ブロア-又はイグニッションエラー センサーが正常に接続,又は動作していない時に表示されま す。 STC1600はブロア-とイグニッションに供給する電源を常に 監視しています。この供給電源が短絡及び断線などにより プログラムされた規定範囲を超えた時にF90は表示されます。 5 5)温度センサ 温度センサ動作 センサ動作チェック 動作チェック方法 チェック方法 *この作業行う場合は予めセンサーの配線を外しておく必要があります。 (測定した抵抗値Ω - 100) × 2.66 = 環境温度℃ (例) センサの抵抗値が 108.8Ω であれば (108.8-100)×2.66=23.4℃ となります。 6)ブロア- ブロア-の動作 と スクリード冷却 スクリード冷却 *クッカー車 クッカー車には適応 には適応しません 適応しません。 しません。 ①スクリードチャンバー内の掃気 ブロア-は点火時にイグニッションスパークより1秒前に動作を開始し、スクリード チャンバー内の掃気を行います。 ②クーリング1 (スクリード一時冷却) ブロア-はスクリード実温度が設定温度に達し、ガス弁が閉じて燃焼が停止した後も 5分間継続して動作します。これはスクリード実温度が上がり過ぎないための一時冷却 制御です。 ③クーリング2 (スクリード完全冷却) 舗装作業を終了し AUTO/OFF ボタンを押してオペレーションを停止した後には ブロア-はスクリード実温度を安全領域まで下げるために15分間継続して動作します。 これをクーリングと呼びます。 作業終了時には 作業終了時には焼損防止 には焼損防止のため 焼損防止のため、 のため、必ず15分間 15分間の 分間のクーリングを クーリングを行ってからフィニッシャー ってからフィニッシャーの フィニッシャーの メインスイッチを メインスイッチを切って下 って下さい。 さい。 6
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