韓国留学を終えて(日本文学文化学科4年 神谷くるみ:2014年2月~8月)

韓国留学を終えて
韓国 漢陽大学 交換留学生
留学期間 2014 年 2 月~8 月
日本文学文化学科 3 年 神谷くるみ
半年は本当にあっという間でした。しかし半年しかないからこそ自分から何か動かなけ
ればという思いで何事にも挑戦できたのだと思います。
春学期に行われたスピーチ大会ではクラスの代表とし
て発表をし、夏学期に行われたクイズ大会では一位をと
りました。中国人の友達 3 人とチェジュ島へ旅行に行っ
たときは、お互いの共通語である韓国語で分かり合うこ
ともできました。韓国で二番目に高いチリ山という山に
二泊三日で登りましたが、頂上で見た美しい日の出は忘
れられません。初めての一人暮らしをしたり市民センタ
ーでピラティスを習ったりと、毎日勉強に遊びに忙しく
充実した日々を送り、多くの新しい経験をしました。
授業については、月曜から金曜の一日 4 時間で、毎日宿題もあります。はじめのレベル
テストで私はスピーキングの点数が低く納得のいくクラスにいくことができませんでした。
しかし今思えばあそこで「あなたのスピーキングはレベル 1 です。」と言われた悔しさがバ
ネになりました。授業中は積極的に発言をし、分からないことは何でも質問したりクラス
メイトの日本、中国、フランス、ベトナムの文化をお互い教え合ったりもしました。文化
授業ではレールバイクをしたりラフティングをしたりと教室以外だとさらに仲良くなれま
した。先生達はとても親切で、韓国での生活の相談も聞いてくれ、心強い味方でいてくれ
たことは本当に感謝しています。
それから、日本に戻ってから書道ゼミに入ることもあり、
書道のサークルに入りました。週に一度書く日があり、先
生に見てもらいます。筆でハングルを書くことは新鮮でお
もしろかったです。留学生用のサークルは日本人も多かっ
たのですが、書道サークルは外国人が私しかおらずはじめ
は緊張しました。しかし皆、まだ上手く聞き取ることので
きない私のためにゆっくり話してくれました。ほぼ毎日部
室に遊びに行き、色々な話をしたことは私にとって授業以
外で韓国語を話す良い機会となりました。それだけでなく、
書道サークルに入ったことでたくさんのかけがえのない
友達に出会い、私はここに一人じゃないという気持ちにもなりました。はじめの頃に一緒
にコプチャン(ホルモン)を食べに行った友達が、私が帰る前にまた一緒にコプチャンを食べなが
ら「あの時よりもたくさん話をすることができるね。本当に上手になった!今度は私が日
本語を勉強して次会ったときに驚かせてあげる!」と言ってくれたことが嬉しかったです。
この留学で学んだことはたくさんありますが特に気づいたことは、私がいかに狭い世界
の中で生きていたかということです。様々な人、考え方、ものの見方があります。まずは
知り理解することが重要であると感じました。そしてそれを受け入れ、良いものは自分の
中に取り入れていく柔軟な姿勢でいたいと思いました。