2015年6月号 - 有松のまち 有松まちづくりの会

有松 かわら版
6月号
(第59号)
平成27年6月1日
有松まちづくりの会
○ 有松まちづくりの会
①総会(5月20日)
服部豊会長の開会挨拶『来年度早々に重伝建地区選定が受けられる予定』を受け、明るいムー
ドの中で、今年度の事業の「町屋の相談窓口の開設」や渉外部の設置が承認されました。
<三役異動> ・近藤好彦氏(前絞組合理事長):副会長を退任
・高瀬喜祥氏(現桶狭間学区区政協力委員長):副会長(総務部担当)に就任
・藤枝靜次氏(現文嶺講総代長):副会長(渉外部担当)に就任
②総会後の講演会「東海道のにぎわいを作った家康」 講師 安田文吉氏 南山大学名誉教授
家康は「厭離穢土欣求浄土」の精神で国づくりを行い、戦いのない江戸時代300年を築いた。
(講演のDVDは、絞りまつりの観光振コーナー(山中歯科前駐車場)でお求めになれます)
③第38回全国町並みゼミ豊岡大会(6月12日~14日)
「ふるさと よみがえりへの想い~コウノトリ舞う豊岡にて~」に、まちづくりの会から服部会長
以下8名が参加することになりました。
④福よせ雛の展示(来年2月)を検討
「福よせ雛」とは、各家庭で不要となったお雛さんを「福よせ雛プロジェクト」の皆さんが愉快
な姿に作り替えたもので、お雛様にハッピーなセカンドライフをおくっていただくものです。
まちづくりの会は、2月に行事が無い事・町のにぎわいに少しでも寄与できることなどで、中濱
豊さん(中濵商店)を実行委員長として、実施を検討することになりました。
有松東海道沿いにお住いの皆様に、展示への参加をお願いいたします。
○ 重伝建推進委員会
①重伝建選定後のまちづくりの進め方について
先輩重伝建地区の事例を勉強した後の自由発言で、建物補修や改築および町屋の活用などの相談
窓口設置(地元住民、建築家、学識者、行政等で構成)が必要との意見が多く出されました。
○ 有松桶狭間観光振興協議会
①大高道看板の設置について
大高道は、桶狭間の戦い当時は東海道がなく、三河と尾張を結ぶ重要な道でした。大脇の曹源寺
を通り、桶狭間神明社~大高緑地公園南側を通る道で、現在も当時の面影を残す古道もあります。
桶狭間の戦いでは、松平元康(徳川家康)が今川義元の命により、この大高道を通って大高城へ
兵糧入れを敢行し、無事成功させています。
桶狭間の戦いに関連し、「桶狭間武将三路(信長路、義元路、家康路)」があり、この度家康が
通った大高道の看板を桶狭間神明社の前に建てることになりました。
②緑区観光エリア循環バス検討を提案
観光振として以前から構想していた緑区の観光
地を通る循環バスについて、検討チームの設置を
緑区観光推進協議会にて提案しました。ねらいは、
区内の観光エリアの連携を強化し、共同企画のイ
ベント開催などをしやすくし、来訪者を増やすこ
とにあります。
循環ルートは、鳴海、大高、桶狭間、有松、徳
重の各観光ゾーンを外回り・内回りの循環バスで
結ぶもので、効果としては、来訪者の利便性の向
上や滞留時間の増加などが考えられます。
○ 有松商工会会長交代(5月22日)
今年度の総会で、加藤達芳氏が会長を退任され、梶野泉氏(桶狭間古戦場保存会会長)が会長
に就任されました。
加藤前会長は3期9年間会長を務められ、この間有松開村四百年記念事業の実施や有松商工会
創立50周年記念行事として有松東海道青空市の開設等有松の発展に尽力されました。
梶野泉新会長は、桶狭間古戦場保存会の会長として、古戦場まつりや
桶狭間武将三路の設定、桶狭間武将隊隊長(信長役)として各地のイベ
ントに参加するなど、地元の活性化やPRに尽力されています。
<梶野泉新会長 談>
・会員の皆様がもっと活用できる商工会にしたい。
・会員皆様の業績UPにつながる活動をしたい。
・商工会がもっと身近な存在になるよう活動をしたい。
・重伝建選定をうける有松の活性化を地元の皆様と共に進めたい。
梶野泉会長 ○ 有松絞商工協同組合理事長交代(5月16日)
今年度の総会で、近藤好彦氏が理事長を退任され、成田基雄氏が新理事長に就任されました。
近藤好彦氏は、理事長を18年間務められ、組合創立50周年記念行事(平成14年)、有松
開村四百年記念事業(平成20年)等に力を注がれました。
また、有松を歌った歌碑の設置にも尽力され、絞会館前の頼山陽の
「有松邨ヲ過ル」を始め現在7歌碑が設置されています。
新理事長の成田基雄氏は、絞りを商う成忠(株)の三代目として
活躍されております。
<成田基雄新理事長 談>
・絞会館運営は当然初めてなので勉強しながら課題を改善したい。
・絞会館は建築後30年以上経ち老朽化してきているので、補修財
源確保のため、会館の収益を向上させたい。
