東京都立小児総合医療センター 感染症科の紹介 2015年度

東京都立小児総合医療センター
感染症科の紹介 2015 年度
前身の都立清瀬小児病院、都立八王子小児病院、都立梅ヶ丘病院、都立府中病院小児科を
移転統合し、2010 年 3 月に東京都府中市に東京都立小児総合医療センターが開院した。2010
年 8 月に感染症科は常勤医 1 名でスタートし、2011 年 10 月に常勤医 2 名体制となった。
2015 年 4 月現在、常勤医 2 名、感染症科フェロー7 名体制である。業務は6つの柱があり、
①感染症診療、②ICT(Infection Control Team 感染制御チーム)③ASP(Antimicrobial
Stewardship Program 抗菌薬の適正使用と管理プログラム)
、④微生物検査部門、⑤感染症
教育、⑥感染症研究となっている。
①感染症診療
各科からコンサルテーションを受ける診療スタイルで、感染症科研修医は、今まで 11 名
を受け入れており、3 名が卒業している。診療は 2 チーム制で、PICU と NICU を担当する集
中治療チームと、病棟および外来を担当する病棟チームがあり、研修医がそれぞれのチーム
を交互に担当する。
年度
新規研修医数(新規研修開始)
研修医在籍数(年度内累積)
卒業生数
2011
1
1
0
2012
2
3
0
2013
1
4
1
2014
2
5
2
2015
5
8
-
561 床の小児病床数を有し、豊富な小児救急の症例(年間約 3 万 8 千件)からは市中感染
症、渡航感染症、性感染症などがある。PICU・HCU(22 床)と NICU・GCU(72 床)の重症感
染症、血液腫瘍科の化学療法や造血幹細胞移植、固形臓器移植、免疫抑制剤使用など多彩な
免疫不全感染症を経験できる。病棟全てが陰圧になる感染症病棟(28 床)を有し、小児結
核の指定病院である。また外来は水曜と金曜が外来日で、市中小児感染症、慢性感染症、先
天性感染症、HBV・HCV 肝炎、先天性免疫不全、自己炎症性疾患、ワクチン診療なども豊富に
経験できる。
②ICT(Infection Control Team 感染制御チーム)
病院内の感染制御に関する業務を行う。感染対策委員会の下に、ICT 小委員会があり、そ
れぞれ月1で開催される。実務者による ICT ミーティングおよびラウンドは毎週、行われて
いる。当院は、日本環境感染症学会の認定教育施設となっている。
2010 年に手指衛生用消毒剤の病室内配置、個人携帯化を行い、手指衛生の遵守率改善を
最重要課題に挙げている。PICU における医療機器関連感染のコンピューター自動計算によ
るサーベイランスを開始し、カテーテル関連血流感染ではバンドルなどの導入で成果を挙
げている。耐性菌のモニタリング、個人防御具の病室前設置などを行った。職員の流行性疾
患の抗体価確認とワクチン接種も行っており、職員の百日咳ワクチン接種も推奨している。
MRSA スクリーニングには、遺伝子タイピングを導入し、水平伝播の把握を行っている。
③ASP( Antimicrobial Stewardship Program
抗菌薬の適正使用と管理プログラム)
ICT より独立した組織として編成され、感染対策委員会の下の ASP 小委員会が月1で開催
されている。抗菌薬の適正使用を推進する組織として、2011 年 10 月より特定抗菌薬の許可
制(Pre-authorization)を導入した。広域抗菌薬は、静注(カルバペネムなど)および内服
(第 3 世代セフェム系など)ともに処方には感染症科による許可制となっている。感受性結
果の報告も最適化し、誤解を招く感受性結果は非表示(Restrictive reporting)となって
いる。培養検査適応についても適正化教育を行っている。抗菌薬の処方パターン、感受性の
アンチバイオグラムを定期的にモニタリングし、問題がある処方には介入を行う。2012 年
度には、周術期抗菌薬の見直しを行い、投与薬剤、投与タイミングなどのマニュアル化を行
った。2013 年度は、適正使用推進のターゲットを地域に拡げて、地域医療機関向けの勉強
会、HP での活動報告、医師会での講演を行った。ASP により抗菌薬のコストで病院全体の
20%の使用量を削減し、院内耐性菌の頻度も改善している。
