問題 I 核酸(DNA、RNA)に関する下記の設問に答えなさい。 問1. DNA が二重らせん構造をした分子であることを提唱したのは誰か。次の a から d の うちから 1 つ記号で選びなさい。 a. グリフィスとエイブリー b. ハーシーとチェイス c. シャルガフ d. ワトソンとクリック 問2. ある生物の 2 本鎖 DNA の一方の鎖(H 鎖)の塩基配列を調べたところ、チミンが 20%、シトシンが 35%であった。このとき、同じ鎖(H 鎖)のアデニン、グアニンの組 成に関する記述として最も適当なものを次の a から d のうちから 1 つ記号で選びなさい。 a. アデニンが 20%、グアニンが 35% b. アデニンが 35%、グアニンが 20% c. アデニンとグアニンの和が 55% d. アデニンとグアニンの和が 45% 問3. DNA の特徴に関する記述として間違っているもの 1 つを次の a から d のうちから 1 つ記号で選び、間違いを訂正しなさい。 a. DNA の塩基組成は、一般的に生物種ごとに異なる。 b. 同じ生物種の異なる組織から単離された DNA の塩基組成は異なっている。 c. どの生物種についても、DNA の塩基組成はその生物の年齢、栄養状態や生育環境の 変化には影響されない。 d. 減数分裂を経てできる精子や卵などの配偶子では、DNA 量は体細胞の半分になる。 6枚中の1 問4. DNA の塩基アデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)とそれぞれ相補的 な対をなす RNA の塩基を記号(アルファベット 1 文字)で答えなさい。また、DNA が RNA に転写される過程で、もとになる DNA の塩基配列が下記の配列の場合、合成され る RNA の塩基配列を答えなさい。 AGACCTAGTC 問5. DNA10 塩基対分の長さは 3.4nm である。あるバクテリオファージ DNA について電 子顕微鏡写真から全長を測定すると 170μm であった。この DNA は何塩基対か求めなさ い。また、DNA の一部が欠失したバクテリオファージ DNA の長さを調べると 136μm であった。欠失している DNA の塩基対数を求めなさい。なお、1μm=1000nm である。 6枚中の2 問題 II 次の文章を読み、物質の循環とエネルギーの流れ、環境の保全に関する下記の設 問に答えなさい。 生物群集とそれを取り巻く非生物的環境をあわせて生態系という。下図は生態系内での 炭素循環の一部を示す模式図である。矢印は炭素の流れを示している。 大気中の二酸化炭素(CO2) ① ② A ⑤ ⑥ B C ⑧ ⑦ ⑬ ④ ③ ⑨ ⑫ 枯死体 ・ 遺体 ・ 排出物 ⑪ ⑩ 石炭・石油 天然ガス D 問1.図中の A A から A D に適する生物群を、次の a から d より記号で 1 つ ずつ選び、それら生物群の生態系内での役割について e から h より 1 つずつ選びなさい。 a. 動物食性動物 b. 菌類・細菌 c. 植物 d. 植物食性動物 e. 一次消費者 f. 二次消費者 g. 生産者 h. 分解者 問2.図中の矢印①から⑬の中で、光合成、呼吸を示しているものすべてを番号で選びな さい。 問3.食物連鎖を通して、生態系内では物質とエネルギーが移動しているといえるが、物 質の移動とエネルギーの移動を比較したとき、どのような違いが見られるかについて 25 字 以内で答えなさい。 問4.近年の大気中二酸化炭素濃度の増加のおもな要因について 2 つ答えなさい。 6枚中の3 問題Ⅲ 下の細胞の図をもとに設問に答えなさい。 ① ② ① ③ ① ④ ① ⑤ A B 問1 各記号の細胞小器官を下記の語群から選びなさい。 【語群】 細胞膜、仁、液胞、葉緑体、核、中心体、ミトコンドリア、ゴルジ体、 核小体、細胞壁、細胞質基質、リボソーム、小胞体 問2 A と B はそれぞれ、動物か植物のどちらの細胞であるか。 問3 次のはたらきを主としている細胞小器官を、問1の語群から選びなさい。 a. 細胞内外の物質の出入りの調節 d. 細胞分裂 問4 b. 呼吸 c. タンパク質合成 e. 細胞の分泌作用 下記の説明は植物細胞にのみ存在し、動物細胞には存在しない3つの細胞小器官に ついて書かれたものである。それぞれの細胞小器官の名称を問1の語群から選びな さい。 (ア) 細胞膜の外側を取り囲んでいて、セルロースを主成分とし、細胞の保護と形態維 持に関係している。 (イ) クロロフィルを含み、光エネルギーを利用し、光合成が行われている。 (ウ) 細胞の老化とともに発達し、花弁細胞では花の色を決めるアントシアニンのよう な二次代謝産物もこの中に存在する。 6枚中の4 問題Ⅳ 次の文章を読み、下記の設問に答えなさい。 バイオームがどのような型になるかは、植物の成長と分布を左右するその地域の年平均 気温と年降水量が大きく影響する。下図は、陸上のおもなバイオームの型と、年平均気温、 年降水量の関係を図示したものである。 問1. 次の(1)~(5)の記述は、バイオームの特徴を述べたものである。それぞれ が図中のどのバイオームに属するのか、a ~ j の記号で答え、さらに、そのバイオー ムの名称を下記の語群から選び、記しなさい。 (1) 樹木の葉は厚くて光沢のあるクチクラ層が発達している。 (2) 世界の主要なコムギ生産地が分布している。 (3) 樹高の高い常緑樹林で、階層構造が発達し、つる植物、着生植物も多いが 種あたりの個体数は少ない。 (4) 北アメリカ北部、アジア北部、ヨーロッパ北部の寒帯に発達し、地衣類、コ ケ類がみられる。 (5) 雨季と乾季が交互にある東南アジアに発達している。 【語群】 サバンナ、照葉樹林、針葉樹林、雨緑樹林、ステップ、砂漠、ツンドラ、 夏緑樹林、硬葉樹林、熱帯・亜熱帯多雨林 6枚中の5 問2. 次の➀ ~ ➅の植物は図中のどのバイオームを代表するものか、それぞれ a ~ j の記号で答え、さらにそのバイオームの名称を記しなさい。 ① オリーブ、ゲッケイジュ ④カシ類、タブノキ ②チ―ク ③トドマツ、エゾマツ ⑤ブナ、ミズナラ、カエデ類 ⑥フタバガキ、ラン類 問3.日本の本州南部から関東までの低地はどのバイオームに属するか、 a ~ j の記号で 答え、さらにそのバイオームの名称を問1の語群から選び、記しなさい。 6枚中の6
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