バックキャスティングからみた 低炭素社会実現のための都市構造に関する研究 MT076422 1. はじめに (1) 研究の背景と目的 人類の産業活動の拡大に伴い,気候変動や砂漠化, 海面上昇等の地球温暖化に端を発する問題が顕著にな っている.この問題に対する代表的なものとして気候変動 枠組条約(UNFCCC)があり,1994 年に発行されている. さらにこの条約の排出削減約束を強化することを目的とし て,1997 年第 3 回締約国会議(COP3)において京都議 定書が採択され,2005 年に発効されている.この議定書 では,2008 年から 2012 年の温室効果ガスの排出量を先 進国及び市場経済移行国全体で 1990 年比の最低 5%, わが国においては 6%削減する数値目標が課せられて いる.しかし,地球温暖化を阻止するためには,今後 10 ~20 年間で地球全体の温室効果ガス排出量を減少に 転じさせ,2050 年までに 1990 年比の 50%削減しなけれ ばならないとの見方もある1).なお,我が国では,それ以 上の 60~80%の削減が必要であると考えられている.そ こで,地球温暖化を阻止するためには,何をすべきかを 議論するバックキャスティングの考え方が地球温暖化問 題解決の重要なテーマになりつつある. こうした流れの中で,バックキャスティング手法を用い た研究も行われてきている.これまでにバックキャスティ ングの考え方によって考察された地球温暖化対策の取 り組みとして,2004 年から国立環境研究所などにより始 まった「脱温暖化 2050 プロジェクト」2)や丸山ら3)の研究 論文が挙げられる.しかし,これらの取り組みの中で想 定された環境目標達成への取り組みを実現させるため には,技術の革新やその普及,強力な土地利用規制な どが必要とされ,現在の情勢からの実現可能性には疑 問が残る. また近年では,各自治体の総合計画などににおいて も,フォアキャスティングの視点から温室効果ガス削減 のための取り組み等が盛り込まれている.しかし,計画 遂行後の環境目標達成は必ずしも担保されているわけ ではなく,具体的な将来目標を掲げた上での政策が求 められている. そこで本研究では,先行研究3)において宇都宮市を対 中村直樹 象として都市レベルで検討されたバックキャスティングシ ナリオを,土地利用と交通の視点から地区レベルでの実 現可能性を勘案しながら評価することを目的とする.また, 必要に応じて新たなシナリオを提案し,同様の評価を行 うものとする. (2) 研究の位置づけ 都市構造と交通施策による環境負荷低減に関する研 究として,中道ら(2008)5)は亀岡市を対象として,都市の 現況や整備計画を踏まえて複数のシナリオを構築し,ど のような都市構造に誘導すれば交通環境負荷の削減効 果が大きいかを把握している.分析の結果から,都心部 に集約を進めることでCO2排出量の削減が望めること, 既存住宅地を活かして戦略的に都市のコンパクト化を検 討する必要があることを示している.小島ら(2004)6)は, 仙台都市圏における環境負荷の少ない都市構造と交通 施策について分析している.趨勢型・都心居住型・副都 心型の 3 つの都市構造を想定しシミュレーションを行っ た結果,都心居住型に誘導することでCO2削減効果を期 待できるが,副都心型ではCO2排出量が増大するとして いる.また公共交通施策はCO2排出量の減少に寄与す るが,都心部流入抑制と環状道路整備はCO2排出量を 増加させることを指摘している.これらの論文は,本研究 で行うように人口の集約によって環境負荷低減を目指し ているが,あくまで実現可能な範囲内での将来予測,つ まりフォアキャスティングの視点から分析を行っている. また,バックキャスティングの手法を用いた研究として, 「脱温暖化 2050 プロジェクト」2)では,産業,交通,都市な どエネルギーに依存している現状の社会インフラを変更 するための制度変革,技術開発などに関してバックキャス ティングによる環境基準の実現可能性を分析している.そ の結果,人口減少や合理的なエネルギー利用,エネルギ ー効率の改善によりCO2削減が可能であると推定している が,各都市における取り組みやその住民のライフスタイル については具体化されていない.