インダストリアル・バリューチェーン・イニシアチブ 設立記念大会 解説 リファレンスモデルの作り方、使い方 IVIの資産とその活用方法 2015年6月18日 西岡靖之 法政大学デザイン工学部 IVIは何をするのか? 会員企業は、IVIで何をするのか? それぞれの企業において・・・ 境界の再定義 デジタルとアナログの境界 競争領域と協調領域の境界 IoTの世界、CPSの世界 第4次産業革命!? つながるしくみ の再構築 2 リファレンスモデルを作る! モデル化 具体的な事例1 再利用可能な事例 具体的な事例2 新たな未知の例 利用・参考 ① 業務シナリオの定義/見直し 作るのは、業務に精通した 現場マネージャーたちです。 各担当の活動の再定義 利用する情報の再定義 ② リファレンスモデルの定義 似たものがあれば使う なければ作る(定義する) ③ 業務システムの構築/改善 活動のモデル 情報のモデル 3 目玉焼きスモールシェフの挑戦 現状と課題 ごく少数だが、親密な得意様(常連さん)に頻繁に来店 していただき、経営は安定しているが、お得意様の年齢 層も高く、将来の展開はじり貧である。 解決手段 新しい世代の若いお得意様をつくるために、新たなメ ニューを開発し、近隣の女子大とコラボしてSNSを活 用したプロモーションを行う。 目指す姿 目玉焼き専門店を全国ネットワークでフランチャイズ 展開し、目玉焼きに関する薀蓄(うんちく)を世代を超 えて語り合える場を提供する。 4 シナリオの記述 場面1:早朝の仕込み 素材 活動1A-1 活動1A-2 ・・・ 場面3:お客様との対話 活動1B-1 活動1B-2 ・・・ シェフ 調理器具 レシピ 活動3A-1 活動3A-2 ・・・ 仕入先 レシピ 意見 活動3B-1 活動3B-2 ・・・ 売り上げ シェフ 場面2:昼時の切り盛り 厨房 お客様 ランチ 活動2C-1 活動2C-2 ・・・ コック 注文 活動2A-1 活動2A-2 ・・・ シェフ メニュー オーナー 活動3C-1 活動3C-2 ・・・ お客様 5 活動を洗い出す 活動とは、ある役割りをもった者(役者)が、 期待した結果(モノまたは状態)を得るために、 あるきっかけで開始される一連の作業である。 誰が(役者) WHO どこで(場所) WHERE いつ(きっかけ) WHEN 何を(名詞) WHAT どうする(動詞) HOW 前提条件 活動を開始するに あたって必要となる 条件(状態またはイ ンプット) 作業 作業 作業 例外条件: 活動が正常に終了しないパターン 完了条件 活動が正常に完了 した場合に求めら れる条件(状態また はアウトプット) 6 “作業”の作用とは? パターン1 物事(Physicalな世界)を変化させる 動作 物事モデル 作業 動作 パターン2 モノ・コト 情報(Cyberな世界)を変化させる 出力 情報モデル 作業 入力 このいずれか のパターンしか ありません! データ パターン2でも、物理的にPhysicalな世界の動作が伴う ex. “データ入力するためにキーボードを打つ”など 7 ここからはIT(サポーター)の出番! ノウハウ 暗黙知 ・・・ 情報 ロジック アルゴリズム ・・・ あらかじめ利用する意図がある 作り手と使い手がある ロットチャート 品番 品名 G0023 AAAA G0088 BBBB G0046 CCCC G0147 DDDD 12/1 木 L123 100 20/120 L245 50 30/80 初期在庫 12/2 金 L239 15/95 230 120 L421 30/150 12/3 土 12/4 日 12/5 月 L134 50/170 差立て票 L32 作業ID 顧客コード 品番 工程納期 期間 自 期間 至 2005/12/1 2005/12/7 12/6 火 L167 30/200 12/7 水 いいいい 工程 データ どのような用途で利用 するかは問わない Pa rt y C omp os e Ord e r Re s ou rc e C omp os e Proc e s s 単位 300 個 C omp os e It e m C omp os e Prod u c e , C on s u me As s ig n 保管場所 L99 数量 C omp os e 2005/12/5 L34 L38 L33 3/23300123 4/237 注文オーダID 2/242 K0123 S123 顧客名 あああああああ L456 Z0147 数量 150 個 10/160 12月4日 後工程 うううう 必要部品 ID 部品名 A-1 AAAAAA Pla n Prod u c e , C on s u me As s ig n 作成日 C omp os e 備考 Prod u c e , C on s u me As s ig n 設備条件 検査条件 作業者 開始時刻 正味時間 仕様書 作業内容 機械 終了時刻 段取時間 図面 Task C omp os e As s ig n Op e ra t ion C omp os e Lot C omp os e Prod u c e , C on s u me 備考 8 IVIモデリング技法 情報システム(IT)のモデリングとは、だいぶ異なっています! 場面 シナリオ 場所 場面 とき 活動 役者 きっかけ事象 活動 役者 情報 活動 場面 とき とき 作業 作業 物事 役者 場面 活動 作業 情報 場所 9 シナリオベースのモデル化 業務シナリオ 活動モデル 場面モデル 情報モデル 10 サイバー・フィジカル・システム なにはともあれ物理的 に存在している世界 人が意味を知覚し意図 をもって行動する世界 コンピュータで作り出 されたデジタルな世界 活動モデル Physical World 自然法則 Actual World 物事 役者 作業 情報モデル Cyber World 情報 情報 データ データ ロジック 作業 作業 物事 自然 法則 情報 データ 作業 物事 データ 作業 役者 ロジック データ 11 メンバーページ 12 メンバーページ 13 メンバーページ 14 どう回すか? ◆リファレンスモデルを定義するメリット 社外 エキスパート 定義 複雑な現場 の業務 リポジトリ さまざまな ドキュメント ゆるやかな標準化 フィード バック ◆リファレンスモデルを利用するメリット ソルトウェア ツール群 リポジトリ システム構築支援者 15 差分が重要 公開リポジトリ 差分 1101 登録 標準化 団体 検索 リファレ ンスA 改定 リファレ ンスA’ SIer 検索 差分 0139 差分 1218 リファレ ンスA AS-IS A A社 差分 0139 リファレ ンスA’ AS-IS A B社 登録 差分 1218 差分 1101 検索 C社 16 国際標準への期待(貢献) リファレンスモデルの構造の定義 リファレンスモデルの識別(ID)方法 リファレンスモデルの取得手順 リファレンスモデルの改定手順 リファレンスモデル差分定義方法 ・・・ など 17 IVIの主な活動 ワーキング・グループ(定例)・・・毎月 ワーキング・グループ(合宿)・・・適宜(WG単位) 成果発表会、中間発表会・・・四半期に一回 講習会、研究会、勉強会・・・隔月 セミナー/講演会、工場見学会・・・年2回程度 イブニング・サロン/意見交換会・・・適宜 公開セミナー、シンポジウム・・・年一回 実証実験、個別の技術開発・・・プロジェクト単位 18 ご清聴ありがとうございました。 19
© Copyright 2024 ExpyDoc