2015 年成城大学日仏公法シンポジウム 「大学の自治と制度的保障の日仏比較」 この度、フランス・エックス=マルセイユ大学法学部のジャン=マリ・ポンティエ(Jean-Marie PONTIER)教授(同大学行政学研 究センター〔CRA〕現所長)と同フローリアン・リンディッチ(Florian LINDITCH)教授(CRA 次期所長)のお二人を成城大学にお 迎えして、大学の自治及び教授会自治の意義とその制度的保障をめぐる日仏比較を憲法学ないし公法学の視点から行うシン ポジウムを開催することに致しました。少子化やグローバリゼーションによる大学間競争激化の下、昨今の大学の自治の変容 (とりわけ国立大学の独立行政法人化や私立大学をも含む全大学に対する文科省による学長専権体制と教授会の「諮問機 関」化への誘導など)は、従来の憲法学における大学の自治=教授会の自治の制度的保障という通説的見解に大きな動揺を 与えつつあります。この機会に、同じく大学・高等教育機関の制度的変容に直面しているフランスの憲法学・公法学の知見と の比較研究を行うことは、まさに時宜にかなった学術活動です。 本シンポジウムで用いられる主たる言語はフランス語です(4 人の報告者はまずフランス語で約 45 分報告します)。しかし事 前希望者に当日、日本語の全訳を配布するとともに、各フランス語報告の後、10 分~15 分程度の日本語の要約報告が付き ます。質疑・討論についても、適宜、要約的な通訳を入れる予定です。したがってフランス語を解さない方も容易に参加できま す。学内外を問わず、また大学の研究者、市民、学生のどなたでも、日仏学術交流と学問の自由・大学の自治の憲法的意味 について関心のある全ての方に、自由に参加していただけます。※日本語全訳希望者は 4 月 30 日までに大津まで要連絡 (日時) 2015 年 5 月 2 日(土)午前 9 時 30 分~午後 6 時 (アクセス)小田急線成城学園前駅中央改札北口徒歩 3 分 (司会)建石真公子(法政大学法学部教授) (場所)成城大学 3 号館 3 階大会議室 http://www.seijo.ac.jp/access/access.html (主催)フランス憲法研究会シンポジウム実行委員会 (後援)成城大学 【プログラム】 9 時 30 分: 開会の辞/開催校挨拶:鋤本豊博(成城大学法学部長)(日本語:通訳付き) 9 時 40 分~10 時 40 分:第 1 報告:大津浩(成城大学法学部教授) 「日本の憲法学における制度的保障論と大学の自治論」(La théorie de garantie institutionnelle et l’autonomie universitaire dans la doctrine constitutionnelle au Japon) (仏語及び日本語) 10 時 40 分~50 分:(休憩) 10 時 50 分~11 時 35 分:第 2 報告:ジャン=マリ・ポンティエ(エックス=マルセイユ大学法学部教授) 「大学の自由と高等教育改革」(Les libertés universitaire et la réforme de l’enseignement supérieur)(仏語) 11 時 35 分~11 時 50 分:徳永貴志和光大学経済経営学部准教授:ポンティエ報告の要約(日本語) 11 時 50 分~12 時 30 分:質疑討論(要約的通訳付き) 12 時 30 分~15 時:昼食・休憩 15 時~15 時 45 分:第 3 報告:フローリアン・リンディッチ(エックス=マルセイユ大学法学部教授) 「大学教授の独立性原則:神話と現実」(Le principe d’indépendance des professeurs d’Université, Mythe et réalité)(仏語) 15 時 45 分~16 時:堀口悟郎九州産業大学経済学部専任講師:リンディッチ報告の要約(日本語) 16 時~16 時 10 分:(休憩) 16 時 10 分~17 時 10 分:第 4 報告:成嶋隆(獨協大学法学部教授) 「日本における大学改革の諸問題」(Les problèmes de la réforme universitaire au Japon)(仏語及び日本語) 17 時 10 分~17 時 50 分:質疑討論(要約的通訳付き) 17 時 50 分~18 時:総括及び閉会の辞:長谷川憲(工学院大学教授)(仏語及び日本語) (連絡/問い合わせ先)成城大学法学部大津浩([email protected])
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