さらに、丸山ら(2008)3) の研究論文では宇都宮都市圏を対象とし,都心居住型, TOD型のシナリオを用いて,住宅床の集約による環境目 標達成のためのバックキャスティングを行っている.各シ 2. 現況の土地利用を基本としたフォアキャスティング (1) 宇都宮市第 5 次総合計画 5 次総では,「拠点化」と「ネットワーク化」を促進するこ とで,「ネットワーク型コンパクトシティ」の形成が謳われて いる.拠点化では,従来の市街地を都市拠点,鉄道駅 周辺を地域拠点とし, 都市機能の集約を目指している. ネットワーク化では,都市機能の連携を担う役割として既 存の幹線道路,公共交通を利用するとともに,新交通導 入によって機能連携軸・補完軸の整備を目指している. このような公共交通を主体としたまちづくりは,公共交通 指向型開発(TOD : Transit Oriented Development)と捉え ることができる. (2) TOD の枠組の整理 5 次総で目指している公共交通指向型開発(以降TOD とする)について,Calthorpe7 ) が提唱している理想的な TODの住戸密度を基に整理する.Calthorpeによれば, TOD維持,バス路線維持に必要な平均住戸密度はそれ ぞれ 45 戸/ha,25 戸/haとされている.ここに,国立社会保 障・人口問題研究所で算出された将来平均世帯人員 2.27 人/戸を掛け合わせた 102 人/ha,56 人/haを各拠点 の集約の目標値とする. 3. 都市レベルでのバックキャスティングによる都市構造 表 1. 各シナリオのCO2排出量 人口 (人) 1990年 趨勢型 一極型 交通機関別トリップ数(トリップ/日) 徒歩・二輪 自動車 公共交通 428,901 371,438 503,867 437,182 259,930 253,185 1,250,591 1,119,883 839,552 自動車のゾーン間移動に関わる各値 平均旅行速度 平均トリップ長 CO2排出量 (t-CO2/日) (km/h) (km/トリップ) 1990年 趨勢型 一極型 35.9 36.9 37.1 1.04 1.25 1.06 機関別CO2排出量(t-CO2/日) 自動車 公共交通 1990年 趨勢型 一極型 1792.7 1157.9 800.8 135,150 79,721 366,794 自動車の内々 CO2排出量 (t-CO2/日) 1524.8 964.7 654.1 総CO2排出量 (t-CO2/日) 89.5 57.2 118.4 267.9 193.2 146.8 削減率 (%) 1882.2 1215.1 919.3 --35.4 51.1 4. 地区レベルでみた交通と土地利用の整合性 人口の移動・集約によって環境目標を達成することがで きたが,シナリオの実現可能性までは評価されていない. 本章では地区レベルの土地利用・交通の両視点からシ ナリオの実現可能性について評価する.対象エリアは 集約されたゾーンのうち,JR 宇都宮駅東側エリアを対象 24 宇都宮 JR 「2050 年までにCO2排出量を 1990 年次の 60%削減」 という環境目標を宇都宮都市圏で達成するためのバッ クキャスティングシナリオとその結果についてまとめる.こ こでは,宇都宮都市圏PT調査において用いられている 最小のゾーン単位である基本計画ゾーン(圏域内全 84 ゾーン)を図 1.に示すように 4 つのエリアに分類して分 析している.分析には,マクロ交通流シミュレータ TransCAD8)を用いている.分析結果を表 1.に示す. 基準となる 1990 年次の運輸部門のCO2排出量は 1 日 あたり 1882.2t-CO2と算出され,その内訳として,自動車 による排出量は 1792.7t-CO2と全体の約 95%を占めて いる.また,土地利用規制やLRT導入などの施策を行 わない趨勢型では,CO2排出量が 1215.1t-CO2と算出さ れたが環境目標は達成されていない. そこで,TODの実現とその周辺への住宅床の集約によ って,環境目標達成を目指す.