④微生物検査部門
院内の細菌検査室では、一般細菌、抗酸菌、真菌などの分離同定、感受性検査などを行っ
ている。ほとんどのウイルスが PCR 診断できる体制となっている。LAMP 法も導入し、結核、
レジオネラ、マイコプラズマなどの遺伝子検査も実施している。研究費により各種毒素検査、
リアルタイム PCR、デジタル PCR、16s リボゾームアッセイ、MRSA や緑膿菌の遺伝子タイピ
ングも施行できる。溶連菌群は血清型の同定も行っている。研修医は、細菌検査室のローテ
ーションと、SRL のセントラルラボにおけるウイルス分離、血清学的検査、IGRA、各種抗原
検査などの微生物検査を研修する。
⑤感染症教育
教育体制の充実にも力を入れ、2~3 年の長期研修、院内外から受け入れている 1~3 か月
の短期研修のプログラムがある。各自の目標に応じて、小児感染症を専門にするレベル、一
般小児科医として感染症をするレベル、小児血液腫瘍科など専門分野をもち小児感染症を
するレベル、内科の感染症医で小児感染症をするレベルなどがある。希望に応じて院外研修
を国立成育医療研究センター感染症科、武蔵野赤十字病院内科感染症科、国立国際医療研究
センターDCCなどで行える。海外研修も行っており、海外の小児病院、タイでの熱帯医学
研修、CDCの疫学コースに派遣実績がある。2014 年度までに全国から院外の短期研修は
21 名を受け入れた。日常の教育環境としては、国立成育医療研究センター、長野県立こど
も病院、神奈川県立こども医療センター、静岡県立こども病院との毎週の症例オンラインカ
ンファレンス、武蔵野赤十字病院の内科感染症科との毎月の合同症例検討会(成人小児感和
会)を行うことで常に院外と切磋琢磨している。また最新の論文より行う Journal Club、
臨床的な疑問を調べる力を養う Question of Week など能動的な学習を行うプログラムを各
自の研修目標に合わせてアウトカム基盤型プログラムを整備した。特別講演では著明な講
師を招き、勉強会も開催している。
(青木眞先生、本郷偉元先生、齋藤昭彦先生、富家恵美
子さん、細川直登先生、笠井正志先生、堀賢先生、本田仁先生など)2012 年度より IDSA(米
国感染症学会)の感染症科研修医試験の受験を義務付けている。夏に全国の研修医を対象に
東京小児感染症サマーセミナーを開催しており、毎年 100 名以上の出席がある。
⑥感染症研究
センター内には研究室、臨床研究センターも併設され、分子生物学的解析、臨床研究も行
うことができ、統計専門家もおり、臨床と直結した研究体制を持つ。感染症科としても研究
費を獲得しており、学会発表は国内外で奨励し、論文などの執筆も推奨、支援している。
感染症科週間スケジュール
時間
月
火
7:30
水
木
金
Journal Club
オンライン
フェロー勉強
カンファ
会
-8:00
7:45
総診症例カン
総診レクチャ
総診症例カン
-8:30
ファ
ー(8 時)
ファ
8:30
PICU・NICU 病
PICU・NICU 病
PICU・NICU 病
PICU・NICU 病
PICU・NICU 病
-10:00
棟プレ回診
棟プレ回診
棟プレ回診
棟プレ回診
棟プレ回診
10:00
感染症科回診
感染症科回診
感染症科回診
感染症科回診
感染症科回診
-12:00
11:30
PICU HAIs 判
-11:45
定会議
12:00
PICU ICT カン
Question of
-13:00
ファ
Week
(月1)
13:00
血液腫瘍科
-14:00
カンファ
14:00
外来
-15:00
レビュー
感染症科外来
感染症科外来
ICT ラウンド
15:00
ICT、ASP 委員
-16:00
会
(月1)
16:00
感染対策委員
-17:00
会(月1)
19:00
成人小児感和
-20:00
会(月1)
PICU; Pediatric Intensive Care Unit, 小児集中治療室
NICU; Neonatal Intensive Care Unit, 新生児集中治療室
HAIs; Hospital Acquired Infections, 医療関連感染症
ICT; Infection Control Team, 感染制御チーム
