SSH通信 第1号 - 清真学園高等学校・中学校

清真 SSH 通信 2015
VOL.1
2015.5.12
SSH 研究推進委員会
5月も半ばになりました。新クラスにも慣れ、授業も本格的になってきたことと思います。
さて、早速 SSH 活動が始動しました。今年も SSH ならではのゼミ活動や講演会、研修などが展開されます。
この「SSH 通信」ではそれらの様子をお伝えしていきます。SSH でどのような取り組みが行われているのか、関
心をもつきっかけになればと思います。
この「SSH ニュース」は、インターネット上でも見ることができます。(インターネットではフルカラーで見ることが
できます!) 本校の公式 Web サイトをご覧ください。
1、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)とは?
文部科学省では、将来の国際的な科学技術関係人材を育成するため、先進的な理数教育を実施する高
等学校等を「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」として指定し、学習指導要領によらないカリ
キュラムの開発・実践や課題研究の推進、観察・実験等を通じた体験的・問題解決的な学習等を平成1
4年度より支援しています。平成27年度は全国で約200校が指定を受けており、茨城県では本校の
ほかに水戸第二高校、日立第一高校、茗溪学園高校、並木中等教育学校、緑岡高校、竜ヶ崎第一高校の
計7校が指定校となっています。各校はそれぞれ独自のカリキュラムを開発し、科学技術に夢と希望を
持つ、創造性豊かな人材の育成に取り組んでいます。現在、本校のSSH指定は2期目の第4年目(計
9年目)となります。
本校のSSHの目標は、次の 3 点です。
① 研究を本格的に行おう
ゼミ活動では、いろいろな分野
の学習をしていますが、ぜひ“研
究”にチャレンジしてください。
今回、高校 1 年では、研究の基本
を学ぶ「SS基礎」という授業を
設けました。身近な疑問を解決す
るために、科学的な方法を使い、
探求していく。サイエンスの醍醐味をぜひ味わってほしいと思います。そして、研究の成果はコンテス
ト・学会などで発表をしてください。昨年度は、東京工業大学や茨城大学で行われたコンテストで受賞
する研究も出ています。さらに、卒業生の矢野更紗さんはJSECにチャレンジして文部科学大臣賞を
受賞し、アメリカのピッツバーグで行われた「国際学生科学技術フェア=ISEF」で発表をしました。皆
の前にある道は、世界に通じています。
② 使える英語力を身につけよう
サイエンスの世界の共通語は英語です。研究者は研究成果を英語
で発信します。英語が理解できれば、最新の科学情報をインターネ
ットなどで豊富に得ることができます。今年度は、イギリス・ケン
ブリッジ大学やタイで海外研修を行いますが、そこでは、英語がで
きることで、どんなにすばらしい世界が開けるかを体感することが
できるでしょう。また,昨年度はハワイ大学で開かれた国際学会
Island Biology2014 で研究発表を行いました。多くのSSH校、例えば立命館高校は、海外から高校生
を招き、英語でコミュニケーションができるイベントを開催しており、本校からも生徒が参加していま
す。英語に苦手意識があるけど、理科は大好きだという人は、少し意識を変えるだけで、劇的に世界が
変わります。英語“を”学ぶのではなく、英語“で”学ぶ、そのような勉強方法もあることを知ってほ
しいと思っています。
③ 中学生から積極的に参加しよう
新規5ヵ年のSSHで、前回と大きく
違うのは、中学生の参加が可能になった
ことです。放課後のゼミ活動をぜひのぞ
いてください。先輩たちが、いきいきと
科学の世界で遊んでいる様子が見える
でしょう。中学生が出展できる科学コン
テストもたくさんあります。また、科学
オリンピックにチャレンジするのも良いでしょう。君たちから“これがしたい“という希望があれば、
ぜひ相談してください。私たちは、その夢を実現するための努力は惜しみません。清真のSSHの可能
性は、君たち中学生から開くのだと考えてください。
【今年度開講のゼミ一覧(高校1・2年生対象)】
ゼミ名
担当教員
ゼミ名
担当教員
進化学ゼミ
十文字
科学史
網敷
クリーンエネルギー
押見
化学総合
戸田・大録
スターリングエンジン
小河
水中や陸上の微生物
吉田
サラウンドの研究
田中
日常に潜む数理の研究
法貴
都市の気候と環境
大石・荒川
数学オリンピック挑戦ゼミ
瀧澤
ロボットゼミ
金子
名演説に学ぶ英語スピーチ研究
