GE通信(明法グローバル エンデバーズ) 明法中学・高等学校

2015年度 第2号
発行日 5月20日
GE通信(明法グローバル エンデバーズ)
明法中学・高等学校
2014年にスタートした新
しい科学による人間教育
「明法GE
GE」の魅力ある教
GE
育内容をお伝えします。
毎月20日
発刊予定
バックナンバーは本校HPで
ご覧になれます
目次:
GE講座は現在2期生では西部先生のディベートが始まり、1期生の学生科学賞に向けた研究
も本格的になり、各学年ともそれぞれの目標に向かい充実した内容になっています。
先日行われた体育祭で、GEの2学年合同のチームでリレーに参加したこともあり、中1生徒
は休み時間になると、中2のペットボトルロケットの実験を見に来たり、中2生徒は文化祭のロ
ボット研究室を中1と一緒にやりたいと話しており、既に先輩と後輩の良い関係が出来ている
ようです。
中1は7月中旬に行われるディベート甲子園関東大会に出場を予定しています。CEDの北原
先生から、試合に出られるのはクラスの中の6名のみであること、既に競争が始まっていると
いうこと。また昨年度は2戦2敗、しかし2戦目では3名の審判から1票をいただくという結果
でしたが、今年度はそれを越えること、つまり最低でも1勝が目標であるという話がありまし
た。ディベートに関しては昨年度に悔しい思いをした先輩(中2生徒)から、大会に向けたア
ドバイスが期待できます。
まだスタートしたばかりのGEですが、学校内の評価のみではなく、「他者の評価」に対する
生徒たちの意識はかなり高く、GE講座で得た知識やスキルを校外の大会等で実践すること、そ
れによって得られる教育効果に大きな手応えを感じています。今後も明法GEにご期待くださ
い。
北原 達正
CED(最高教育責任者)
Chief Educational Director
明法GEより
1
CEDより
1
GE講座(中1)
GE講座(中 )
2
GE講座(中2)
GE講座(中 )
3
明法の自然
4
体験教室・説明会ご案内
4
大型連休も終わり、ここからは1学期末の対外的な挑戦が始まります。1年生はディベート甲子園、2年
生はジュニア日本学生科学賞です。
ディベート甲子園は言うまでもなく、日本語のディベートとしてはトップクラスの実績を持っています。
入学してまだ数か月の中学1年生が挑戦することは一見無謀に見えますが、論理的な展開や判断や発言の構
築をまとめるなど、脳の力「脳力」を覚醒させるには最適な課題です。日本ディベート連盟の西部理事の指
導をいただき、聞く力・話す力・訴える力を強く速く鍛えます。GEでは高校1年生で英語の論文を投稿す
ること、アメリカ研修旅行(高校生)では海外での研究発表を目指していますので、ディベートはその
ファーストステップとなります。
昨年の1期生の振り返りでも、「一年間のもっとも嬉しい点・悔しい点」のどちらにもこのディベート挑
戦が挙げられています。そしてこれをきっかけにテスト以外の自分の力に自信を持ち、大きく伸びた子がた
くさんいます。そしてチームワークの大切さや妥協することのむなしさを知ったとも書いています。昨年の
1ポイントを上回る結果を残せるよう、これから校内での競争が始まります。実際に「明法GE」を代表し
ていくのは6名に限られます。この選抜メンバーは客観的に決めていきます。
一方、2年生は日本最大・最高の日本学生科学賞のジュニア版に挑戦します。もちろん2年後には高校生
対象の日本学生科学賞から、世界最高の研究発表の場であるISEF(International Science and Engineering Fair)を目指したいと考えています。内容は大学工学部2年生くらいの学生が行うテーマをスケー
ルダウンさせたもので、SSHなどでも採用されたレベルのものです。ペットボトルロケットの飛行経路
を、PCのビデオ機能と画像解析の手法を用いて分析し、4つのチームに分かれて本格的な論文作成のため
の測定・分析・発表の一連の行為を誠実に慎重に行っています。
これらのことを完遂して初めて有意な結果が求められるということを、実践的に習得していくことを目標
にして行っています。他では決して経験できないGE講座の挑戦が、今年も始まりました!