ASP; Antimicrobial Stewardship Program, 抗菌薬適正使用の管理プログラム
感染症科メンバー
4 月の歓迎会の一コマ
毎週のオンラインカンファ
成育、長野こども、神奈川こどもなど
国際医療支援
ケニア スラム街医療支援
欧州小児感染症学会 アイルランド
口演発表
日本感染症学会 症例検討ワークショップ
青木先生、齋藤先生、矢野先生など
米国感染症学会 トレーニング試験
毎年オンラインで受験
感染症科の卒業生・OB/OG のコメント
森川和彦
2011-2013 フェロー
現職:東京都立小児総合医療センター 臨床試験科
スタッフ
とにかく診療において、教育において、世界への意識付けなど、いろいろなチャンスをも
らえました。研修をして感じた良かった点は、以下の 4 点です。①強力な多科連携による多
様で圧倒的な症例を元に研修ができ、世界標準を意識した感染症診療を学べる、②インプッ
トのみではなく、レジデント教育から講演会、学会報告など得がたいプレゼンの機会をもら
えた、③国際学会を含んだアカデミア活動、④海外を含んだ院外研修。現在、臨床研究支援
センターでスタッフとして働いていますが、感染症科時代に臨床研究課題をいただき、多施
設研究を行わせていただいたことは現在の仕事に強く影響を与えています。今も、共同研究
を常に行っており、研修終了後も連携をとらせていただいています。非常に多忙な感染症診
療にはなりますが、濃密な時間を過ごせることは間違いありません。
廣瀧慎太郎
2012-2014 フェロー
現職:羽生総合病院 小児科 スタッフ
症例が豊富で、様々な疾患をみることができ、なおかつ世界基準で感染症診療が行えま
す。さらに院内外での勉強会や学会発表を経験することで、自然と実力が身に付いてきま
す。2 年も経てば、多くのことは自分で考え自分で対応できるようになります。
森野紗衣子
2012-2014 フェロー
現職:国立感染症研究所 感染症疫学センター 研究員
感染症科に進んで良かったことは本当にたくさんあります。感染症の知識はほとんどな
い状態での卒後 9 年目のスタートでしたが、忍耐強く導いていただいて、奥深い感染症診療
の大事さと面白さはもちろんのこと、診療におけるアプローチの仕方、学び方、プレゼンテ
ーション、コミュニケーション、そして挑戦すること、本当に多くのことを学ばせていただ
いて自分なりに大きく変化した濃い日々でした。感染症科は他科の先生方とタッグを組ん
ではじめて力を発揮することができる科で、その特徴もまた私にとってとても世界も広が
り大きなやりがいでした。また小児感染症の分野のいろいろな施設の先生方との輪もまた
モチベーションを高く持たせてくれ、また世界を広げ卒後も続くありがたいつながりとな
りました。
荘司貴代
2011-2014 スタッフ
現職:静岡県立こども病院
感染症科 スタッフ
都立小児のすごいところは、各科の垣根が低く、心理的にも物理的にも相談しやすく、チ
ームワーク、フットワークが軽いところです。幹部の理解があり、感染で問題が生じたとき
には指揮系統が明確で、組織力やリスクマネージメントもすごいと思いました。感染症科も
実践的なプログラムが組まれており、業務、診療、業績に対しての定期的な評価、フィード
バックがあり、また長期的なキャリアプランも相談できました。感染制御や適正使用に関す
る相談件数も多く、小児感染症科医として、これらが経験できたのは貴重だと思いました。
感染症科
院内の感染症科コンサルト件数
1114 件 (2014 年度実績)
年度別コンサルト件数
1200
1000
800
600
400
200
0
2010
2011
2012
2013
2014
感染症科コンサルト依頼元
28%
3%
4%
6%
7%
25%
10%
総合診療科
集中治療科
外科
新生児科
血液・腫瘍科
腎臓内科
消化器科
循環器科
神経内科
感染症科
内分泌・代謝科
形成外科
泌尿器科
児童・思春期精神科
整形外科
脳神経外科
心臓血管外科
主なコンサルト疾患
主な細菌感染
アシネトバクター膿胸、エンテロバクター壊死性気管支炎、クレブシエラ感染性心内膜炎、
MRSA感染性心内膜炎、モルガネラ敗血症、肺炎球菌髄膜炎、インフルエンザ菌髄膜炎、
GBS髄膜炎、MRSA胸骨骨髄炎、MSSA坐骨骨髄炎、A群溶連菌立方骨骨髄炎、A群