・組合員相互および会館職員との融和に気を配りたい。
成田基雄理事長
○ 桶狭間古戦場まつり(5月17日)
P-3
①古戦場公園会場
江戸時代から続いている慰霊式典が「今川義元公墓
碣」の前で、長福寺住職の読経のなか、厳かに執り行
われ、まつりが始まりました。
この会場では、史跡巡りやスタンプラリーの受付・
甲冑の試着・桶狭間パネル展等が行われていました。
②ふれあい広場(長福寺前広場)
有松商工会等による出店、ステージでの鳴子おどり、
県内各地から参加した戦国甲冑隊の紹介および甲冑行列等が行われました。
ベロタクシー(自転車タクシー)がふれあい広場↔古戦場公園間を無料で運転されていました。
③講演会「桶狭間の戦い」(長福寺本堂)
御年95歳となられる梶野渡先生の今までの研究成果の集大成となる「桶狭間の戦い」の講演が
ありました。織田・今川家の家系、信長・義元が領主となるまでの物語、両者の桶狭間山までの進
軍経路、合戦の模様、合戦後について話されました。
(講演のDVDは、絞りまつりの観光振コーナ(山中歯科前駐車場)でお求めになれます)
③万灯会(大池周囲)
子どもたちがペットボトルで作った灯篭3500本(戦いでの戦死者数)が大池周囲に灯され、まつ
りの幻想的なフィナーレを飾りました。
○ 有松学区一斉町美運動(5月24日)
有松学区は、今年も名古屋市の「クリーンキャンペ
ーン」に呼応し、各町内で「町美運動」が行われまし
た。自分の家の周辺だけでなく、空地や公園の草刈り、
側溝の土・泥上げなどが行われました。
中町では各組から代表が出て、ありまつ公園の草刈
と掃除が行われました。
暑い中、汗を拭きながら行われた町美運動の成果は、
可燃ゴミで1,520袋、土砂で215袋にも達し、美しい町
ありまつ公園での町美活動
づくりの意識の向上が図れたと思います。
○ 「朝鮮通信使」有松を通る(5月9日)
4月1日に韓国ソウルを出発した朝鮮通信使ウォー
クは39日目に有松に到着しました。絞会館前で近藤
理事長、あないびとの会、老人会等の皆様の出
迎えを受け、「カフェまめはな」でいっときの休憩を
したのち、岡崎に向け元気に出発していきました。
岡崎向けウォーク参加者は、総勢50名ほどでした。
朝鮮通信使ウォークご一行有松到着
○ 「有松絞り探訪」開催される(5月17日)
P-4
NPO法人「コンソーシアム有松鳴海絞」主催で、
絞りの産地有松をさらに知っていただくため、「有松
絞り探訪」が開催されました。
内容は、様々な絞りの工房や染工場の見学、絞り体
験、そして米国在住の染職研究家和田良子氏の講演会
でした。
和田氏は、外国人の方の為に英語を交えながら「日
本の絞りから世界のshibori」となった経緯等を、絞り
「日本の絞りから 世界の絞りへ」
の布や書籍を示されながら白熱のお話をされ、有松が
講演する和田良子氏
絞りの聖地(メッカ)と示唆されました。
絞会館2階で行われた魅力溢れるこの講演会に参加されたテキスタイル関係者や学生さん、外国人
の方を含めた幅広い地域・年齢層の聴衆60名ほどが熱心に聞き入っていました。
○ 有松小学校3年生有松を勉強(5月19日)
有松小学校では1~6年生まで、絞りや町並みにつ
いて毎年各学年ごとに学習が行われていますが、この
度3年生122名が有松東海道を歩き、町並み探検を
しました。
「有松あないびとの会」の案内で、有松のなりたち
や、地域の貴重な文化と伝統である三つの宝物「絞り
・町並み・山車」および丸型ポスト、玄関ひさしの上
なまこ壁を手で触れ勉強
の鍾馗様、町屋の玄関から裏庭に通じる土間、なまこ
壁などを勉強しました。
また、子どもたちの「どうして道は曲がっているの?」とか「絞りの色は何種類?」「なまこ
壁はどうしてあるの?」などの質問攻勢に、あないびとは真剣に答えていました。
自分たちが住んでいる地域について学ぶことは、将来の町づくりを担う子どもたちが、ふるさと
有松を意識するとても良い機会になったと思います。
○ 催事・行事の予定
・6月6・7日
09:00 第31回 有松絞りまつり 有松東海道一帯 絞りまつり実行委員会
・6月12~14日
第38回全国町並みゼミ 豊岡大会 有松まちづくりの会参加
・6月21日(日) 09:00 有松東海道青空市 有松商工会回り
〃
13:30 親子いけばな有松教室 有松コミセン 広瀬典丈
(詳細はホームページ「有松のまち」をご参照ください)
・6月28日(日) 07:30 かえで道清掃 有松まちづくりの会
発 行 者:竹田嘉兵衛(有松まちづくりの会 副会長) 編 集 者:加藤 一成(有松まちづくりの会 広報部員)
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