障がい学生支援室だより5月号 - 岡山大学 学生支援センター

障がい学生支援室だより
通号46号

人生のもっと早い段階で将来の目標を描き、それに向かって具体的なステッ
プを経ていけばよかったと後悔しなくもないですが、今振り返ってみると別の
思いも出てきます。ただ何となく時が過ぎて行った自分の大学生活ではありま
すが、それでもそれなりに色々な経験をしたり、多くの人に出会ったりしてき
ました。それらの経験や出会いを通して、自分の得手不得手や限界、特性、関
心等、自分自身についての理解を潜在的に深めていったように思います。結果
的に私は大学院に進学することに決めましたが、大学および大学院での生活は
私にとって、自分に抱いていた幻想から抜け出し、自分に見合った人生へと踏
み出す準備期間として、必要なステップだったのかなとも思えます。
2015
学生支援センター
障がい学生支援室
発行
みなさん、こんにちは。
さて、障がい学生支援室には 4 月から新しい先生が
着任されました。
今月は、4 月に着任されたばかりの原田 新先生のインタ
ビューからスタートです。
はらだ
めざせボンド職人

障がい学生支援室

原点回帰のいぶし銀
私は、生まれも育ちも関西の人間ではありますが、なぜか生まれつき読売巨
人軍のファンでした。思えば幼い頃から、その巨人軍の中で好きな選手は、ホ
ームランバッターやエースピッチャーのような花形選手ではなく、何かに特化
した職人型でいぶし銀の選手でした。子どもの頃に一番好きだった選手は、バ
ント職人の川相昌弘選手(現巨人軍コーチ)です。地味ながらも確実に自分の
仕事をこなし、華やかなプレーを披露するスター選手同士を結び付け、チーム
として機能させる接着剤のような役割を果たす姿に、胸を熱くさせられました。
私のその傾向はずっと変わらず、今見ていて心躍る選手は、走塁のスペシャリ
ストの鈴木尚広選手や守備職人の井端弘和選手です。
しん
原田 新先生
何だか違うぞ、大学生活
昔は何となく、自分の未来は明るく輝かしいものだと思っていました。特に
根拠もなく、自分は人生で何かを成し遂げられるはずだなどと思っていた時期
もありました。でも実際にその何かの具体的なビジョンを持って行動を起こす
わけでもなく、大学入学後には友人に誘われるがままに空手サークルに入り、
気が向いた時にはテコンドーの道場に通い、飲食店のバイトを始め、大学の授
業にはそこそこまじめに出席しながら、何となく日々を浪費してきました。そ
の結果、何ら人に誇れるような実績を残せるわけでもなく、気づけばあっとい
う間に大学生活の終わりが見え始めました。あれ、何か違うぞと。華やかな未
来への助走期間であるはずの大学生活において、何を成し遂げるでもなく、何
が身に付いたわけでもなく、あらびっくりするぐらい平凡…いやそれ以下かも
しれないぞと。大学卒業後の進路を考えないといけない時期に、ようやくその
ようなことを考え始めました。しかし、真剣に考え始めると、何だか自分の欠
点ばかりが思い当たり、自分に向いていること、出来る仕事などほとんど無い
のではないかと思え、ずいぶん焦りました。
今振り返ってみれば…

めざせボンド職人
結局私は、大学生活の 4 年間に加え、大学院の修士課
程、博士課程と、大変長い学生時代を過ごしてきました。
その長い時間を経て、自分のやりたい、目指すべきポジ
ションは花形のポジションではなく、さりげなく主役を
サポートする職人型のポジションであると確信しまし
た。そのような経緯もあり、今回この岡山大学の学生支
援センター障がい学生支援室の一員になれたことは大変ありがたいことだと
思っています。いうまでもなく、大学という組織における主役は、学生のみな
さんです。学生のみなさんが上手く大学に結びつくことが出来るよう接着剤の
役割を果たすと共に、大学生活の中での様々な経験を経た上で社会に向けて巣
立つ準備が出来るよう、陰ながらサポートする役割を着実にこなしていきたい
と思っています。
しかk
障がい学生支援の紹介 DVD
「夢の扉を開くとき」
平成 25 年に、障がい学生支援の紹介 DVD「夢の扉を開くとき」を
作成し、岡山県下の高等学校等にも配布しました。この DVD では、
障がい学生支援室の活動内容をご紹介すると共に、実際に障がいを
もった学生さんが、支援を受けながら送っている具体的な大学生活
の様子や、バリアフリーサポーター、ノートテイカー、関連同好会
やサークル等の活動内容も収められて
います。
障がい学生支援室にお越し頂ければ
視聴することができますし、岡山大学
学生支援センターの HP 上でも公開され
ていますので、興味がある方は是非ご覧
ください。また、皆さんの周囲に障がい
のある受験生がいましたら、ぜひご紹介
下さい。学生生活を考える上で参考にな
ると思います。
5
月
の
行
事
ノートテイカー(NT)養成講座
募集中
■日 時 : 平成 27 年 5 月 20 日(水) 14:30~16:00 (4 限)
■場 所 : 一般教育棟 C棟 C22
聴覚障がい者支援の必須スキル「ノートテイク(PC テイク)」
を学びます。NT 登録希望者は必ず参加してください。
初めての方は、まず下記メールまでエントリーしてください。
バリアフリーサポーター(BFS)養成講座(理解編)
募集中
■日 時 : 平成 27 年 5 月 27 日(水)
■場 所 : 一般教育棟C棟 C22
14:30~16:00(4 限)
(URL:http://ssc.cc.okayama-u.ac.jp/syougai-movie.html)
◆「夢の扉を開くとき」を HP 上で見る方法
※ 視聴するためには Windows Media Player が必要です。
① 岡山大学の HP の「学生生活」をクリック。
ココ
※ バリアフリーサポーター(障がい学生支援室ボランティアスタッフ)に
登録希望の方は、必ず BFS 養成講座を受講してください。
やむを得ない事情により受講できない場合は、別途相談ください。
様々な障がいの特徴について学ぶとともに、障がいを持つことで
どのような生活上の困難が生じるかを理解します。大学で行われている
障がい学生支援の特徴についても学びます。今回は、理解編ですので
座学が中心です。
申込方法
②「各種窓口案内」
③「夢の扉を開くとき」
「障がい学生支援室」をクリック。
の画像をクリック。
④「障がい学生支援室紹介DVD」という文字をクリック。
両講座とも、下記連絡先まで必ず事前にお申し込みください。
メール([email protected])でのお申込みの場合は、
「氏名・学部・学科・学年・学生番号・電話番号」をご記載
ください。
岡山大学
学生支援センター
障がい学生支援室
【場
所】 一般教育棟 D 棟 1 階
【開設時間】 月~金:10:00~12:00/13:00~17:00
【連 絡 先】 086-251-8553(支援室受付)
【 E-mail 】 [email protected]