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子宮頸がん予防啓発キャンペーン2015
岩手の女性を
子宮頸がんから
守りたい!
未来の
貴女のために
出来ること 2
vol.
妊婦さんに対する子宮頸がんスクリーニングの必要性
Doctorʼs interview
こ
やま
り
え
小山 理恵 先生
平成2年 金沢医科大学医学部卒業
平成26年 岩手医科大学産婦人科学講座特任准教授
企画・制作/岩手日報社広告事業局
子宮頸がんスクリーニングは症状が現れてくる前にがんを見つけようとする検査です。検査前からがんを
疑って行う検査ではありません。子宮の出口である頸部を綿棒などでこすって細胞を集め、顕微鏡でがん細
胞を見つける細胞診検査を行います。
このスクリーニング検査が、がんの早期発見に役立つ場合があります。
特に子宮頸がんは早期発見と早期治療によって、進行がんを防ぎ死亡率を減少できます。最近の傾向と
して、子宮頸がんは女性の成熟期に相当する、20歳から29歳で急激に増加していますが、
日本の子宮頸が
ん検診の受診率は20%にとどまっています。子宮頸がん検診の裾野を広げる意味において、公費負担があ
る妊婦健診の機会に、子宮頸がんスクリーニング検査を受けるようお勧めします。
子宮頸がん予防啓発キャンペーンオフィシャルサイト
厚生労働省が2009年に、妊娠初期の標準検査項目の一つとして
公費負担の対象とするよう各都道府県などに通知しました。盛岡市で
は妊婦健診の公費負担回数が2008年度まで6回だったのが、2009
年度には14回に増え、初回妊婦健診の子宮頸がんスクリーニングの
公費負担が行われるようになりました。
最後に、子宮頸がんの60%以上は表面のごく一部だけにとどまる
上皮内がんなど、
ごく早期のがんであり、妊娠中であっても子宮を温
存した治療が可能です。産科医の立場で申し上げるなら、産婦人科
の受診に抵抗があり、がん検診を受ける機会がなかった女性は、妊
娠を機会にスクリーニング検査を受けていただくようお願いします。
日本 人 女 性 の子 宮 頸がん死 亡は2 0 1 3
年、2656人に上り、女性の全がん死亡率の
9.4%を占めました。子宮頸がんの年代別死
亡率をみると、40歳から44歳までで20%を
超えます。
よって、20代、30代で早期に子宮
頸がんの検査・予防・治療について知って
いただく必要があると思います。妊婦健診の
際に発見されることも多く、妊婦さんは子宮
頸がんスクリーニングを必ず受けていただ
きたいと思います。
子宮頸がんに関する情報を発信しています。キャンペーンの詳細はこちらから
予防啓発キャンペーン
妊婦健診で公費負担
検査・予防・治療の早期理解を
http://www.iwate-np.co.jp/cancer
■主催:岩手日報社 ■後援:岩手県、岩手医科大学、岩手県商工会議所連合会、盛岡商工会議所、釜石商工会議所、
一関商工会議所、宮古商工会議所、花巻商工会議所、奥州商工会議所、北上商工会議所、
大船渡商工会議所、久慈商工会議所
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