外国語科学習指導案 広島県立尾道東高等学校 指導教諭 多賀 由里 1 学年・学級 1年1組aクラス(20名) 2 単元・教材 PROMINENCE Communication English I, Lesson 7, “Making the Right Choices through Fair Trade” 平成21年度大学入試センター試験問題 大問3C 3 単元について ○単元観 本単元では,自分たちが普段何も考えずに購入している果物や花などの利益が,生産者である発展途 上国の人々には公平に分配されていない「不公平な取引」の実態について, 「責任ある消費者」となるた めの方法として「フェアトレード」の商品を購入することが提案された教材を取り上げる。①「フェア トレード」について書かれている内容を理解し,自分の言葉で説明できること,②「フェアトレード」 の仕組みの「良い点」,「懸念される点」について考察し,対立する立場で意見を述べることができるこ とを本単元の目標とする。本単元の目標は高等学校学習指導要領外国語「コミュニケーション英語I」の 「2内容(1)」の「ウ聞いたり読んだりしたこと,学んだことや経験したことに基づき,情報や考え などについて,話し合ったり意見の交換をしたりする。」に基づいて設定した。本校のCAN-DO型到達目 標1年次後半「話すこと」の目標にも準じている。 ○生徒観 英語については「読む」「話す」「聞く」「書く」の全ての領域について興味・関心が高く,できる ようになりたいという思いを強くもっている。第1学期より,「読む」「聞く」などして理解した内容 を自分の言葉で言い換え,英語でアウトプットする活動に繋ぐよう,意識的に授業を組み立ててきた。 正確さには欠けるものの,少しずつ自信をもって英語を話せるようになってきている。 また,テキスト上には直接示されていない内容を推測させる推論発問を工夫することによって,生徒 たちが思考するステップを作り,最後に自分の考えたことを英語で述べるという活動に焦点を当てて取 組んでいる。「なぜそう思うか」という質問に対して英語で説明するということがまだ十分にはできな い状態であるが,考えたことを英語で話そうという態度は徐々に育ってきている。 ○指導観 指導にあたっては次のような工夫をする。 ① この課の導入として,「 アの 不 とコー ー 」に関する を読ませ,「 ー ウ ーター」として, 接的に 本が を多く 入している問題と「フェアトレード」に関する問題 を繋ぐことで, の内容をより な問題として考えることができるようにする。 ② この課は 習なしで読み,分かりにくい 等については,生徒とやりとりをしなが 英語で説明を えていくことで,自 に しい を えるように指導していく。また,推論発問を工夫すること によってテキストの読みを めさせる。 ートの 習として,内容を英語で 話( OD C ION)させなが 読み めていくことで,読み 取った内容を 理し理解する けとする。 最後に全 を読み し,「フェアトレード」の仕組みの「良い点」,「懸念される点」を 理して考 えさせるために,「平成21年度大学入試センター試験問題 大問3 」を読ませなが まとめを い, 対立する立場で意見を述べさせる。また,「責任ある消費者」となるために自分はどうするべきかに ついて ッセーを書くことを課題とする。 エチオピ 水 足 ヒ 栽培 間 日 水 輸 Lesson 7 身近 予 表現 然 難 表現 使 深 復 再 REPR U T 整 助 体 通 ォ 加 ③ 各パ ④ 資料 バ チャル ら ら C 進 ら 整 行 エ 4 単元の目標 本 の内容に興味をもち,自分の考えを ○ 文 積極的に英語で伝える。(コミュニケーションへの関心・意欲・ 態度) ○ 本文の内容を理解し,推論発問に答えることができる。(外国語理解の能力) ○「フェアトレード」について理解し,英語で説明する。(外国語表現の能力) ○「フェアトレード」について理解し,対立する立場に立って意見を英語で表現する。(外国語表現の能力) ○ 新出語句・語法について知識をもっている。(言語や文化についての知識・理解) 5 観点別学習状況の評価規準 ア コミュニケーションへの 関心・意欲・態度 ① 本文の内容に興味を持① ち,進んで英語で表現し ようとしている。 ② イ 外国語表現の能力 ウ 「フェアトレード」につ ① いて,英語で説明するこ とができる。 「フェアトレード」につ いて,対立する立場に立 って英語で意見を述べる ことができる。 外国語理解の能力 エ 本文の内容を理解し,推 ① 論発問に答えることがで きる。 言語や文化についての 知識・理解 新出語句・語法について 知識をもっている。 6 指導と評価の計画(単元計画) ア関心・意欲・態度 時 主な学習内容 ・復習 ・Lesson 7 Part 2, 内容把握 新出語句・語法 3 推論発問 REPRODUCTION ・復習 ・Lesson 7 Part 3 内容把握 新出語句・語法 4 推論発問 REPRODUCTION 関 表 エ知識・理解 理 ○ 評価規準 評価方法 ○ ア①本文の内容に興味を持ち,進んで表現しよう 観察 としている。 