術後の創傷処置について(平成18年4月 診療報酬改定)

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2006.08.07 11.
術後の創傷処置について(平成18年4月 診療報酬改定)
日耳鼻新潟県地方部会保険医療委員会 2
0
0
6.7
術後創傷処置の項目が削除され、J0
0
0−1 創傷処置での算定に変更
<点
数>
J0
0
0 創傷処置
1 1
0
0平方センチメートル未満
4
5点
2 1
0
0平方センチメートル以上5
0
0平方センチメートル未満
4
9点
以下略
注)J000−1については、入院中の患者以外の患者及び手術後の患者(入院中の患者に限
る。)についてのみ算定する。ただし、手術後の患者については手術日から起算して1
4日
を限度として算定する。
J0
0
2 ドレーン法(ドレナージ)
(1日につき)
1 持続的吸引を行うもの
4
5点
2 その他のもの
2
1点
注)3歳未満の乳幼児の場合は、100点を加算する。
<通 則 等>
□
手術後の患者に対する創傷処置は、その回数にかかわらず、1日につき所定の点数の
みにより算定する。
□
手術後のドレナージについてはドレーン法(ドレナージ)により、創傷処置と同時に
算定できる。
□
複数の部位の手術後の創傷処置については、それぞれの部位の処置面積を合算し、そ
の広さに該当する点数により算定する。
□
創傷処置の範囲とは、包帯等で被覆すべき創傷面の広さをいう。
□
特定保険医療材料以外の包帯、ガーゼ等の衛生材料は、所定点数に含まれており、別
に算定できない。
□
特定保険医療材料については「特定保険医療材料及びその材料価格」
により算定する。
□
手術が前月に行われている場合、手術日、手術名がわかるように注記のこと。
□
算定期間は、下記を一応の目安とする。
(1)
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<具体的算定法>
鼓室形成術、鼓膜形成術
●
J0
0
0−1 創傷処置4
5点、術後1
4日間。
●
J0
0
2−2 ドレーン法2
1点、術後7日間。
●
両側手術の場合も同じく4
5点+2
1点。
●
入院以外の患者では、一側の手術後の処置と同時に他側の耳処置が必要な場合、両者
とも別に算定可。創傷処置4
5点+耳処置2
5点。各々の処置側を明記のこと。
鼓膜切開術、鼓膜チューブ挿入術
●
創傷処置4
5点、術後5日間。
●
両側の場合も同じく4
5点。
●
外来で術後処置を行った場合は、創傷処置の代わりに J0
9
5−2 鼓室処置(片側)
5
5点での算定も可。術後5日間。両側では別個に認められる。ただし、鼓室洗浄及び
鼓室内薬液注入の費用は、所定点数に含まれる。
鼻内副鼻腔手術
●
術後処置に伴う出血が多量で、鼻出血に準ずる程度の場合、後出血止血法(J1
0
8 鼻
出血止血法、ガーゼタンポン又はバルーンによるものに準ずる)2
4
0点での算定を認
める。術後5日間まで。両側でも2
4
0点。
●
その後1
0日目まで J1
0
0 副鼻腔手術後の処置4
5点、1側ごとに算定可。ただし J0
9
7
−2 副鼻腔自然口開大処置は別に算定できない。
●
1側の手術後の処置と同時に、対側の鼻処置、
副鼻腔洗浄などが別に必要な場合には、
両者とも別個に認められる。各々の処置側を明記のこと。
副鼻腔手術(口唇下あるいは外切開)
●
鼻内副鼻腔手術に準じて算定する。
●
口唇下あるいは皮膚切開部の創傷処置は別に算定できない。
●
副鼻腔炎手術翌日以降に出血多量で、再び術創を開く場合は、K3
5
2−3 副鼻腔炎
術後後出血止血法5,
1
2
0点で算定する。
●
K3
4
9 上顎洞開窓術の術後も同じ。
(2)
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鼻腔粘膜焼灼術、下鼻甲介切除術、鼻茸摘出術
●
後出血止血法2
4
0点、術後5日間まで。両側でも同じ。
(鼻腔粘膜焼灼術後の後出血止
血法の算定は難治例に限ることとし、その旨の注記が望ましい。
)
●
その後1
0日目まで創傷処置4
5点は1側ごとに算定可。
●
対側の鼻処置等の同日算定も可。
鼻中隔矯正術
●
後出血止血法2
4
0点、術後5日間。
●
その後1
0日目まで創傷処置4
5点。
鼻骨骨折徒手整復術
●
創傷処置4
5点、術後7日間。
扁桃摘出術
●
創傷処置4
5点、術後1
4日間、片側・両側でも同じ。
●
アデノイド切除術を併施した場合も同じく4
5点。
●
扁桃摘出術を行った当日の止血については算定できない。
●
扁桃摘出術を行った翌日以降の後出血で、全麻下に止血術を行った場合は、K3
6
7
咽後膿瘍切開術1,
4
6
0点に準じて算定する。
●
いびきに対する軟口蓋形成手術を行った場合も、扁桃摘出術に準じて算定する。
アデノイド切除術
●
創傷処置4
5点、術後7日間。
扁桃周囲膿瘍切開術、口腔内手術、喉頭又は声帯ポリープ切除術、喉頭腫瘍摘出術
●
創傷処置4
5点、術後7日間。
顔面、頸部手術
●
創傷処置4
5点(範囲により4
9点)
、術後7日間。
●
ドレーン法を行った場合2
1点(持続吸引なら4
5点)を追加できる。術後7日間。
●
皮膚切開術(例:耳下腺膿瘍に対して K0
0
1−1(1
0cm 未満)4
7
0点)でも同じく算
定できる。
(3)
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気管切開術
●
気管切開術後、カニューレを入れた1
4日間の処置は、創傷処置4
5点で算定する。入院
ではそれ以後算定できない。
●
J0
1
8 喀痰吸引(1日につき)
4
8点が必要な症例では、創傷処置と併せて算定できる。
(4)