溶連菌膝関節炎、大腸菌・嫌気性菌壊死性筋膜炎、バシラス壊死性筋膜炎、G群溶連菌壊死
性筋膜炎、百日咳、SSSS、破傷風、レミエール症候群、MRSAペースメーカー感染、
淋菌性結膜炎、クラミジア感染
主なウイルス感染
RSV、インフルエンザ脳症、インフルエンザ鋳型気管支炎、ボカウイルス肺炎、ヒトメタ
ニューモウイルス肺炎、アデノウイルス肺炎、HHV6脳症、水痘、帯状疱疹、先天性CM
V、CMV肝炎、移植後CMV感染、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、パルボウイルスB1
9、カポジ水痘様発疹、デング熱
主な真菌、寄生虫感染
アスペルギウス肺炎、クリプトコッカス肺炎、カンジダ敗血症、ムコール症、トリコスポロ
ン血症、単包性エキノコックス、日本海裂頭条虫症、蟯虫症、カリニ肺炎
コンサルト症例の感染症臓器
呼吸器系
5%
皮膚軟部組織系
5%
30%
7%
循環器系
泌尿器系
8%
中枢神経系
9%
消化器系
15%
17%
腹腔内系
感染症予防
コンサルト症例の依頼理由
感染症治療
4% 1%
5%
感染症診断
感染制御
9%
血液培養陽性
9%
52%
その他
ワクチンコンサルト
17%
PCR依頼
抗菌薬適正使用
2014 年度 感染症科 業績一覧
2014 年度の学会発表
国内 16 演題
国際 7 演題
2014/4/11-13
第117回日本小児科学会学術集会
名古屋国際会議場
名古屋
小児血液培養で黄色ブドウ球菌陽性例における汚染菌と菌血症の比較対照研究
伊藤健太
2014/5/3-6
Pediatric Academic Societies’ annual meeting, Vancouver convention centre, Vancouver, Canada
Clinical characteristics of Pertussis in children in the era of re-emergence
Poster
Kei Matsudaira, Yuho Horikoshi
What is the prognosis of defervesced Kawasaki disease initially managed without immunoglobulin
therapy?
Poster
Takuto Takahashi, Yuho Horikoshi
2014/5/6-10
32nd Annual meeting of the European Society for Pediatric Infectious Diseases, The Convention
Centre Dublin, Dublin, Ireland
Microbiological characteristics of Group B streptococcus among children in Japan
Oral
Mihoko Isogai, Yuho Horikoshi
Prospective educational intervention on parents’attitude to varicella-zoster virus vaccine in
Japan
Poster
Chihiro Iwasaki, Takayo Shoij, Yuho Horikoshi
2014/6/6-7
日本小児救急医学会 パシフィコ横浜
横浜
迅速な対応により救命し得たStreptococcus agalactiaeによる陰嚢部壊死性筋膜炎の新生児例
口演
黒田順平、堀越裕歩
2014/6/18-20
第88回日本感染症学会
ヒルトン福岡シーホーク
感染症診療のクリニカルパールBasicコース
ワークショップ
福岡
磯貝美穂子、堀越裕歩
2014/9/5-9
54th Interscience Conference on Antimicrobial Agents and Chemotherapy, Walter E. Washington
Convention Center, Washinton, DC, the USA
What is appropriate Vancomycin dosage in children undergoing CVVH with or without ECMO?