ただし,このシナリオでは, LRT沿線のゾーンに一極集中的に集約が行われている (このシナリオを一極型とする).TOD周辺エリア(1)(2)の全 ての住宅床面積 1211.21 haをTODエリアに誘導させること で,CO2排出量は 919.3 TODエリア TOD周辺エリア(1) t-CO2/日と算出され,削 TOD周辺エリア(2) TOD周辺エリア(3) 減量は約 51%に達した. さらに,各ゾーン内の移 動手段を徒歩・自転車 LRT導入ルート に制限することでCO2排 出量は 773 t-CO2/日と 算出され,削減量は約 図 1. 一極型の地域分類 59%に達した. 線 宮 都 宇 ナリオおいて環境目標は達成できるとしている.しかしな がら,集約後の住宅床面積は現況の約 250~300%となり, 強力な土地利用規制を必要としているため,実現可能性 の検証が必要である. そこで,本研究は丸山らの研究の継続研究とし,バック キャスティングで行われたシナリオの実現可能性について 都市レベルと地区レベルの両視点から評価を行う.この評 価は,都市レベルの視点からは宇都宮市第 5 次総合計 画(以降 5 次総とする)の大枠を基に,地区レベルの視点 からはCalthorpe7)が提唱している理想的なTODを軸とし て行う.また,新しくネットワーク型シナリオを設定し,より実 現性を持ち得るシナリオについて検討する. 23 LRT導入ルート 22 25 26 図 2. 分析対象ゾーン とする.このエリアには図 2.に示すように,計画基本ゾー ンのゾーン 22 から 26 の 5 つが含まれる. (1) 土地利用からの評価 土地利用からの評価は 2 章 2 節で算出した規範的な TOD の人口密度との比較を行う.まず,集約後の住宅 床面積より,人口および人口密度をゾーンごとに算出し た.対象ゾーン 22~26 までの算出結果を表 2.に示す. 住宅床面積は,撤退を行ったゾーン 25 以外で 1992 年 から約 2.5~3.0 倍へと伸びている.さらに人口を見ると, どのゾーンにおいても約 3 倍近い伸びを示している.こ の人口を基にゾーンの人口密度を算出するとゾーン 22, 23,26 では 2 章 2 節で算出した目標値 102 人/ha を大 きく上回っている.したがって,ゾーン内の人口をさらに TOD500m 圏域に集約させると理想的な TOD の人口密 度を保つことができない.一方,ゾーン 24 におけるゾー ン人口密度は 25 人/ha と目標値よりも小さく算出されて いる.しかし,ゾーン内の 2 つの TOD500m 圏域にすべ てを集約すると,人口密度は約 271 人/ha となる.したが って,ゾーン内の TOD500m 圏域への集約を考慮する と,人口が過密になり,理想的な TOD の目標値を大き く上回っていることが分かる. られた各種アウトプットを表 3.に示す.なお,都市レベル のCO2 排出量は自動車によるものを示している.まず, 集約によってエリア内総人口が大幅に増加しており,そ れに伴いエリア内での自動車トリップ数も増加しているこ とが分かる.平均旅行速度を見ると,1990 年から人口が 減少している趨勢型シナリオにおいて最も大きい 43.52km/hとなり,集約を行った一極型シナリオにおいて 35.47km/hと最も小さい値が算出された.このことから, 集約による交通量の増加,LRT導入に伴う交通容量に よって,新たな渋滞が発生していることが考えられる. 続いてCO2排出量は再現時間内の 1990 年次で約 4.5tCO2/hと算出された.趨勢型では約 3.5 t-CO2/h,一極型で は 4.5 t-CO2/hと算出さた.都市レベルでの排出量は集約 によって趨勢型から約 30%減少しているのに対して,地 区レベルでは約 28%増加し 1990 年の値を超えている. 以上により,人口の集約を行った際に,都市レベルでは CO2排出量が減少しているが,地区レベルでは渋滞が発 生するなど新たな問題が生じると考えられる. LRT軌道なし 表 2. 住宅床と人口の集約の様子 ゾーン 面積 コード (ha) 22 住宅床面積 (ha) 人口密度(人 電 /ha) 人口(人) 停 2050年 2050年 2050年 1990年 1990年 1990年 一極型 一極型 一極型 数 154.1 32.76 105.87 6,486 25,290 42 164 3 23 359.0 80.14 234.23 23,613 88,840 66 247 2 24 1604.0 45.31 115.11 13,534 40,573 8 25 2 25 715.7 30.76 0 13 0 0 26 281.7 50.92 123.99 15,668 45,505 0.00 9,433 56 162 1 (2) 交通・交通環境負荷の視点からの評価 集約されたゾーンでは,自動車の発生集中量が増加 し,新たな渋滞が懸念される.