9.随筆

協 会 報
(20)
随
平成27年6月号
筆
建設産業人材確保・育成推進協議会
平成26年度『私たちの主張』
応募作
「私の目標」
株式会社 !田組
入社して2年目になりました。入社時は、多く
上野珠李
知らなかった地名を知ることができ、工事をする
のとまどいと不安ばかりでしたが、先輩方がとて
にあたって他に必要なことがあるとわかりました。
も優しく、細かいところまで何でも教えてくれま
また、プラントの出荷や工事が多いと請求書が多
した。そのおかげでそんな気持ちがなくなりまし
いことや、私が作成した契約書で契約が成立し、
た。初めは、お茶の出し方や電話応対、領収書の
完成書類等の提出で1つの工事が終わることがと
整理など基本的なことからでした。また、頼まれ
ても嬉しく思い、やりがいを感じています。
た仕事はもちろん、他にできることはないかと、
私はあらゆる場所で多くの工事現場を目にして
とにかく仕事に慣れることが私の目標でした。2
きましたが、今まではただ「ここは何ができるの
ケ月が経ち、仕事内容が変わりました。私は、
「お
だろう」とか「道路きれいになるのかな」としか
客さんに請求書を出し、入金処理をすること」と
思っていませんでしたが、建設業の道に進み、い
「契約関係のこと」大きく2つの仕事をしています。
ろいろな見方が変わりました。工事現場を見ると
請求書は2種類あり、毎日、プラントで出荷され
まず、どこの会社がしているか興味をもち、完成
る合材や廃材を集計した請求書と、営業の人がお
が楽しみになります。そして、現場の人が一生懸
客さんから仕事を受注し、現場の人が施工した工
命働いている姿や、ひと仕事終え会社に戻ってき
事の請求書があります。そして、請求書を出すだ
た姿から私は「今日もお疲れ様です」の気持ちと
けでなく、入金確認までが1つの仕事の流れです。
共に私も負けずに頑張ろうと思えるのです。
私は請求書を出すということは重大な責任がある
多くの人の努力と頑張りに関わることができる
と思います。ミスがあればお客さんにも迷惑をか
この仕事に、私は誇りを持っています。現場で工
けてしまいます。実際に慣れるまで間違いも多く、
事に携わることはできませんが、どの仕事にもい
お客さんからの電話もありましたが、このときは
ろいろな思いがあるということを忘れず、お客さ
どうすればいいかなど、間違えてみないとわから
んにはもちろんですが、感謝の気持ちを込め、私
ない事も経験し、それと同時に「少しでもミスを
ができることを精一杯、責任をもって頑張ります。
減らす」という次の目標ができました。
これから先、会社と自分の成長のため、常に目標
もうひとつの契約関係の仕事は、主に落札した
工事の契約書等を作成したり、完成した工事で役
所に提出しなければいけない書類等の作成をする
ことです。正直、私の中では契約に関して、何を
するのか想像もつかないことでしたので、実際に
教えてもらった時は、内容が難しく細かかったた
め、混乱してしまいました。
最初の頃は、覚えることや失敗もとても多く、
何をするにも時間がかかっていましたが、数をこ
なすことで失敗も減り、慣れてきて仕事の効率化
につながりました。
私はこの仕事から、多くの会社のことや今まで
をもち、今の自分で満足せず、もっともっと多く
のことをできる人間になりたいです。