2015年5月号 - 有松のまち 有松まちづくりの会

有松 かわら版
5月号
平成27年5月1日
(第58号)
有松まちづくりの会
○ 有松まちづくりの会
①行事予定
・5月20日(水) 有松まちづくりの会 総会・講演会(講師 安田文吉氏) 絞会館
・5月31日(日) 全国町並み保存連盟 総会・講演会(講師 苅谷勇雅氏) 絞会館
・6月12~14日 第38回全国町並みゼミ 豊岡大会
②HP「有松のまち」新期掲載項目
・「有松のお店」欄に商店会加盟25店、掲載希望24店、計49店舗を掲載
・「有松の歌碑」全7碑を掲載
○ 重伝建推進委員会
①地権者へのアンケート(名古屋市による新制度導入同意確認)中間報告(歴まち室)
回収のうち同意が80%であり、よって地権者の合意が過半数以上となりました。これにより、
法的手続き(伝建審議会及び都市計画審議会における審議等)を粛々と進めます。28年2月頃
新制度を有松に適用し、4月頃有松東海道沿いを重伝建保存地区に選定(文化庁)予定です。
②重伝建選定後の業務の進め方検討開始
重伝建選定後の業務は、次の2つが考えられます。
一つは、建物補修や改築時の事前相談窓口の設置(地元住民、建築家、学者、行政等で構成)
一つは、重伝建になった町並みを維持・活用するための町の活性化活動
当面は先輩の重伝建選定地区の事例勉強から始めることになりました。
○ 有松桶狭間観光振興協議会
①「第7回 地蔵池・大池桜まつり」の開催(4月4日)
桜まつりでの心配事は、桜の咲き具合と当日の天候
です。今年の「まつり」は、桜の咲き具合は満開で、
しかも当日のみ晴天に恵まれ、過去最良の日の開催と
なりました。
行事は、例年ど通り桜を見ながらのスタンプラリー、
飴をなめながらの有松および桶狭間の紙芝居、こども
広場での輪投げ、おいしい・楽しいグルメと駄菓子で、
桶狭間の「おけわんこ」も参加し、まつりを盛り上げ
ていました。スタンプラリー参加者は390名にもな
りました。
主催者の有桶観光振会長と
3学区区政協力委員長
桜まつりの開催は観光振と有松・桶狭間・南陵の3
学区共催であり、地元の皆様の行事として定着してきたと思われます。
○ 町並み研修「蔵のまち稲荷山を訪ねて」(4月16日)
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昨年12月に重伝建保存地区に選定された稲荷山宿
を訪れました。
稲荷山宿は松本から善光寺に至る北国西街道(通称
善光寺街道)の宿場町で、弘化4年(1847年)の地震
と火災で町は壊滅的な被害を受けましたが、生糸や繊
維製品の集散地として繁栄し、耐震・防火の町屋や蔵
が建てられ、それらが現在も残っています。
今後教育委員会文化財センターを中心に建物の補修
千曲市の山本副市長の
歓迎を受ける
が行われる予定ですが、その活用に頭を悩ませていました。
○ 第8回桶狭間古戦場保存会総会開かれる(4月19日)
①総会
国・県・市の公職者、行政関係者、関係団体長、隣
接区政協力委員長をお招きして、桶狭間公民館で開催
されました。
開会挨拶で梶野泉会長は、『桶狭間保存会は、各地
の武将隊とのつながり、おけわんこの活躍、駿府や岡
崎との連携開始など今までの保存会の活動が実りつつ
あります。
古戦場保存会総会風景 今後は全国に有名な桶狭間を一大観光地にしたく、
一歩ずつ活動していきます。』と話されました。
今年の興味をひく事業は、愛知県主催の「あいち合戦ワールド」への参加、甲冑づくり教室の
開催、大高道史跡めぐりコースの確立、大幅に増加している来訪者に対応するガイド要員の増員
などでした。
②講演会「桶狭間の歴史」講師 郷土史研究家 梶野渡氏
御年95歳になられる梶野渡氏が、開村以前の窯業
時代から戦後まで、桶狭間の歴史を話されました。
・開村以前:猿投の陶器業者が食器等陶器を作る
(窯跡が数か所発掘されている)
・開村:南朝の落ち武者(中山氏など)が住み着く
・桶狭間の戦い:桶狭間古戦場まつりで説明します
・東海道の開通:江戸時代当初に桶狭間の北端を通る
・有松村の開村:東海道の治安のため尾張藩が作る
元気に講演される梶野渡さん
・慶長検地:江戸幕府による検地が行われた
・新田開発:江戸時代6期にわたり開発される
・享保の事件:有松東海道で病死した武士の対応でてんてこまい。長福寺に墓あり
・桶狭間の所属:共和村から分離、独立村、有松村との合併と変遷した
○ 27年度「ミス絞り・有松福男」発表される(4月25日)