そこでのマクロ交通流モ デルから,対象地区のミクロレベルのOD交通量を抽出 し,交通流を再現する.また各シナリオの結果を比較す ることで,一極型シナリオを交通および交通環境負荷の 視 点 か ら 評 価 す る . ミ ク ロ OD 交 通 量 の 抽 出 に は TransCAD,交通流の再現にはTransModeler9) を使用し た.再現ネットワークを図 3.に示す.なお一極型シナリ オでは,図 3.の右側に示すように,LRT軌道を再現する ことで交通容量が減少している.また,マクロ交通流の 分析は日交通量で行われているが,ミクロ交通流では 平日朝のピーク時間帯 8:00 から 9:00 までを再現する. そのため,道路交通センサスから得られた時間比率 0.69 を乗じて時間交通量に変換している. 再現結果から平均旅行速度,平均CO2 排出原単位, 都市レベル・地区レベルでのCO2排出量を算出した.得 セントロイド リンク LRT軌道あり 図 3. 再現ネットワーク 表 3. 各シナリオの交通流再現のアウトプット 平均 平均CO2 都市レベル 地区レベル エリア内 総トリップ数 旅行速度 排出原単位 CO2排出量 CO2排出量 人口 (台) (km/h) (t-CO2/km) (t-CO2/日) (t-CO2/h) (人) 1990年 68,737 127,552 41.23 145.15 1792.7 4.006 趨勢型 58,776 114,654 43.52 141.20 1157.9 3.545 一極型 200,208 155,989 35.47 157.70 800.8 4.537 5. ネットワーク型シナリオの提案 (1) シナリオの設定 一極型シナリオは土地利用の視点から理想的な人口 密度を大きく上回っており,交通の視点からも集約によ る渋滞の発生など,都市レベルでは見えなかった問題 点が明らかになった.そこで,一極型と比較して実現可 能性が大きく,地区レベルの交通にも配慮した新たなシ ナリオを設定する.このシナリオは,2 章 1 節に記した 5 次総で謳われている「ネットワーク型コンパクトシティ」の 考え方を反映させて設定し,「ネットワーク型(以降 NW 型)」シナリオとする. 5 次総において機能連携・補完軸とされている既存の 鉄道,基幹バス路線,新交通(LRT)を活用し,鉄道駅 1.5km 圏域(A エリア),バス停 250m 圏域(B エリア), LRT 電停 500m 圏域(C エリア)を人口の集約エリアとす る.なお,基幹路線バスの定義は 1 日あたり 70 本以上 の運行本数を持つバス路線とする.また,集約に実現 可能性を持たせるため,2 章 2 節で算出した理想的な TOD の人口密度を A および B エリア,バス路線維持に 必要な人口密度を C エリアの人口密度上限値とする. 撤退は A,B,C いずれのエリアもないゾーンからするも のとし,撤退する床面積は総集約床面積に各撤退側ゾ ーンの住宅床面積の比率を乗じることで求めている.ま た,バックキャスティングにおいて環境目標が達成され ない場合は,新たに LRT 路線を設定し,集約場所を拡 大するものとする. 1211.21ha であったのに対し,NW 型では 886.04ha とな り,一極型に比べ小さい移動規模で環境目標を達成す ることができている. また,他のシナリオと同様の方法でミクロ交通流を再現 し,交通・交通環境負荷の視点から評価を行う.再現結 果から得られた各種アウトプットを表 5.に示す.表 3.に 示されている一極型の結果と比較すると,平均旅行速 度が上昇し,平均CO2排出原単位は低下している.それ によって地区レベルでの排出量も減少していることが分 かる. 表 5. NW 型シナリオの交通流再現のアウトプット (2) NW 型シナリオによるバックキャスティング まず,既存の鉄道駅,基幹バス停,現在計画されいる LRT沿線への集約を行ったが,環境目標を達成するこ とはできなかった.