岩田・小西
起業で学ぶ現代
稲葉
コーチ学(スポーツ組織論)
渡辺・秋山
テレビドラマを読みとる
萩原・中村円
医療系
釜田
音楽史
小川
刑法・刑事裁判研究
南
教育を考えよう
望月
武士の時代を考える
勝山
サイエンス・コミュニケーター養成
十文字
物理問題研究
石塚
4月13日、高1生を対象として、興味のあるゼミの説明を聞いて回るゼミガイダンスがありました。
皆、真剣な表情で説明を聞いていたのが印象的です。今後、希望者は各ゼミに申込用紙を提出し、先生
方の審査を受け、6月1日に正式に所属ゼミが決定します。
2、SSH活動 年間予定
本校が中心となって行うSSH活動の予定の一部を掲載します。掲載されているもの以外にも、
各ゼミ独自の活動が多々あります。
・5/9(土)
氏名
佐尾賢太郎 寛山隆 日下博幸 中井直正
白川友紀 第 1 回スーパーセミナー(中3・高1) ※講師の先生方は以下の通りです。
所属
日本科学未来館
理研バイオリソースセンター
筑波大学生命環境系
筑波大学数理物質系
筑波大学 役職
サイエンスコミニュケーター
専任研究員
教授
教授
特命教授
専門
血液学、再生医学
気候学・気象学
宇宙観測・電波天文学
数学・情報科学
~昨年度の写真より~
・5/9(土)
清真国際研修ガイダンス
・6/1(月)
ゼミ・個人テーマ 所属・担当 本決定
・7/1(水)~7/6(月) PLC 交換留学 受け入れ
・7/14(火)~7/17(金)
・7/11(土)
SSH東北大学・山形大学研修
第2回スーパーセミナー(高 1) サイエンス・カフェ形式
スーパーセミナー
・7/25(土) 清真サイエンス・ラボ
東北大学・山形大学研修
・8/5・6(水・木) 全国SSH生徒研究発表会(神戸市)
・10/31(土) 清真サイエンス・ダイアログ(高2)
・11/7 (土) 本校SSH中間発表会(中3~高2)
・12/12(土) 第3回スーパーセミナー(中3)
・12/21(月)~12/25(金) SSHタイ研修
・1/10(日)~1/17(月)
・2/6(土)
SSH英国研修
本校SSH成果発表会(中3~高2)
・3/12(土)総合学習発表会
本校SSH中間発表会
サイエンス・ダイアログ
サイエンス・ラボ
3、SSH 活動 外部(学校外)コンテスト 昨年度(H26 年度)の受賞実績
(学年は昨年度のものです)
・Island Biology2014 /An International Conference on Island Evolution、 Ecology、 and Conservation主催
国際学会ポスター発表 「Smoother、 whiter、 and longer:
The Harlequin Glory」
山﨑千聖(高2)、関口東亜(高1)、金子恵(高1)、町田莉奈(高1)
・日本生物学オリンピック /2014国際生物学オリンピック日本委員会主催
銅賞 岩田基晃(高3)
・GFEST /筑波大学主催 GFEST 生として採用
中山美桜(中3)、坂本裕樹(中3)、根田俊輔(中3)、関口東亜(高1)、篠塚奈瑠美(高2)
・第6回全国数学生徒研究発表会“マス・フェスタ” /大手前高校主催
マスフェスタ記念問題優秀解答者 石塚康介(高1)
・高校生バイオコン 2014 /東京工業大学主催 準優勝、優秀高校生チーム 「Evolution of human's eye」
野口尚美(高1)、岩下奈菜(高1)、小岩井李夏(高1)、曽我彩(高1)、阿部桃佳(高1)
・第4回科学の甲子園 茨城県大会 /茨城県教育委員会主催 3位(県教育長賞)
飯村可菜(高2)、中薗翔(高2)、篠塚奈瑠美(高2)、網敷一歩(高2)、金親知花(高2)、樋口雄紀(高2)
・朝永振一郎記念 第9回「科学の芽」賞
/筑波大学主催
努力賞 内堀雄斗(中1)「ソーラーオーブンで目玉焼き」
努力賞 平山清貴(中1)「文字列傾斜錯視について」
努力賞 田中歌織(中3)「回りやすい風車の研究」
努力賞 沖山奈々(中3)「
『コップ一杯の水』で服用する理由」
学校奨励賞 清真学園高等学校中学校
・高校生の科学研究発表会@茨城大学 /茨城大学主催
優秀発表賞(口頭発表部門) 佐藤良太(高2)
「ドジョウの腸呼吸は補助的か?」
・新しい学びのフェスタ /ベネッセ主催
「ロボットを作ろう、動かそう」準優勝 宮崎雄斗(高1)、渡邉修也(高1)
・関東学生『インバウンド広域観光周遊ルート』旅行企画コンテスト
/国土交通省関東運輸局・東京商工会議所
グランプリ 企業で学ぶ現代ゼミ
宮谷台香純(高3)、坂本栞、中島侑美、松沢啓太(高1)