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朝日大学
高西
祥ニコール
教育に新たな選択肢
私は未来社会には変化と創造が必要だと思っています。また、新しいものを追求するだけでなく、
目的を失わないことが重要です。私たちの周りには時代遅れのものが数多く存在します。中でも私が
社会的問題だと思うのは教育システムです。個性を育てる教育こそが、 望まれる教育であると考えま
す。今の教育は学生を年代別で分け、ある一定の基準を未達ことができなかった学生はもう一度その
学年を繰り返す。現在の教育は学生を製造工場で作る部品のように扱っていると感じます。私が夢見
る世界は ICT の活用により、これまでに見ない個性を育てる教育システムの構築です。
現在の教育システムは、産業革命によってもたらされました。当時は扱いやすい同一の兵隊や労働
者が必要であり、それを生産するために教育システムが作られました。しかし、時代は変化し戦争は
なくなり、単純な労働力は十分に満たされています。今必要なのは学生一人一人にカスタマイズされ
た教育システムです。この実現のためには、学生を製造工場ではなく、農業のように個人個人に適し
た教育方法を提案します。とはいえ、私は学生であり、カリスマ教育者でもなければ、影響力のある
政治家でもありません。たとえそのような人物が現れたとしても、今の教育を急に変えることは混乱
を起こすでしょう。私は解決策ではなく、外部支援をもたらすことを考えています。つまり、教育シ
ステムを変えるのではなく、学習塾や家庭教師などに似た、人材を育成するインフォーマルな教育の
場を追加することです。
英国圏ではもう多く存在する、”khan academy”、”udacity”、”coursera”、”codecademy”などのネッ
ト上での教育プログラムの普及は、個性を育てる教育の発展につながると思います。これらは科学、
数学、哲学、芸術からプログミングなどの様々な分野を学ぶことが可能なサイトです。ネット上での
これらは無料で受けることができます。たとえ、学生が経済力に欠けていてもパソコンとインタネッ
トに繋ぐことができる環境とやる気さえあれば、これらのサイトの活用により、自らの素質を最大限
に引き出すことができます。残念なことに日本は知っての通り英国圏ではありません。サイトの多く
は英語のカリキュラムとなっており、日本語対応していません。私は小さいながらも英語は得意な方
ではあり、ネイティヴなみに英語力はあります。私はこれらのサイトが普及することにより学生が自
ら学びたい分野を思う存分学ぶことができ、経済力による教育の差をなくすことができると思い英語
力を活用し、khan academy、udacity などが募集しているボランティア翻訳に参加したいと思います。
かつて、私がプログミングを学びたいと思い、活用したこのサイトは私に自分の好きな分野を追求す
る機会を与えてくれました。プログミングだけでなく、その他プログミングに必要な数学やハードウ
ェアの知識も学ぶことができました。そんなサイトを私は日本に広めたいです。
社会スタディーは私たちに様々な意見をもった学生と会い、意見交換の機会を与え、グループで一
緒だった土井さんや中野さんの様々な意見により見た方が変化しました。特に印象に残ったのは私が
提案していたことは経済事情を抱えた、やる気のある学生を対象にしていることを指摘してくれたこ
とです。土井さんはやる気のない学生または、授業について行けない学生をどのように下から押し上
げるのかを私に問いかけたのです。また、中野さんは、勉強できる環境すら整っていない場合の世界
の貧しい国などの支援の観点から意見をのべてくれました。これは須藤さんが伝えていたリタ・コー
ウェルさんが言う”ある分野の知識が違う分野の疑問を解く”に近いのでしょうか。私はこのような様々
な意見がでた中、ネット上の教育プログラムにはまだ、可能性があると確信しています。たとえ教育
システムを変えることはできなくても、このサイトは外部支援の一部であり、日本に家庭教師、学習
塾などの選択肢がもう一つ増え、そこで、学生の個性を育てることができるからです。
私たちが連絡を取り合い議論している間に他の誰かがこの問題を解いてしまうのかもしれません。
もしくはこのグループの中の一人が解くのか、あるいは私たち全員でこの問題を違った観点からすこ
しずつ解決していくのかもしれません。社会は様々な才能でなり立っており、我々はその様々な才能
が必要です。その様々な才能の小さな努力の積み重ねが変化をもたらすのでしょう。