沖永良部シンポジウム案内

第 6 回 沖永良部シンポジウム開催概要 開 催 日 : 2015 年 8 月 29 日(土)-30 日(日) 場 所 : 沖永良部島 知名町 フローラル館 参加予定者数: 300 名 講演/パネルディスカッション 登壇(島外)予定者 ※(打診中で決定ではありません/今後変更の可能性があります) 環境省大臣官房審議官 中井 徳太郎氏 九州経済産業局長 岸本 吉生氏 一社)場所文化フォーラム 名誉理事 吉澤 保幸氏 ㈱リバースプロジェクト代表 俳優 伊勢谷 友介氏 日本銀行鹿児島支店長 中田 勝紀氏 富山県南砺市市長 田中幹夫氏 主 催 : 沖永良部シンポジウム実行委員会 後 援 : 和泊町、知名町 他打診中 協催(寄付金): 各企業からの協賛金、補助金など プログラム案 第 1 日目 8 月 29 日(土) お き の え ら ぶ ツ ア ー 9:00-12:00 シ ン ポ ジ ウ ム 13:00-17:00 【第1部】13:00-14:20 ・本シンポジウムの趣旨説明 石田秀輝氏 ・基調講演 1 環境省大臣官房審議官 九州経済産業局長 日本銀行鹿児島支店長 【第2部】14:30-16:10 ~5 つのテーマ発表~ ・沖永良部活動ドキュメンタリー放映 ・発表1 沖永良部プロジェクトの発表 ・発表2 島外企業からの発表 ・発表3 兵庫県豊岡市の小学生の皆さんの発表 【第3部】16:20-17:30 バネルディスカッション テーマを具体的な形にするためになすべき事とは ・モデレーター 石田秀輝氏 ・バネラー 九州経済産業局長、日本銀行鹿児島支店長、古川柳蔵氏、吉澤保幸氏、 島民代表、企業プレゼンター代表他 大 交 流 会 : 島内外の出席者による交流会 19:00-21:00 第 2 日目 8 月 30 日(日) 分 科 会 8:30-12:00 5 つの「 ち・か・ら 」に関する並列分科会。毎月酔庵塾他で議論した、各価値についてさらに島内
外の方々も交え議論し、価値の具現化提案に纏める 分 科 会 発 表 13:00-14:30 総 括 14:30-15:00 閉 会 挨 拶 シンポジウム分科会の様子 島内外の人と共に真剣な意見交換 オプション ダイビング オブション ケービング 2014 年 第 5 回沖永良部シンポジウムより 参考資料 環境制約下の沖永良部とは 『エラブしてる? さすていなぶる-あいらんどをめざして!!』 "Do you Erabu? For the creation of the Sustainable Island!” 今、私たちのためにも、そして次の世代を担う子供たちのためにも考えなければならないこと、それ
はたった 2 つのことです。 一つは、急激に劣化を続ける地球環境です。地球温暖化の影響で台風はますます大型化し、旱魃や豪
雨が頻繁に起こり、一方では、生物の多様性が急速に失われています。恐竜の時代、1000 年に 1 種が絶
滅していたのに比べ、今では 1 年間で 4 万の種が絶滅しているといわれています。例えば、ミツバチが
いなくなるだけで、食用植物の約 80%を失うかもしれないのです。 もう一つは、人口減少と少子高齢化問題です。沖永良部島では人口が 13,920 人(2010 年)から 2040 年
には 9,357 人に減少、若年女性人口も 1,185 人(2010)から、ほぼ半減の 610 人になると予想されてい
ます(日本創成会議)。このままでは、沖永良部島は間違いなく消滅してしまいます。 しかし今、この 2 つの問題に、同時に答えなければなりません。それこそが持続可能(さすていなぶ
る)な島(あいらんど)の姿なのです。 島外からやってくる多くの人たちは、この島の自然やたくさんの笑顔に癒されると言います。この島
には、何か特別の力がある!それを見つけることで 2040 年にも元気で光り輝いている、そして日本を代
表する「さすていなぶるあいらんど」を創る事が出来るのではないかと考えています。 でも、そのためには、次のことを明らかにしなければなりません。 過 去 5 回 の シ ン ポ ジ ウ ム と 東 北 大 学 で 開 発 さ れ た 90 歳 ヒ ア リ ン グ 手 法 の 導 入 で 見 え て き た『 5
つ の こ の 島 の ち ・ か ・ ら 』 を 、 具 体 的 な 『 か ・た ・ち 』 に し な く て は な り ま せ ん 。 5つの「 ち ・ か ・ ら 」 とは、 1. 食 山や海から恵みの食材を頂き、豚、ヤギ、鶏を飼い、松葉やソテツを燃料に、自給自足の生活の
中に多くの楽しみさえ見つけた。 2. 自然 食も、仕事もすべてが、豊かな海、豊かな山、豊かな水の恩恵であった。 3. 集い イイタバ(結)や共同作業場を基本に、自分たちで共同して冠婚葬祭から生活場までのあらゆ
ることやものを創り上げた。 4. 楽 し み ・ 遊 び ・学 び 大人は、たしなみとして三線、歌、踊りを覚え、それが遊びであり、楽しみ
となりさらには恋の醸成にも繋がった。つらい水くみや草刈りも、それを楽しむことを考え、ハレの
日(先祖供養、学芸会、敬老会)は、食や芸の披露会にもなった。 5. 仕事 農業、漁業、砂糖つくり、塩つくり、運搬・・・子供にも暮らしの役割があり、一人でいくつ
もの仕事を持ち、仕事と生活の境界には、明確な線引きはなかった。 この 5 つの「 ち・か・ら 」を、今我々がどのように受け止め、新しい政策やビジネスとしてどのよう
な具体的なかたちに紡ぎなおせるのか? 笑顔あふれる憧れの『沖永良部島』創成の新しい一歩の具体的
な『か・た・ち』を今回のシンポジウムでは議論したいと考えています。 石田秀樹