ウ①本文の内容を理解し,推論発問に答えることが できる。 発表 ○ エ①新出語句・語法について知識をもっている。 ○ ア①本文の内容に興味を持ち,進んで表現しよう 観察 としている。 ウ①本文の内容を理解し,推論発問に答えることが できる。 発表 ○ エ①新出語句・語法について知識をもっている。 ○ ア①本文の内容に興味を持ち,進んで内容を理解 観察 しようとしている。 ウ①本文の内容を理解し,推論発問に答えることが できる。 発表 ○ エ①新出語句・語法について知識をもっている。 ○ ○ ・まとめ ・復習(Part 1~4) ○ ・H21年度センター試験大問3C 内容把握 「フェアトレード」について の意見を共有する。 「責任ある消費者」として 自分はどうすべきか,意見文 を書く(課題) 知 ア①資料の内容に興味を持ち,進んで理解しよう 観察 としている。 ・復習 ・Part 1~3のまとめ ○ REPRODUCTION 5 ・Part 4 内容把握 「フェアトレード」とは何か を理解する。 6 ( 本 時 ) ウ理解の能力 評価規準(評価方法) ・「エチオピアの水不足とコーヒ ー栽培」新聞記事 ○ 1 QAに答える REPRODUCTION ・復習 ・Lesson 7 Part 1 内容把握 新出語句・語法 2 推論発問 REPRODUCTION イ表現の能力 ア①本文の内容に興味を持ち,進んで表現しよう 観察 としている。 ○ イ①「フェアトレード」について理解し,英語で説 発表 明することができる。 ワークシ ート ア①「フェアトレード」に興味を持ち,進んで表 発表 現しようとしている。 ○ イ②「フェアトレード」について,異なる立場に立 発表 って意見を英語で表現することができる。 ワークシ ート 7 本時の展開 (1)本時の目標 「フェアトレード」の仕組みの「良い点」,「懸念される点」について考え,即興で意見を述べることができる。 (2)本時の評価規準 ○「フェアトレード」に興味を持ち,進んで表現しようとしている。(関心・意欲・態度) ○「フェアトレード」の仕組みの「良い点」,「懸念される点」について,英語で意見を言うことができる。 表現の能力) 語 (外国 (3)準備物等 プリント(平成21年度大学入試センター試験 大問3C) (4)学習の展開(6/6) 学習活動 指導と支援 評価規準[評価方法] 1 あいさつ 2 Warming-up ・尾道市向島にできたチョコレート工場の取り組みを紹 介して本時の内容の導入とする。 3 学習の目標を知り, 自分なりの目標をもつ。 ・学習の目標を説明する。 4 Lesson 7 の復習 ア① ・質問に答えながら,学習し ・教科書は閉じたままで,内容を思い出しながら質問に 「フェアトレード」に興味を 英語で答えることで,学習してきた内容を整理させる。 持ち,進んで表現しようとし てきた内容を復習する。 ている。 [発表] 5 センター試験大問3C 読解 ・質問をしながら文章をパラフレイズして内容理解を助 段落1 ける。 ・1分間で読む。 ・チョコレートが生産者から消費者に渡るまでの工程を ・内容についての質問に答え 確認させる。 る。 段落2 ・段落2の内容を黒板に書きながら説明し,ペアで再話 ・段落2の内容を聞き取りペ させる。 アで説明しあう。 ・チョコレートの原料を生産者から直接買い,自分たち ・2分間で読む。 で加工することによって,生産者が公正な利益を受け るというガースタングのフェアトレードの仕組みを理 解させる。 段落3 ・フェアトレードの問題点として ・1分間で読む。 ・内容についての質問に答え 見 けさせる。 る。 付 6 挙げられていることを だ 即興ロール・プレイ(3分) ・「フェア・トレードチョコレートを買うべき 」,「フ ・ペアでフェアトレードにつ ェア・トレードチョコレートを買いたくない」という いて対立する立場で相手 それぞれの立場で相手を説得できるよう,考えをまと を説得するロール・プレイ める時間を1分間取る。 をする。 ・それぞれの立場で相手を説 得できた生徒が一人ずつ 前に出てロール・プレイす る。 7 8 9 フェアトレードの仕組みの ・出てきた意見を黒板にまとめていく。 「良い点」,「懸念される点」 を発表する。 課題を聞く あいさつ 要約 ・段落1~4を読み, をする。さらに,本時の内容 を まえて,「責任ある消費者」となるために自分は どうするべき と考えるか,についてエ セーを書い てくることを課題とする。 踏 だ ッ イ② 「フェアトレード」の仕組み の「良い点」,「懸念される 点」について,英語で意見を 言うことができる。 [発表・ワークシート]
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