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5月13日
13日
4・5限
ロボット
中学1
中学1年生
CED 北原先生
スタートは出力調整
ロボット講座の第1歩。まず、左右のモーターの出力を調整してまっすぐ進ませること。次に、前進した後90度回転し
て目標の場所に正確に止めます。プログラミングで数値の重要性を理解するGE講座のスタートです。全員が決められた時
間内にクリアしました。
今日の課題と目標について
6・7限
プログラミングについて説明
出力調整をして。最初の課題
センサー制御
ボールセンサーを使って赤外線ボールを追う課題。前方にボールがある時、センサーの値は80%。「ではセンサーの値
>30の場合、前方にボールがあるか?」という質問が出されました。この質問の正解率は通常50%ですが、今回はほと
んどの生徒が正解していました。
実際にプログラミングをしてみましたが、ロボットはなかなか思うようには動いてくれません。挑戦、調整を繰り返す
中でロボットが赤外線ボールを捕らえた時の生徒の輝く表情が印象的でした。
講座の最後には國藤先生よりインターネット上の情報について、電子メール送信の注意がありました。
赤外線ボールを追う
ロボットの構造について
5月20
5月20日
20日
ディベート①
中学1年生
ネット上の情報について
西部直樹先生
人間の思考について。情報を伝える時に起こりやすい勘違いとそのメカニズムについて学びました。
4限
議論の基礎を知る 思考と表現
【演習】 写真からわかること
どのように考えるのか どのように表すのか
【演習】 短文の分析
5限
プレゼンテーションの基本を知る
わかりやすい説明と、わかりにくい説明
説明の原則を知る
【演習】 図を説明する
説明の基本スキルを学ぶ
【即興】即興プレゼンテーション
6限
ディベートを体験する
【演習】 シナリオディベート体験
4人一組となり、肯定・否定・審判を体験する
7限
ディベートについての解説
【演習】シナリオディベートを振り返る
各ステージの役割と方法
準備のポイントについて
*今年度のGE
*今年度のGE講座は
GE講座は2
講座は2学年とも水曜日の4限~7
学年とも水曜日の4限~7限に行われています。
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ディベート授業の様子
2015年度 第2号
5月13日
研究(調べ学習)
中学2
中学2年生 柴藤先生
「研究」は日本学生科学賞への出品に向けた講座です。
研究」は日本学生科学賞への出品に向けた講座です。最初に論文と作文の違いについて意見を出し合い、
研究」は日本学生科学賞への出品に向けた講座です。
論文に必要な客観性について議論しました。また、最近話題になった論文関係の事件について柴藤先生より解
説がありました。
この日の具体的な学習は、グループに分かれて研究(ペットボトルロケット)の導入部分を完成させまし
た。その後はグループごとにインターネットで調査を行い、研究結果を論文のレベルに引き上げるためには何
が必要かについて議論しながら進めていました。
PCのシステム更新について
5月20日
論文についての文献の紹介
研究(実験)
調べ学習
中学2
中学2年生
ペットボトルロケット(以下PBR)の実験です。各グループで決めたテーマに沿ってPBRを打ち上げて必要な
データ測定をします。発射にはグランド東西の長辺を使い、軌道をVTR 撮影しました。
動画から静止画を取り出して、軌道をエクセル上にプロットしますが、今回は実験の先に論文があるせいか、
中1の9月に行った打ち上げの時よりかなり高い集中力を感じました。
実験の諸注意
発射の瞬間(1/2000秒)
軌道を動画撮影する柴藤先生
各グループのテーマと取り組み
A班
PBRを人工衛星の軌道に乗せる
ための条件を調べることを研究目
標としています。特に導入では物
理の基礎知識が必要ですので、メ
ンバー同士が高い次元で理解を共
有することがポイントです。
C班
PBRの羽をジャイロ型と通常型に
して両者の違いを調べることを研究
目標としています。ペットボトルが
綺麗に回転していて実験自体は成功
していました。掘り下げていくと流
体力学の知識が必要になり考察が困
難になるため、妥当な着地点を見極
める必要があります。
B班
PBRの飛距離を伸ばす最
適な条件(水の量、羽の枚
数、ポンピング回数、発射
角度)を求めることを研究
目標としています。
D班
PBRの羽をジャンボジェット
型、ロケット型にすることによ
る飛行の様子の違いを明らかに
することを目標としています。
ジャンボジェット型は非常に興
味深い飛行をしていました。解
析はかなり難しいはずです。
今回の研究のポイントは、
「自分たちでアイデアを考え、自分たちで作り、自分たちで考える」ことです。実験から最低限の
データは取れるような工夫はしていますが、教員が裏で手を回せば回すほど教育効果は薄まるため、最低限のアドバイスしか
しません。彼らの主体性を最大限に引き出すことが出来る授業です。
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明法の自然
4月~5月
男子校にも華
男子校にも華がある
17,000坪(東京ドームの約
17,000坪(東京ドームの約1.2
坪(東京ドームの約1.2倍)のキャンパスには季節の花が咲き誇り学校生活に
1.2倍)のキャンパスには季節の花が咲き誇り学校生活に
彩りを与えます。5
彩りを与えます。5月の連休明けには大型キツツキのアオゲラが飛来しました。
GE体験教室・説明会
GE体験教室・説明会
日時:7
日時:7月11日(土)
11日(土)
宇宙探査ロボットを作ろう!
10:
10:00~
00~13:
13:00 (受付 9:30)
30)
体験教室(2コース)
説明会
対象学年:小学5・6年生
定員:50名(各コース25
定員:50名(各コース25名)
25名)
説明会終了後:保護者の方には体験学習会をご覧いただけます。
Aコース(初回者対象) 1つのセンサーを制御。
サッカーロボットを作ってみよう!
Bコース(ロボット講座の体験者対象) 2つのセンサーを制御。
宇宙ロボットコンテストに挑戦しよう!
※当日コース分けをします。
明法GE
GE Chief Educational Director(最高教育責任者)
北原達正が、明法GEの理念と教育の特徴をお話しします。
MEIHO Global Endeavors
〒189-0024
東京都東村山市富士見町2-4-12
明法中学・高等学校
TEL:042(393)5611
FAX:042(391)7129
http://www.meiho-ge.ed.jp
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