Poster
Saeko Morino, Yuho Horikoshi
2014/9/27-28
第24回日本医療薬学会
名古屋国際会議場
名古屋
Days of therapy(DOTs)を指標とした小児病院におけるAntimicrobial Stewardship Program(ASP)の効果
諏訪淳一、堀越裕歩
2014/10/8-12
ID Week 2014, Pennsylvania Convention Center, Philadelphia, the USA
The timimg of Heapatitis B virus vaccination does not influence seropositivity rates of
pediatric liver transplantation recipients
Poster
Kenta Ito
Macrolide resistant Mycoplasma did not have worse clinical course in children’s hospital in
Japan
Poster
Yu Funakoshi, Yuho Horikoshi
2014/10/18-19
第46回日本小児感染症学会
京王プラザホテル
東京
骨髄炎治療における抗菌薬の内服スイッチの有用性の検討
口演
磯貝美穂子、堀越裕歩
小児の造血幹細胞移植患者のHHV6陽性に関わる因子の検討
口演
伊藤健太、堀越裕歩
全国の小児医療施設における抗菌薬適正使用の検討
口演
堀越裕歩
小児のエンテロウイルス・パレコウイルス感染症の臨床像の検討
口演
岸部峻、堀越裕歩
乳児における体外循環下のメロペネム薬物動態の検討
口演
森野紗衣子、堀越裕歩
インタラクティブセッション
~症例から学ぶ小児感染症~
シンポジウム
堀越裕歩
2014/10/18
第613回日本小児科学会東京都地方会
飯田橋レインボービル
東京
急激な経過で無呼吸・重篤な呼吸障害・心機能低下をきたしたパレコウイルス感染症の乳児例
口演
小野博也、堀越裕歩
指定発言
森野紗衣子
2014/10/29-31
第63回日本感染症学会東日本地方会・第61回日本化学療法学会東日本支部総会・第97回日本細菌学会関東
支部総会 東京ドームホテル
東京
Nocardia elegansによる肺ノカルジア症の1症例
ポスター
為智之、後藤薫、樋口浩、堀越裕歩
2014/11/10-12
第59回日本未熟児新生児学会
ひめぎんホール
松山
NICU入院児へのDTP(-IPV)-PCV7(PCV13)-Hibワクチン接種の安全性調査:多施設共同前向き観察研究
口演
森川和彦、堀越裕歩
2015/1/31-2/1
第26回日本臨床微生物学会
京王プラザホテル
東京
ポスター
新生児の吸引痰から Streptococcus pseudopneumoniae を分離した 1 症例
為智之、後藤薫、宮原通子、堀越裕歩
2015/2/20-2/21
第30回日本環境感染学会
小児病院の現状と対応
シンポジウム
堀越裕歩
神戸国際会議場
神戸
2014年度の執筆
学術誌(英文2本、国内3本)
商業誌16本
1. 廣瀧慎太郎、堀越裕歩:左鼠径部の疼痛を主訴とした8歳女子.小児科診療.77(4):481-484,2014
2. 朽方豊夢:肝腫瘤性病変を主訴とした13歳女子.小児科診療.77(4):553-556,2014
3. 林泉彦, 堀越裕歩, 荘司貴代ほか:病児へのワクチン接種はどうあるべきか~東京小児科医会会員へ
の接種状況アンケート調査結果と小児感染症専門家からのアドバイス~.日本小児科医会会報.47:171179,2014
4. 堀越裕歩:ホスホマイシン系の選択法・使用法.小児科.55(6):921-927,2014
5. 堀越裕歩:ムンプスウイルス感染症.内科増大号
内科疾患の最新の治療.113(6):1282-1283,
2014
6. 磯貝美穂子、堀越裕歩:外来で使用する抗菌薬について
その適応と適正使用.ERマガジン.11
(2):305-310,2014
7. 堀越裕歩,菅原美絵:アウトブレイクに備える.日本未熟児新生児学会雑誌.26(2):255-259,
2014
8. T. Yamamoto, Y. Horikoshi et al: Encephalitis caused by human herpesvirus-6B in pancreasafter-kidney transplantation. Transplant Infectious Diseases. 16(5):853-8, 2014
9. 伊藤健太、宮入烈:先天性風疹症候群. Medical Practice 31(8):1350-1352,2014
10. 堀越裕歩:水痘の院内感染対策.小児科.55(10):1395-1400,2014
11. 堀越裕歩:スタッフのワクチン.Neonatal Care 2014年秋季増刊.93-96,2014
12. 堀越裕歩:予防接種.Neonatal Care
2014年秋季増刊.215-220,2014
13. 堀越裕歩:抗菌薬の弊害②-病院医の立場から-.治療.96(10):1478-1481,2014
14. 河野達夫,磯貝美穂子,堀越裕歩ほか:デング熱の診断における腹部超音波の有用性.小児科診療.