したがって,新たなLRT路線(以下 LRT2 号線)を釜井台団地⇔宇都宮駅⇔瑞穂野団地の ルートに設定する.図 4.にLRT2 号線および他の公共 交通に沿線の集約場所を示す.また,NW型シナリオに おける分析結果を表 4.に示す.図 4.に示したエリアに 集約を行うことで,CO2排出量は 768.2t-CO2/日と算出さ れ,削減量は約 59%に達した. NW型 57,497 釜井台団地 L R T2 号線 Aエリア Bエリア Cエリア JR宇都宮駅 瑞穂野団地 図 4. LRT2 号線と NW 型シナリオの集約エリア 表 4. NW型シナリオのCO2排出量 交通機関別トリップ数(トリップ/日) 人口 (人) 徒歩・二輪 542,460 258,296 自動車 1,079,135 自動車のゾーン間移動に関わる各値 平均旅行速度 平均トリップ長 (km/h) (km/トリップ) 36.7 0.900 CO2排出量 (t-CO2/日) 535.2 機関別CO2排出量(t-CO2/日) 総CO2排出量 (t-CO2/日) 自動車 公共交通 699.9 68.3 768.2 エリア内 平均 平均CO2 都市レベル 地区レベル 総トリップ数 人口 旅行速度 排出原単位 CO2排出量 CO2排出量 (台) (人) (km/h) (t-CO2/km) (t-CO2/日) (t-CO2/h) 144,316 38.94 148.39 699.6 4.168 6. おわりに 本研究で評価を行った一極型シナリオでは都市レベ ルでの環境目標達成されていたが,地区レベルでみると 集約の規模が大きく理想的な TOD の形態を保っていな かった.また,集約されたエリアでは人口増加に伴う新た な交通渋滞が発生していることが分かった. これらの課題を活かして提案した NW 型シナリオでは 集約の上限値を定めることで,理想的な TOD の形態を 保ったまま環境目標を達成することができた.また,一極 型に比べ人口移動規模が小さいことから効率的なシナリ オであると言える.集約による渋滞も見られたが一極型 に比べると小さい影響であった.これらのことから,NW 型シナリオがより効率的かつ,現実可能性を有したシナ リオであると考えられる. 今後の課題として,シナリオ実現には大規模な人口の 移動が必要であるが,人口移動の可否の検討が必要で ある.また,本研究では集約側に着目をして分析を進め てきたが,今後撤退側へも配慮した分析が必要である. 公共交通 122,103 自動車の内々 CO2排出量 (t-CO2/日) 164.7 削減率 (%) 59.1 (3) シナリオの評価 NW 型シナリオにおいても 4 章で行ったようなシナリオ の評価を行う.NW 型では集約に上限を定めたため,土 地利用の視点からは理想的な TOD の人口密度である と言える.また,住宅床の総移動面積は一極型が 【参考文献】 1) 環境省:「STOP THE 温暖化 2008」,2008 2) 脱温暖化 2050 プロジェクト: http://2050.nies.go.jp/index_j.html 3) 丸山健太,森本章倫,中井秀信:「バックキャスティングか らみた交通環境にやさしい都市構造に関する研究」,土木計 画学研究・講演集,vol..37,CD,2009 4) 宇都宮市第 5 次総合計画,宇都宮市,2008 5) 中道久美子・中島廣長・村尾俊道・西堀泰英・谷口守: 「集約型都市構造実現によるCO2削減効果の定量的分析」, 環境システム研究論文集,vol36,pp.11-17,2008 6) 小島浩,吉田朗,森田哲夫:「環境負荷を小さくするため の都市構造及び交通施策に関する研究-仙台都市圏を対象 として-」,日本都市計画学会都市計画論文集,No.39-3, pp.541-546,2004 7) Peter Calthorpe 著,倉田直道 倉田洋子 訳,「次世代のアメ リカの都市づくり-ニューアーバニズムの手法-」,学芸出版 社 8) TransCAD4.0:http://www.caliper.com/tcovu.html 9) TransModeler: http://www.caliper.com/TransModeler/default.html
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