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今年の「ミス絞り」応募者総数は75名で、第一次
審査(書類・写真選考)で15名が選ばれ、第二次審
査(面接選考)を経て、高倉玲奈さんと大森彩可さん
が選ばれました。福男は地元銀行員の上野祐貴さんと
千賀雄介さんが就任し、4名に特選有松鳴海絞りのゆ
かたが贈られました。
今後1年間、6月6日・7日の「有松絞りまつり」
を中心に主催者が必要とする行催事に参加し、有松や
上野祐貴さん・千賀雄介さん
絞りをPRします。
大森彩可さん・高倉玲奈さん
大森彩可さんは、絞りのゆかたを着て、たくさんの
人に笑顔を通じて、絞りのよさを伝えたいと抱負を述べていました。
高倉玲奈さんは地元出身で、小さい頃絞りのTシャツを作ったことで絞りに興味を覚え、この
度の募集に応募し、憧れのミス絞りに選ばれとてもうれしいと話していました。
福男の二人は有松に勤務して1年足らずで、有松絞りのPRに努めつつ、顧客に絞り関係者が
多いので、有松や絞りを勉強し、顧客とのつながりを強めたいと話していました。
○ 「子どもまちなみゼミ」有松で研修、発表 (3月27日)
名古屋都市センターは、将来を担う子どもたちを対
象に、まちづくりなどについて学ぶ場として「だがね
ランド事業」を行っています。その第5回として「まち
なみはみんなのもの」と題し、3月26日足助、27日
有松を1日ずつ、探検し学び楽しむ『子どもまちなみ
ゼミ』が行われました。
公募により集まった小学4年生から中学2年生まで
の30名ほどが、前日の足助研修に続き、翌日の有松
グループ発表
では東海道の町並みに加え、文化財の建物3軒の内部見学をしました。その後、4グループに分
かれて、この二日間のゼミで各々が感じたことを話し合い「足助と有松、もっとこうなったら良
いな」と思われることなどについて発表がなされました。「建物の造りや防火の工夫などについ
ての簡単な説明板があるといいな」「有松はもっと絞りをPRして有名に」「建物だけでなく自
然も残して」等の素直な意見が聞かれました。
講師の名市大・溝口正人先生の「伝統的な町並みを守っていくのは大変なことだが、みな努力
して、より良くして次世代に伝えていこうとしている。これが大事なこと」とのお話を、真剣に
聞き入る参加者の横顔に頼もしさを覚えました。
○ 天満社文嶺講および山車係の虫干し実施(4月26日)
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今年は4月19日行われる予定が雨で延期となり、
26日に行われました。
天満社では、社殿の大提灯や階段の提灯が天日干し
され、象徴品の棚卸しが行われました。各山車庫では、
夜祭りで山車に飾られる提灯や大傘・座布団などが天
日に干されていました。収納する時は破損状況をチェ
ックの上、提灯にはナフタリンが入れられました。
この虫干しを見ていると、昨年の秋季大祭は雨が降
中町唐子車の提灯の虫干し り山車曳きが中止となったせいか、今年10月の山車
祭りが待ちどおしく感じました。
○ 催事・行事の予定
・5月03日(日) 09:00 有松東海道 青空市 有松商工会周り 有松商工会
・5月09日(土) 08:15頃 第5次朝鮮通信使友情ウオーク 有松通過
・5月17日(日) 09:00 有松東海道 青空市 有松商工会周り 有松商工会
〃
10:00 桶狭間古戦場まつり 古戦場公園近辺 桶狭間古戦場保存会
〃
15:00 講演会「桶狭間の戦い」 講師 梶野渡氏 長福寺
・5月19日(火) 09:30 有松小学校3年生 有松町並み研修 有松あないびとの会 ・5月20日(水) 13:30 有松まちづくりの会 総会 有松・鳴海絞会館
〃
14:30 記念講演会 「東海道のにぎわい今昔(仮題)」 安田文吉氏
・5月24日(日) 07:30 有松小学校北「かえで道」清掃 有松まちづくりの会 〃
09:00 学区一斉町美運動 各町内会ごと
・5月31日(日) 09:30 全国町並み保存連盟 総会 絞会館
〃
14:00 同講演会「重伝建保存地区について(仮)」講師:苅谷勇雅副理事長
・6月6・7日
09:00 第31回 有松絞りまつり 有松東海道一帯 絞りまつり実行委員会
発 行 者:竹田嘉兵衛(有松まちづくりの会 広報担当副会長) 編 集 者:加藤 一成(有松まちづくりの会 広報部員)
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