77(11):1715-1719,2014
15. 堀越裕歩:壊死性筋膜炎.日本医師会雑誌.143(2):195-197,2014
16. 村井健美,堀越裕歩:ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群.日本医師会雑誌.143(2):202-203,2014
17. 堀越裕歩:予防接種.周産期感染症2014 周産期医学増刊号.44:343-348,2014
18. 堀越裕歩:ブドウ球菌感染症.小児疾患診療のための病態生理1改定第5版
小児内科増刊号.46:
835-840,2014
19. 伊藤健太:世界における混合ワクチン-日本の現状を踏まえて.小児用ワクチンUpdate2015
別冊医学
のあゆみ.49-54,2014
20. K. Shoji, Y. Horikoshi et al: High rate of inducible clindamycin resistance in
Staphylococcus aureus isolates – A multicenter study in Tokyo, Japan. Journal of Infection and
Chemotherapy. 21(2):81-3, 2015
21. 堀越裕歩:小児科領域の性感染症.日本医事新報.4737:49,2015
図書
4本
1. 堀越裕歩:小児へのインフルエンザワクチン.ケースで学ぶ予防接種の実際.58-69,東京,南山堂
2. 堀越裕歩:ワクチン接種とアレルギー.ケースで学ぶ予防接種の実際.70-79,東京,南山堂
3. 堀越裕歩:水痘ワクチン.ケースで学ぶ予防接種の実際.80-94,東京,南山堂
4. 伊藤健太:院内感染予防対策. 小児科研修ノート改訂第2版,227-231,東京,医学書出版
その他
2014/5
堀越裕歩 日経メディカルオンライン
かわいい子は谷に突き落せ
2014/10
堀越裕歩 日経メディカルオンライン
ケニアで診た子どもたち
2015/2
堀越裕歩 日経メディカルオンライン
もうからない診療科は不要?
受賞
多摩小児感染・免疫研究会
優秀賞
東京都医師アカデミー 優秀賞
院長賞
ICT 10万円
3演題
1演題、敢闘賞
1演題
研修のご案内
①小児感染症科の研修医
対象者は、
日本小児科学会専門医取得もしくは小児科経験 3 年以上が望ましい(応相談)。
研修期間の推奨は 2-3 年。最低 1 年以上。小児感染症の専門家として、臨床、感染制御、抗
菌薬の適正使用プログラム(ASP)
、微生物学、臨床教育、研究などが遂行できる幅広い知識、
能力の獲得を目指す。
②小児感染症科ローテーター
対象者は、小児感染症の研修に興味がある医師で、科は問わないが後期研修医以降が望ま
しい。初期研修医の場合は適宜、応相談。研修期間の推奨は、1 か月以上から。小児感染症
の基礎的な能力の獲得を目指す。原則、先着順で空きがある期間のみの受け入れとなります。
当センターからは、無給となります。
見学は適宜、受け付けています。木曜日を推奨していますが、他の月~金曜日でも対応し
ています。当科の事情により、日時のご希望に添えないことがありますので、複数の希望日
を挙げて頂けると助かります。
連絡先
東京都立小児総合医療センター
感染症科
堀越 裕歩
E メール [email protected]
感染症科スタッフ紹介
堀越 裕歩
ほりこし ゆうほ 医長
【出身】
茨城県水戸市
【略歴】
2001 年昭和大学卒業後、沖縄県立中部病院、昭和大学病院、アンコール小児病院(カンボ
ジア)
、国立成育医療研究センター、トロント小児病院(カナダ)
、2010 年 8 月に都立小児
総合医療センターに赴任
【趣味】
サッカー、スノーボード、スキー、旅行
【仕事でやりたいこと】
臨床教育、国際保健
【仕事以外でやりたいこと】
運動、映画観賞、スポーツ観戦
伊藤 健太
いとう けんた
医員
【出身】
愛知県名古屋市
【略歴】
2007 年鹿児島大学卒業後、名古屋第二赤十字病院、国立成育医療研究センター感染症科フ
ェロー、2014 年 4 月に都立小児総合医療センターに赴任
【趣味】
盛装、ランニング、歌唱
【仕事でやりたいこと】
臨床教育、臨床研究
【仕事以外でやりたいこと】
もっと靴と向き合う
磯貝 美穂子
いそがい みほこ
サブスペシャリティレジデント
【出身】
埼玉県さいたま市
【略歴】
2008 年聖マリアンナ医科大学卒業。自治医科大学附属さいたま医療センターで初期・後期
研修。2013 年より都立小児総合医療センター感染症科非常勤、2014 年より感染症科サブス
ペシャリティレジデント
【趣味】
スキューバダイビング
【仕事でやりたいこと】
丁寧な感染症診療
【仕事以外でやりたいこと】
弓道、ヨガ
福島 雅子
ふくしま まさこ 非常勤
【出身】
兵庫県神戸市
【略歴】
2003 年京都府立医科大学卒業後、淀川キリスト教病院、兵庫県立こども病院等に勤務。2010
年長崎大学熱帯医学研修コース、2012 年 Liverpool School of Tropical Medicine MSc
Tropical Paediatrics 修了(Distinction)
、2014 年 8 月より東京都立小児総合医療センタ
ー感染症科
【趣味】
旅行、映画鑑賞
【仕事でやりたいこと】
感染症、感染制御について学ぶ、臨床研究
【仕事以外でやりたいこと】
マレー語/インドネシア語の勉強
桜井 博毅
さくらい ひろき 非常勤
【出身】
宮城県登米市
【略歴】
2007 年帝京大学卒、仙台市立病院初期研修、仙台市立病院小児科後期研修、宮城県立こど
も病院後期研修、東京都立小児総合医療センター感染症科短期研修、山形県立中央病院新
生児科、2014 年 10 月より東京都立小児総合医療センター感染症科
【趣味】
歩く、飲酒、収集ぐせあり
【仕事でやりたいこと】
こども病院での感染対策、ワクチンに関すること
【仕事以外でやりたいこと】
寺社仏閣巡り、古着屋巡り
山中 崇之
やまなか たかゆき
非常勤
【出身】
千葉県千葉市
【略歴】
2008 年新潟大学卒業。千葉大学附属病院で初期研修。新潟県立新発田病院、新潟医療生活
協同組合木戸病院、新潟県立中央病院、立川綜合病院、新潟医療生活協同組合木戸病院、
2015 年 4 月から東京都立小児総合医療センター感染症科
【趣味】
ランニング、草野球
【仕事でやりたいこと】
感染症診療を深く学ぶ
【仕事以外でやりたいこと】
ランニング
張 慶哲
ちょう よしあき
非常勤
【出身】奈良県生駒市
【略歴】2009 年大阪市立大学医学部医学科卒業後、医療法人宝生会 PL 病院で初期研修、
小児科後期研修。2012 年から長野県立こども病院に勤務。2013 年にチーフレジデント、
2014 年に総合小児科フェローとして勤務。2015 年 4 月より東京都立小児総合医療センタ
ー感染症科
【趣味】サッカー観戦、カフェに行く、ギターを弾く
【仕事でやりたいこと】関わったこどもたちとその家族を幸せにすること、ビジョンを持
って診療に臨むこと
【仕事以外でやりたいこと】松本山雅の応援、東京散策
福岡 かほる
ふくおか かほる
非常勤
【出身】
愛媛県新居浜市
【略歴】
2010 年徳島大学卒、香川小児病院初期研修、熊本赤十字病院小児科・熊本市民病院新生児
内科後期研修、2015 年 4 月より東京都立小児総合医療センター感染症科
【趣味】
読書、散歩、温泉巡り
【仕事でやりたいこと】
臨床感染症、ワクチンの勉強
【仕事以外でやりたいこと】
カフェ・居酒屋探訪
奥山 舞
おくやま まい
非常勤
(遺伝子研究科)
【出身】神奈川県藤沢市
【略歴】2009 年東京慈恵会医科大学卒業、同附属病院にて初期研修、小児科後期研修。東
京都立小児総合医療センター血液・腫瘍科、2015 年 4 月より感染症科
【趣味】弾丸旅行
【仕事でやりたいこと】
感染症診療、院内感染管理、トラベルワクチン
【仕事以外でやりたいこと】
料理、ヨガ
中村 幸嗣
なかむら ゆきつぐ
非常勤
【出身】
東京都文京区
【略歴】
2005 年聖マリアンナ医科大学卒業、
同付属病院にて初期研修。2007 年同大学院 小児科学。
2008 年国立感染症研究所細菌第二部。聖マリアンナ医科大学病院、横浜市西部病院、川崎
市立多摩病院等で勤務。2015 年 10 月より東京都立小児総合医療センター感染症科
【趣味】
テニス、スポーツ観戦
【仕事でやりたいこと】
感染症診療、臨床教育
【仕事以外でやりたいこと】
英会話、健康維持
廣瀧 慎太郎
ひろたき しんたろう
非常勤(月1)
【出身】
佐賀県神埼市
【略歴】
2002 年佐賀大学医学部卒業、
久留米大学小児科、
2008 年順天堂大学大学院 感染制御科学、
2012 年東京都立小児総合医療センター
【趣味】
雑誌の立ち読み
【仕事でやりたいこと】
エビデンスに基づいた感染症診療を行うこと
【仕事以外でやりたいこと】
運動、ゴルフ、自立と自律